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2024.11.13
SUUTAマガジン編集部

産業の現場を変えるドローン。最先端技術をレンタルで手軽に試してみよう!

無人航空機・ドローンは、今や個人ユーザーの利用だけでなく、太陽光パネルや鉄塔、大規模建造物などの産業点検分野においても活用が広がっています。

株式会社drone supply & controlが運営するDrosatsuは、ドローンのレンタル・販売をはじめ、ドローンに関する情報発信、導入コンサルティングなどの関連サービスを展開中です。機体保有台数は、業界でもトップレベル。既存の産業系の利活用にとどまらず、新しいマーケティングを通したドローン業界のマネタイズシステムの研究開発にも取り組んでいます。

今回は、代表取締役社長の溝口 実(みぞぐち・みのる)さんに、ドローンの産業利活用の現状や、ドローンの選び方、レンタルする際のポイントについてお話を伺いました。

INDEX

ドローンの利活用で産業の現場が変わる

Drosatsu インタビュー記事

ーー現在の事業内容を教えてください。

溝口さん:ドローンのレンタル・販売関連で4つのサービスを展開しています。1つ目の「ドローンレンタル ドロサツ‼︎」は、事業のメインとなる空撮用ドローンのレンタルサービスです。2つ目の「産業機導入支援サービス」は、太陽光パネルや外壁の点検に必要なドローンの貸し出し、パイロット派遣をおこなっています。3つ目の「ドロサツ‼︎月額」は、ドローンを誰でも利用できるようにリース提供するサービス、4つ目の「ドロサツ!!イベント」では、ドローンショーやお子さま向けの操縦体験会などの企画・運営をしています。

ーーなぜドローン関連事業を始めたのでしょうか。

溝口さん:株式会社drone supply & controlは、2017年からドローン関連サービスの提供を開始しました。M&Aで会社を譲り受け、私が社長に就任したのが2020年12月です。

私は26歳のときに独立して約15年、人材派遣会社を経営していました。 当時、お付き合いのある大手上場企業の方から「傘下に入らないか」とのお話があり、1年ほど悩んだ末、会社の未来を考えて譲渡しました。

その後、知人を通じて紹介してもらったのが株式会社drone supply & controlです。もともと、自動車・飛行機などの乗り物や物作りが大好きなので、非常に興味を持ちました。先代の社長とお話して経営理念に共感し、会社を譲り受けました。

ーーさまざまなM&Aの選択肢があったと思いますが、なぜドローンを選ばれたのでしょうか?

溝口さん:成長産業だからのひと言に尽きますね。ドローン以外にも、M&Aの候補となる企業はたくさんあり、比較検討しました。その中で、ドローンビジネスはコンシューマー向けから産業用、捜索救助など活用の幅が年々拡大し、市場が目覚ましく成長しています。これからの時代のニーズに即していると思いました。

Drosatsu インタビュー記事

ーー産業機導入支援サービスを利用するのはどのようなお客様ですか?

溝口さん:太陽光パネルや橋梁・鉄塔の点検、建物の外壁調査、測量、捜索救助、水中調査など、幅広い用途で利用いただいています。とくに、太陽光パネルと高層ビル・マンションの点検に利用するお客様が多いですね。

ーー太陽光パネルの点検では、どのようにドローンを活用するのでしょうか?

溝口さん:パネルのひび割れや配線の不具合で発電していない箇所がないかを調べます。赤外線ドローンで撮影すると不具合のある箇所がすぐにわかるんです。撮影したデータを赤外線分析ツールと組み合わせて、報告書としてお客様に納品しています。

従来はパネル1枚1枚を人が歩きながら確認していたため、2ヘクタールもの面積に及ぶメガソーラーになると、大変な時間と労力がかかっていました。ドローンを使えば、場合によってはその工数を4分の1に短縮できることも。お客様にとって非常にメリットが大きいと思いますね。

ーー4分の1に短縮できるのはすごいですね!建物の外壁調査はいかがですか?

溝口さん:高層ビルや大規模な集合住宅など多数の人が利用する建物は、建物内外の定期点検が法令で定められています。外壁の点検では、大掛かりな足場を組んで、職人さんがコンクリートをトントン叩いて打診点検をおこなうんです。足場を組むだけでも数千万円かかりますし、高所作業のため危険も伴います。

赤外線ドローンで撮影すれば、足場を組まずに壁の剥がれやひび割れがわかります。数千万円の経費を削減できますし、工数も圧縮できるうえに安全に点検できるんです。

Drosatsu インタビュー記事

ーードローンのドライバー派遣サービスも提供していますね。

溝口さん:はい。ドローンのみのレンタルと、ドローンパイロットの派遣もあわせたレンタルを選べますが、パイロット派遣も依頼してくださるお客様が圧倒的に多いです。

ーー企業としてはその都度ドライバーを探す手間が省けてありがたいですね!捜索救助にもドローンが使われるそうですね。

溝口さん:令和6年能登半島地震の際にも当社のドローンが現地に出動し、熱を感知するサーマルカメラを使って、生存者の捜索をおこないました。山岳救助隊からの依頼で、遭難者の捜索支援をすることもあります。社会貢献の一環として、自治体と協定を結び、災害時には無償でドローンを提供しています。

ーー本当に幅広い分野でドローンが活用されているんですね……想像以上でした!

溝口さん:地層の調査研究にもドローンが使われているんですよ。土砂崩れの恐れがあって人が立ち入れないエリアに、ドローンを飛ばして撮影するんです。あとは、散布機能がついたドローンを飛ばして、農薬を撒く依頼も増えています。農業でのドローンのニーズは、今後伸びていくと見ていますね。

お客様のニーズに寄り添って、最適なドローンを提案

Drosatsu インタビュー記事

ーードローンの活用はメリットだらけですね!一度使ったらリピートするお客様が多そうです。

溝口さん:おっしゃる通り、リピートいただくケースがほとんどです。ですので、私たちにとっては初めてレンタルしていただくときが勝負。そこで満足いただけるよう、最善を尽くしています。心配なのは「天気」で、雨が降ったり風が強かったりするとドローンは飛ばせません。お客様が利用する日には、「降らないでくれ……!」といつも祈るような気持ちです。

この業界の人間は天気予報やニュースのアプリをたくさん携帯に入れて、常に天気をチェックしています。梅雨の時期や台風が来るタイミングは、完全に閑散期になりますね。

ーーそれほど天気に左右されるものなんですね……!

溝口さん:そうですね。利用日に雨が降りそうな場合、事前に連絡をいただければ追加料金なしで日程を変更させていただきます。お客様とのやり取りは基本的にメールなのですが、事前にお電話いただいた際には、「台風の恐れがあります」というアナウンスもしていますね。

ーーどれくらいの期間レンタルされる方が多いですか?

溝口さん:レンタル期間は1泊2日から、長期の場合は1ヶ月や1年単位でレンタルされるお客様もいます。お問い合わせいただいてすぐに利用するお客様もいれば、1年前から予約してくださる方もいますね。たとえば、海外旅行先でドローン撮影をするお客様が、「旅行の日程を押さえたので、ドローンも予約しておきます」と、1年前に予約されたこともありました。

ーー初めてレンタルされるお客様からは、どのようなお問い合わせが多いですか?

溝口さん:法人のお客様からは、本当にドローンで撮影してひび割れや水漏れがわかるのか?という問い合わせ、個人のお客様の場合は、自分でも飛ばせるのか?というお声が多いです。

当社では、機器と一緒に取り扱い方法のガイドブックをお送りしています。同封しているパンフレットのQRコードを読み取っていただくと、電源の入れ方から操縦方法までわかるようになっています。また、営業時間内にフリーダイヤルへお電話いただければ、当社の技術担当者がしっかりサポートさせていただきますのでご安心ください。

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ーードローンにはたくさんの種類があるので、何を借りたら良いか選ぶのが難しそうですね。

溝口さん:ドローンには1泊2日で10万円以上する高価なものもあり、スペックもまちまち。また、一発撮りで絶対に失敗できないなど、お客様からいただくご要望も千差万別です。そのため、ドローンのミスマッチが起こらないよう、事前のヒアリングにはかなり力を入れていますね。

お問い合わせをいただいたら、すぐ当社から折り返しご連絡し、用途を伺います。カメラにもさまざまな機能がありますので、最適な機材をチョイスしてご提案させていただいております。

ーーどのようなケースに、どのようなドローンがおすすめでしょうか?

溝口さん:たとえば、山岳救助の場合はかなりの上空を飛ばすので、風に流されないよう大型のドローンを利用します。風の強い海での撮影もそうですね。反対に、森林の中で飛ばす場合は、小型のドローンが向いています。四方にセンサーがついていて、障害物を避けながら飛行できるんです。

ーーレンタルしたドローンを壊した場合や、紛失したときはどうなるのでしょうか?

溝口さん:ドローン本体が海に落ちてしまうなど、完全にロスト(紛失)した場合は、実費をご精算いただく形となります。当社は「ドロサツ!!Care」という特約サービスをご用意しており、こちらに加入いただくと、万一機体を破損させてしまった場合の支払い金額を減額できます。

ーー返却されたドローンが壊れているケースもあると思いますが、どのようにメンテナンスしているのでしょうか?

溝口さん:当社には、ドローンメーカーのDJIが認定する資格を持つスタッフがいます。そのスタッフが修理を担当していて、故障の約9割は社内で直しているんです。全損レベルになると、メーカーでの修理になります。ドローンはとても楽しく便利ですが、危険を伴う道具でもあります。点検やメンテナンスを徹底するよう、日頃からスタッフに口酸っぱく伝えていますね。

ーー社内で修理できるのは在庫確保の面でもメリットが大きいですね!メーカーと連携することも多いのですか?

溝口さん:もちろんです。不具合があったときだけでなく、お客様からのお問い合わせ内容によってはメーカーに相談することもあります。産業利用となるとかなりディープなご質問をいただくことがあり、何年もこの業界で働いているスタッフでもわからないことが出てくるんです。そのような場合は、メーカーのサポートセンターと連携を図りながらお客様対応をしていますね。

レンタルを通してドローンの素晴らしさを伝えたい

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ーー個人のお客様は、どのような目的でレンタルされることが多いのでしょうか?

溝口さん:旅行に持って行って空撮する方や、ドローンが好きで操縦を練習したいという方もいらっしゃいます。YouTubeのクリエーターの方が、作品作りのためにレンタルされるケースもよくありますね。珍しいケースだと、別荘でペットの犬が脱走してしまって見つからないので、ドローンで探したいということも。

利用する日程に合わせてピンポイントで借りる方も入れば、月額リースプランで長期間借りられる方もいます。月額リースプラでは、期間中に機材の入れ替えができますので、違ったシチュエーションで利用されたい方や、いろんなドローンの操縦を試してみたい方におすすめです。

ーー個人がレンタルする場合の注意点を教えてください。

溝口さん:やはり、天候面ですね。 雨や強風で飛ばせないともったいないので、天気予報は注視していただきたいです。

あとは、最初からプロ向けのオーバースペックなものを借りないことです。操作方法はどのドローンでもあまり変わらないのですが、プロ向けになると機体が大きくなり、スピードが出てコントロールが難しい。慣れるまでは、小型のドローンで練習していただくことをおすすめします。当社のホームページで、「初心者向け」と「中級者〜上級者向け」のドローンをご紹介していますので、そちらを参考に選んでいただければと思います。

ーーレンタルされたお客様からは、どのような反応がありますか?

溝口さん:初めてレンタルして効果を実感してくださった法人のお客様は「毎年のレンタル予算を確保しておきます!」と言ってくださいますね。個人のお客様では、ドローンで撮影した家族写真にお手紙を添えて、返却機器と一緒に送ってくださったことも。そのようにお客様に喜んでいただけたときは、この仕事をやっていて良かったと思いますね。

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ーー最後に、SUUTAに期待していることを教えてください。

溝口さん:たくさんの方にドローンを知っていただく良い機会だと思っています。個人のお客様にも法人のお客様にも、SUUTAを通してドローンを利用いただき、その素晴らしさを体感いただけることを願っています。

ーー溝口さん、ありがとうございました。

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