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2024.07.10
SUUTAマガジン編集部

Meta Quest 3は待つべき?レンタルレビューで徹底解説!

FacebookやInstagramのMetaからリリースされているVRヘッドセットの「Meta Quest 3」。
どんなものか気になる、買うべきか待つべきか迷っている、お得に体験できる方法はないか探している方に向けて、この記事では『Meta Quest 3のレビュー』をご紹介していきます。

Meta Quest 3はこんな感じ

デザイン・外観

Meta Quest 3

この記事では、Metaより発売されているVRデバイス「Meta Quest」シリーズの中堅モデルMeta Quest 3を実際に使ったのでご紹介していきます。

「中堅モデル」というのは価格帯のことで、一番安いモデルが約3万円のMeta Quest 2、Meta Quest 3は約7万円、最上位モデルのMeta Quest Proは約16万円です。

※Meta Quest 2は現在公式サイトでの取り扱いが終了

Meta Quest 3を開封(今回はレンタルを利用)

Meta Quest 3の付属品はシンプルに4つです。

  • Meta Quest 3本体
  • コントローラー(両手)
  • 充電プラグ
  • 充電ケーブル

それぞれデザインや外観を確認していきましょう。

 

Meta Quest 3のコントローラー

付属しているコントローラーは、左右の手で持って操作することになり、右手用と左手用で分かれています。

 

自然で違和感ない持ち心地

ボタンは、親指で押す3つのボタンとスティック、人差し指が1つ、中指が1つとなっています。

持ち心地は違和感なく、操作感もとても自然で快適です。

 

エノキ1本分の重量で軽い

片方のコントローラーで重量は125.4g。

コントローラー本体はとても軽くて操作しやすいため、VRゲームで手を上げ下げするときの負担が少ないです。

一方、軽量化のためにやや「おもちゃ感」はありますが、軽いほうがVRとしては使いやすく、耐久面は心配なく利用できました。

 

電池で駆動するコントローラー

コントローラーは、片方のコントローラーに1本の単三電池を入れて使用します。

上位機種のMeta Quest Proのコントローラーはバッテリー式充電のため、バッテリーが切れたときは充電できるまで待たないといけません。

アナログですが、バッテリーが切れたときに電池交換ですぐに使えるMeta Quest 3のほうがストレスなく使えてよかったです。

 

ヘッドセットの充電用

付属品には、Meta Quest 3本体を充電するためのプラグとUSB Type-Cのケーブルがあります。

ケーブルの長さは短いので、本体を充電しながらMeta Quest 3をプレイするような使い方は難しいです。座りながら動画を見る程度なら使用はできますがケーブルの長さには注意です。

フル充電で最大2時間30分使えるバッテリー容量となっています。

Meta Quest 3本体(頭上)

Meta Quest 3本体は、よくあるVRデバイスのように頭に被るように装着して目でディスプレイを見て利用します。

頭の部分は、ゴムと調整可能な布状のバンドで取り付けるため装着は簡易的ですが、違和感はなかったです。

固定するバンド

頭全体を覆いかぶさるまではいきませんが、頭頂部と左右のバンドでしっかり固定されるため多少の動きでズレることはありませんでした。

一方で頭の大きさ調整は、後頭部の幅を手で広げたり、縮めたりすることで行うのですが、細かい調整はしにくかったです。

ゴム部分のバンド

バンドのサイド部分はゴムになっており、けっこうしっかりとした伸び縮みができます。

伸ばして装着して、ゴムの縮みで頭に固定するイメージです。

頭頂部の調整

頭頂部のバンドは布状で、頭のサイズに合わせてマジックテープで調整可能です。

実際に使う際は、頭に被ってから頭にフィットするようバンドを締めて装着します。

顔面に接着する本体部分

顔が接触するディスプレイまわりは、スポンジのようにやわらかいメッシュ素材になっており、目の幅は下部にあるダイヤルを回して1mm単位で調整が可能です。

やわらかいメッシュ素材の接触部分

Meta Quest 3を装着してゲームをしていると汗をかいてくるのですが、メッシュ素材なので通気性がよく蒸れることは少なかった印象。

一方で、目が押し込まれるくらいぴったりと固定してしまうと目の周りがメッシュでしわしわになり、疲労感や痛みを感じやすかったです。

前部から見たMeta Quest 3

Meta Quest 3本体の正面にはセンサーやカメラがあります。

気になるのは、この前部にセンサーやバッテリーなどのすべてのパーツが詰まっており、後頭部はバンドのみのため重心が前部となり、顔面に負担がかかることです。

30分ほどプレイすると目周辺の疲労感や痛みを感じることがありました。

左側面

本体の左側には充電ケーブルを接続するポートと電源ボタンがあります。

ケーブルはUSB Type-Cになるため、付属しているものや自身が所有しているものでも充電可能です。

右側面

右側にはイヤホンジャックがあります。

Meta Quest 3だけで使用する場合、音声は耳元のスピーカーから出るため周辺にはだだ漏れです。

有線イヤホンまたはBluetoothイヤホンを接続することで、VRゲームや動画の音量が視聴できます。

本体下部

本体の下部には、目の幅を調整するダイヤルと音量ボタンがあります。

左右の眼球の幅は一度設定すれば変えることはまずないのでいじることは少ないです。

音量はプレイ中でも手動で操作できますが、一度設定したらこちらもあまり使うことはないでしょう。

 

Meta Quest 3の重量

本体重量は517.7g。

500mlペットボトル1本が頭(特に顔面)に乗るイメージでしょうか。

筆者は2019年にMeta Questの前身となるモデル「Oculus  Quest」を購入したのですが、こちらは約570gでした。

約4年ほどで軽量化は実現していますが、実際に使ってみるとまだ重さはとても感じます。

上位機種の「Meta Quest Pro」は約700gなので、Meta Quest 3はVRの中でも軽い方ですが、今後メガネくらい軽く、小さくなることは期待したいところです。

スペック・比較

シリーズ名

Meta Quest 3

Meta Quest Pro

画像
価格(税込み)

74,800円

159,500円

レンタル料金(30日間)

約12,000円

約14,000円

RAM: 数値が高いと同時に起動できるアプリが多い

8GB

12GB

容量: 数値が高いと保存できる容量が多い

128GB、512GB

256GB

没入レベル

完全没入

・周辺視野あり ・部分的に遮光 ・完全没入

リフレッシュレート: 数値が高いとより滑らかな映像になる

・72Hz ・80Hz ・90Hz ・120Hz

90Hz

フェイストラッキングとアイトラッキング: 現実の表情をVRの世界で表現

非対応

対応

ジェスチャーコントロール: 手のジェスチャーで操作

対応

対応

色域: 数値が高いと色が鮮やかになる

sRGB 100%

sRGB 129%

充電式バッテリー

非対応

対応

現実世界のカラー: 数値が高いとVR越しに周辺を見た時の色が鮮やか

カラー(4MP、18 PPD)

カラー(1MP、8 PPD)

Meta Quest 3を中心にこの記事ではご紹介していますが、上位機種となる「Meta Quest Pro」と比較して見たい方は以下の記事もおすすめです。

Meta Quest 3を上位機種Proと比較!価格差8万円の違いとは?

この記事を読む >

どこが良い?Meta Quest 3を使って良かったところ

Meta Quest 3を実際に使ってみて良かった点は以下の2つです。

  • 映像がきれい
  • レンタルでも遊べるアプリストア

 

今回はMeta Quest 3をレンタルで利用したのですが、50個以上のアプリやゲームが無料体験で楽しめた点はとても良かったです。

それぞれ解説していきます。

映像がきれい

Meta Quest 3の映像がきれいについては、以下2つにあります。

  • ディスプレイ
  • パススルー

 

ディスプレイに関しては、下位モデルの「Meta Quest 2」より、さらには上位モデルの「Meta Quest Pro」よりも解像度が高いため、見ている映像がとても細やかです。

実際の手をVR空間に映し出す

上記画像は、実際にMeta Quest 3を装着して見ている映像で、キャプチャのため画質は粗いですが、バーチャルの世界に実際にいるかのような体験ができました。

ハンドトラッキングの性能も向上しているため、自分の手がVR空間にあり、動きもそのままなのでまさにメタバースの空間に入り込んだ感覚。

 

VR空間を見渡せる

実際に周辺を見渡してみてもリアルで没入感がある違和感ない居心地を感じられました。

動きも実際の頭の動きに合わせて遅延なくスムーズです。

移動すればバーチャル空間も移動可能

また、Meta Quest 3をプレイする空間を広く設定すればリアルに歩くことでVR空間内を移動でき、設置物に近づいたり、離れたりもできます。

自宅ではあまり広くないためなかなか歩きながらのプレイは厳しかったですが、本当に自分の体を使ってバーチャル空間にいるかのような体験は感動でした。

Meta Quest 3のパススルー
Meta Quest Proのパススルー

パススルーは、Meta Quest 3を通して現実世界を見ることです。

Meta Quest 3は、2倍の価格となるMeta Quest Proよりも3倍の解像度を持つフルカラーパススルーとなっており、スペックは優れています。

 

Meta Quest 3は、色味が鮮やかで、装着したままでも現実に近い感覚で周辺を見渡すことができます。

一方、Meta Quest Proのパススルーは、全体的に暗く、色の表現も鮮やかではないのがよくわかります。

上記画像はスクリーンショットなので参考程度ですが、実際に使い比べてみてもProよりMeta Quest 3のほうが自然でした。

パススルーが目で見ている世界に近いため、より自然な形でMeta Quest 3を装着しながら自宅でくつろいだり、ゲームをしたり、読書をしたり、映画を観たり、スマホの操作も難なくできました。

レンタルでも遊べるアプリストア

アプリストア

こちらは、Meta Quest 3だけでなく、シリーズ全体にいえることですが、アプリストアには「購入前にお試し」という項目があります。

これは、有料アプリを無料体験できるもので、時間制限はありますが、50個以上のアプリがあるので当分は飽きなく遊べます。

アプリ購入前のお試しとして使ってみたり、Meta Questをお試しレンタルで使っている人は無料でゲームを体験したできるためとても親切です。

Meta Quest 3が少しでも気になっているのであれば、まずはお得にレンタルで試してみて、購入前の「お試しゲーム」を体験してみるのがおすすめ。

リアルなテニスゲーム

こちらはテニスができるゲームで、自分が実際にテニスコートにいる感覚でラケットを使って試合ができます。

移動は自動でやってくれるのでボールを打つだけですが、けっこう本格的なプレイができ、慣れるまでは難しかったです。

こちらは無料体験でプレイしました。

スパイダーマンになれる?シューティングゲーム

こちらは、シューティングゲームなのですが、スリングを使って宙を移動しながら敵を倒すゲームです。

慣れるまでは本当に難しく、VR酔いもひどかったですが、慣れれば楽しくプレイでき、スパイダーマンになったかのような、スピーディーで自由な移動ができて爽快で楽しかったです。

こちらも無料体験です。

バイクに乗ったシューティングゲーム

こちらもシューティングゲームですが、バイクに乗りながらとなるためまた違った雰囲気やプレイが楽しめます。

車線変更や加速・減速などの運転はコントローラーで行うためプレイ難易度は高かったですが、このクオリティのゲームが自宅で無料で体験できるのはとても楽しかったです。

無料でプレイして気に入ったら購入するという流れも、購入後の失敗を回避できるため助かります。

飛行機のシミュレーションゲーム

今回、Meta Quest 3の無料体験で最後にプレイしたのは、飛行機のシミュレーションゲームです。

エンジン起動から離陸時の操作、飛行中の運転や旋回、着陸までとてもリアルなプレイができ、これはVRでないと体験できないゲームだなと感動しながらプレイしていました。

操作は慣れるのに10分ほどかかりましたが、実際に飛行機に乗って操縦している気持ちになれるため、一度プレイすればどんどん入り込んでいってしまいました。

Meta Quest 3のいまいちなポイント

Meta Quest 3を実際に使ってみて正直なところいまいちだった点は以下3つです。

  • たまに処理が追いつかないときがある
  • まだまだ重さの問題はある
  • アプリの充実度

記事作成時点のものであり、アップデートでの修正や今後の動向にも注目ですが、事前に知っておくとよいでしょう。

たまに処理が追いつかないときがある

Meta Quest 3は、普通にゲームや動画鑑賞をするにはまったく問題なかったです。

しかし、使い方によっては処理が重くなり、カクカク動くことやいきなり画面が飛び、アプリが落ちることもありました。

 

例えば、1台のMeta Quest 3を使って友達や家族と代わりながらVRをやるとき、VRをやっている人がなにを見ているのか周りの人には一切わかりません。

そこで、スマホやパソコンにミラーリングができるため、Meta Quest 3使用者が見ているものをスクリーンに映し出せます。

しかし、同時に複数の処理が走るためミラーリングの接続が悪くなって画面が途切れたり、Meta Quest 3側のアプリが落ちたりすることがありました。

ひとりで黙々とVRゲームやフィットネス、動画鑑賞などを楽しむなら問題ないですが、1台のMeta Quest 3を複数人で使うときはプレイしている人と見ている人の温度感に差があるので知っておくといいかもしれません。

まだまだ重さの問題はある

Meta Quest 3は、上位モデル「Meta Quest Pro」よりも本体重量が軽く、前モデルよりも軽量化がされています。

実際にプレイしても許容範囲内の軽さではありますが、それでもまだまだVRを長時間楽しんだり、負担なく快適にプレイするには重いです。

Meta Questの前身となるモデル「Oculus Quest」

筆者が2019年に購入したMeta Questの前身となるヘッドセット「Oculus Quest」の本体重量は583.8gです。

Meta Quest 3が517.7gのため70gほど軽くはなっており、付け心地の改善もあってプレイは快適になっています。

しかし、約4年が経っても70gの軽量化なので重量問題の解決はまだまだ先になることでしょう。

アプリの充実度

こちらは、Meta Quest 3だけでなく、Meta Quest全体に当てはまることですが、アプリの充実度はまだまだ豊富とはいえません。

アプリストア

「Beat Saber」や「VRChat」などの人気アプリが登場したり、「YouTube」や「Netflix」、「Roblox」といったスマホで人気のアプリもMeta Questに対応したりと着実に充実度は高まっています。

また、VRヘッドセットとして注目度が高い別ブランド「PICO 4」と比べてアプリの充実度は高かったです。

しかし、スマホのようにVRヘッドセットはまだ必需品といえるアイテムではなく、またPlayStationやNintendo Switchなどのゲームのようにソフトに選択肢が広いということでもありません。

今までの現実世界では体験できない、アニメやゲームだった世界を1台のデバイスだけで自宅で体験できるのはとてもよい時代になったと感じますが、まだ「飽きるほどある」という状態ではないです。

Meta Quest 3の購入は待つべき?

Meta Quest 3をお得に使う方法

現時点(記事作成2024年8月)で、Meta Quest 3の購入は待つべきです。

理由は、Meta Quest 3の次世代機となるMeta Quest 4が2026年に発売するという計画が進んでいるためです。

情報源は、海外のニュースサイト「The Information」(有料記事のため同じく海外サイト「The Verge」の記事も参照)。

 

Meta Quest 4には標準版とプレミアム板があるようで、2027年にはApple Vision Proと競合するハイエンドVRヘッドセットも発売予定のようです。

報道には具体的なスケジュールや値段の記載はありませんでしたが、Meta Quest 2からMeta Quest 3になった際は性能向上や軽量化が主なアップデートであったため、Meta Quest 4でも性能向上と軽量化が期待できます。

特に軽量化には期待したいところで、Meta Quest 3の重量517.7gからどのくらい軽くなるのかは注目ポイントでしょう。

 

といったことで、Meta Quest 4の発売は2026年に計画されているため、購入は一旦ステイのほうがいいかもしれません。

おすすめの方法としては、Meta Quest 3を一度レンタルで使ってみること

本当に気に入ったなら買い切ればレンタル料は無駄にならないですし、気に入らなかったら返却してMeta Quest 4を待つことも手です。

 

Meta Questをレンタルで試してみる

無料体験アプリやゲームし放題サブスクなど、レンタルとの相性が良いMeta Quest 3。 Meta Quest 4を待つまで現時点での性能や重量感を試すなら、レンタルがおすすめです!

この記事を読む >
Meta Quest 3をお得に試すにはレンタルがおすすめ

Meta Quest 3をお得に使う方法として「レンタル」をおすすめします。

その理由は以下3つです。

  • 購入よりも安く使える
  • 購入するにはまだ早い気もする
  • 最先端のVRを試せる

 

まず、Meta Quest 3を購入するといきなり7万円近くの出費となりますが、レンタルなら30日間で約12,000円、出費としては6万円ほど節約ができます。

次に、VRがまだまだ世間的に広まっていないため、Meta Quest 3もまだまだ発展途上。購入後に使わなくなったり、すぐに次世代機が登場したりする可能性もあるため出費額を考えるとリスクが高いです。

最後に、最先端のVRヘッドセットを購入せずに自宅で試せる、というのはレンタルの魅力です。さらにMeta Quest内にゲームのお試しもあるためプレイの心配もありません。

 

「74,800円」の出費に葛藤があるのであれば、まずはレンタルでお試ししてみてください。

また、もしレンタルして気に入るようであれば「買い切り」を活用しましょう。

買い切りは、支払ったレンタル料を差し引いた金額で買取ができるため、支払ったレンタル料を無駄にすることなく手にできるメリットがあります。

Meta Quest 3が少しでも気になっているのであれば、まずはお得にレンタルで体験してみるのがおすすめです!

Meta Quest 3

VRゲームやフィットネス、VR動画、メタバースに最適化されたシリーズ『Meta Quest 3』がレンタルでお得に体験できます。アプリストアでゲームの無料体験もできるため興味があるならレンタルで使ってみるのもおすすめです!

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