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2024.07.22
SUUTAマガジン編集部

トンカツ屋の開業に必要なものリスト!初期費用を抑えるレンタルの活用とは?

開業時に準備したいものを「トンカツ屋」専用でリストアップしたので、開業準備を進めている方や開業を考えている方はチェックしてみてください。
また、トンカツ屋開業に必要な資格や許可証についても解説しています。

トンカツ屋を開業するときに必要なものリスト

以下6つのエリアに分けて、トンカツ屋の開業準備時に必要なものをリストアップしました。

  • 受付・レジ周り
  • 客席エリア
  • 調理場・キッチン
  • ストレージ・倉庫
  • トイレ
  • ドリンクエリア

 

記事下部には、印刷して使えるチェックリストを用意したので、開業準備をスムーズに進められるようご活用ください。

受付・レジ周り

  • キャッシャーレジ
    使用用途:会計業務
    選ぶ際のポイント:操作性、セキュリティ機能
  • POSシステム
    使用用途:売上管理、在庫管理
    選ぶ際のポイント:使いやすさ、サポート体制
  • カウンター
    使用用途:お客様対応、レジ作業スペース
    選ぶ際のポイント:耐久性、デザイン
  • クレジットカードリーダー
    使用用途:クレジットカード決済
    選ぶ際のポイント:対応カード種類、通信速度
  • レシートプリンター
    使用用途:レシート発行
    選ぶ際のポイント:印刷速度、用紙交換のしやすさ

客席エリア

  • テーブル
    使用用途:食事スペース
    選ぶ際のポイント:サイズ、素材、耐久性
  • 椅子
    使用用途:座席
    選ぶ際のポイント:座り心地、デザイン
  • 照明
    使用用途:店内の明るさを調整
    選ぶ際のポイント:明るさ、デザイン
  • メニュー立て
    使用用途:メニューの表示
    選ぶ際のポイント:デザイン、素材
  • 箸立て・箸
    使用用途:食事用の箸を提供
    選ぶ際のポイント:衛生面、耐久性
  • 調味料セット(醤油、ソース、七味など)
    使用用途:調味料提供
    選ぶ際のポイント:使いやすさ、補充のしやすさ

調理場・キッチン

  • フライヤー
    使用用途:トンカツを揚げる
    選ぶ際のポイント:揚げる能力、清掃のしやすさ
  • 業務用ガスコンロ
    使用用途:調理全般
    選ぶ際のポイント:火力、安全性
  • 冷蔵庫・冷凍庫
    使用用途:食材を保存するため
    選ぶ際のポイント:容量、省エネ性能
  • シンク
    使用用途:食器や調理器具の洗浄
    選ぶ際のポイント:サイズ、水切り台の有無
  • 作業台
    使用用途:食材の準備、調理作業
    選ぶ際のポイント:耐久性、広さ
  • 調理器具(包丁、まな板、鍋、フライパンなど)
    使用用途:調理全般
    選ぶ際のポイント:品質、耐久性
  • 食器洗浄機
    使用用途:食器の洗浄
    選ぶ際のポイント:洗浄力、省エネ性能
  • 換気フード
    使用用途:調理中の煙や臭いを排出
    選ぶ際のポイント:吸引力、清掃のしやすさ

ストレージ・倉庫

  • 棚・ラック
    使用用途:食材や備品の収納
    選ぶ際のポイント:耐荷重、サイズ
  • 保存容器
    使用用途:食材の保存
    選ぶ際のポイント:密閉性、耐久性
  • ストック管理システム
    使用用途:在庫管理
    選ぶ際のポイント:使いやすさ、機能性

トイレ

  • 便器・洗面台
    使用用途:お客様の使用
    選ぶ際のポイント:清掃のしやすさ、デザイン
  • 手洗い石鹸・ハンドドライヤー
    使用用途:手洗い
    選ぶ際のポイント:衛生面、使いやすさ
  • トイレットペーパーホルダー・トイレットペーパー
    使用用途:トイレ用紙の提供
    選ぶ際のポイント:取り付けのしやすさ、補充のしやすさ

  • 使用用途:お客様の身だしなみチェック
    選ぶ際のポイント:サイズ、デザイン

ドリンクエリア

  • ドリンクディスペンサー
    使用用途:ソフトドリンク提供
    選ぶ際のポイント:容量、操作性
  • 冷水機
    使用用途:冷たい水の提供
    選ぶ際のポイント:容量、メンテナンスのしやすさ
  • グラス・コップ
    使用用途:飲み物の提供
    選ぶ際のポイント:デザイン、耐久性
  • ドリンクメニュー立て
    使用用途:ドリンクメニューの表示
    選ぶ際のポイント:デザイン、素材

トンカツ屋を開業するときに取得するべき資格と許可

資格

トンカツ屋を開業するときに必要な資格は、主に以下の2つです。

  • 食品衛生責任者:
    飲食店を開業するなら絶対に必要な資格
  • 防火管理者:
    店舗の収容人数が30人以上なら必要になる資格

 

食品衛生責任者」は、飲食店を開業するのであれば必須となる資格で、以降で解説する「飲食店営業許可」の許可を取得する前に必須となります。

資格は1万円ほどの講習を1日受講することで取得可能なので、難易度は高くありません。

また、以下の資格をすでに所有している場合は、食品衛生責任者になれるため新たに資格を取得する必要はありません。

  • 栄養士
  • 調理師
  • 製菓衛生師
  • 食鳥処理衛生管理者
  • と畜場法に規定する衛生管理責任者
  • と畜場法に規定する作業衛生責任者
  • 船舶料理士
  • 食品衛生管理者

 

「防火管理者」は、トンカツ屋のお店の収容人数が従業員を含めて30人以上の場合のみ必要となります。

食品衛生責任者同様、1万円ほどの講習を受講すると取得が可能。

防火管理者には、「甲種」と「乙種」の2種類があるため、事前にどちらの取得が必要になるのか「日本防火・防災協会」のページを確認しておきましょう。

許可証

トンカツ屋の開業は、資格だけでなく、許可証の取得も必要となります。

許可証は「飲食店営業許可」のことで、管轄の保健所に申請をし、審査を通った末に取得が可能。

申請時には「食品衛生責任者」の証明書や店舗の図面なども必要になり、審査に通らなかった場合は、その原因を修正して再申請する必要が出てきます。

スムーズにトンカツ屋の開業を進めるだけでなく、余計な工事費をかけないためにも管轄の保健所に事前相談することをおすすめします。

 

飲食店が取得するべき許可証や申請、申請フローについては以下の記事で解説しています。

飲食店を開業するときに必要な手続きは?業態ごとに必要な設備もご紹介!

この記事を読む >

調理師免許は必要ない

トンカツ屋を開業する際、「調理師免許」の資格は必要ありません。

調理師免許は調理に関する知識や技術を持っていることを証明するためのものであり、開業には関係ありません。調理師免許がなくても飲食店営業許可の申請は通ります。

開業自体に影響はありませんが、飲食店としての信頼を向上させるひとつの要素として、取得を検討してみても良いかもしれません。

トンカツ屋をオープンするときにかかる費用とは?

トンカツ屋を開業するときにかかる初期費用は、主に以下4つの項目があります。

  • 物件取得費・賃借費
  • 内外装工事費
  • 設備・什器・備品費
  • 運転資金

 

2023年に日本政策金融公庫総合研究所が7,032社を対象にした調査では、開業費の平均は1,027万円、中央値は550万円です。

これは飲食店以外の業種も含まれているためあくまでも参考程度ではありますが、目安としては参考になります。

 

内訳は、日本政策金融公庫が出している「創業の手引+」では、飲食店の開業にかかる費用の内訳は以下となっており、合計883万円というデータがあります。

  • 内外装工事費:41.7%(368万円)
  • 設備・什器・備品費:21.1%(186万円)
  • 運転資金:19.1%(169万円)
  • 物件取得費・賃借費:17.5%(15万円)
  • その他:0.6%(6万円)

初期費用を節約したほうが良い理由とは?

トンカツ屋などの飲食店を開業するには多くの費用がかかることがわかりましたが、特に初期費用を節約して開業を進めたほうが良い理由は4つあります。

  • 開業時に投資した資金の回収を、トンカツ屋の営業にも、店主の心身にも負担なく行えるようにするため
  • 運転資金を確保して中長期的な経営、営業ができるようにするため
  • 将来発生するトラブルに柔軟に対応するため
  • 節約して浮いた資金を品質やサービス向上に回すため

初期費用を効果的に節約する方法とは?

トンカツ屋を開業するときに発生する初期費用を安く抑える方法は、以下の通り。

  • 内外装へのこだわりを妥協する
  • DIYで準備する
  • 立地条件を妥協する
  • 必要なものをレンタルで用意する

 

特に節約効果が高く、かつスムーズでリスクの少ない方法として、費用全体の20%を占める「設備・什器・備品費」をレンタルで調達することをおすすめします。

例えば、60万円の冷凍冷蔵庫を準備するとき、購入なら一括で60万円かかりますが、レンタルなら60日間で10万円ほどです。

モノは同じでも調達方法を変えるだけで初期費用を50万円も節約ができます。

レンタルで調達するメリット

トンカツ屋が準備するものをレンタルで調達するメリットは以下の3つ。

  • 他の方法よりも節約効果が高い
  • レンタルをしても開業準備に影響が出にくい
  • レンタルを活用して初期費用を節約できるのは開業時のみ

 

調達方法を「購入」から「レンタル」に変えるだけで良いので、手間は変わらず、初期費用を安くできるため、効果的な方法としておすすめです。

レンタルで調達するデメリット

一方レンタルをするデメリットは、長期間利用すると購入よりも費用が高くなることです。

そのため、レンタルをする際にチェックしてほしいのが「レンタルしたものを買い取れるか」ということ。

買取ができれば、支払ったレンタル料を差し引いて購入できるため、レンタルで感じる最も大きなデメリットを解消することができます。

 

例えば、100万円の冷凍冷蔵庫を30日間10万円でレンタルする場合。

4ヶ月間レンタル(すでに40万円のレンタル料を支払済)をし、営業を続けながら購入費用を貯め、そのまま冷蔵庫を買い取りたくなったら買い切り申請をします。

そのときには残りの60万円を支払えばレンタルしていた冷凍冷蔵庫が購入でき、所有権を得られるのです。

買い切りができないレンタルもあるので、調達前に確認をしましょう。

初期費用を安く抑えるだけでなく、お店の状況に合わせて柔軟に設備や什器を買い取れるため、レンタルという選択を検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

トンカツ屋の開業準備をスムーズにするため、印刷できる準備リストを作成しました。

品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。

【Excel】開業時の準備管理シート

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