寿司屋を開業するとき、やるタスクが多すぎて困惑しているのではないでしょうか。
特に飲食店は営業許可証の取得や用意するものが多く、そういった不安を抱く経営者の方も少なくありません。
この記事では、寿司屋を開業するときに必要な設備や什器をエリアごとにピックアップしたリストをご紹介していきます。
また、必要な営業許可証や個人事業主・法人の違いについてもご紹介です。
以下10エリアごとに寿司屋開業時に必要な設備・備品・什器をまとめてご紹介していきます。
印刷して使える準備リストを作成したので、寿司屋の開業準備の際にご活用ください。
寿司屋を開業するときに必要になる許可は、「飲食店営業許可」となります。
この「飲食店営業許可」を取得するには、「食品衛生管理責任者」の設置が必須となるので、資格がない場合は資格を取得してから飲食店営業許可の申請をする流れとなります。
食品衛生管理責任者の資格取得は、約1万円の講習を受講することで取得できるため、難易度は低いです。
寿司屋を開業するにあたっては、他の飲食店と変わらず許可証を取得する手順となるため「寿司屋だからこうする」といった特別な手続きは必要ありません。
開業時に必要な書類や具体的な流れ、準備前にチェックしておきたい許可証の注意点については、次の記事を確認してください。
個人事業主で寿司屋を開業する、法人で寿司屋を開業するについて、準備段階では大きな違いがありません。
1点あるとすれば、飲食店営業許可の申請書類を提出する際、法人の場合は「登記事項証明書」の取得と提出が必要となり、個人事業主の場合は必要ありません。
税務関連では法人と個人事業主で違いはあります。
ゼロから寿司屋を開業するのであれば、まずは個人事業主からはじめ、その後売上が上がってきたタイミングで合同会社や株式会社に移行する選択肢も取れます。
切り替えのタイミングの目安は「年間の売上が1,000万円を超えた」タイミングです。こちらについては税理士に相談のうえ進めることをおすすめします。
寿司屋の開業準備で、とくに多くの費用がかかるのが設備や什器の用意です。
初期費用が高いことは、飲食店の倒産が多い主な原因の1つとして挙げられます。
どんなものを用意するのか、どこから調達するのかなど考えることは多く、さらには資金調達や店舗の準備、メニューの開発、集客のための施策、アルバイト採用、諸々の手続きなど、開業初期には費用も時間も多大に消費します。
初期費用を節約して寿司屋をオープンする方法として、高額な設備や什器をレンタルで用意する方法がおすすめです。
レンタル期間にもよりますが、購入よりも10倍や100倍の節約効果があり、初期費用の節約には最も効果的な方法。
デメリットとしては、長期利用すると購入するよりもトータルコストが大きくなってしまうことですが、「買い切りオプション」があるレンタルを活用すれば、支払ったレンタル料金を差し引いた金額で買取ができるため中長期的な負担も軽減できます。
初期費用を抑え、リスクを少なく、中長期的な目線で寿司屋の営業を継続していくのであれば、レンタルで設備や什器を使い始めるのがおすすめです。
寿司屋に必要な設備や什器を用意する際の方法として以下3つの選択肢があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、必要なものに合わせて上手に使い分けることがポイントです。
購入 |
レンタル |
リース |
|
初期費用 |
高 |
低 |
低 |
月額費用 |
ー |
低~高 |
中程度 |
契約期間 |
ー |
短期(1ヶ月~) |
中長期(1年~) |
途中解約 |
ー |
契約により可能 |
基本不可 |
メリット |
所有権が得られる/長期利用ならコストが低い |
初期費用が低い/柔軟な契約期間 /全額経費処理が可能 |
初期費用が低い/新品の商材が使える |
デメリット |
初期費用が高い/資産価値が減少/処分時に費用がかかる |
長期的にはコストが高い/所有権が得られない |
契約期間が長い/途中解約ができない/会計処理の手間 |
寿司屋の場合は、初期費用が高額になりがちな冷凍冷蔵庫、製氷機、食洗機、テーブル、チェアなどをレンタルで準備するのがおすすめです。
少額なものはレンタルの手間を考えると費用対効果が低いため、高額なものをレンタルで導入し、その後の寿司屋経営を柔軟に立ち回れるようにしておくのもひとつの手。
買い切りオプションを使えば返却や再導入の手間も必要なく、レンタルしたものの所有権を得てそのまま使っていけるのも魅力的な点です。
寿司屋の準備段階をよりスムーズにするために、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。