手軽に使えるミニ冷蔵冷凍庫が、いま注目を集めています。
とくに暑い季節になると、「サブの冷蔵庫が欲しいかも…」と2台目を検討している方も多いのではないでしょうか。
そんなときに気になるのが、アイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫「IPD-3A-B」。
普段使いはもちろん、アウトドアや災害時にも役立ちそうですが、その使い勝手が気になるところ。
この記事では、実際に使ってみたリアルな感想をもとに、アイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫「IPD-3A-B」の特徴やメリット、デメリットまで徹底レビューします。
持ち運べる冷凍庫を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
ポータブル冷蔵庫とは、家庭用の冷蔵庫よりもコンパクトで持ち運びができる冷蔵庫のことです。
モデルによっては冷凍できるものもあり、キャンプやアウトドアで食材や飲み物をしっかり冷やしたいときに活躍します。
保冷剤を入れて冷やすクーラーボックスと違い、電源さえ確保できれば庫内温度を一定に保てるのが大きな特長。
電源はAC電源のほか、車のシガーソケットやポータブル電源を活用すれば停電時の冷蔵庫代わりとしても使えるため、防災時の備えとしても便利です。
暑い季節は車内での買い物した食材が傷むのを防いだり、熱中症対策として冷たい飲み物をキープしたりと、場所を選ばずさまざまなシーンで重宝します。
ポータブル冷蔵庫にはサイズや電源方式、冷却方式などさまざまな種類があります。
次の項目を参考にして、使いたいシーンや人数に合わせて自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
まず大事なのが、ポータブル冷蔵庫の容量です。
ポータブル冷蔵庫には10リットル以下の1〜2人用のサイズから、ドライブ用にちょうどいい20L前後、ファミリーキャンプや防災用まとめ買いをするときに向いている30Lからそれ以上までさまざまあります。
冷却温度は、冷蔵のみから冷凍もできるタイプまであります。
冷凍対応ならアイスなど冷凍食品も安心して持ち運べるため、使う幅が広がります。
電源方式にはACとDCがあり、家庭用コンセントに加えて車のシガーソケットにも使えるかどうかを必ず確認しましょう。
アウトドアや車中泊ではDC対応が必須です。
冷却方式にはコンプレッサー方式とペルチェ式があります。
コンプレッサー式なら高い冷却力でしっかり冷凍できますが、重量は重めです。
ペルチェ式は軽量で安価にはなりますが、−20℃などの冷凍には向きません。
冷蔵と冷凍のどちらをメインに使いたいのかで選ぶと、失敗のない選択ができるでしょう。
ポータブル冷蔵庫を選ぶときは、使い方や置き場所をあらかじめ考えて置くことも大切です。
たとえば自宅にずっと置いたまま使うのか、アウトドアなどで車に持ち込む可能性があるかどうかでも選び方が変わります。
屋外で使ったり車から自宅まで持ち運んだりする際は、ハンドルやタイヤがついているタイプを選ぶと移動がスムーズです。
容量が大きいと実用的ですが、たくさん詰め込むとかなり重たくなるため、中身を入れた状態の重さも想定して選ぶとよいでしょう。
ポータブル冷蔵庫はさまざまなメーカーから販売されていますが、アイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫は手頃な価格帯で機能が充実している点から人気です。
容量は、約30L。
容量が買い物カゴの約1つ分と収納できる量が把握しやすく、350ml缶なら約42本、500mlペットボトルも縦に収納できます。
小さすぎず大きすぎないので、ファミリー層には最低限あるとちょうどいいサイズ感です。
庫内温度は−20℃〜20℃まで設定できるので、冷蔵も冷凍もしっかり対応。
そんなアイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫「IPD-3A-B」について、詳しくご紹介していきます。
まずは、基本情報などスペックを確認していきましょう。
アイリスオーヤマ ポータブル冷蔵庫「IPD-3A-B」
急速モード(MAX)と省エネモード(ECO)を切り替えられ、急速に冷やしたいときや電力を抑えたいときなど、状況に応じて使い分けられるのも嬉しい機能です。
電源は、家庭用コンセント(AC電源)のほか車のシガーソケット(DC電源)にも対応。
自宅では2台目のサブ冷蔵庫として、車ではドライブ中の食材保存やアウトドアでも活躍します。
操作ボタンは4つのみ。
シンプルなので感覚的に操作できます。
セッティングはコードを繋ぎ、コンセントに差し込むだけで完了です。
何も入っていない状態でも抱えるにはそこそこ大きいですが、ハンドルを伸ばせばキャリーカートのように移動もラクラク。
ハンドルの高さは、3段階で調整できます。
電源を押すと、まず現在の庫内温度が表示されます。
温度調整ボタンで希望の温度を設定した後は、数秒後にまた現在の庫内温度の表示に戻ります。
冷却方式はコンプレッサー式のため、真夏の車内でも安心。
価格については日本製でありながら海外の有名アウトドアメーカーのものに比べて手頃で、初めてポータブル冷蔵庫を試してみたい人にぴったりの1台です。
購入する前に一度試してみたい人、そこまで使用頻度が高くないけれど使ってみたい人にはレンタルという選択肢もあります。
ぜひ記事の内容も参考にしながら、レンタルもぜひ検討してみてください。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
実際にアイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫を使ってみると、クーラーボックスにはない便利さを実感できました。
ここからは、良かった点やメリットについてご紹介します。
家族でアウトドアに出かける際、同じサイズほどのクーラーボックスを使っていますが、クーラーボックスだけでは心配で、保冷剤を駆使して食材を冷やしています。
しかしどんなに性能がいい保冷剤を使っても、ボックス内の温度は少しずつ高くなっていくため、暑い季節は冷えた状態をキープするのが大変でした。
その点、ポータブル冷蔵庫は電源さえ確保できれば温度を一定に保つことができるうえ、冷凍もできるのが大きな魅力です。
アイリスオーヤマのポータブル冷蔵冷凍庫は−20℃まで対応しているため、真夏のアウトドアでアイスを持ち運ぶときや、ビールをしっかり冷やして楽しみたいときにもぴったり。
車での長距離移動でも、大いに活躍してくれます。
普段、車で30分以上かけて買い物に行くことがあり、まとめ買いをした帰り道は食材の鮮度が気がかりでした。
でもポータブル冷蔵庫があれば、新鮮な状態を保ちながら持ち運べるので安心できました。
AC電源だけでなく車のシガーソケット(DC電源)でも保冷できるので、アウトドアにはもちろん、ドライブや帰省などの長時間移動でも役立ちます。
真夏にエンジンを止めると車内はあっという間に高温になりますが、ポータブル冷蔵庫なら庫内の冷気が逃げにくく、30分ほどの停車中でも食材が傷むリスクを軽減できます。
普段の買い物に保冷バッグを使っている人も多いですが、夏場は心もとないのが正直なところ。
そのため、買い物をした後はできるだけ早く家に帰るなど、行動に制限がかかることも。
そんなときにも、ポータブル冷蔵冷凍庫があれば安心。
実際に車で使ってみると、保冷バッグよりもしっかり冷やせるので気が楽になりました。
2台目の冷蔵庫を検討する際、気になるのがその電気代。
電気料金が高騰している今、少しでも抑えたいのはわが家も同じです。
実際に稼働させてみて驚いたのが、消費電力があまりかからないこと。
急速モードでも消費電力は45Wですが、一般的な家庭用冷蔵庫450Lは100〜200W程度なので、消費電力約1/3以下です。
ECOモードに切り替えれば、さらに電気代が抑えられるのも嬉しいポイント。
稼動音については、設定温度を保つために急に冷却モーターが動き出すため、車中泊や寝室など静かなシチュエーションで使う場合は、稼働音が気になる人もいるかもしれません。
とはいえ日中のリビングや屋外など使うシーンや置き場所を選べば、ほとんど気にならず快適に使えました。
性能の高さや便利な機能など、使いたくなる魅力の多いポータブル冷蔵庫ですが、実際に使ってみると、気になるところもありました。
購入を検討している方は、自分に合ったポータブル冷蔵庫を選ぶときの参考にしてみてください。
ポータブルとはいえ、30Lクラスの本体は12kgとあり、それなりに重量があります。
飲み物や食材をたっぷり入れるとさらに重くなるため、一人で持ち運ぶのは大変です。
持ち手付きでタイヤがあるため、平らな地面を移動するときは困りませんが、車に積み込む時や階段など持ち上げる際には、力のある人でも大変に感じるかもしれません。
ただのクーラーボックスとは違って精密機器のため、扱いにはそれなりに注意が必要です。
持ち運びの部分が気になる方は、レンタルで一度試しに使ってから購入を検討することをおすすめします。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
アイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫は、モーター部分が庫内にあるため、クーラーボックスのように完全な四角い箱型ではありません。
モーター部分の下にもスペースがあり、ものをたくさん詰め込むと奥のものが取り出しにくいのが難点でした。
大きさを揃えたりジッパー付きの保存袋を使って整理したりするなど、収納にはちょっとした工夫が必要になります。
ちなみに、2Lのペットボトルは立てて収納できないため、横に倒して収納します。
冷凍庫の設定温度は−20℃まで対応していますが、実際にわが家で使ってみると最低温度は-18℃までしか下がりませんでした。
家庭用の冷凍庫は-18℃以下が推奨温度とされているため充分ですが、一度に詰め込みすぎると設定温度に達しにくいと感じました。
シガーソケットから電源をとっている場合、エンジンを切っても通電し続ける車種もあるので、長時間つなぎっぱなしにしておくとバッテリーが上がるリスクがあります。
駐車中は必ずコードを抜いて、バッテリーへの負担を抑えるようにしてください。
なお、一定の電圧を下回ると自動で電源が切れる機能がついていますが、バッテリー上がりにはくれぐれも気をつけましょう。
アイリスオーヤマの冷蔵冷凍庫の価格は、34,800円。
あると嬉しい機能をしっかり抑えつつ、海外の有名ブランドメーカーに比べて安価ですが、決して安くはありません。
そのため「本当に買うべき?」「どのサイズが合う?」「使い勝手は?」など、自分のライフスタイルに合っているか試したい人も多いはず。
そんなときは、購入前にレンタルを活用するのがおすすめです。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
ここからは、実際にポータブル冷蔵庫を実際に使った筆者が感じた、おすすめのレンタル活用シーンをご紹介します。
アウトドアやキャンプ好きにとって、「2台目の冷蔵庫を買うまでもないけれど、シーズン中だけ使えればいい」という場合もあるでしょう。
普段はクーラーボックス派でも夏キャンプでの保冷力に不安なら、レンタルしてみる価値があります。
もちろんホームパーティーやイベントでも、ポータブル冷蔵庫があると飲み物やデザートをすぐ取り出せて便利。
「こちらから自由にどうぞ」とポータブル冷蔵庫を置いておけば、ゲストも気を使わずに楽しめるでしょう。
このように、シーズン中や特別な日にだけ使いたい人やできるだけモノを増やしたくない人にとっても、レンタルはメリットがあります。
実際に使ってみて満足できれば、そのまま買取も可能です。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
防災時、車は避難場所としても頼れる存在です。
ポータブル冷蔵庫があれば、停電中でも車のシガーソケットから食料や飲み物の鮮度を保つことができるため、さらに心強いでしょう。
災害時の車中泊を想定してどのくらい役立つかを実際に試しておくと、いざというときに慌てずにすみます。
車で使用したい場合は、シガーソケットに接続するだけ。
シガーソケット用コードが約3.4mあるので、わが家のファミリーカーのトランク後方においてもコードの長さは充分でした。
また、USB給電ポートがひとつ搭載されているため、停電時や車中泊中にスマートフォンやモバイルバッテリーを充電できるのも高ポイントです。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
「2台目の冷蔵庫があれば快適そうだけど…」と思っても、置き場所やサイズ感がネックでなかなか踏み切れない方も多いはず。
大型冷蔵庫に比べると、ポータブル冷蔵庫は思ったより存在感があるものもあります。
だからといって小さすぎるものを選んでしまうと、収納力が物足りない可能性も。
どれくらいの容量が自分の生活にちょうどいいのかレンタルで試してみることで、購入前に置き場所や動線のイメージがしやすくなります。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵冷凍庫 IPD-3A-B
今回実際に使ってみると、アイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫は1台あると便利なアイテムでした。
自室や書斎などに置くと、飲み物をわざわざ冷蔵庫に取りに行く手間がなくなるので快適です。
食料品のまとめ買いで、一時的に冷蔵庫に入りきらなくなったときにも活躍してくれます。
2台目の冷蔵庫が気になっていても置くスペースがないと思っている人には、移動がしやすく車載もできるポータブルタイプなら意外と取り入れやすいかもしれません。
あなたもアイリスオーヤマのポータブル冷蔵冷凍庫を取り入れて、自分にぴったりの使い方を見つけてみてください。
きっと暮らしがもっと快適になりますよ。