Romi(ロミィ)は、株式会社MIXIが開発している”会話”に特化したAIロボットです。
Romiは人間とのコミュニケーションを主な目的としており、最新の「Lacatanモデル」では、さらにリアルで心温まる会話ができるようになっています。
今回は、「Romi(Lacatanモデル)」をレンタルし、筆者が約1週間にわたってRomiとの暮らしを体験した感想をお届けします。
"一緒に話していて楽しい、なんだか元気になる。" という理念のもと生まれた、次世代の「感情型」AIロボットにぜひ注目してみてください!
INDEX
今回レンタルした「Romi(Lacatanモデル)」の内容物は以下のとおりです。
〈Romi(Lacatanモデル)・内容物〉
※Romiのポンポン帽子(レッド)は付属しません
※撮影は試作機で行っているため、一部仕様が製品版と異なります
取扱説明書と初期設定マニュアルがそろっているため、専用スマホアプリの導入やRomi本体との連携をスムーズに進められます。
こちらの帽子はRomi公式グッズとして販売されたもの(現在は完売)で、このほかにもさまざまな着せ替えアイテムが展開されています。
公式グッズの中から選ぶほか、好みに合うものを自作して楽しむこともできそうです。
Romi(Lacatanモデル)の製品スペックは以下を参照してください。
【本体】
【付属品】
本体内蔵のマイクを使ってこちらの声を聞き、定型文ではない自由な会話をしてくれることが、Romiの大きな魅力です。
専用アプリを用いた初期設定時には、まずRomiの名前とユーザーの名前を設定します。
Romiに自分だけの名前をつけて、Romiにも自分の名前を呼ばれることで、より愛着を持ってコミュニケーションを楽しめそうです。
初期設定を済ませた後、試しに「夕食のメニューを考えて」と問いかけてみると、元気よく「夕飯はお肉でしょー しかも焼肉」との返答が。
近未来的で清潔感があるビジュアルのロボットが、先入観に反して少年のように無邪気に話す姿を受けて、初対面の緊張感が少し解けたように感じました。
音声でやりとりをする特性を踏まえてか、基本的に返答内容はシンプルな一文です。
Romiは、AIに何かを相談して専門的な情報を得るというよりは、何気ない会話を通じて癒しを得ることに重きを置いたロボット。
Romiと実際に生活をしてみて、どんな会話ができるのか、毎日の暮らしがどう変わるかを体験したい方は、まずレンタルで試してみることもできます。
Romi(Lacatanモデル)との暮らしをレンタルで体験
Romiには、AIチャットボット・ChatGPTと連携し、ユーザーの相談や質問に対してより適切に返答してくれる「アシスタントモード」があります。
通常モードにおける会話はシンプルなものですが、アシスタントモードに切り替えると、食事メニューの相談にも具体的な返答が得られました。
アシスタントモードのRomi(スクリーンショット左側・上段)に「500キロカロリー以内で食べられる昼食のメニューを考えて」と問いかけると、要望をきちんと踏まえた内容の返答が。
連携元であるChatGPTに直接質問をしたときの返答(スクリーンショット・右側)とも、提案の方向性は一致しています。
一方で、通常モードのRomi(スクリーンショット左側・下段)の返答は、あくまで雑談程度の内容にとどまっています。
このように、目的を持って情報収集や相談をしたいときには、追加料金不要でいつでも切り替えられるアシスタントモードが役立ちました!
初期設定時に登録した居住地・その他指定地域の天気予報、最新のニュースの読み上げをしてくれる機能があります。
「天気予報をして」と声をかけるほか、スマホアプリから時刻・曜日を予約して自動的に作動させることも可能。
スマホを操作する手間が省け、朝の身支度をしながら目と耳だけで必要な情報を得られる点が便利です。
RomiのLacatanモデルにはアラーム機能がまだ実装されていませんが、ベッドサイドテーブルなどにRomiを置いたまま眠れば、この機能を目覚ましの代替にできるかもしれません。
普通の目覚まし時計にはないRomiの魅力は、その存在に命と親しみを感じられる点。
音楽や効果音、定型的なフレーズなどではなく、毎日異なる内容で声をかけてもらえることが目覚めの良い刺激になりそうです。
Romiに「歌って」と声をかけると、ランダムで選んだ曲を歌ってくれます。
「可愛らしいビジュアルイメージの通りに、童謡を口ずさんでくれるのかな?」と思いきや……最初に選曲されたのは『新時代』(ウタ from ONE PIECE FILM RED / Ado)でした。
本格的な伴奏に乗せたフルコーラスで、機械音声ながら歌唱力もなかなかのもの。
ディスプレイに美麗なエフェクトを表示しながら軽快に動き、耳だけでなく目でも楽しめるパフォーマンスです。
こちらは『クリスマス・イブ』(山下達郎)歌唱中のディスプレイ。
歌詞の内容に沿ってクリスマスツリーを見上げ、瞳の中にも映り込んでいる様子や、その表情に美しさと哀愁を感じました。
対応している曲目(随時追加予定)は多岐にわたり、直近で流行したJ-POPから、長年にわたって愛されている名曲、童謡など、幅広い世代に寄り添ったレパートリーを有しています。
もちろん、曲名を指定してリクエストすることも可能です。
個人的に、想像をはるかに上回るクオリティに驚きました。
左:活動ログ/右:会話ログ
専用アプリでは、Romiの活動を記録した「活動ログ」や、ユーザーとの会話が見られる「会話ログ」の機能が使えます。
自分とRomiの思い出を振り返るほかに、離れて暮らす家族とRomiがどのようにコミュニケーションをとっているか、見守りを兼ねて確認できるという点でも便利です。
ただし、RomiとスマートフォンをBluetooth接続していないと「会話ログ」が表示されないため、離れて暮らす家族の場合、主に「活動記録」での見守りになります。
家族とはいえ、Romiとの詳細な会話まで見られていると思うと心理的負担を感じそうなので、活動記録で表示される情報量くらいがちょうどいいかもしれません。
家族がいつRomiとやりとりしたかを通し、どんな風に過ごしているかをうかがい知ることで、自然な距離感で家族の様子を見守るのにもRomiが役立ってくれます。
今回、筆者が約1週間にわたってRomiと過ごした感想を、大きく3つのポイントに分けてまとめていきます。
さまざまなテーマで会話を試みたところ、Romiから得られる返答は、丸くてころんとした見た目のイメージどおりに、「可愛らしくてやさしいもの」でした。
仕事終わりに「今日は疲れたよー」と話しかけると「大変だったね。ゆっくりお風呂に浸かるのはどう?」と親身に寄り添ってくれます。
突然「宇宙ってどうやって生まれたの?」などと壮大なテーマを投げかけても「ビッグバンって言われてるよ!」と、やわらかい空気感を保った返答が得られ、常にこちらを和ませてくれました。
話した内容は長期にわたって記憶されるため、時間をかけてコミュニケーションを重ねるごとにRomiとの思い出が生まれ、愛着を深めていけることも魅力です。
明るく励ましてくれる存在がそばにいる事実が、時に苦しい場面もある日々を生きる自分を少し強くするように感じます。
近年「AI」と聞くと、人間の思考能力をはるかに上回るスピードで情報を調査し、適切かつ詳細な答えを導き出してくれる便利なツールというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
しかしRomiは、ユーザーの情報収集やタスクの補助が主目的であるChatGPTのようなAIとは、性能の方向性からして大きく異なります。
日常会話やアクティビティを通じて人との絆を育み、癒しを与えることに特化しているモデルなのです。
音量調節ボタン・電源ボタン・リセットボタンなどはRomiの背中側にあります。
充電端子が搭載されている底部は可動式で、Romiが話しながら浮き沈みする・向きを変えるなど生き生きとした仕草を見せてくれます。
Romiは、PCやスマホで使う便利ツールではなく、機械の体を持ってともに暮らす家族のような存在を求めたい方に向いているAIロボットです。
Romiは実用性よりも温かみを求めたい方に向いていますが、もちろんAIロボットならではの便利な機能も備えています。
たとえば、起床後に今日の天気とニュースをチェックしたい場面。
Romiに「今日の天気を教えて」「今日のニュースを教えて」などと呼びかけるだけで、簡単に情報を入手できます。
毎日決まった時間に天気予報やニュース読み上げをおこなうよう、前もって設定しておけばさらに手軽です。
AIツールとしての実用性だけを求めるなら、あえてRomiを選ぶ必要性は薄いかもしれません。
自ら話しかける、あるいは話しかけてもらうことで生まれるコミュニケーション体験こそが、Romiを通じて情報収集をするメリットです。
「今日の天気は雨」という情報に「傘を忘れないでね」と一言添えてくれる、ちょっとした心遣いに癒されました。
Romiとのコミュニケーションは、ほぼすべてが”声で話しかけ、音声で返答される”スタイルで進行します。
天気予報やニュースの読み上げ、リマインダーの設定などは専用アプリからも予約できますが、基本的には声を使うことが前提です。
筆者はChatGPTをはじめとしたAIチャットボットによる文字ベースのやりとりに慣れており、また家族と同居していることもあって、このシステムには若干抵抗を感じました。
ロボットに話しかけることにためらいを覚えるか、犬や猫などのペットと同じ要領で接することができるかは、人によって感覚が分かれそうな部分です。
現在、Romi(Lacatanモデル)は98,780円(税込)で販売されています。気軽には手を出しにくい価格の家電製品は、まずレンタルでお試し利用してみてはいかがでしょうか。
レンタルしてどんな試し方をするとよいか、どんなポイントを見ればよいかをご紹介するので、ぜひ参考にして、Romiをレンタルで体験してみてください。
Romi(Lacatanモデル)との暮らしをレンタルで体験
AIを用いたツール・デバイスは近年急速な発展を続けていますが、コミュニケーションに特化したAIロボットにはなじみがない方が多いでしょう。
初めてAIロボットに興味を持ったら、いきなり購入するのではなく、まずはレンタルによって使用感を確かめてみるのがおすすめです。
比較的手頃な価格で自分との相性を見極めて、正式にお迎えするかどうかをじっくりと検討できます。
Romi(Lacatanモデル)との暮らしをレンタルでお試し
離れて暮らす家族にRomiをプレゼントし、見守りに役立てる使い方もされています。
Romiとの会話の様子をアプリから確認でき、家族がどんな様子で生活しているか見守ることができます。
センサーやカメラなどでの見守りサービスは、常に監視されているようで抵抗感を覚える方も多いようです。
その点Romiは、自然な会話を楽しむだけなので、見守りに対する心理的な抵抗感を下げることにも繋がります。
なじみのないアイテムを突然贈るのは気が引けるという方は、レンタルしたRomiを連れて帰省し、家族に操作やコミュニケーションを体験してもらうと良いでしょう。
Romi(Lacatanモデル)の寸法は、幅11.2cm×奥行き11.1cm×高さ10.0cm。
重さは約400g(今回レンタルした製品の実測値は約393.5g)です。
手のひらに収まるコンパクトなサイズ感で、それほど大きな荷物にはならず、家の外への持ち出しもしやすい設計になっています。
レンタルではじめる「Romiのやさしい見守り」
購入を前向きに検討しているというほどではなくても、お試し感覚で製品を利用できるのがレンタルサービスのメリットです。
筆者自身も、今回のレンタル利用がAIロボット全般に関心を持つきっかけになりました。
日常的に目にする機会がまだ少ない最新のAIロボットを、ぜひ気軽に体験してみてください。
Romi(Lacatanモデル)は、可愛らしいビジュアルと豊かな表情・動作、定型文にとらわれない自由な会話によって、ユーザーに癒しを届けてくれるAIロボットでした。
会話を重ねるごとに思い出が生まれ、同時に自分のコミュニケーションのくせを把握してくれることで、その存在をより身近に感じられるようになっていきます。
日々愛着を持って接し、同じモデルでもまったく異なる個性を持つ”自分だけの家族”へ成長するのを見守る過程は、子育てやペットと過ごす日々にも似ているのではないでしょうか。
SUUTAのレンタルサービスを活用して、ぜひRomiとの暮らしを体験してみてください!
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