「中が透けて見える透明なデザイン」が印象的な、Nothingから登場した新しいワイヤレスイヤホン「Nothing Ear」。
本体内部の部品が見えるおしゃれなデザインのほか、自分の耳に合わせた音質調整や周囲の音を消す機能など、優れた性能を備えた注目の一台です。
しかし、見た目がかっこいいイヤホンは「デザインだけで中身がイマイチなのでは?」「実際に使ってみて音はいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際にNothing Earを使ってみた感想を交えて使用感や音質、機能面をわかりやすくレビューしていきます。
INDEX
Nothing Earは、ケースやイヤホン内部のパーツ構造が透けて見える透明なデザインが最大の特徴です。
今回使用したのはブラックモデル。内部が見えるデザインでありながら、細部まで丁寧に仕上げられています。
イヤホン本体には、左右の判別として右が赤、左が白のマークが付けられています。
一般的な「R」「L」の表記とは異なりますが、Nothingらしいユニークなデザイン性が光るポイントです。
ケース側にも同じように赤と白の印が施されており、戻す際のガイドとして視覚的にもわかりやすくなっています。
統一された色使いがアクセントになっていて、細部までスタイリッシュな仕上がりです。
ただし、ぱっと見で左右の判別がしづらく、「R」「L」に慣れている人は最初戸惑うかもしれません。
筆者もはじめは装着時に迷いましたが、何度か使っていくうちに自然と赤=右、白=左が頭に入ってきて、スムーズに使えるようになりました。
慣れれば操作に支障はなく、見た目の統一感と使いやすさの両立が感じられるデザインです。
イヤホン本体の内側には、ケースと接触することで自動的に充電できる端子が備えられています。
スティックの側面には「プレスコントロール」と呼ばれる操作センサーが搭載されており、指で軽く押すだけで再生・停止やモードの切り替えが可能です。
どちらのパーツも控えめなデザインで目立ちすぎず、外観の美しさを損なわないこだわりを感じました。
ケース内の収納部には「NOTHING」の文字が刻印されています。
イヤホンのスティック部分には「NOTHING ear」と刻まれており、見た目のアクセントにもなっています。
Nothing Earは、片耳あたり4.62gと非常に軽く、装着していることを忘れるほど自然な着け心地です。
ケース込みでも51.9gとMサイズの卵1個分ほどの重量のため、バッグや小さいポーチにもすっと収まり、持ち運びやすいです。
四角形のデザインですが、角は丸みを帯びているのでズボンのポケットに入れても違和感なし。
ケースの開閉は非常になめらかで、フタを動かす際のヒンジの引っかかりもなくスムーズに扱えます。
ケースは片手でも開けることはできますが、やや力を込めて押し上げる必要があります。
手が滑るとイヤホンごと落ちる可能性があるため、両手でしっかり持って開閉するのがおすすめです。
イヤホンの取り出しはスムーズで、軽い力で持ち上げられます。収納時は磁力でピタッと吸着し、確実に充電が開始される設計です。
Nothing Earは、洗練されたスマートなパッケージに収められており、開封前からワクワク感を演出してくれます。
箱は一度開けると元に戻せない仕様で、開封の瞬間に特別感があるのもNothingの魅力です。
外箱から出すと保護フィルムで包まれた本体が丁寧に収められています。
Nothing Earの付属品は、USB Type-Cケーブルや替えのイヤーピース(S/Lサイズ)、説明書などの必要最低限のもの。
付属品は白い内箱にすっきりと収められており、見た目もシンプルです。
箱を開けただけでは見えませんが、中央の筒状スペースにUSB Type-CケーブルとS/Lサイズのイヤーピースが整理されています。
必要なものだけを無駄なく収めた設計で、過剰な包装がなく、環境への配慮も感じられます。
USB-Cケーブルは同梱されていますが、コンセントに接続するためのアダプターは含まれていません。
自宅にあるものをそのまま使うか、別途用意する必要があるため事前に確認しておきましょう。
ケーブルのコネクタ部分にも「NOTHING」の文字が刻印されており、付属品にまで統一感のあるデザインが施されています。
充電ケースの背面にはUSB Type-Cポートと並んでペアリング用のボタンが配置されています。
イヤホン本体はIP54の防水・防塵性能に対応しており、汗をかくような運動時や、雨に少し濡れる程度の場面でも問題なく使用できます。
天候の変化や、手が濡れている状態でもストレスなく扱えるため、外出時の使用にも向いています。
一方、ケースはIP55とより高い耐久性能を備えており、ホコリや水しぶきがかかっても壊れにくい設計です。
カバンの中でペットボトルや他のガジェットと接触しても故障の心配が少なく、持ち歩きにもおすすめ。
本体とケースの両方に防水・防塵性能が備わっているため、通勤・通学・屋外の作業・スポーツなど、幅広い場面で活躍してくれるイヤホンです。
項目 | 仕様 |
製品タイプ | カナル型・完全ワイヤレスイヤホン(左右分離型) |
ドライバー | 11.6mm ダイナミックドライバー |
対応コーデック | LHDC 5.0、AAC、SBC |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング(最大-40dB) 外音取り込み(トランスペアレンシーモード) |
対応 マイク機能 | Clear Voice Technology 搭載(AI通話ノイズキャンセリング) |
バッテリー持続時間【音楽再生時】 | ANCオフ:約6.3時間(ケース込み最大36時間) ANCオン:約4時間(ケース込み最大22.5時間) |
バッテリー持続時間【通話時】 | ANCオフ:約3.5時間(ケース込み最大20.5時間) ANCオン:約3時間(ケース込み最大17.5時間) ※ANCは「アクティブノイズキャンセリング」 高速充電 |
高速充電 | 約10分の充電で最大8時間再生(ANCオフ時) |
充電方式 | ケーブル充電: USB Type-C ワイヤレス充電: 最大 2.5W の Qi 認定済み |
接続方式 | Bluetooth 5.3、デュアル接続対応(マルチポイント) Google Fast Pair、Microsoft Swift Pair 対応 |
防水・防塵性能 | イヤホン:IP54、ケース:IP55 |
サイズ・重量 | 【イヤホン】29.4 × 21.5 × 23.5 mm、4.5g(片耳) 【ケース】55.5 × 55.5 × 22 mm、51.9g |
公式価格(税込) | 22,800円(2025年3月時点) |
Nothing Earの魅力のひとつが、専用アプリで行える「パーソナライズ機能」です。
聴力テストが用意されていて、左右の耳の聞こえ方に合わせて音のバランスを自動調整してくれます。
設定する際は「Nothing X アプリ」の右上隅をクリックし[デバイスの設定]を開きます。
[サウンドプロファイルをパーソナライズする] をタップし、表示された手順に従って設定しましょう。
パーソナライズ完了後は、サウンドの調整結果がグラフで表示され、どの帯域が補正されたかがひと目でわかります。
実際に試してみると、中音や高音がちょうどよく調整されて、声や楽器の音がはっきり聞き取りやすくなったと感じました。
とくにボーカルが中心の曲やラジオのような音声コンテンツでは、聞きやすさがぐっと上がった印象。
音質にこだわりたい人や、自分に合った聞こえ方を探している人にとっては、とても便利な機能です。
Nothing Earは、周囲の雑音を抑えるノイズキャンセリング機能と、周囲の音を自然に取り込める外音取り込み機能の両方を備えています。
ノイズキャンセリングをONにすると、電車の走行音やカフェのBGMなども抑えられ、音楽や動画に集中しやすかったです。
外音取り込み機能では、イヤホンをつけたまま自然に会話できるため、シーンを選ばず活躍してくれます。
また、専用アプリではノイズキャンセリングの強さを調整でき、「高・中・低」や自動調整の「アダプティブ」も選択可能。
全体的に音を消すというより、気になる音だけをやわらげるような心地よい聴こえ方が特徴です。
Nothing Earは、耳にしっかりフィットしながらも装着時の負担をほとんど感じません。
形状や重量のバランスが良く、耳に入れた瞬間に「無理がない」と感じる自然な装着感でした。
初期状態ではMサイズのイヤーピースが装着されていますが、S・Lサイズの替えも付属しており、自分の耳の形に合わせてフィット感を調整可能。
スティック部分は短めにデザインされていて、正面から見たときの主張が控えめなのも好印象でした。
すっきりとした見た目で、仕事中でもプライベートでも違和感なく使えます。
Nothing Earは、2台の機器を同時に接続できる「マルチポイント接続」に対応しています。
たとえば、パソコンで音楽を再生中にスマートフォンへ電話がかかってきた場合も、自動で音声が切り替わり、そのまま通話に移行できます。
Bluetooth設定を手動で切り替える必要もなく、複数の端末をまたいで作業する際もスムーズに使い続けられました。
複数のデバイスを使いこなす人にとって、日々の使い勝手を大きく高めてくれる便利な機能です。
専用アプリ「Nothing X」を使えば、操作性や音のチューニングを自分好みに細かく調整できます。
主な設定項目は以下のとおりです。
タッチ操作は「1回押す」「2回押す」「長押し」など、動作ごとに左右のイヤホンで個別に割り当てられます。
たとえば、上記画像のように右側に「つまんで長押し」で音量を上げる、「2回つまんで長押し」で音量を下げるにするなど、自分に合った操作スタイルに設定可能。
誤操作が起きにくく、意図したとおりにしっかり反応してくれるため、安心して使えます。
使用シーンや好みに合わせて細かく調整でき、自分のスタイルに合った使い方ができるのも魅力です。
Nothing Earは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)をオンにした状態で最大約4時間の連続再生が可能です。
実際に電車での移動や徒歩での外出、カフェでの作業などに使ってみたところ、2〜3時間程度の使用であれば不便さは感じませんでした。
ただし、朝から夜まで外出が続くような日には、バッテリー残量を気にする場面も出てきます。
とはいえ、ケースに戻して充電しながら使えば最大36時間まで再生できるため、こまめに充電すればバッテリー切れの心配は少ないでしょう。
バッテリー残量は専用アプリから確認でき、イヤホンをセットした状態であればケースの充電状況も表示されます。
なお、イヤホンを外しているとケースの残量が表示されないため、外出前に確認しておくのがおすすめです。
イヤホンを外した状態でもケースの充電残量がわかる仕様であれば、さらに便利だと感じました。
ノイズキャンセリングを頻繁に使う人は、使用時間と充電のタイミングを意識して使うと安心です。
Nothing Earは、高音質で音楽を楽しめる「ハイレゾ音源の再生」に対応しています。
ただし、性能を最大限に引き出すには、「LHDC 5.0」に対応したスマートフォンが必要です。
現時点で対応しているのは、XiaomiやOPPOなどの一部Android上位機種のみです。
対応端末と組み合わせることで、Nothing Earの実力をしっかり体感できますが、対応していない機種では標準的な音質での再生となります。
なお、iPhoneは「LHDC 5.0」に対応していないため、ハイレゾ再生には非対応です。
普段使いとしては十分な音質ですが「より良い音で音楽を楽しみたい」と考えている人は、使用するスマートフォンの対応状況を事前に確認しておきましょう。
Nothing Earの音質は、全体的にバランスが取れており、長時間聴いていても耳が疲れにくいのが特徴です。
とくに中音域〜高音域はクリアで、ボーカルやアコースティック系の音楽を快適に楽しめます。
一方で、低音の迫力や音の広がりは控えめ。映画やライブ音源など、重厚感や臨場感を重視する使い方では、物足りなさを感じる場面もあるでしょう。
ただし、専用アプリのイコライザー機能を活用すれば、自分好みに音のバランスを調整することも可能です。
低音を少し強調した設定にするだけでも印象が変わり、より臨場感のあるサウンドに近づけられました。
好みに合わせて微調整しながら、自分にとって最適な音を見つけてみてください。
Nothing Earは、Air Pods Proのようなスワイプによる音量調整には対応していません。
音量を変更するには、側面のボタンによる操作が必要なため、スワイプに慣れている人にとっては少し扱いづらく感じることもあるでしょう。
代わりに採用されているのは「プレス操作」と呼ばれる押し込み式の操作方法です。
再生・停止、曲送り、モードの切り替えなどは、カチッとした物理的な反応があり、意図しない操作を防ぎやすく安心して使えます。
また、専用アプリ「Nothing X」では、左右のイヤホンごとに操作内容をカスタマイズ可能。
音量調整やノイズキャンセリング切り替えなど、使用頻度の高い操作を割り当てれば、スマートフォンを出さずに快適に操作できます。
スワイプ操作に慣れている場合は最初少し戸惑うかもしれませんが、プレス操作は誤動作が起きにくく、手元を見ずに扱えるため、慣れれば十分に満足できる仕様です。
Nothing Earは、スケルトンデザインの独自性と、日常使いに役立つ機能性を両立したワイヤレスイヤホンです。
見た目にもこだわりたい人にとって、日常の持ち物に取り入れたくなるような魅力があります。
ノイズキャンセリングや外音取り込みなどの便利な機能が搭載されており、通勤や通学などの毎日の移動でも快適に使えるでしょう。
音質は中高音のバランスがよく、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい印象です。
一方で、重厚なサウンドやハイレゾ再生をしっかり楽しみたい場合は、スマートフォンの対応状況に左右される場面もあります。
また、音の迫力や深みを求める人にとっては、やや物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。
とはいえ、アプリを使った音質調整や操作カスタマイズ機能が充実しており、ライフスタイルに合わせた使い方ができる点は大きな強みです。
装着感やノイズキャンセリングの効き方、アプリの使い勝手など、実際に試してみないとわからない部分も多いイヤホンだからこそ、まずはレンタルしてみてはいかがでしょうか。