面倒な米や水の計量を自動でしてくれ、リモート操作で炊飯がおこなえる全自動炊飯器の「SR-AX1」。
気になってはいるけど、実際に使い勝手はどうなのかと気になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、SR-AX1を実際に使って分かったメリットやデメリットに加え、実際に使った方々の口コミも紹介。
一般的な炊飯器とは異なった面白い使用感でしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
INDEX

| 寸法 | 17.6×33.6×33.6cm |
| 重量 | 約4.8kg |
| 米タンク容量 | 2kg |
| 水タンク容量 | 600ml |
| 消費電力 | 470W |
| 最大炊飯容量 | 2合 |
パナソニックの自動炊飯器「SR-AX1」は、米や水の計量を自動でおこなってくれる炊飯器です。
また炊飯器を直接操作せずとも、スマホのアプリ上で遠隔操作をおこなえるのも大きな特徴。
外出先からでも炊飯できるので、帰宅時間に合わせて炊きたてのご飯を楽しむことができます。
気になっているけど、美味しさや使い勝手が不安な方は、一度レンタルで試すこともご検討くださいね。
パナソニック/Panasonic 自動計量IH炊飯器 SR-AX1

SR-AX1の製品本体自体はそれほど小さいわけでもなく、むしろ2合炊きの炊飯器と考えると大きめに感じます。となりに5.5合炊きの炊飯器を置いたので、サイズ感をご確認ください。
しかし、お米を炊く釜が普段使用している釜と比べてあまりにも小さく、かなり驚きました。

左は5.5合炊きの釜、右はSR-AX1の釜
筆者の家で使用している5.5合炊きの釜と比べると、その小ささは一目瞭然。

5.5合炊きの釜は約1kgほどの重量でずっしりとした重さがあるのですが、SR-AX1の釜の重量は約312gとめちゃくちゃ軽いです。
あまりに小さくて軽かったので、「こんな釜で美味しく炊けるのか?」と思ってしまったのが正直な第一印象でした。
一方、これだけ小さく軽ければ「洗うのはかなり楽だろう」と、手入れ面では期待が持てました。
本製品を使用するために、まずはスマホと炊飯器を接続するための初期設定をおこないます。

初期設定が完了したら、続いて炊飯器でお米を炊く準備をしていきます。
レンタルしたてや購入したばかりの場合には、釜や水タンクを軽く洗い、お米タンクや炊飯器本体も濡れた布巾で拭いてから使用するようにしましょう。
炊飯器本体にお米を投入していきます。

炊飯器には最大2kgまでお米を入れておくことが可能です。
お米を入れ終えたら、水タンクに水を入れましょう。

その後、水タンクや釜を炊飯器本体にセットしていきます。

炊飯器に水タンクをセット

炊飯器に釜をセット
これで炊飯器の準備も整いました。
炊飯の方法には、炊飯器のボタンを押して炊き始めるか、スマホのアプリを操作して炊き始めるかの2通りあります。
まずはスマホのアプリを操作して炊き始めていきます。

スマホアプリの操作画面
スマホアプリで設定する項目は以下の通りです。
説明書を見ず、初見でもわかるぐらいに各種設定は簡単でした。

炊飯中
炊飯をし始めてしばらくすると、釜にお米と水が流れ込んでいく音がして面白かったです。

お米が炊けると、スマホに通知が来ました。


しっかりとお米が炊けていました。
両親と一緒に炊きあがったお米を味わったのですが、とても美味しかったです。
釜が小さく軽いからといって炊きあがったお米の品質に問題は一切なく、美味しいごはんがいただけました。

使用後のお手入れは、釜と蓋を軽く洗い、水タンクの水を入れ替えるだけでOK。
通常の炊飯器と比べて洗うパーツも少なく、釜も小さく洗うのがとても楽でした。
SR-AX1を何度か使用してお米を炊いていて感じたデメリットをまとめました。
▼デメリット

SR-AX1では、炊き込みご飯をつくることができません。
これは取扱説明書や公式サイトにも明記されていることです。
お米以外の具材を使った調理はできないため、この点は通常の炊飯器とは異なる明確なデメリットに感じました。
なお、おかゆは作れます。
SR-AX1には保温機能がありません。
そのため、炊きあがってからしばらく釜内で放置をしているとお米が冷めてしまいます。
一般的な炊飯器であれば保温機能は搭載されていることを考えると、この点も明確なデメリットと言えるでしょう。

炊飯器本体で炊飯したときの様子:残り時間が不明
上の写真は炊飯中の炊飯器本体の様子です。
炊飯器にはご飯のマークが4つ点灯していて、これは1つにつき0.5合を意味するので現在2合の炊飯中ということがわかります。
一方、炊飯している量はわかっても、残り何分でお米が炊けるかがわかりません。

スマホで炊飯したときの様子:お米の量も時間も不明
こちらの写真のように、炊飯器からではなくスマホからの操作で炊飯を実行した場合には、時間だけでなくお米の量もわかりません。
なお、残り時間やお米の量といった情報は、スマホアプリに明記されています。
炊飯器本体を見てもわかるようになっていたら、より親切な設計だったなと思います。

SR-AX1は早炊き機能が搭載されてはいるものの、正直なところそこまで炊飯スピードは早くありません。
早炊きを使用していても、0.5合で約40分、2合であれば約45分の時間がかかります。
製品にもよりますが、一般的な炊飯器の早炊きモードだと1〜2合程度であれば10〜20分前後で炊きあがるものもあります。
そのため、一般的な炊飯器と比べると、SR-AX1の早炊きは遅めであると言えるでしょう。

SR-AX1で使えるのは無洗米だけです。
「無洗米でなくても、普通の精米を研いでから使用すれば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、説明書や公式サイトによると、SR-AX1の故障につながる恐れがあるため使用はNGとのことでした。
無洗米は普通精米と比べるとややコストが高いなどの面もあるため、自由にお米を選べないという点ではややデメリットとなりますね。
雑穀米・玄米なども同様に使用NGとなっています。SR-AX1にはお米を洗う機能がないので、無洗米しか使えないと覚えておきましょう。
玄米を食べたい方は、玄米に特化した炊飯器「ライカベル」もチェックしてみてくださいね。
通常の炊飯器と比べると少々デメリットも目立ったSR-AX1ですが、もちろんメリットも多く存在します。
▼メリット

一般的な炊飯器だと米と水の量を計測する必要がありますが、SR-AX1では計量はすべて自動です。
分量を量らずとも炊飯が出来てしまう手軽さはSR-AX1の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
「それくらいの手間、たいして変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、使ってみると思いのほか手軽で便利です。

2合炊いた後の水タンク残量、残り僅か
なお、水は炊飯の度に補充する必要があります。
とくに2合炊いた後の水タンクの水残量は残り僅か。補充を忘れてしまうと次回の炊飯がおこなえないので忘れないようにしましょう。
SR-AX1の最大のメリットの1つは、外出先からでも炊飯が可能な点です。
学校や仕事終わりなどのタイミングで、外からスマホアプリの操作で炊飯が可能なため、家に帰ったら炊き立てのご飯を楽しめます。
もちろん、外出先から炊飯予約も可能です。帰宅時間が決まったら、スマホから炊飯予約。すると、帰宅時に炊きたてのご飯が食べられます。予約時間の変更や予約取り消しも、外出先から操作可能です。
一般的な炊飯器だと、帰宅時間に合わせて炊飯するには予約機能で対応するしかないので、帰宅時間が少しでも前後すると炊き立てのご飯にありつけないこともあります。
SR-AX1であれば帰宅時間が前後しても、その時々に合わせて外から炊飯ができるのが良いところですね。

蓋と釜
SR-AX1は一般的な炊飯器と同様、炊くたびに手入れが必要です。
炊飯の度に手入れが必要なパーツは蓋と釜の2つのみで、これらパーツも小型で軽量なのでお手入れはとても楽なんですね。

また「しばらく洗っていないな」と汚れが気になったときには、水タンクもお手入れしましょう。
水タンクのパーツも簡単に分解ができて、お手入れはとても楽でした。

「炊飯器をスマホアプリで操作するなんて、難しそう」と思われるかもしれませんが、操作はとても簡単です。
おかゆやカレー用のお米など、炊き方の調整もアプリ上で簡単におこなえます。
スマホや機械の操作が苦手な方でも、戸惑うことなく扱えるでしょう。

なお、炊飯量は合数指定だけでなく、お椀の数でも調整可能です。

キャンセルボタンを長押ししておけば、誤操作防止としてボタン操作をロックすることも可能ですよ。

地味にうれしいなと感じた点が、消費電力が低い点です。
一般的な炊飯器だと1,000W以上消費するものも珍しくない中、本製品の消費電力はわずか470W。
消費電力が少ないと電気代の節約につながります。
また、つい同時に電子レンジなどの家電製品を動かして、ブレーカーが落ちるなんて心配も少なくなるのがうれしいですね。
実際にSR-AX1を使ったことのある口コミを調査してみました。
新居の炊飯器どうするか問題
— あきや🙌💦 (@redshifttime) October 26, 2025
流石にレンジ調理は卒業したくて色々調べていたら、「自動計量IH炊飯器」にたどり着いた
そして今日着弾し試運転開始
炊き上がりの品質に全く不満はなく、リモート操作で常に炊きたてを用意できる環境は唯一無二
パナソニック SR-AX1https://t.co/Mzlxle4tWh
炊きあがりのご飯の品質に不満がなく、美味しかったという口コミです。
筆者も何度も食べてみましたが、こちらの口コミ同様不満は一切なく美味しかったです!
少し変わった炊飯器だからといって、品質には問題ないので安心してくださいね。
ふと、
— うぇんてい (@uwentei) November 11, 2024
半年ぐらい使ってるけど、めちゃくちゃいい買い物したと思ってる。今のライフスタイルにどハマりしてると言うか、遠隔で米炊けるのがこんなに便利だとは思わなかった🍚https://t.co/5zKuqKE4VD
「思いのほか遠隔で炊けるのが便利」といった内容の口コミです。
もちろん外から炊けるのも便利で楽なんですけど、家にいても楽だと感じるんですよね。
寝室や自室にいながら遠隔操作で炊飯ができたりと、何かと便利なのがSR-AX1の隠れた魅力だと筆者も思います。
この全自動炊飯器おすすめ。
— ぽた🍘🎧 (@pota0509) October 9, 2024
米と水をそれぞれセットしておけば、仕事帰りにアプリから指示したり予約出来るし、2合用だから釜?洗うのも楽だし。
パナソニック 炊飯器 2合 IH 無洗米 全自動 スマホ連携 遠隔炊飯 ホワイト SR-AX1-W https://t.co/Wu3Xv1LddV
「2合用だから洗うのも楽」といって内容の口コミです。
こちらも同意見で、釜が軽くて小さいので洗い物がすごく楽なんですよね。
一般的な炊飯器の釜ってそこそこ重いですし、洗う部分も多くて面倒なんですが、こちらの炊飯器だとそういった面倒さが一切ありません。
パナソニックの全自動炊飯器SR-AX1使い始めて1年経ったけど、毎回おひつ洗ったり水入れたりするのが面倒い
— ْ (@angel_class_sss) December 7, 2024
出来るのが
・米と水を計測してくれる
・タイマーではなく職場退社するときに炊飯スタート
これくらい
初めての炊飯器だから画期的!!って気分でもないんよ、この全自動炊飯器が基準点 pic.twitter.com/WerO8zm5bu
「手入れや水入れが面倒」といった意見です。
一般的な炊飯器と比べると間違いなくSR-AX1は手入れが楽な部類になるとは思いますが、それでも面倒と感じる方はいるようです。
お米は入れ替える必要はないのに、水は毎回入れ替える必要があるのは確かに面倒と感じる要因だなと思います。
本製品は食洗機にも非対応ということもあるので、最低限の手入れが必要な点は留意しておく必要がありますね。
SR-AX1 米の読み込み不良で米炊けてない時の絶望感と言ったらありゃしないぜ…
— タクミン (@uho_www) November 20, 2025
少し空送りが発生しただけだから、こんなもんもう一回動かしたら普通に使えるのによ… pic.twitter.com/Z0Dy0VwS3u
「お米が入っているのに炊けなかった」という口コミです。
お米タンクに入っているお米が綺麗に流れなかったせいで、炊けなかったということですね。
これは確かにありそうな気がしました。
筆者も米タンクのお米を釜に流し出す手入れ機能を何度か試したのですが、その際、米タンクの中のお米が全部綺麗に流れなかったことが何度かありました。
このようなことを避けるためにも、炊飯後は定期的にお米タンク内のお米を、少しならしてあげるなどの工夫は必要かもしれません。
パナソニック自動計量IH炊飯器SR-AX1のU46エラーでお困りの方への覚書
— ケイゴ (@tk090108_avi) August 20, 2025
〇自分が故障したのは購入から約1年2ヶ月ほど経過したタイミング
〇前兆はなく、急にU46のエラーが出て炊飯できなくなった
〇ホース等を掃除してもダメで検索してみたところ同様の事例があり。
続く
「急なエラーが出て炊飯が出来なくなり、有償での修理対応となった」といった口コミ。
本製品は特定のエラーが出てしまうと、修復不能になり修理を依頼する必要があるそうです。
この「エラーが出て使えなくなった」という口コミはいくつか見かけたこともあり、深刻な問題に感じました。
とくに購入してから1年前後での故障といった口コミも見かけたので、本製品を購入する際には必ず5年保証を付けた方がいいと筆者は思います。

手軽に炊きたてのご飯を楽しみたい方に、SR-AX1はおすすめです。
操作も手入れも簡単だったので、とにかく楽がしたい方にもぴったりな製品でした。
一方、本製品には一般的な炊飯器にはないようなデメリットがいくつかあるのも事実です。
デメリットが気になる方は、購入前に一度レンタルで試してみるのもおすすめですよ!
SUUTAではSR-AX1のレンタルができるので、気になる方はぜひ検討してみてください。