開業時に準備したいものを「トンカツ屋」専用でリストアップしたので、開業準備を進めている方や開業を考えている方はチェックしてみてください。
また、トンカツ屋開業に必要な資格や許可証についても解説しています。
以下6つのエリアに分けて、トンカツ屋の開業準備時に必要なものをリストアップしました。
記事下部には、印刷して使えるチェックリストを用意したので、開業準備をスムーズに進められるようご活用ください。
トンカツ屋を開業するときに必要な資格は、主に以下の2つです。
「食品衛生責任者」は、飲食店を開業するのであれば必須となる資格で、以降で解説する「飲食店営業許可」の許可を取得する前に必須となります。
資格は1万円ほどの講習を1日受講することで取得可能なので、難易度は高くありません。
また、以下の資格をすでに所有している場合は、食品衛生責任者になれるため新たに資格を取得する必要はありません。
「防火管理者」は、トンカツ屋のお店の収容人数が従業員を含めて30人以上の場合のみ必要となります。
食品衛生責任者同様、1万円ほどの講習を受講すると取得が可能。
防火管理者には、「甲種」と「乙種」の2種類があるため、事前にどちらの取得が必要になるのか「日本防火・防災協会」のページを確認しておきましょう。
トンカツ屋の開業は、資格だけでなく、許可証の取得も必要となります。
許可証は「飲食店営業許可」のことで、管轄の保健所に申請をし、審査を通った末に取得が可能。
申請時には「食品衛生責任者」の証明書や店舗の図面なども必要になり、審査に通らなかった場合は、その原因を修正して再申請する必要が出てきます。
スムーズにトンカツ屋の開業を進めるだけでなく、余計な工事費をかけないためにも管轄の保健所に事前相談することをおすすめします。
飲食店が取得するべき許可証や申請、申請フローについては以下の記事で解説しています。
トンカツ屋を開業する際、「調理師免許」の資格は必要ありません。
調理師免許は調理に関する知識や技術を持っていることを証明するためのものであり、開業には関係ありません。調理師免許がなくても飲食店営業許可の申請は通ります。
開業自体に影響はありませんが、飲食店としての信頼を向上させるひとつの要素として、取得を検討してみても良いかもしれません。
トンカツ屋を開業するときにかかる初期費用は、主に以下4つの項目があります。
2023年に日本政策金融公庫総合研究所が7,032社を対象にした調査では、開業費の平均は1,027万円、中央値は550万円です。
これは飲食店以外の業種も含まれているためあくまでも参考程度ではありますが、目安としては参考になります。
内訳は、日本政策金融公庫が出している「創業の手引+」では、飲食店の開業にかかる費用の内訳は以下となっており、合計883万円というデータがあります。
トンカツ屋などの飲食店を開業するには多くの費用がかかることがわかりましたが、特に初期費用を節約して開業を進めたほうが良い理由は4つあります。
トンカツ屋を開業するときに発生する初期費用を安く抑える方法は、以下の通り。
特に節約効果が高く、かつスムーズでリスクの少ない方法として、費用全体の20%を占める「設備・什器・備品費」をレンタルで調達することをおすすめします。
例えば、60万円の冷凍冷蔵庫を準備するとき、購入なら一括で60万円かかりますが、レンタルなら60日間で10万円ほどです。
モノは同じでも調達方法を変えるだけで初期費用を50万円も節約ができます。
トンカツ屋が準備するものをレンタルで調達するメリットは以下の3つ。
調達方法を「購入」から「レンタル」に変えるだけで良いので、手間は変わらず、初期費用を安くできるため、効果的な方法としておすすめです。
一方レンタルをするデメリットは、長期間利用すると購入よりも費用が高くなることです。
そのため、レンタルをする際にチェックしてほしいのが「レンタルしたものを買い取れるか」ということ。
買取ができれば、支払ったレンタル料を差し引いて購入できるため、レンタルで感じる最も大きなデメリットを解消することができます。
例えば、100万円の冷凍冷蔵庫を30日間10万円でレンタルする場合。
4ヶ月間レンタル(すでに40万円のレンタル料を支払済)をし、営業を続けながら購入費用を貯め、そのまま冷蔵庫を買い取りたくなったら買い切り申請をします。
そのときには残りの60万円を支払えばレンタルしていた冷凍冷蔵庫が購入でき、所有権を得られるのです。
買い切りができないレンタルもあるので、調達前に確認をしましょう。
初期費用を安く抑えるだけでなく、お店の状況に合わせて柔軟に設備や什器を買い取れるため、レンタルという選択を検討してみる価値はあるのではないでしょうか。
トンカツ屋の開業準備をスムーズにするため、印刷できる準備リストを作成しました。
品物やサイズ、個数、金額、発注元、調達方法、チェックなどを1枚のシートででき、印刷すれば紙で管理・運用もできるのでぜひ活用してみてください。