日本のオーディオブランドとして人気のAVIOT。高いデザイン性と日本人の聴覚に合わせたチューニングで、多くの音楽ファンから支持を集めています。
なかでも「WA-Z1PNK」は、人気ロックバンド「凛として時雨」のピエール中野氏が監修した注目のモデル。独自のサウンドバランスと上質な質感が特徴で、見た目だけでなく聴いて心地いいワイヤレスヘッドホンとして注目されています。
とはいえ、「実際の装着感は?」「音にクセはない?」と気になる人も多いはず。
本記事では、「AVIOT WA-Z1PNK」を実際に使ってみて感じた音質・使い勝手・デザイン面の魅力や、惜しいと感じた部分まで、正直な感想を交えてレビューします。
INDEX

「AVIOT WA-Z1PNK」は、「凛として時雨」のピエール中野氏が監修したワイヤレスヘッドホン。
重厚感のある低音と抜けのよい高音が特徴で、迫力とクリアさを両立したチューニングが魅力です。ハイレゾ音源に対応するLDACコーデックに対応しているほか、歪みやノイズを低減しやすい平面磁気駆動型ドライバーを採用し、ワイヤレスながら細かな音のニュアンスまで丁寧に再現できます。
さらに、有線接続やバランス接続にも対応。シーンに合わせて使い分けられる柔軟さもポイントです。バッテリーは最大約20時間の連続再生が可能で、丸1日安心して使えます。
マットな質感とメタリックなアクセントが映えるデザインは、高級感がありながら落ち着いた印象。サウンドとデザインの両面で満足感を得られる1台です。
| ドライバー | 平⾯磁気駆動型 |
| コーデック | AAC・SBC・LDAC |
| 連続再生時間 | 約20時間 |
| 充電時間 | 約5.5時間 |
| ノイズキャンセリング | 非対応 |
| マルチポイント | 対応 (最大2台) |
| マルチペアリング | 対応 (最大8台) |
マルチポイントとは、複数のデバイスと同時に接続でき、音源を切り替えて使える機能。
マルチペアリングとは、あらかじめ複数のデバイスを記録(登録)しておけるだけで、同時接続はできない機能こと。
価格が88,000円と高額なので、購入前に一度レンタルで試すことも検討してみてはいかがでしょうか。
アビオット/AVIOT WA-Z1PNK
さっそく、AVIOT WA-Z1PNKの外観をチェックしていきましょう。

全体のカラーはブラックで統一されており、要所にゴールドのパーツが散りばめられています。マットな質感と派手過ぎないアンティーク調のゴールドが絶妙にマッチしており、嫌味のない高級感を演出。落ち着いたトーンの中にほどよいアクセントがあり、どんなファッションにも馴染みやすいデザインです。

ヘッドバンドやイヤーカップはエコレザー製。どちらも質感が高いですが、特にイヤーカップは肉厚でモチモチとしており、耳をしっかりと包み込む安心感があります。

左のハウジングには、操作ボタンも搭載。ファンクションボタン・音量アップボタン・音量ダウンボタンというシンプルな構成です。ボタン自体はゴムっぽい質感なので、指先の感触だけで探しやすく、迷わず直感的に操作できます。
全体的にロゴや装飾は控えめで、上品かつ大人っぽい印象。見た目からもハイエンドモデルとしてのこだわりが感じられます。
まずは使ってみて感じたAVIOT WA-Z1PNKのデメリットから紹介します。
▼AVIOT WA-Z1PNKのデメリット

「AVIOT WA-Z1PNK」は、しっかりとした造りと高級感のあるデザインが魅力ですが、そのぶん重量はやや重め。一般的なヘッドホンの平均重量が約250〜300g程度であるのに対して、AVIOT WA-Z1PNKの重量は約420gです。
装着した瞬間は安定感があり、耳を包み込むようなフィット感もありますが、1〜2時間ほど使っていると、耳の上部やこめかみあたりに少し圧迫感を覚えることがありました。
特に軽さを重視する人や、長時間のリスニングや作業用として使いたい人にとっては、少し気になるポイントかもしれません。ヘッドバンドのクッション性は高く、調整幅も広いものの、軽快な装着感を求める人には不向きです。
持ち運びよりも、じっくり音楽を楽しむ据え置きスタイルのユーザーに向いているヘッドホンといえるでしょう。

「AVIOT WA-Z1PNK」は、低音と高音の輪郭がはっきりしたドンシャリ寄りのチューニングが特徴です。ビートの効いた楽曲では迫力があり、ライブ感のあるサウンドを楽しめますが、一方で中音域がやや引っ込み気味に感じられることもあります。
特にアコースティック系やボーカル中心の楽曲では、楽器の音が前に出すぎて、歌声が少し奥まって聴こえる場合がある点は気になりました。全体としては解像度が高くクリアな音質ですが、フラットな音を好む人にとっては少し刺激が強く感じられるかもしれません。
聴いて気持ちいいインパクト重視のサウンドではあるものの、繊細なニュアンスや自然なバランスを求めるリスナーにとっては好みが分かれる部分といえます。
「AVIOT WA-Z1PNK」には、アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていません。そのため、周囲の環境音をデジタル処理で打ち消すタイプの静寂を求める人にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。

ハウジングは半開放型であり、一般的な密閉型のヘッドホンと比較すると、周囲の音が入り込みやすい設計であると言えます。電車内やカフェなどの騒がしい場所では環境音が入り込みやすく、集中して音楽を聴きたいシーンでは気になる人もいるでしょう。
一方で、外音が完全に遮断されないぶん、周囲の状況を把握しやすく、安全面ではメリットといえます。
「AVIOT WA-Z1PNK」はヘッドホンとしても高価な部類なので、「実際にどの程度の遮音性なのか?」が気になる場合は、事前にレンタルして確かめるのがおすすめです。
アビオット/AVIOT WA-Z1PNK
続いて、AVIOT WA-Z1PNKのメリットをまとめました。
▼AVIOT WA-Z1PNKのメリット

「AVIOT WA-Z1PNK」は、見た目の美しさにもこだわりが感じられるヘッドホンです。マットな質感のボディとゴールドのアクセントが上品に調和しており、派手すぎないのにしっかりと存在感があります。細部まで丁寧に仕上げられており、手に取った瞬間に感じる完成度が高いのも印象的です。
イヤーカップやヘッドバンド部分のクッションは柔らかく、肌に触れたときの感触もなめらか。素材の質感がしっかりしており、日常的に持ち歩いてもチープさを感じません。
全体に落ち着いたトーンで統一されているため、ファッションの一部としても取り入れやすいデザイン。音がいいだけでなく、所有欲も満たしてくれるヘッドホンです。

迫力のあるサウンドが、「AVIOT WA-Z1PNK」最大の魅力。低音は厚みがありながらも輪郭がはっきりしており、ベースやドラムの一音一音がしっかり伝わってきます。高音域も伸びがよく、シンバルやストリングスの響きがクリアに広がる印象です。
さらに、ハイレゾ音源の再生に対応したコーデックLDACに対応しており、Androidスマホのような対応機器と組み合わせることで、より情報量の多い音をワイヤレスでも楽しめます。細かな音のニュアンスや空気感まで再現され、繊細な表現が感じられました。
全体のバランスとしてはややドンシャリ傾向にありますが、その分ライブ音源などでは臨場感のあるサウンドを楽しめます。音の立体感が強く、空間の広がりを感じられる点も魅力です。
ヒップホップやロック、ポップスなど、音楽のジャンルを選ばずに楽しめます。聴き慣れた曲でも「ここでこんな楽器が鳴ってたんだ……!」といった新しい発見があり、音楽の楽しさを改めて感じさせてくれる仕上がりです。
ちなみにiPhone(iOS)はLDACに非対応のため、通常のBluetooth接続ではAACまたはSBCでの再生になります。iPhoneでもLDACで楽しみたい場合は、LDAC対応のBluetoothトランスミッターなどを別途接続する方法があります。しかし、使用する機器やその組み合わせ、設定によってはうまく接続できない可能性がある点や、接続できても不具合があったり動作が不安定だったりする可能性もある点にはご注意ください。

Bluetoothによるワイヤレス接続に加えて、有線接続に対応しているのも見逃せないポイント。付属のケーブルを使えば、バッテリー残量を気にせず音楽を楽しめます。
ワイヤレスではLDACによる高音質再生が可能ですが、有線接続ではさらに安定した伝送ができ、音の遅延もほとんど感じません。動画視聴やゲームなど、音と映像のズレが気になるシーンでも快適に使えます。
また、バランス接続に対応している点も特徴。よりクリアで分離感のあるサウンドを味わえるので、音質にこだわりたいオーディオ好きの方にもおすすめです。
バランス接続とは、左右それぞれに独立した「+ / -」の信号線を使う接続方式で、ノイズが入りにくく、音の分離感や解像度が向上しやすいのが特徴です。
利用するには、バランス接続用の専用ケーブル(4極・4.4mm・XLRなど)と、バランス出力を備えた再生機器(DAPやアンプなど)が別途必要になります。

「AVIOT WA-Z1PNK」は、音質にもデザインにもこだわりたい人におすすめのワイヤレスヘッドホンです。低音の厚みと高音の抜けを両立したチューニングは、幅広いジャンルの音楽を迫力たっぷりに楽しみたい人にぴったり。ハイレゾ音源特有のきめ細やかな表現もたっぷり堪能できます。
また、有線・バランス接続にも対応しており、シーンに合わせた使い分けができるのも魅力。マットな質感とメタリックなアクセントが光るデザインは、高級感がありながら落ち着いた印象で、ファッションとの相性も抜群です。
とはいえ、高価なモデルなので「自分の音楽スタイルに合うか確かめたい」という人もいるはず。そんな人は、まずレンタルで試してみるのがおすすめです。音質や装着感を自分の環境でじっくり確認すれば、納得のいく選択ができるでしょう。