英国のキャサリン妃が使用していたことでも有名な、オランダの高級ベビーカーブランド「bugaboo(バガブー)」。
なかでも「bugaboo(バガブー) フォックス5」は、どんな道でもスムーズな走行性と生後すぐから約4歳まで使えるデザインが特徴のバガブー究極の全地形対応ストローラー(ベビーカー)です。
バガブーは正規販売店の数が限られているため「実物を見てみたいけど、取り扱う店舗が近くにない」という方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのがベビーカーのレンタル。実物を見られるだけでなく、実生活の中で使い勝手などを体験できるのがメリットです。
本記事では、私が実際に「bugaboo(バガブー) フォックス5」をレンタルで使って感じたメリット・デメリットを紹介します。
ベビーカーを比較検討中の人やバガブーの使い心地が気になる人は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
結論からお伝えすると、私は「バガブー フォックス5」をレンタルしてみて大正解でした。
以前、ベビーカーの購入を検討していたときにバガブーのことを知ったものの、私の住むエリアには正規販売店がなく、一度も実物を見たことがありません。
当時はバガブーのレンタル品も少なく、希望の商品を試すことも難しかったので購入を断念しましたが、今回「SUUTA」のレンタルサービスで念願だった実物を見られたうえに、気になっていた使い心地を体験することも叶いました。
実物を見るという点では店舗もレンタルも変わりないように感じますが、自宅で使い心地を確認できるのはレンタルならではの大きなメリットだと思います。
私は3人の子どもがいますが、これまでA型やAB型ベビーカーを使わずに育児をしてきました。
外出の際はベビーカーよりも抱っこ紐の方が何かと便利だったため、B型ベビーカーに乗れるようになった生後7か月頃から1人目も2人目もベビーカーデビューをしています。
2人目まではB型ベビーカーのみで生活できていたものの、3人目が生まれてからは抱っこ紐で抱えたまま2人目も抱っこしなければいけない場面が増えました。そのため、月齢の低い子どもが乗れるベビーカーの必要性を強く感じるようになりました。
A型やAB型ベビーカーは国内外のメーカーを合わせると膨大な種類がありますが、私がベビーカーに求める条件は大きく3つあります。
1つ目は、「乗り心地と快適さ」です。
まだ歩けない3人目は、外出中は基本的にベビーカーに乗り続けることになります。
外出先にもよりますが、基本的にはベビーカーから降りずに1日を過ごすため、長時間乗っていても快適に過ごせる
という点は重視したいポイントでした。
2つ目は、「走行性と操作性」です。
2人目・3人目を抱っこしながらベビーカーを使ったり、1人目・2人目と手を繋ぎながらベビーカーを押したりすることが想像できたので、片手でも扱える操作性や走行性が必要でした。
3つ目は、「子どもが大きくなっても使い続けられるデザイン」です。
せっかくなら長い間使えるベビーカーを大切に使い続けたいという思いから、子どもの成長に合わせた調整ができるものという点もポイントにしました。
3つの条件と見た目のスタイリッシュさを踏まえた結果、たどり着いたのが「バガブー フォックス5」です。
「バガブー フォックス5」のサイズや重さなど、基本情報は以下のとおりです。
フォックス5で魅力を感じたのは、生後すぐから約4歳まで使用できる対象年齢の広さやバガブーのラインナップでも最上級の快適さを誇るという点です。
そこで、子どもたちの反応や実用性を確かめるため「SUUTA」のレンタルサービスを利用して、フォックス5が我が家でも活躍するベビーカーなのかを検証してみました!
バガブー/bugaboo フォックス5
さっそくSUUTAの会員登録を済ませ、レンタルを申し込みます。
指定した配達日時で商品を受け取ったら、まずは動作確認と不足品がないかを確認しましょう。
このとき、梱包されている状態を写真に残しておくと返却時の梱包がスムーズです。
「バガブー フォックス5」のレンタル付属品は、以下の9点でした。
レインカバー
付属品にレインカバーが含まれているため、レンタル期間中に雨の日が多くてもベビーカーが使えるのは、嬉しいポイントです。
メインで使うことになる3人目が生後9か月のため、今回はキャリーコットからシートに付け替えて使用します。
フォックス5の前輪と後輪タイヤ
さっそく、フォックス5が届いた週末に家族全員でお出かけをすることに。
実際に外で使ってみて、まず驚いたのがベビーカーを押したときの軽さとなめらかさです。
フォックス5はタイヤが大きくシートのフレームもしっかりしているので重量感がありますが、軽いタッチでもスムーズに動かせました。
ショッピングセンター内のフロアをなめらかに走るのは当然ですが、舗装されていない路面や芝生の上も地面からの振動をサスペンションが吸収している感覚があります。
フォックス5で石畳の上を通った様子
石畳のように凹凸がある場所では、全く揺れないということはないものの凹凸にタイヤを取られることがなかったので、片手でも思い通りに動かせました。
フォックス5の対象年齢の広さに魅力を感じていたものの、実際に使うまでは半信半疑でした。
というのも、我が家の子どもたちを見ていて「0歳児と4歳児では身長も体重も全然違うのに、本当に快適に乗れるの?」という疑問があったからです。
そこで、まずは新しいベビーカーに興味津々だった2歳の娘に乗ってみてもらうことに。
窮屈そうな様子は全くなく、可動式のフットレストとサンキャノピーも調整することなく乗れました。
フットレストとサンキャノピーは最大10cm伸長可能なため、身長が伸びてシートが窮屈になったときは、それぞれの位置を調整することで足元や天井部分に余裕ができそうです。
試しにサンキャノピーを最大限広げてみたところ、足元以外は全てすっぽりと隠れました。
続いて、生後9か月の末っ子をフォックス5へ。
フォックス5は、5点式ハーネスなので月齢が低くても座った姿勢をしっかり保つことができます。
普段乗っているB型ベビーカーと違い、押す人が見える状況は少し不思議そうだったものの、ママやパパの顔が見える安心感からか終始ご機嫌で過ごしてくれました。
また、親側からしても子どもの様子や表情を確認しやすい対面式はやはり安心感があります。
フォックス5はサンキャノピーの一部がメッシュ素材になっているため、背面式にしていても中の様子をすぐに確認できて便利でした。
今回のお出かけでは2歳の娘がベビーカーに乗った時間は短かったものの、2歳と0歳の体格差があっても乗り心地は変わらず快適なようです。
我が家ではお出かけの際、離乳食とお菓子・水筒・着替え・おむつ・抱っこ紐を持ち歩きます。
子ども3人分ともなると量が多いため、手持ちのベビーカーではバスケットの容量が足りず荷物がかさばる点が気になっていました。
フォックス5のアンダーシートバスケットの容量は、39Lと大容量です。
シートの位置も59cmと高めなのでバスケットに荷物を入れやすく、対面式・背面式のどちらでもスムーズに出し入れ可能です。
アンダーシートバスケットに荷物を入れた様子
普段なら手で持っている荷物も全てバスケットに収まり、子どもたちからは自分の飲み物を簡単に取り出しやすい点が好評でした。
バスケットの容量が大きいとハンドルにかける荷物が減り、荷物の重さによってベビーカーが倒れることもなく安心です。
B型ベビーカー(左)とフォックス5(右)の比較
フォックス5の走行性や安定感といったメリットがある一方で、デメリットを感じたのは重量とサイズ感です。
乗り心地や使い心地を追求した結果だとは思うものの、B型ベビーカーでのお出かけに慣れている私からすると、フォックス5の重量とサイズ感に煩わしさを感じる場面もありました。
重量12.2kgの本体を持ち上げることはできても、子どもと荷物を乗せたベビーカーを持ち上げることは安全面からも難しさを感じました。
そのため、上下階の移動はエレベーターを使うしかないものの、混雑している休日はベビーカーを乗せるスペースが空いているエレベーターが来るのを移動のたびに待ち続けることに。
小さめのエレベーターに乗ったときの様子
小さいエレベーターではベビーカーが入り口を半分ほどふさいでしまうため、内心は「1台だけで乗りたい」と思っていました。
家族でお出かけするときは夫と一緒に持ち運ぶことができますが、1人で外出する際は行き慣れたエリアだけで使うことになりそうです。
また、我が家は基本的に車移動なのでトランクに積めるサイズ感かどうかという点も重視しなければいけません。
折りたたんでトランクに積んだ様子
実際に積んでみると我が家の車では、フォックス5を積むとほかの荷物を入れるスペースはほぼ無くなりました。
今回は荷物が少なかったので問題ありませんでしたが、買い物や旅行のときはフォックス5を使うのは難しそうです。
トランクが広い車であれば心配いりませんが、車移動がメインのご家庭は実際にベビーカーを積んでみることをおすすめします。
今回、フォックス5をレンタルしてみて「我が家では使いこなすのが難しい」という結論に至りました。
子どもが3人いる我が家の状況では、やはりベビーカーの機動力はどうしても欠かせません。
その点、フォックス5は重量とサイズ感から上下階のちょっとした移動にも時間がかかったり、遠回りしなければならない場面が多く、子どもたちの行動に柔軟に対応する難しさを感じました。
重量やサイズ感に悩ましい部分はあるものの、手持ちのベビーカーと比較すると乗り心地や操作性・走行性は驚くほど快適だったので、行き慣れたエリアへのお出かけや自宅周辺での日常使いでは使いにくさを感じることは少ないでしょう。
もし、私がフォックス5を1人目のときに検討していたのであれば、走行性や大容量のバスケットといった使い心地にとても魅力を感じたはずです。
ただこの結果も、レンタルをしていなければ気付けなかったことなので、ベビーカーをレンタルしたことはやはり大正解でした。
レンタルのメリットを踏まえると、以下に当てはまる人はベビーカーのレンタルがおすすめです。
バガブー/bugaboo フォックス5
キャリーコットを装着した様子
バガブーのように正規販売店が限られている場合や検討しているベビーカーの使い心地を試したい人は、レンタルがおすすめです。
今回、私もレンタルをしたことで自宅周辺や外出先での使い心地を試すことができました。
ベビーカーの使い心地は、使う人の住環境や家族構成、主な交通手段などによって大きく異なります。
自宅周辺での使いやすさ、車や玄関などの収納スペースに収まるかという点は、実際に使ってみないとわかりません。
そのため、気になるベビーカーがある場合はレンタルして使い心地を試しておくと、より満足度の高いベビーカーを選択できるでしょう。
バガブー/bugaboo フォックス5
6歳の娘がベビーカーを押す様子
我が家のようにB型ベビーカーを持っていても、2人目・3人目と兄弟・姉妹が増えていくとA型やAB型ベビーカーの必要性を感じることもあるでしょう。
すでに持っているベビーカーに乗れるようになるまでの間だけA型ベビーカーを使いたいという人にも、レンタルは相性抜群です。
手持ちのベビーカーに乗れるようになるまでの数か月間だけベビーカーをレンタルすれば、新たにベビーカーを購入する必要はありません。
特にAB型ベビーカーのように長く使えるタイプは金額も高いですが、レンタルならブランドや機能性にこだわりつつ、コストを抑えて利用できます。
フォックス5を背面式でセットした状態
使える期間が限られるベビーグッズは、使用時期を終えるとその後は眠ったままになることも。
特にベビーカーのようにサイズが大きいアイテムは、保管し続けるのも大変です。
レンタルは必要なアイテムを必要な期間だけ使えて、使い終わったら返却するので物が増えません。
ベビーグッズは、あればあるほど育児が快適になりますが、実際に使用するのは意外と短期間のものも多いです。
本当に必要なものは購入、あると助かるベビーグッズはレンタルと、使い分けながら育児の快適度を上げましょう。
ベビーカーは育児をするうえで欠かせないベビーグッズなので、使い心地や機能性、走行性などにこだわって納得するものを選びたい人は多いはず。
「バガブー フォックス5」は新生児から安心して使える安定感がある代わりに、B型ベビーカーと比べると機動力やサイズ感の点で悩ましい部分もあります。
ただし、住環境がマッチする人にとっては使い心地・乗り心地ともに満足度の高いベビーカーといえるでしょう。
「バガブー フォックス5」が気になる人は「SUUTA」のレンタルサービスを活用して、ご自身の環境での使い心地を試してみてくださいね。