うどん屋の開業を考えている、または開業準備をしている方に向けて、この記事では準備しておきたい必要な設備・備品・什器を解説します。
また、飲食店開業に必要な許可証や申請についてもご紹介です。
以下8つのエリアごとに開業準備時に用意したいアイテム(設備・備品・什器・家具)をリストアップしました。
記事の最後には、印刷して使える準備リストを作成したので、うどん屋の開業準備の際にご活用ください。
うどん屋を開業する際は、事前に「飲食店営業許可」を取得する必要があります。
取得前に営業を開始してしまうと2年以下の懲役または200万円以下の罰金となるので注意しましょう。
飲食店営業許可を取得するには、「食品衛生責任者」の資格がまず必要になるため、講習を受けて取得します。
その後、必要な書類を準備して保健所に提出すれば申請は完了。あとは店舗検査を通り、申請が通れば晴れて営業がスタートです。
うどん屋を開業する前にチェックしておきたい許可証や申請、手続きの流れについては以下の記事を確認してください。
うどん屋の開業に必要な「飲食店営業許可」は、個人事業主でも取得が可能です。
個人事業主になるには、届出書を税務署に提出すれば簡単になれるので難易度は 高くありません。
国税庁のホームページから用紙をダウンロードできるので、個人事業主でうどん屋を開業するならこちらも一緒に手続きをしておきましょう。
個人事業主にならないという選択も可能ですが、税金関連や、仕事用クレジットカードの作成、補助金や助成金の申請ができないデメリットがあるため個人事業主になるメリットは大きいです。
こちらは税理士に相談をしたり、信頼できるWebサイトで情報収集をしてみるのがおすすめです。
うどん屋を開業するときに初期費用を安く抑える方法として、高額になりがちな設備や什器、家具をレンタルで揃える方法があります。
そもそもなぜ初期費用を安くしたほうがいいのか、順を追って解説していきます。
飲食店は開業から3年以内の廃業が70%といわれ、どの業界よりも廃業率が高くなっています(参照:中小企業庁 – 小規模企業白書)。
廃業率が高い業界であるという意識は、参入する前に前提にしておきたいところです。
そして、廃業率が高い理由は様々ありますが、理由のひとつに「初期費用が高い」があります。
個人でも開業でき、業種によっては特別なスキルがなくても参入しやすい飲食店ですが、開業に必要な店舗や設備、什器などがたくさんあり、開業費用は500~1,000万円ほどかかります。
個人でもやりやすいことと初期費用の高さのギャップが大きく、のちのちの営業に影響が出てきてしまうことがあるのです。
また初期費用が高くなればなるほど回収するまでに時間がかかるため、重荷を背負いながら営業を続けなくてはいけない心理的な負担も大きくなってしまいます。
理想的なお店を作ることも大事ですが、自分自身の今後の生活や中長期的な店舗経営を考えたとき、初期費用を抑えることでリスクを減らし、想定外のトラブルにも柔軟に対応できるようになります。
そのためうどん屋を開業する際には、初期費用を安く抑えるという考え方も持っておくことが重要です。
うどん屋開業の際にかかる初期費用を安くするには、高額な設備や什器、家具をレンタルで用意することをおすすめします。
他にも、家賃の安いところに出店する、お店を小さくする、お店をDIYで準備するといった方法もあります。
しかし、初期費用を抑えるのは目的ではなく、手段です。
家賃が安くてもお客さんが来ない場所に出店しては意味がありません。
DIYで準備をしようとしても、作業に時間がかかっていては、営業開始までの店舗家賃など、無駄に出費することにもなりかねません。
手っ取り早く、効果的な節約であり、お店の営業や経営をスムーズに進める方法が、お店の備品を「レンタル」で用意することなのです。
レンタルでうどん屋に必要な設備や什器、家具を用意するメリットは、以下の4つ。
全部をレンタルするのがよいというわけではなく、節約効果が期待できる、高額なものに絞ってレンタルを活用するのが賢い使い方です(冷凍冷蔵庫や麺茹で器、空調設備、食器洗浄機、オーブン、椅子、テーブルなど)。
例えば、業務用の冷凍冷蔵庫を購入すると50~100万円程度しますが、レンタルを活用すれば60日間で10万円程度から借りられます。
これが複数の設備になればさらに節約効果は高まるため、開業時には選択肢として持っておきたいところです。
また、レンタルによっては「買い切り」の選択もでき、支払ったレンタル料を差し引いた金額で購入ができるため、初期費用を安くするメリットにプラスしてそのまま使い続けられるメリットもあります。
うどん屋の開業時にはレンタルを活用して初期費用を抑え、リスクを下げた経営と柔軟に立ち回れる余裕を考えておくのも大事です。
うどん屋の準備段階をよりスムーズにするために、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。