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2024.07.18
SUUTAマガジン編集部

飲食店の開業費を安くするには?レンタルで経費を抑える方法もご紹介!

飲食店を開業するには、家賃や設備、什器など多額の費用がかかりますが、工夫して準備ををすれば初期費用を節約できます。
この記事では、飲食店開業時に初期費用を節約するメリットや具体的な節約方法を7個ご紹介いたします。

飲食店の開業費を安く節約するメリットとは?

飲食店の開業費を安く抑えることによって得られるメリットは、以下の3つが挙げられます。

  • 他の予算に資金を回せる
  • 将来的に起こる可能性があるトラブルに柔軟に対応できる
  • 低リスクで飲食店をスタートできる

他の予算に資金を回せる

適切な費用配分をし、よりよいお店作りをするため、資金に十分な余裕がないのであれば節約を考えて準備を進めることが大切です。

日本政策金融公庫総合研究所が2023年に発表した調査によると、開業費の平均値は1,027万円、中央値は550万円となっています。

開業から中長期的営業までトータルで考えても、物件取得や店舗設備、運転資金、生活資金などのかかる費用は少ないとは言えません。

開業費を節約することは、継続的な飲食店営業と自身の生活を守る上でも重要なため、計画性をもって準備をしていきましょう。

将来的に起こる可能性のあるトラブルに柔軟に対応できる

開業費を節約して内部に現金を持っておくことはとても大事です。

現在は考えられないようなトラブルがいつ発生するか分かりません。

そうしたリスクに対処しやすくするためにも、現金はあったほうが安心できます。

使える資金をすべて開業費に使ってしまうのではなく、現金として持っておくことで継続的な営業につながるため、節約を意識したいところです。

低リスクで飲食店をスタートできる

現実的なデータとして、飲食店の廃業割合はどの業種よりも高い傾向にあります(2016年に開業した企業の5年間の動向)。

また、一般的に飲食店は1年目の廃業率が3割と言われていますが、どんな業種でも廃業や倒産は起こっており、飲食店は参入のしやすさ店舗数の多さ、高齢化など様々な要因があるため「飲食店は失敗しやすい」という結論にはなりません。

しかし、新しく立ち上げるということは、何事にもリスクはつきもの。

そのリスクを少しでも低下させ、スムーズな開業や継続的な営業を目指す上では開業費を節約するメリットはとても大きいといえます。

事業の成長とともに投資を増やしていける、という考え方も持つことをおすすめします。

飲食店の開業費を安くする7つの方法

飲食店を開業する際にかかる費用を節約するには、以下7つの方法があります。

  • 設備や什器をレンタルで揃える
  • 中古品や譲り受けを活用する
  • 立地を考える
  • 必要最低限の内装に抑える
  • DIYでコストカット
  • ホームページの作成を工夫する
  • SNSを活用したプロモーション

設備や什器をレンタルで揃える

飲食店の廃業率が高い原因のひとつに「設備や什器にかかる費用が高い」ということがあります。

これは、新品ですべてを用意したり、最初から完璧な設備にしようと購入したりすることで初期費用が大きくかかってしまうためです。

節約のため、開業時に設備や什器をレンタルで用意することをおすすめします。

 

レンタルなら購入するよりも10倍や100倍の節約効果があり、メリットも最も享受できる方法です。

例えば、浮いた予算を人件費に回して安定した営業体制を構築する、現金として残しておいてトラブルに対処しやすくする、初期費用が抑えられる、などのリスク対策につながります。

特に高価な機器(冷凍冷蔵庫、オーブン、エアコン、チェア、テーブルなど)は節約効果が高いです。

 

デメリットとして、中長期的にレンタルを繰り返すとトータルコストで購入を上回ってしまうことがあります。

しかし、レンタルには「買い切り」という、支払ったレンタル料を差し引いて買い取るオプションがある場合もあります。

初期費用を安く抑えてリスクなく開業を迎えつつ、中長期的にレンタルしたものを買い取り、そのまま営業していく柔軟な対応ができるのです。

レンタルで開業準備を進めていくなら買い切りオプションも要チェックです。

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中古品や譲り受けを活用する

2つ目の節約方法は、中古品の購入や、無料で譲り受けられないか検討することです。

中古の場合は、リサイクルショップや中古サービスを活用することで、新品よりも安く準備できるので節約が可能。

レンタルとは違ってすぐに所有権を得られるメリットはありますが、中古のためメンテナンス費や修理費、破棄する時の費用がかかるリスクはあります。

まれなケースではありますが、他の閉店する店舗から設備や什器を受け取る方法もあるので、地域コミュニティや身の回りなどで情報収集をしてみるのもおすすめです。

立地を考える

立地は賃料だけでなく、将来の売上にも大きく影響するため、店舗開業をするうえで大事な要素です。

人通りの多い場所や一等地は賃料が高くなるため、立地条件を妥協することで大きなコスト削減には繋がります。

一方、コスト削減ができたとしてもお客さんが来ずに売上が立たないということになれば元も子もありません。

事業計画の際にターゲットとするお客さんの年齢や年収、家族構成、行動範囲などのペルソナは十分に検討してコストと将来的な売上を考えることが一番大事です。

必要最低限の内装に抑える

準備段階でかける資金に余裕がないのであれば、内装において必要最低限の要素をまずはピックアップしましょう。

お客さんが来店したときの体験に結びつかない過剰な内装はどこなのかを考えて、装飾や雰囲気を作っていくことが節約するうえでも大事です。

DIYでコストカット

施工会社には大規模な内装だけを依頼し、細かいところなど自分でできることはDIYで作るとコスト削減につながります。

また、飲食店開業時に必要な許可証を取得するには保健所の検査を通過しないといけないため、事前に保健所に相談に行って許可証を取得できる条件は最低限知っておきましょう。

ホームページの作成を工夫する

ホームページ制作のコストも、初期段階でプロに任せるよりもコスト削減につながる方法はあります。

例えばアウトソーシングを活用してフリーランスに制作してもらう、使い方を調べながらWordpressを使って自身で構築する、といった方法です。

飲食店の開業であれば、最低限のホームページとGoogleマップに掲載されるようにしていれば及第点でしょう。

Googleマップへの掲載はインターネットなどで調べれば簡単にでき、「ローカルSEO」や「MEO」と検索すれば、宣伝のためのより効果的な方法も学べます。

SNSを活用したプロモーション

X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、TikTokなどのSNSは誰もが無料で使えるので、広告費をかけずにお客さんを呼び込むツールとしては優秀です。

事業計画の際に決めたペルソナに合った人が使っていそうなSNS、好みそうな投稿を考える必要はあるので、資金的な負担は少ないですが、時間的な負担はかかってしまいます。

地道な活動になることは避けられませんが、低コストで大きなリターンを得られる可能性も秘めているため注目したいところです。

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