天ぷら屋を開業するときに必要な設備・什器・家具などをエリアごとにリストアップしてご紹介していきます。
また、飲食店営業許可や開業の初期費用を節約する方法についても解説していくので、天ぷら屋の開業を検討している方は最後までチェックしてください。
天ぷら屋を開業するときに必要となる設備や備品、家具を以下9つの項目ごとご紹介していきます。
以下は 印刷して使える準備リストです。天ぷら屋の開業準備の際にご活用ください。
天ぷら屋は「飲食店」となるため、営業には「飲食店営業許可」の取得が必須です。
許可証は、以下2つの条件を満たすことで取得できます。
食品衛生責任者は、1万円ほどの講習を受けることで取得できるため取得難易度は高くありません。
許可申請は必要な書類を集めるのですが、上記の食品衛生責任者を照明する書類や店舗の図面なども必要なため、計画的に準備を進めることをおすすめします。
天ぷら屋開業時に必要な許可証や申請については、以下の記事で解説しているので確認して知識をつけておきましょう。
天ぷら屋の開業は、個人でも法人でも可能。許可証の取得条件に違いはなく、食品衛生責任者を設置して必要書類を準備すれば申請できます。
個人事業主になるには、開業届の書類を税務署に提出すればなれます。難しい手続きはないので個人事業主の開業から天ぷら屋の開業までは計画的に進めれば問題なくスムーズに実行可能です。
天ぷら屋の開業資金を節約する方法は、出費が高額になる設備や什器、家具をレンタルで用意することです。
天ぷら屋の開業費を節約する理由は、以下の3つです。
飲食店の開業費は、平均1,027万円、中央値550万円という調査が日本政策金融公庫総合研究所の調査で出ています(参照;2023年新規開業実態調査)。
1,000万円はかからなくても、500万円近い初期費用が必要になることは確かです。
また、飲食店の倒産・廃業の理由として最も多いのが「運転資金がなくなる」ことです。
そこで、中長期的に天ぷら屋の経営を続けられるように現金を貯めておいたり、お客さんの呼び込みや人材獲得に注力したりできるよう、初期費用を節約することが一つの手です。
天ぷら屋開業時の初期費用を安くする方法としては、開業時必要になる高額な設備や什器、備品をレンタルで用意することです。
例えば、飲食店でよく使われる業務用の冷凍冷蔵庫は、購入すると1台100万円ほどです。
これをレンタルで調達できれば、3か月間30万円の出費となるため、初期費用は70万円ほど節約できる計算となります。
借りている3ヶ月間の間に天ぷら屋の営業がスムーズに回るように工夫したり、売上から設備投資のために資金を貯めておく余裕も生まれるでしょう。
そして、支払ったレンタル料を差し引いて購入できる「買い切り」のレンタルもあるため、初期費用を抑えて営業を開始しつつも、同時並行で購入のための資金を貯めることもできます。
買い切れば返却の手間はなく、そのままその設備を所有して使っていけるメリットもあります。
特に高額な設備や什器、家具は節約効果が高いので、レンタルで調達する手段は選択肢としておすすめです。
天ぷら屋に必要な設備や什器を用意する際の方法として以下3つの選択肢があります。
それぞれメリットやデメリットがあるため、必要なものに合わせて上手に使い分けることがポイントです。
調達方法 |
購入 |
レンタル |
リース |
---|---|---|---|
初期費用 |
高 |
低 |
低 |
月額費用 |
ー |
低~高 |
中程度 |
契約期間 |
ー |
短期(1ヶ月~) |
中長期(1年~) |
途中解約 |
ー |
契約により可能 |
基本不可 |
メリット |
所有権が得られる/長期利用ならコストが低い |
初期費用が低い/柔軟な契約期間/全額経費処理が可能 |
初期費用が低い/新品の商材が使える |
デメリット |
初期費用が高い/資産価値が減少/処分時に費用がかかる |
長期的にはコストが高い/所有権が得られない |
契約期間が長い/途中解約ができない/会計処理の手間 |
「購入」と「レンタル」を上手に使い分けて、天ぷら屋の開業準備を進めると節約効果とスムーズな営業のバランスが保てます。
購入は、少額なものや消耗品、最初から自己所有しておきたいものを。
レンタルは、高額なものや中長期的に使用するもの、レンタルから購入でも良いものを選択するのがおすすめです。
天ぷら屋の準備段階をよりスムーズにするために、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。