パティシエ、そしてケーキ屋の経営者として開業を進めている方に向けて、この記事ではケーキ屋開業時に必要な設備・備品・什器をリストアップしてご紹介していきます。
また、ケーキ屋開業には許可証を取得する必要もあるので注意して準備を進めましょう。
ケーキ屋を開業するときに必要となるものを以下の9エリアに分けてご紹介します。
持ち帰りでの販売だけなのかイートインスペースを設けるのかなど、店舗の営業形態によって必要なものが異なるので、ご自身のお店に合わせてチェックしてみてください。
お店ごとにリストが作れるよう、記事の下部に準備シートもご用意しています。
印刷して使うこともできるので、開業準備にぜひご活用ください。
ケーキ屋を開業する際には、諸々の設備や備品が必要になりますが、営業をするうえで必要な許可証の取得もマストです。
ケーキの持ち帰りのみで営業する場合は、食品衛生責任者を設置して「菓子製造業許可」を取得します。
イートインスペースがある場合は、菓子製造業許可に加えて「飲食店営業許可」の取得も必要になります。
食品衛生責任者は、約1万円の講習を受けることで取得可能です。受講申込みをして取得したのち、保健所へ「菓子製造業許可」や「飲食店営業許可」の取得申請をすることとなります。
開業前には一度、管轄の保健所に相談をしておくと、漏れなく二度手間もなく許可証を取得できるのでおすすめです。
厚生労働省のホームページ「保健所管轄区域案内」から管轄の保健所を探せます。
販売だけの営業でもイートインができても、ケーキ屋に必要な設備や備品、什器は多岐にわたるため、一つずつ購入していては時間的、コスト的に多くのリソースを割いてしまいます。
そこでおすすめなのがレンタルの活用です。
例えば、初期費用の出費が多い冷蔵ショーケースや冷蔵庫・冷凍庫、椅子、デスクをレンタルすれば、初期費用削減のインパクトは大きくなります。
節約した分を人件費や広告費、内装費などの予算に回せば、売上増加や顧客満足に注力した開業準備を進められます。
また、買い切りができるレンタルを活用すれば、支払ったレンタル料を差し引いて買取ができるため、無駄な出費なく使い慣れた設備や備品を使って営業が続けられるのです。
ケーキ屋開業をより賢くスタートさせるために、レンタルの選択肢をぜひ考えてみてください。
ケーキ屋開業時に必要な設備や備品を用意するときの選択肢としては、以下4つが主にあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、準備をする前にチェックしておきましょう。
購入 |
レンタル |
リース |
サブスク |
|
初期費用 |
高 |
低 |
低 |
低 |
月額費用 |
ー |
低~高 |
中程度 |
低~高 |
契約期間 |
ー |
短期(1ヶ月~) |
中長期(1年~) |
短期(1ヶ月~) |
途中解約 |
ー |
契約により可能 |
基本不可 |
可能 |
メリット |
所有権が得られる/長期利用ならコストが低い |
初期費用が低い/柔軟な契約期間/全額経費処理が可能 |
初期費用が低い/新品の商材が使える |
初期費用が低い/柔軟な契約期間/全額経費処理が可能 |
デメリット |
初期費用が高い/資産価値が減少/処分時に費用がかかる |
長期的にはコストが高い/所有権が得られない |
契約期間が長い/途中解約ができない/会計処理の手間 |
長期的にはコストが高い/所有権が得られない |
ケーキ屋に必要なものを準備するうえでは、「購入」と「レンタル」、「リース」の選択肢が有力でしょう。
予算や初期費用、経営計画などを考慮して賢く選択したいところです。
購入・レンタル・リースの使い分けは次の記事でも解説しているのでチェックしてみてください。
用意するものをリストアップして、それぞれ購入・レンタル・リースの管理もできるよう、以下のシートを活用してみてください。