AppleはHomePodという高性能スマートスピーカーを販売しており、その小型版が今回レビューする「HomePod mini」。
実際に使ってみると、手のひらサイズのコンパクトさでありながら、迫力のある音質に驚きました。
Apple製品らしく、iPhoneやMac等とのシームレスな連携が可能なのも強みです。
この記事では、スマートホームデバイスとしてはどう使えるのか?メリット・デメリットは何か?といった点についてまとめました。
INDEX
AppleのスマートスピーカーHomePodの小型版、それがこの記事でレビューする「HomePod mini」。
公式サイトのキャッチコピー「驚き以外は小さくしました」の通り、とても小さいのが特徴。
コンパクトなのにも関わらず、高音質な音を出力する頼もしいスピーカーです。
幅は約10cm、高さ約8.5cm、重さ約345gです。
持ち運べるサイズ感なので、旅行や出張などの宿泊先で高音質な音楽を楽しむ、という使い方もできます。
幅 | 97.9mm |
高さ | 84.3mm |
重量 | 345g |
電源ケーブル長 | 約150cm |
カラー | ・ホワイト ・ミッドナイト ・イエロー ・オレンジ ・ブルー |
HomePodと比較すると、大きさの違いがよくわかります。
据え置き型のHomePodと、持ち運びもできるHomePod miniで、しっかり差別化されていますね。
HomePodシリーズならではと言える、継ぎ目のない編み込みファブリックデザインが特徴的。
コンパクトな見た目と相まって、丸いボールのようなかわいい形状です。
今回はブラックをレビューしますが、ほかにも全5色のカラーラインナップがあります。
イエロー・ブルー・オレンジなど、カラフルな色があるのも魅力。インテリアに合わせて選ぶ楽しさがありそうです。
本体に直付けされたケーブルの先端は、USB Type-C。
20W以上の電源アダプターに接続して使います。
上部はタッチパネルになってます。
「+/-」ボタンで音量調整ができるのはもちろん、それ以外の場所をタッチするとさまざまな操作が可能です。
上部にはLEDも内蔵されていて、HomePod miniの状態がひと目でわかります。
カラフルに点灯しているときはSiriが起動中、白いランプが点灯しているときはオーディオ再生中です。
初期設定もAppleらしくシンプル。
iPhoneを近づけるだけで、HomePod miniを自動認識。画面の指示に従い、ボタンをタップしていくだけですぐ利用できる状態になりました。
誰でも迷わずに設定できる手軽さが魅力です。
HomePod miniの管理・設定は、iPhoneに最初からインストールされている「ホーム」アプリを使います。
iPhoneに初めから入っているのに、一度も使ったことがない人が多いのではないでしょうか。
実際、HomePodシリーズでも導入しないと、なかなか使う機会がないアプリです。
App Store:「ホーム」アプリ
要らないと思って削除していても心配不要。App Storeから無料で再ダウンロードできます。
ちなみに、HomePodとHomePod miniでアイコンが違います。
HomePodは円柱状で、HomePod miniは球体。それぞれのデザインを的確に捉えていてわかりやすいですね。
これでHomePod miniを利用する準備が整いました。
箱からHomePod miniを出し、iPhoneを近づけて初期設定を済ませるまで、10分もかからないでしょう。
とても簡単で、iPhoneさえ持っていれば誰でも使えると感じました。
ここからは、実際にHomePod miniを使ってみたデメリット・メリットに注目していきます。
HomePod miniは、ただのスピーカーではありません。スマートスピーカーなので、「ヘイSiri」と話しかけると声で家電を操作できます。
ただし、スマートホームを実現するには、HomePod mini以外にも必要なものがいくつかあります。
まず、HomeKitまたはMatterに対応したハブ・電球などのアクセサリーが必要です。
HomeKitとは、Appleが独自提供するスマートホーム規格。Matterは、メーカーを問わず接続できる共通規格です。
両者ともに、現状では残念ながら対応アクセサリーが少なめです。
Matter規格は2022年に登場し、対応アクセサリーは2024年頃から普及し始めました。これから増えてくると予想されますが、2025年3月時点では商品数がまだ少ないのが現状です。
つまり、HomePod miniから声で操作できるスマートホームアクセサリーは限られているということです。
筆者はスマートホーム製品を販売しているSwitchBot社のデバイスをいくつか持っています。
どれも数年前に購入したものなので、残念ながらHomeKit・Matterには非対応でした。
HomeKit・Matterの代わりに、「Siri Shortcuts」という音声ガイド機能に対応しており、声で家電を操作することは可能です。
しかし、HomeKit・Matterほど気の利いた機能ではありません。HomeKit・Matter対応アクセサリーを使うほうが設定や操作が簡単になります。
規格についてはやや複雑で、話も逸れてしまうため、詳しい説明は省略します。
スマートスピーカーとしての用途は、将来性に期待したいところですね。
現時点でも音質の良さ、iPhoneとの連携の容易さなど、優秀な点がたくさんあるので、続きもぜひご覧ください。
HomePod miniは片手で持てるほどコンパクトですが、音質には妥協がありません。
Apple製イヤホン・ヘッドホンのAirPodsシリーズと比べると、低音が強く、迫力がある音であることがよくわかります。
音楽鑑賞やBGMを流す用途のほか、映画などの動画鑑賞にも最適でした。
迫力のある音で、臨場感が一気に増しました。動画鑑賞が趣味の人にもおすすめです。
HomePod miniでも十分良い音質だと感じましたが、やはり本体が大きいHomePodのほうがさらに高音質でした。
音質にこだわりがあるなら、HomePodのほうが良いでしょう。
ただ、音質については好みも大きいです。
据え置きHomePodならではの高音質が必要か、それとも軽くて持ち運べるHomePod miniの音質で十分か、一度両者をレンタルで試してみるのもおすすめです。
iPhoneをHomePod miniにかざすと音楽を転送できる
Apple製品同士だからこそ可能な連携機能がとても便利です。
よく使うのが、Appleデバイス間でタスクを引き継ぐ機能「Handoff(ハンドオフ)」。
音楽再生中のiPhoneをHomePod miniに近づけると、再生中の音楽をワイヤレスHomePod miniに転送でき、続きが聴けます。
逆も同じ。音楽再生中のHomePod miniにiPhoneを近づけると、その音楽がiPhoneに移ります。
HomePod miniで聴いていた音楽を、外出の時間になったのでiPhoneに引き継いで出かける、といったシーンで便利です。
このようなシームレスな連携ができるのはApple製品同士ならでは。
同じWi-Fiネットワーク内であれば、Macの音をHomePod miniからワイヤレスで出力できます。
特に設定をしなくても、お互いを自動的に認識し、ワイヤレスで操作できるのはとても便利でした。
Siri起動中はカラフルに光る
HomePod miniを使えば、声で家電を操作できるようになります。
「ヘイSiri、エアコンつけて」「ヘイSiri、テレビを消して」といった具合です。
デメリットの項目でも簡単に触れたのですが、まずHomePod mini単体では家電は操作できません。
別途、HomeKit・Matter・Siri Shortcuts対応のスマートリモコンやハブ製品が必要です。
今回はSiri Shortcuts対応のスマートハブを使って、エアコンのON/OFFができるように設定してみました。
事前に「ヘイSiri、エアコンつけて」というセリフに対して「エアコンをONにする」という操作を紐づけておく必要があります。
少し準備が必要ですが、一度設定してしまえば、手間よりも声で操作できる便利さが上回るでしょう。
今回はSiri Shortcutsを利用しましたが、スマートホームデバイスを購入予定の人は、HomeKit・Matter対応アクセサリーを検討してみてください。設定や操作がもう少し楽なはずです。
HomePodは約2.3kgあるので持ち運ぶのは大変ですが、HomePod miniは片手でもラクラク持てる重量。
重量は約345gです。
旅行や出張先などの宿泊先に持って行けば、音楽を高音質で楽しめます。
HomePod miniには、20Wの電源アダプターが付属しています。
つまり、20W以上の電源アダプターであれば、付属のものでなくても動作するということ。
近年では、高出力の充電器が各社から販売されています。
旅行や出張に持っていけば、宿泊先でスマホを充電しながらHomePod miniで音楽を楽しむ、といったリラックスタイムがつくれそうです。
ちなみにMacBookとUSB接続してみましたが、残念ながら動作しません。
オレンジ色のランプが光り、20Wに満たない電力であることがわかりました。
有線接続では電力が足りず機能しませんが、同じWi-Fiネットワーク内であればワイヤレス(AirPlay)で連携可能です。
あまり想定されない使い方のような気がしますが、MacBookと有線接続しようと思っている人はご注意ください。
20W以上の高出力モバイルバッテリーに接続しても、HomePod miniは動作しました。
そのため、屋外でのバーベキューやキャンプなどで音楽を流したいときも、HomePod miniが活躍しそうです。
もしかすると、災害への備えやアウトドア・キャンプブームの影響で、ポータブル電源を持っている人もいるかもしれません。
ポータブル電源があれば、屋外でもHomePod miniで音楽を長時間楽しめるでしょう。
スマートスピーカーとして屋外で家電を操作するのは設定等が難しいと思いますが、高音質なスピーカーを屋外で利用できるだけでも十分なメリットではないでしょうか。
スマホ向けの低出力モバイルバッテリーだと、動作しないのでご注意ください。
HomePod miniには、温度・湿度センサーが搭載されています。
「ヘイSiri、この部屋の温度(湿度)は?」と聞くと、音声で教えてくれます。
HomeKit・Matter対応アクセサリーを使えば、「室温が20℃になったら暖房を入れる」という自動化も設定可能。
また旅行や出張の宿泊先では、部屋が乾燥していることも多いです。HomePod miniを持っていって湿度を把握し、体調管理に役立てるのも良いかもしれませんね。
一般的なスピーカーは、決まった方向に音を出す指向性なので、
一方で、HomePod miniは、360°全方向に音を出す球体スピーカーです。
どこに置いても、音が同じように聞こえてきました。置き場所の自由度が高いです。
HomePod miniはコンパクトでデザイン性の高いスマートスピーカーでした。
特にiPhoneやMac等との連携はとても便利です。HomePod miniならではの魅力ですね。
モバイルバッテリーやポータブル電源を使えば、屋外でも高音質スピーカーとして利用できるのも良いところ。
旅行や出張先に持っていけば、温度・湿度計 兼 高音質スピーカーとしても使えます。
ただ、人によって音質は好みがあるでしょう。
また、HomePodとHomePod miniのどちらが良いか、迷っている人も少なくないのでは?
SUUTAではどちらもレンタル可能です。個人的にはやはりHomePodのほうが高音質だと思いますが、持ち運べるHomePod miniのコンパクトさも捨てがたいと感じました。
一度レンタルして、音の聴き比べや携帯性の有無をチェックしてみてはいかがでしょうか?