SUUTA Magazine

  1. トップ
  2. Brand
  3. 健康測定機器レンタル市場を開拓!30年の実績を持つウエルアップが目指す健康づくりの未来とは?
Brand
2024.08.26
SUUTAマガジン編集部

健康測定機器レンタル市場を開拓!30年の実績を持つウエルアップが目指す健康づくりの未来とは?

ドラッグストアやショッピングモールで見かける「健康チェックコーナー」、利用したことはありますか? 買い物のついでに、気軽に健康チェックができる時代になりました。

最近では、「健康経営」が注目を集め、企業は従業員の健康を考えた取り組みに力を入れています。また自治体でも地域住民の健康維持増進は重要な社会的課題となっているのです。

このような中、需要が高まっているのが「健康測定機器のレンタルサービス」です。

今回は、健康測定機器レンタルサービスのパイオニアとして30年の歴史を持つ、株式会社ウエルアップの代表取締役木村孝一(きむら・こういち)さんに、サービス開始のきっかけや今後の展望についてお話を伺いました。

需要の高まる健康測定機器

ー貴社の事業内容を教えてください。

 

木村さん:弊社は今年で創業30周年の、予防や未病領域に特化して健康測定機器やトレーニング機器、美容関連機器の販売やレンタルをしている企業です。さらに、企業や自治体が健康に関するイベントを開催したいという場合、企画から運営まで受託する健康関連受託事業もおこなっています。イベントを受託する際は、弊社所属の健康運動指導士や管理栄養士などの専門スタッフを派遣し、イベント来場者に健康測定機器を使ってもらい、その結果を受けて健康アドバイスを実施します。栄養セミナーや運動セミナーをおこなう場合もあります。また、運動が苦手な方向けに不定愁訴の緩和を目的としたコンデショニング施設の運営や機能訓練型デイサービスの経営もしています。

 

ーー健康測定機器を活用するのはどのような方ですか?

 

木村さん:ドラッグストアやスーパーマーケット、調剤薬局、大手企業、自治体、スポーツジム、医療機関など業種を問わず利用いただいています。

 

ーーどのような用途で利用されているのでしょうか?


木村さん:ドラッグストアやスーパーマーケットの場合は、常設して健康セルフチェックコーナーとして展開してくださいます。企業や自治体の場合は、健康経営の一環として、地域住民向けの健康イベントなどで活用してくださっています。

ーー健康セルフチェックコーナーとはなんですか?

 

木村さん:ドラッグストアやスーパーマーケットの中で、健康測定機器を自由に使えるコーナーがあるのを見たことないでしょうか?

 

ーーああ!言われてみれば、近所の薬局にもありますね。

 

木村さん:最近どんどん増えているのです。そこで実際に健康チェックをしてみて、気になる結果が出たらその場にいる薬剤師さんや管理栄養士さんに相談できるうえ、測定数値を改善するための商品を買えますよね。健康測定機器を設置することは、機器の利用者の健康を支援し、薬局やドラッグストアの商品やサービスの提供量も増やせるのです。

 

ーー健康測定機器にそのような役割があるとは考えたこともありませんでした。


木村さん:また、国民の健康を支えるため、国は健康サポート薬局を増やそうという取り組みをしています。健康サポート薬局とは、病気になる前のセルフケアを促す薬局で、薬や健康に関する相談、介護用品などに関することまで幅広くフォローしてくれるものです。そのような薬局で健康測定機器の需要も高まっています。

豊富な商品ラインナップが強み

――健康測定機器のレンタルは珍しいですよね。どのような経緯でレンタル事業を始めたのでしょうか?

 

木村さん:30年前、私たちがヘルスケア事業を始めたころは、「予防」や「未病」といった概念が一般的ではありませんでした。健康測定機器といえば体脂肪計を想像する方が多いと思うのですが、体脂肪計でさえ目新しい時代だったのです。そのころ弊社は機器の販売をメインにしており、レンタルについては、自治体や行政と連携し、地域住民の健康増進を目的としたイベントで機器の貸し出しを細々とおこなう程度でした。

 

2000年に厚生労働省が掲げた「健康日本21」という国民の健康づくり運動が始まるとともに社会の健康意識が高まるようになりました。国から健康啓蒙に関する補助金が出たのを契機に、自治体が主体となって地域の健康づくり促進を始めたんですね。そのころから徐々に健康測定機器のニーズも高まってきたのです。弊社も、取り扱い機器が増えてきたことをきっかけに、機器の貸し出しについて外部に本格的に打ち出し始めました。

 

ーーレンタル事業における貴社の強みはありますか?


木村さん:健康測定機器のレンタル事業をおこなう業者はほかにもありますが、これだけ幅広い機器を取り扱い、また必要があれば想定スタッフの派遣までしているのは弊社の特徴といえるのではないでしょうか。30年の実績と信頼があるため、安心してご利用いただけることも強みかもしれませんホームページからの引き合いも多く、多くのお問い合わせをいただいている状況ですね。

ーーリピート利用も多いのでしょうか?

 

木村さん:はい。ありがたいことにリピーター様も多いですね。体感的には6割ほどがリピート利用です。というのも、ショッピングモールなど商業施設での健康診断イベントや、企業・自治体が主催する測定会は、年に数回、あるいは1年に1回、繰り返し開催されるものが多いです。「●●測定会が好評だったから」といった理由で、リピートしてくださるケースが多いです。

 

ーーショッピングモールでの健康診断イベント、見たことがあります。


木村さん:よく開催されていますよね。健康とは関係のないイベントでも、「健康状態をチェックできますよ〜」と集客のために健康測定機器を活用いただく場合もあるようです。また、「このようなコンセプトで、このような企画をやりたいんだけどどうしたらよいですか?」と企画段階からご相談いただく場合もありますね。そうしたケースでは企画から運営までワンストップでお手伝いさせていただきます。

ーーちなみに、レンタル機器の貸し出しが多い時期はありますか?

 

木村さん:9〜11月は健康のためのイベントが全国各地でおこなわれることが多く、レンタル機器の貸し出しが増えますね。どこの業者の機器もなくなる時期なので「なんでもいいから貸してほしい」と言われることもあります(笑)。

 

ーーそれほど人気なのですね!レンタルした機器は、簡単に使いこなせるものなのでしょうか?

 

木村さん:レンタル対象にしている機器については、取り扱いマニュアルを弊社でご用意していますので、そちらをご確認いただければどなたでも使えます。セルフチェック系の機器は、比較的簡単に使えるものが多く、レンタルに適していますね。操作の難しい機器や詳しい説明を要する機器はレンタル対象にしていません。


病院で扱っている医療機器は診断を目的としていますが、弊社の取り扱う機器は使った方に「健康に対する気づき」を与えるためのものです。医療機器は設置できる場所や使える人に薬機法上の制限がありますが、弊社の扱うものの多くは医療機器ではないので、誰でも気軽に使えるメリットがあると思いますね。

健康状態を見える化し、自分の健康を見つめ直すきっかけを提供

ーー人気の高い機器はありますか?

 

木村さん:血管年齢計、肌年齢測定器、血圧計、体組成計、脳年齢計など手軽にセルフチェックに使えるものの人気が高いですね。大型のショッピングモールだけでも全国で300店舗以上に導入していただいています。ドラッグストアなども含めると1000店舗に近いと思いますね。

 

ーー健康のセルフチェックが身近になっているのですね。

 

木村さん:採血せずにヘモグロビン値を推定できる機器も人気です。ヘモグロビン値は鉄分量と密接な関係があり、不足すると貧血などの症状を引き起こす可能性があります。とくに女性は鉄分不足に陥りやすいことから、手軽にヘモグロビン推定値を測定できると便利ですよね。

 

ーー採血しなくてよいのはとても嬉しいですね。

 

木村さん:この機器は、もともと、ある医療機器メーカーさんが自社の陸上部のコンディション管理のために開発したものです。激しいトレーニングをおこなうアスリートにとって、オーバートレーニングによる体調不良は深刻な問題です。そこで、日々のヘモグロビン値をチェックすることで、オーバーワークを避け、最適なコンディション維持を目指しているそうです。

 

近年では、健康意識の高まりとともに、一般の方々にも広く利用されるようになっています。皇居周辺のランニングステーションに設置されるなど、本格的にマラソンに取り組むランナーたちの間でも、セルフチェックのツールとして浸透しつつありますね。

 

ーーお話を聞いていて、私も使ってみたくなりました。


木村さん:そのような感じで、一度興味を持ってもらい、実際に試してもらうのが大事だと思っています。たとえば、ストレスチェックができる機器をドラッグストアで見つけて興味を持ったら実際に測ってみる。ストレスを感じているとは思っていなかったけど、思った以上にストレスの値が高かった。じゃあマッサージ屋さん行ってみようかな、ゆっくり湯船に浸かってみようかな、と、自分の健康について考えるきっかけにしてもらえればよいのです。

ーーそのほか、おすすめの機器はありますか?

 

木村さん:野菜の摂取量を測れるベジミルはおもしろいと思います。野菜を食べている量が十分かどうかを測定できるので、数値が低いと「もっと野菜食べなくちゃ」という気持ちになりますよ。

 

ある自治体では、地域の方の野菜摂取量を増やす取り組みの一環として、こうした野菜摂取度測定器を活用していますとある学校では、学生さんたちの野菜の摂取量を調べ、食育ツールとして使っているようです。

 

ーー野菜不足を自覚しているので私も1度測定してみたいです。

 

木村さん:ぜひ、測ってみてください。ベジミルを設置しているスーパーもあります。お客様がすぐ測れるところに設置して「買い物ついでに測ってみたら、数値が低かった……今日はピーマンが安いし、緑黄色野菜を摂るためにチンジャオロースを作ろう」と、野菜の販売につながる可能性もあります。

 

ーー健康測定機器は、健康意識を高めるきっかけをお手伝いするツールなのですね。

 

木村さん:そうです。そして、健康測定機器を使って悪い結果が出た時の解決方法の提案も私たちの仕事だと思っています。だからこそ、カラダリセットクラブなどの実店舗も運営しているのです。

 

ーーカラダリセットクラブですか?

 

木村さん:カラダリセットクラブは、「運動は苦手だしスポーツクラブは敷居が高いけど何か体に良いことはやってみたい」という方向けに、体調調整のための軽運動プログラムを提供する施設です。「筋肉をつけたい、しっかり運動したい」という方向けのスポーツジムは多いのですが、運動が苦手な方通える施設はあまりないんですよね。そういう方でも無理なく運動を継続して、体の調子が整うようなプログラムをご提案しています。たとえば、自律経バランスを事前に測定して、そのバランスが崩れていれば、自律神経バランスを整えるメニューを提案して実施していきます。

 

ただ、この施設に来られるのは一部の方だけですから、健康測定機器で測定した後のソリューションをもっと考え、作らなくてはなりません。これは弊社のリソースだけでは難しいため、いろいろな方と手を組んでいきたいと思っているところです。

ーーその一端をSUUTAが担っていきたいです。

 

木村さん:ぜひよろしくお願いします。人生100年時代を迎えた現代社会において、健康長寿はますます重要なテーマとなっています。健康測定機器レンタルサービスを通して、企業の健康経営をサポートするとともに、地域住民の健康増進にも貢献していきたいと考えています。そのためにも、お客様のニーズを的確に捉え、時代の変化に合わせたサービスを提供し続けていきたいです。

 

ーー本日は貴重なお話、ありがとうございました。

Share: