2022年の発売から約3年の月日が経ってもなお人気を落とさないSONYのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」。
高価な商品でありながらなぜここまでの人気を集めているのか、本機を約2年間使用している筆者のリアルな感想・レビューを紹介していきます。
他のサイトやSNSではあまり目にしない不満点についても言及しているので、購入を検討している方は是非参考にしてみてください。
INDEX
製品名 | WH-1000XM5 |
発売日 | 2022年5月27日 |
重量 | 約250g |
充電時間 | 約3.5時間 |
充電方法 | USB Type-C |
連続音声再生時間 | ノイズキャンセリングON:最大30時間 ノイズキャンセリングOFF:最大40時間 |
連続通話時間 | ノイズキャンセリングON:最大24時間 ノイズキャンセリングOFF:最大32時間 |
通信方式 | Bluetooth Ver5.2 |
最大通信距離 | 10m |
対応コーデック | SBC・AAC・LDAC |
型式 | 密閉・ダイナミック |
ドライバーユニット | 30mm |
WH-1000XM5は、2016年から発売されているSONYの1000Xシリーズの最新モデルです。
高品質なノイズキャンセリング性能や快適な着け心地などを売りにしている商品で、現在SONYから登場している一般用ワイヤレスヘッドホンの中でも最も高価な最上位モデルとなっています。
本製品の外観はかなりシンプルでフラットなデザインとなっています。
カラーはブラック・プラチナシルバー・スモーキーピンクの3色が展開されており、筆者はブラックを購入しました。
装着するとこんな感じになります。
左の耳側には電源ボタン・ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えられるボタン・ヘッドホンケーブルの入力端子があります。
ボタンは装着時でも押しやすく、簡単にノイズキャンセリングや外音取り込みを切り替えることが可能です。
右の耳側には充電に使うUSB Type-C端子のみが備わっているように見えますが、平面部がタッチセンサーコントロールパネルとなっています。
タッチセンサーコントロールパネルに指で触れると音楽の再生や停止、音量の調整とさまざまな操作が簡単に行え、とても便利です。
長さはスライダー部分を引っ張ることで調整可能で、顔の大きな筆者でも問題無く使用できました。
重さは、特に軽くもなく重くもなくといったところでしょうか。
付属品は以下の通りです。
キャリングケースに全て収納して持ち運べます。
WH-1000XM5を使用していて良いと感じたポイントは以下6点です。
WH-1000XM5は高音・低音共にバランスが良くクセが少ないので、音楽鑑賞だけでなく映画や動画視聴などの普段使いにも使いやすい製品です。
高音のシャリつき感は全く感じず、それでいて低音はほどよく豊かで聴き心地が非常に良く、毎日の使用が楽しくなるようなクリアなサウンドに心から惹かれます。
音のクセが少なく単調に感じる場合には、専用アプリに搭載されているイコライザー機能を使うことで、自分好みのサウンドへ調整が可能です。
とくに、音楽を聴きながら好みの音を選択していくだけで最適な音質に調整してくれる「ファインド・ユア・イコライザー」機能はおすすめ。
イコライザー機能を使い慣れてない方でも簡単に自分好みの音へ調整できるので、音楽鑑賞がより一層楽しくなります。
筆者は他にもイヤホンやヘッドホンを複数所有しているのですが、「良い音で音楽を聴きたい」という場合には必ず本機を使用するようになりました。
WH-1000XM5の最も大きな特徴・強みは、やはりノイズキャンセリング機能です。
装着すると周囲の環境音や会話が聞こえなくなるほど強力にもかかわらず、不自然に周りの音をカットしている感じが一切しません。
装着し続けていると「周りで音が鳴っていないのでは?」と感じるほど自然な状態になるのですが、ヘッドホンを外すと周囲でそこそこのボリュームで音が鳴っていたことにいつも驚いてしまいます。
装着中に周囲の音を聴きたい場合は、ワンボタンで「外音取り込みモード」に切り替えられるのがとても便利です。
さすがにヘッドホンを外しているときほど自然な状態にはならないものの、周りの音をよく拾ってくれます。
しばらく誰かに話しかけられそうなときや、洗濯機や呼び鈴の音に耳を傾けたいときによく活用しています。
WH-1000XM5はバッテリー周りも非常に優れています。
商品仕様によるとノイズキャンセリングをオンにしながら使用していると、最大約30時間ほどバッテリーが持つようです。
30時間と聞くと「丸二日はもたないのか」と思われるかも知れませんが、実際に使っている感触としては、1日に数時間程度使っていても1週間前後は余裕で使用できています。
よく電源を切るのを忘れて寝てしまうこともあるのですが、それでも10%も減ってないことがあるため、バッテリーの持ちはかなり優秀と言えるでしょう。
また、USB PDに対応しているので、充電速度が恐ろしく早いのも魅力の一つです。
3分の充電で3時間分の再生が可能になり、普段は1時間も充電していれば充電も大体100%になっています。
長時間バッテリーと急速充電のおかげで、バッテリー周りでストレスを感じたことはなく、2年以上使用している現在もバッテリーの劣化は感じません。
WH-1000XM5は右耳部分にタッチセンサーが備わっていて、ここに指を触れることで音量の調整や再生などの操作が行えます。
これが非常に良く出来ていて、この手のタッチセンサーによくある「2回タップしたつもりなのに、1回しかタップが認識されてなかった」というような誤作動が全く起こりません。
本機はコントロールパネルに手を触れると、ヘッドホンから「ポン」というようなシステム音が流れる特徴があります。
例えば、2回タップすると「ポン・ポン」、1回タップしながらスライドすると「ポン・テン」、2回なら「ポン・テン、ポン・テン」というような感じですね。
音が鳴るおかげで、正しくヘッドホン側に自分の操作が伝わっていることがわかりやすく、安心してタッチ操作が行えます。
この手のタッチ操作で音が鳴らない製品だと、タップしても音が鳴らないので「今ちゃんと2回タップしたことになってるのか?1回としてしか認識されてない?」と疑心暗鬼に陥りながら使用してしまう場面が非常によくあります。
そのため、WH-1000XM5の音が鳴る仕様は非常にありがたいです。
個人的にはWH-1000XM5の着け心地で特に気になることはなく、数時間程度なら装着していても疲れることはありません。
イヤーパッド・ヘッドバンド部分はどちらも適度にクッション性があるため、装着していて頭や耳が痛くなったことは今のところありません。
インターネット上では「眼鏡を使用していると耳が痛く、ノイズキャンセリング効果も薄れる」といった口コミを見かけることがありました。
筆者も普段眼鏡を付けながら使用しているのですが、眼鏡のフレームが細いこともあり、耳の痛みや音漏れ・ノイズキャンセリング効果の低下を感じたことはありません。
しかし、夏場は装着していると耳の部分が蒸れてベタベタになってしまいます。
さらに、季節関係なく装着すると髪にクセがついてしまうので、身なりを気にする予定の前には使用を躊躇してしまいます。
こればかりはヘッドホンを使用している以上受け入れるしかなさそうです。
ワイヤレスヘッドホンを使用していると、遅延が気になる製品に出会うことがあるのですが、WH-1000XM5のBluetooth接続では特に気になりません。
動画を再生すると再生ボタンを押した少し後に音が聞こえてきたり、字幕と音声がズレて聞こえるということは全く起こらず、違和感なく使用ができます。
なお、遅延が全くないというわけではないため、ゲーム用として使用する場合は多少気になる場面もあるので注意しましょう。
WH-1000XM5を使用していて気になった箇所は以下の3点です。
どの内容も致命的な問題ではありませんが、詳しく紹介していきます。
WH-1000XM5の設定はiOS・Android向けに配信されているアプリを使用して行う必要があります。
スマホへ接続して使用する人にとってはあまり気にならない点かもしれませんが、筆者のようにPCでの使用がメインの人からすると、設定の度にスマホへ接続するのがやや面倒に感じます。
主に設定が必要になる場面は以下の2点です。
アップデートは頻繁に行わなくても特に問題なく使用できるのでそこまで困りませんが、イコライザー設定を都度変更する方の場合、毎回スマホに接続するのはかなり面倒に感じると思います。
一応本機は2台の機器に同時接続が可能なため、PCとスマホどちらにも接続しながらイコライザーの設定をすることである程度の対処は可能です。
しかし、スマホを常にヘッドホンへ接続しておきたくない方の場合、イコライザーの設定変更の度にスマホへ接続する必要が出てくるので注意しましょう。
なお、一度設定した内容を変更する必要がない場合は、スマホに改めて接続する必要はありません。
筆者も毎回スマホへ接続するのは面倒なので、自分好みの汎用的なイコライザーを設定した後は、スマホへ接続せずPCでずっと使用しています。
WH-1000XM5のタッチセンサーは非常に高感度で使いやすいのですが、操作方法がいくつもあるため、覚えるまでがやや大変です。
大体の操作はシンプルなのでわかりやすいですが、とくに「2本指で長押し」は最初覚えづらく、度々誤動作で「スピークトゥチャット」が有効になり困ったことがありました。
スピークトゥチャットが有効になると、ヘッドフォン装着中に声を出すことで再生中の音楽や動画が一時停止されます。
動画再生時に少し咳き込んだり笑ったりするとその都度動画が一時停止され、どうすれば治るのかと一時期はかなり困っていました。
筆者はWH-1000XM5の前モデルにあたるWH-1000XM4も過去に所有していたのですが、正直なところ両モデルの違いがあまりわかりませんでした。
2つのモデルを詳細に聴き比べたわけでなく、WH-1000XM4を手放した後にWH-1000XM5を手に入れて使用していましたが、音質面や着け心地について「何か変わったのだろうか?」と当時疑問に感じていたことを覚えています。
もちろん公式サイトの説明や商品仕様を確認すると、いくつかの機能やマイク性能などがパワーアップしたことは認識していましたが、実際に使っていてあまり違いを実感できませんでした。
そのため、現在も価格が約1万円ほど差があることもあり、WH-1000XM4を所有している人は買い換える必要はないかと思います。
WH-1000XM5は、利用者を選ばない万人受けする優秀なヘッドホンです。
クリアな音質と高性能なノイズキャンセリングを求め、音楽鑑賞だけでなくさまざまな用途で使いたい方におすすめ。
操作が簡単で長時間バッテリーも備えているので、日常の使い勝手を重視したい方にもぴったりです。
WH-1000XM5が気になっている方は、まずはレンタルをおすすめします。
世間で評価されている着け心地の良いヘッドホンであっても、自分が使うと頭が痛くて使い物にならないなんてことも珍しくはありません。
実際、WH-1000XM5も「着け心地が悪くて使い物にならなかった」「音が単調で合わなかった」という口コミをいくつか目にしています。
そんな個人差が激しく高価な買い物であるヘッドホンを、いきなり購入するのはリスクが大きいですよね。
そんな不安を解消するためにも、まずはレンタルして試聴してみるのがおすすめ。
レンタルなら30日間の利用で数千円と、節約しながらヘッドホンを試すことができます。
レンタルした商品が気に入った場合には、支払ったレンタル料を差し引いた金額で買取も可能です。
支払ったレンタル料を無駄にすることなく手にできるので、是非検討してみてくださいね。