鉄板焼きのお店を開業する際に必要な設備・什器を各エリアごとにリストアップしました。
また、準備段階で設備や什器の調達方法を検討しておくとリスクヘッジや柔軟な経営ができます。
鉄板焼き開業を考えているのであれば、この記事で必要なものや許可証、手続きについて理解を深めてみてください。
以下9エリアごとに鉄板焼き開業時に必要な設備・備品・什器をまとめてご紹介していきます。
印刷して使える準備リストを作成したので、鉄板焼きの開業準備の際にご活用ください。
鉄板焼きを開業するには、1店舗に1人の設置が義務付けられている「食品衛生責任者」の資格が必要です。
資格は、約1万円で受講できる「食品衛生責任者養成講習会」を受講するとその日に取得が可能。
アルバイトに取得してもらうことも可能ですが、アルバイトが辞めた場合、突然営業がストップしてしまうため、店主が取得しておくのが良いでしょう。
その他、鉄板焼きのお店を開業する際に必要な許可証や取得条件、申請書類、手続きの流れについては、以下の記事をチェックしてください。
鉄板焼きの開業は、個人事業主でも法人でも可能です。
税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出することで個人事業主となれます。
飲食店営業許可も個人事業主で取得ができるため、ゼロからスタートする方はまず個人事業主となって鉄板焼きになる道筋がセオリーでしょう。
売上が上がってきたタイミングで合同会社や株式会社になれるため、税理士と相談のうえ進めていくことをおすすめします。
鉄板焼きの開業費には、冷凍冷蔵庫や料理器具、換気扇、テーブル、チェアなど様々なところで多額の費用が発生します。
飲食店は1年以内に3割が倒産するといわれており、飲食業界は廃業率が高い業界です。
その原因のひとつには「初期費用が高い」ということがあります。
そこで鉄板焼きの開業費を節約する方法として、高額な設備や什器をレンタルで用意することをおすすめします。
レンタルは、レンタル期間で費用が発生するため購入よりも初期費用が安くなります。例えば、100万円の冷凍冷蔵庫を1ヶ月間10万円でレンタルできます。
また、買い切りできるレンタルを活用すれば、支払ったレンタル料を差し引いて買取ができるのも大きなポイントです。
上記で例に挙げた冷蔵庫であれば、6か月間レンタルしたときに残り40万円を支払って買い取れます。
レンタルを活用すれば、鉄板焼き開業の初期費用を安く抑えるだけでなく、リスクを減らして経営をスタートできるのです。
鉄板焼きに必要な設備や什器を用意する際の方法として以下4つの選択肢があります。
それぞれメリットやデメリットがあるため、必要なものに合わせて上手に使い分けることがポイントです。
購入 |
レンタル |
リース |
|
初期費用 |
高 |
低 |
低 |
月額費用 |
ー |
低~高 |
中程度 |
契約期間 |
ー |
短期(1ヶ月~) |
中長期(1年~) |
途中解約 |
ー |
契約により可能 |
基本不可 |
メリット |
所有権が得られる/長期利用ならコストが低い |
初期費用が低い/柔軟な契約期間/全額経費処理が可能 |
初期費用が低い/新品の商材が使える |
デメリット |
初期費用が高い/資産価値が減少/処分時に費用がかかる |
長期的にはコストが高い/所有権が得られない |
契約期間が長い/途中解約ができない/会計処理の手間 |
鉄板焼きの開業時に必要なものは多種多様なため、購入とレンタルを上手に使い分けることがポイント。
レンタルと相性が良いのは、初期費用が高額になりがちな設備や什器です。
鉄板焼きの開業をスムーズに、そしてリスクをできるだけ減らした中長期的な営業ができるよう購入とレンタルを賢く使い分けてください。
鉄板焼きの準備段階をよりスムーズにするために、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。