串カツ屋を開業する予定の方や検討中の方、具体的に準備を進めている方に向けて、この記事では「串カツ屋開業時に必要なもの」を一覧でご紹介していきます。
絶対に必要な「モノ」や「資格・許可証」もあるので、準備をスムーズに進めるためにも最後までチェックしてください。
串カツ屋を開業するときに必要なものを以下7つの項目に分けて一覧でご紹介していきます。
開業時には「モノ」だけでなく、資格や許可証も必要となるので必ず確認してください。
記事下部には、印刷して使えるチェックリストを用意したので、開業準備のお役に立てると嬉しいです。
「食品衛生責任者」は、飲食店を開業するのであれば必須となる資格で、以降で解説する「飲食店営業許可」の許可を取得する前に必須となります。
資格は、1万円ほどの講習を受講すると得られるため難易度は高くなく、1日で取得可能です。
また、以下の資格をすでに所有している場合は、食品衛生責任者になれるため新たに資格を取得する必要はありません。
「防火管理者」は、お店の収容人数が従業員を含めて30人以上の場合のみ必要となります。
食品衛生責任者同様、1万円ほどの講習を受講すると取得が可能。
防火管理者には、「甲種」と「乙種」の2種類があるため、事前にどちらの取得が必要になるのか「日本防火・防災協会」のページを確認しておきましょう。
串カツ屋の開業には、「飲食店営業許可」が必須です。管轄の保健所に申請のうえ審査を通った末に取得が可能。
申請時に「食品衛生責任者」の証明書や店舗図面なども必要になり、審査に通らなかった場合は、その原因を修正して再申請する必要が出てきます。
スムーズに開業を進めるだけでなく、余計な工事費をかけないためにも管轄の保健所に事前相談することをおすすめします。
飲食店が取得するべき許可証や申請、申請フローについては以下の記事で解説しています。
串カツ屋を開業するときに発生する初期費用は、主に以下があります。
2023年に日本政策金融公庫総合研究所が7,032社を対象にした調査では、開業費の平均は1,027万円、中央値は550万円です。
飲食店以外の業種も含まれているため参考程度ではあります。
そして費用の内訳は、日本政策金融公庫が出している「創業の手引+」にデータが出ており、合計883万円となっています。
500万円前後の初期費用を高いと見るか、低いと見るかは人それぞれですが、串カツ屋の開業を進めるのであれば、節約の選択肢も捨てないほうがいいでしょう。順を追って解説していきます。
串カツ屋(すべての飲食店も含む)を開業するときの初期費用を節約したほうがよい理由は、以下の4つです。
初期費用を安くすることを目的にし、大事なところにお金をかけられず思うように串カツ屋が営業できないのは本末転倒ですが、できるところは賢く節約できないか検討していきましょう。
串カツ屋開業の初期費用を安くするには、以下の方法があります。
他にも様々な節約方法が考えられますが、ここでは節約効果が高く、かつスムーズでリスクの少ない方法「必要なものをレンタルで用意する」をご紹介します。
串カツ屋の開業準備で必要なものをレンタルで調達するメリットは以下の3つです。
例えば、DIYで内外装を準備する場合、自分が実際に動いて準備をするためその他の準備ができなくなってしまい、時間がかかればかかるほど用意した資金が減り、節約効果は悪くなってしまいます。
レンタルは、調達方法を「購入」から「レンタル」にするだけのためデメリットが少なく、かつ節約につながるので効果的です。
一方、レンタルはメリットだけでなく、デメリットもあります。
最も考えられるデメリットは、「長期間利用すると購入よりも費用が高くなる」ことではないでしょうか。
50万円のオーブンを30日間5万円の値段でレンタルする場合、11ヶ月目にはトータル55万円となり、それ以降も費用が増していきます。
このデメリットを解消する方法として「レンタルしたものを買い取れるか」のチェックをおすすめします。
例えば、80万円の冷凍冷蔵庫を30日間8万円の料金でレンタルする場合。
4ヶ月間レンタルをした後(すでに32万円のレンタル料を支払済)、営業が安定しこの冷蔵庫を買い取りたくなったら買い切り申請ができます。
買い切りができるようになると、残価48万円でレンタルしていた冷凍冷蔵庫が購入でき、所有権を得られるのです。
買い切りができるレンタルは、返却の手間や設備の入れ替えの手間もなくなります。
また、初期費用を安く抑えるだけでなく、お店の状況に合わせて柔軟に設備や什器を導入できるため、節約のためにレンタルで調達する方法も検討する価値はあるのではないでしょうか。
串カツ屋の開業準備をスムーズにするため、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。