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2024.08.02
おだりょうこ

心地良さのヒントは北欧デザインにあった!ルイスポールセンで叶えるヒュッゲな時間

住まいをステキ空間へと格上げしてくれるインテリア。例えば北欧デザインはどうでしょう。“ヒュッゲ”の思いが注がれた北欧生まれのインテリアは、デザイン、機能すべてに心地良さを感じることができます。

そんな北欧デザインの中から、デンマークが生んだ照明ブランド、Louis Poulsen(ルイスポールセン)をピックアップ。明かり取り以上の存在感を放つルイスポールセンの照明には、太陽の光に焦がれる、北欧で生きる人々の思いが息づいていました。

デンマーク発祥の照明ブランド「ルイスポールセン」

インテリア好きならずとも、一度は目にしたことがあるルイスポールセンの照明。例えば、北欧デザインをテーマにしたインテリア雑誌、おしゃれなカフェで柔らかな光を放つ照明を見かけたことはありませんか?もしかするとそれこそが、ルイスポールセンの照明かもしれません。

 

「ルイスポールセン」。1874年、デンマークに誕生した世界的照明ブランドは、創業者の甥であるルイスポールセンが、ワインの輸入業から金物を扱う会社として1878年に会社を再建したことに始まります。

 

以来、150年以上にわたって空間に照明としての機能と、光がもたらす心地良さ、快適さを表現してきた同社は、現在まで数多くのデザイナーとコラボレーションを実現、名作を発表し続けています。

 

なかでもルイスポールセンの名を世に知らしめたのは、建築家兼デザイナーのポール・ヘニングセンの存在です。近代照明の父と呼ばれるヘニングセンが生涯、追求し続けた“光の質”は、今もなお、ルイスポールセンのあらゆる作品に息づいています。

近代照明の父・ポール・ヘニングセン

デンマーク・コペンハーゲンに誕生したポール・ヘニングセンは、若くしてその才能を開花させ、若干26歳でフリーランスの建築家兼デザイナーとしてキャリアをスタート。1952年にはルイスポールセン社と共同開発した照明「パリ・ランプ」がパリ万国博覧会で金賞を受賞する快挙を成し遂げます。

 

これを機に、翌年の1926年にルイスポールセン社と正式契約したヘニングセンは、亡くなる1967年まで「PH5」をはじめとした数々のデザイナーズ照明を世に送り出し、没後50年以上経った今も、世界中で愛され続けています。

ルイスポールセンの代表アイテム

照明をインテリアに昇華させた、デザイン照明のパイオニア的存在のルイスポールセン。発売から60年以上経った今も色褪せることなくブランドのシグネイチャーモデルとして輝き続けている、代表的なアイテムを紹介しましょう。

提供:おだりょうこ

ルイスポールセンを語るうえで欠かせないのが「PH5」。ポール・ヘニングセンが1958年に発表したペンダントライトです。普段使いとして北欧の暮らしに溶け込んでいる「PH」は、いわばデンマークの国民的ランプと言えるでしょう。

 

対数螺旋シェードが生み出す明かりは一見、照明としては少し暗く、物足りなさを感じるかもしれません。ところが、手元はしっかり明るく照らしつつ、放射状に広がる光が優しく包み込むことで空間に奥行きをもたらすのだから不思議です。蛍光灯のダウンライトひとつで隅々まで均一に照らすよりも、空間を広く感じることができます。

 

例えばリビング。黄昏時の自然光と「PH5」の光が調和し、そこに集う人の横顔や空間のインテリアに美しい陰影をつくりだします。これこそが、ヘニングセンがこだわり続けた“光の質”なのです。

PH Artichoke

提供:おだりょうこ

72枚の羽根がもたらすグレアフリーの光。どの角度からも光源(電球)が見えない「PH Artichoke」は、野菜のアーティチョークのシルエットに似ていることから名付けられたペンダントライトです。

 

1958年、コペンハーゲンにオープンするモダン建築のレストランのためにヘニグセンがデザインした「PH Artichoke」は、 ルイスポールセンのアイコニックなデザインとしてあらゆる空間を美しく灯し続けています。

 

円を描くように1周あたり6枚の羽根が配置された「PH Artichoke」。羽根が上下12段に重なり合うことで光のグラデーションを演出しているのが特徴です。1つひとつの羽根の内側に反射した光はまるでキャンドルのよう。明かりを灯さなくとも優美なデザインで存在感を放つ「PH Artichoke」は、シャンデリアのような華やかさを持ちつつ、他の照明器具と競合することのない控えめな“光の質”によって、見事な適応性を実現したデザイン照明と言えるでしょう。

北欧の暮らしと調和するルイスポールセンの魅力

「PH5」や「PH Artichoke」など、ルイスポールセンの照明に共通するのは、インテリアとして独立していることです。照明を必要としない日中でも美しい佇まいを放ち、そこにあるだけで空間を彩るアクセントになります。

 

日照時間が少ない北欧。室内で長く過ごす時間を少しでも明るく、快適なものにしたい思いから、ファブリックや食器類にはポップで鮮やかな配色が施されています。家具は奇抜なデザインではなく、木のあたたかみを感じるシンプルかつ、機能性を重視したデザインが多く、ルイスポールセンの照明にもまた、その特徴が見られます。

「美術品としてではなく、生活に必要な照明をつくりたい」

 

これはポール・ヘニングセンの言葉です。「PH5」を発表した1929年代の照明器具は、シャンデリアのような室内装飾が多く、それを手にできるのは一部の富裕層のみでした。

 

美術品ではなく、日々の暮らしに必要な機能を備えた照明にこだわり続けたヘニングセンは、照明器具としての機能性と、使い手が心地良く感じられる光をデザインすることで、北欧の人々の暮らしを灯し続けてきました。

 

その思いを一言で表しているのが「Hygge( ヒュッゲ)」という言葉です。デンマーク語で居心地が良い空間、楽しい時間を表すヒュッゲにこそ、ルイスポールセンをはじめ、北欧デザインが世界中で愛される理由かもしれませんね。

SUUTAで取り入れる、ルイスポールセンの灯り

ルイスポールセンの照明の綿密な計算によって映し出される空間の陰影は、癒しとドラマチックなひと時を演出。インテリアとしても側に置きたい魅力的なアイテムです。ルイスポールセンでは毎年限定アイテムが発売され、リ・デザインされたPHシリーズを購入することもできます。

 

でも、ルイスポールセンはそのほとんどが1台数10万〜数100万円の価格帯なので手軽に取り入れられないのがネック。そこでおすすめなのがSUUTAのレンタルです。憧れをリーズナブルな価格で手に入れることができます。

 

照明デザインの伝統に基づき、今もなお進化し続けるルイスポールセンを、日々の暮らしにー。目にするたび、灯すたびに、空間を自分だけの特別な場所に誘うことでしょう。

 

Items

ルイスポールセン/Louis Poulsen PH 3½-2½ グラステーブル シルヴァー・クローム 格調高いクラシックなPHランプ

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