Apple Watch(アップルウォッチ)とGarmin(ガーミン)のスマートウォッチは、どちらもデザインや運動、睡眠の記録、決済など多くの機能に対応した優秀なスマートウォッチです。
スマートウォッチを選ぶ際に、どちらを選ぶべきか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Apple WatchとGarminのスマートウォッチを実際に使用した上で比較し、それぞれの魅力を解説します。
Apple Watchがおすすめな人、Garminがおすすめな人それぞれについても紹介するので、どのスマートウォッチがいいか迷っている方はぜひチェックしてみてください。
INDEX
まずは、Apple WatchとGarminのスマートウォッチそれぞれの基本情報を見ていきましょう。

Apple Watch(アップルウォッチ)とは、iPhoneやiPadと同じAppleが開発したスマートウォッチです。
2015年に最初のモデルが登場し、派生モデルのApple Watch SEやApple Watch Ultraなども展開されています。
iPhoneとの接続が必要であり、健康管理やスマホ通知の確認、運動や睡眠のトラッキングなど、多くの機能が利用可能です。
医療機器ではないものの、Apple Watchの心拍数データを活用して診察を行う「Apple Watch外来」を設ける病院も登場するなど、日々の健康管理に役立つデバイスとなっています。
また、iPhoneで登録した決済手段をApple Watchに移行できたり、同じApple製のMacのロックを解除できたり、iPhoneなしでもAirPodsと接続すれば音楽などを再生したりできます。
このようにApple製品らしい他デバイスとの連携性の高さも魅力です。

Garmin(ガーミン)は1989年にアメリカで設立されたメーカーです。
元々は航空業界や海洋業界、自動車産業向けのGPS機器を製造していましたが、その技術を生かしてGPS搭載のアウトドア・フィットネス向け製品を展開しています。
そのため、単なるスマートウォッチだけでなく、ランニングウォッチやダイビングコンピューター、ゴルフウォッチなどもラインナップされています。
スポーツやアウトドアの世界で長年活用されているため、高いGPS精度や耐久性、長時間のバッテリー持ちなどが特徴です。
また、iPhoneとAndroidスマホの両方で利用できる点も、Garminのスマートウォッチの魅力と言えるでしょう。
レンタルプラットフォーム「SUUTA」では、Garminの各種スマートウォッチをレンタルできます。
SUUTA Garminスマートウォッチ一覧
以下記事では、Garmin製スマートウォッチのシリーズを比較しました。自分の用途に合う製品を探す際にぜひご覧ください。

今回は、「Apple Watch Series 8」と「Garmin fēnix 7S Pro Sapphire Dual Power」の2製品を実際に利用して比較検証をしました。
それぞれの機能や価格などのポイントごとに比較していきます。
| 製品 | Apple Watch | Garmin |
| バッテリー持ち | △ | ◎ |
| iPhoneとの相性 | ◎ | ⚪︎ |
| 決済機能 | ◎ | △ |
| 価格帯 | 3〜20万円前後 | 3〜50万円前後 |
| デザイン | 上品でスマート | 無骨でスポーティ |
| 運動・睡眠の記録機能 | ◎ | ◎ |
| スポーツ機能 | ⚪︎ | ◎ |
| Androidスマホとの連携 | × | ⚪︎ |
| 操作の直感性 | ◎ | ⚪︎ |
| 周辺機器の充実性 | ◎ | △ |
どちらのスマートウォッチがいいか、ご自身の用途をイメージしながらチェックしてみてください。

Apple WatchとGarminのスマートウォッチを比較して、大きく異なるポイントの1つにバッテリー持ちが挙げられます。
Apple Watchの場合、ほとんどの場合は1日に1回充電が必要です。(Apple Watch Ultraや低電力モード使用時は1日半〜2日程度)
高速充電に対応しているので、入浴時などに外して充電しておけばそれほど困ることはないですが、日中だけでなく睡眠中もログを取りたい方の場合はバッテリー持ちに注意が必要です。
一方、Garminのスマートウォッチの場合、機種やモードにもよりますが、基本的にはどのモデルも数日間充電なしで利用できます。

実際、Apple Watch(Series 8 45mm)で睡眠トラッキングをしたところ、20%ほどのバッテリー消費でしたが、Garmin fēnix 7S Proは5%の消費に収まっていました。
Garmin製スマートウォッチのバッテリー持ちは、短いものでも5日程度、長いものなら2週間や1ヶ月近いものも。さらにソーラー充電対応モデルなら、十分な日光に当てることができれば、充電なしで無制限に駆動させることも可能です。
数日に1回の充電でいいので、24時間装着して健康状態などをチェックしたい方には、Garminのスマートウォッチの方が魅力的と言えます。

iPhoneユーザーの方の場合、スマートウォッチとiPhoneの連携性は大事ですよね。
iPhoneとの相性を考えれば、当然ながら同じアップル製品であるApple Watchの方がおすすめです。
例えば、iPhoneのウォレットアプリに追加したクレジットカードなどの決済方法をApple Watchにも追加したり、iPhoneで設定したアラームが自動的にApple Watchでも作動したりするといった機能があります。
他にも、iPhoneの地図アプリで設定したナビをApple Watchに表示して道順を手元で確認するといったことも可能です。
GarminのスマートウォッチもiPhoneと連携させて通知をチェックしたり通話を受けたりすることは可能ですが、Apple Watchほどシームレスにつながった使用感ではありません。
iPhoneユーザーで、iPhoneとスマートウォッチのスムーズな連携を求める方はApple Watchがおすすめです。

スマートウォッチを使って、交通系ICなどのキャッシュレス決済を利用する方は多いのではないでしょうか。
決済機能の充実性を求める方にはApple Watchの方がおすすめです。
Apple Watchの決済機能はAppleウォレットが利用されており、iPhoneなどと同じように交通系ICのほか、クレジットカードのタッチ決済などにも対応しています。
Appleウォレットは交通系ICはもちろん、多くのクレジットカードに対応しているため、Apple Watchで利用できるクレジットカードは多いです。
また、iPhoneで設定した決済方法をスムーズにApple Watchにも登録できるので、使い勝手は非常に優れています。

Garmin Payの設定画面
一方、Garminのスマートウォッチも、Garmin Payという決済機能に対応しています。
ただし、日本国内だとGarmin Payが対応する決済方法は、Suicaと一部銀行のVISAデビットカードのみとなっています。
Appleウォレットと比べると対応する決済手段の数が大幅に少なく、特にクレジットカードをスマートウォッチで利用したい方にとってはGarmin Payは不便です。
スマートウォッチでも快適にキャッシュレス決済を利用したい方は、Apple Watchをチェックしてみましょう。

Apple WatchとGarminのスマートウォッチの価格を比較しましょう。
一口にApple WatchとGarminのスマートウォッチと言っても、どちらも多くの機種が存在します。そのため、価格帯ごとに比較していきます。
| 製品 | Apple Watch | Garmin |
| エントリーモデル | 約37,800円 | 約29,800円 |
| ミドルモデル | 約64,800円〜 | 約5〜6万円前後 |
| ハイエンドモデル | 約129,800円〜 | 約10〜15万円ほど |
まず、最安の価格帯だと、Apple Watchの場合はApple Watch SE、Garminはvívomove Sportなどがあります。
Apple Watch SEの価格は最新モデルで37,800円、vívomove Sportは29,800円です。最安モデルで見れば、Garminの方が安いですね。
続いてミドルレンジの価格帯を比較すると、Apple Watchの標準モデルは64,800円から、Garminも5〜6万円前後の製品が多く展開されています。
スマートウォッチとして標準的な使い勝手を求める方なら、これくらいの価格帯のモデルで十分でしょう。
さらに高価格帯のモデルに目を向けると、Apple Watch Ultraが129,800円から、Garminも10〜15万円くらいの製品は多くあり、本格的にフィットネスに取り組む方はこの辺りの価格帯を選ぶと良いでしょう。
Apple Watchの最も高い価格帯の製品はエルメスとのコラボモデルで、価格は199,800円からとなっています。
一方、Garminは20万円以上とさらに価格帯もあり、最も高額だと50万円近い製品も。この価格帯のモデルは、ゴルフやダイビング、航海など向けの専門的な機能が搭載されています。
全体的な価格帯はGarminの方が幅広いですが、一般的なユーザーにおすすめの標準モデルはどちらも5〜6万円前後となっており、ほとんど同じくらいの価格帯と言えるでしょう。

続いて、Apple WatchとGarminのスマートウォッチのデザインを比較していきましょう。
結論から言うと、Apple Watchは「ブランド品のような上品なデザイン」なのに対し、Garminは「アウトドア感のあるスポーティなデザイン」という違いがあります。
Apple Watchはボタンの数も少なく、まさにバンドと画面だけというスマートなデザインに仕上がっています。
本体やバンドの素材にもよりますが、どちらかと言えば一般的な腕時計に近く、フォーマルな服装にも合いやすいデザインです。
一方、ガーミンの場合、フィットネス向け製品が多いこともあり、ボタンや出っ張りの多い無骨なデザインの製品が多いです。
スポーツウォッチ的なデザインが多いので、スーツなどフォーマルな服装には合わない場合も多いでしょう。
普段の服装やスマートウォッチを利用するシーンによって判断すると良いですね。

ガーミンのアクティビティ記録
スマートウォッチの主要な機能の1つに運動と睡眠のトラッキングが挙げられます。
この機能の充実性を実際にApple WatchとGarminのスマートウォッチで比較したところ、どちらも主要な項目はしっかり記録されており、大きな差はありませんでした。
運動の記録(今回はウォーキング)の場合、どちらもGPSで記録された経路のほか、ペース・消費カロリー・心拍数の推移などが記録されました。
専用アプリから確認できる情報もほとんど同じ項目となっており、得られる情報の差は特にありません。

Apple Watchで記録した経路
ガーミンはGPS関連の製品が専門ですが、経路の記録はApple Watchも優秀で、どちらも細かい部分まで正確に記録されていました。
また、睡眠の記録についても、どちらも睡眠時間のほか睡眠状態・心拍数・呼吸数の推移が確認でき、それらに基づいた睡眠スコアを出してくれます。
どちらを選んでも充実した記録内容を得られるので、フィットネス機能を重視している方でも安心して選ぶことができるでしょう。

一般的なモデルでもゴルフ機能が使える
基本的なフィットネス機能はApple Watch、ガーミンともに備わっていますが、よりハイレベルなスポーツ機能を求めるならGarminのスマートウォッチの方がおすすめです。
というのも、Garminは単なるスマートウォッチの枠だけでなく、ランニング用、ゴルフ用などに特化したウォッチやダイビングコンピューター(ダイコン)などもラインナップしています。
ランニングウォッチはForerunnerというシリーズで展開されており、地図情報が本体に内蔵してあったり、ランニングやマラソン用の画面表示・記録項目があったりするなど、一般的なスマートウォッチにはない特化した機能に対応しています。
また、ゴルフ用ウォッチはゴルフコースの情報が内蔵されているだけでなく、グリーンまでの距離や風向きを分析しておすすめのクラブを提案するバーチャルキャディー機能も。
その他にも、マリンスポーツや航海、航空機能に特化したモデルもあります。
Garminなら、アスリート向け機能が充実したモデルが多いため、本格的にスポーツに取り組む方にはGarminのスマートウォッチの方がおすすめと言えるでしょう。

続いて、接続するスマートフォンに注目すると、Apple WatchはiPhoneとしか接続できないのに対し、GarminのスマートウォッチはiPhoneとAndroidスマホの両方に接続できるという違いがあります。
そのため、Androidスマホを使っている方の場合、Apple Watchはそもそも選択肢に入りません。
Apple WatchはiPhoneとの連携機能が魅力ですが、その分Androidスマホと接続できないのはデメリットです。

実際にApple WatchとGarminのスマートウォッチを使い比べて感じた違いとして、操作の分かりやすさが挙げられます。
比較すると、GarminのスマートウォッチよりもApple Watchの方が直感的に操作できると感じました。
Apple Watchは、物理的なボタンがデジタルクラウンとその下のボタンの2つだけですが、Garminのスマートウォッチは3〜4つついているものが多いです。
そして、Apple Watchの操作は、基本的にiPhoneなどのスマートフォンに近く、スワイプやスクロール、タッチでほぼ完結するようになっています。
一方、Garminのスマートウォッチもスワイプやタッチで操作はできるものの、一部でボタンでしか操作できない箇所がありました。
その場合に、立ち上げている機能によってボタンごとに割り当てられる機能が変わることがあります。ボタンの数も多いので、どのボタンがどの機能なのか分かりにくいと感じました。
慣れればGarminのスマートウォッチもスムーズに使えるようになるかと思いますが、直感的な操作を求める方にはApple Watchの方がおすすめです。

最後にスマートウォッチそのものではなく、周辺機器に注目してみましょう。
Apple WatchとGarminのスマートウォッチを比べると、Apple Watchの方が圧倒的に多くのアクセサリーや周辺機器が流通していることが分かります。
これはApple Watchの方が市場におけるシェアが高いことが主な原因です。
例えば、Apple Watchならスマホのワイヤレス充電器にApple Watch用の充電器もついている製品が多く見られますが、Garminのスマートウォッチ用の類似製品は滅多にありません。
他にも、専用のバンドもApple Watchの方が入手しやすく、ファッションとしても楽しみやすいというメリットもあります。
この差はかなり大きいため、周辺機器でも楽しみたい方にはApple Watchの方がおすすめです。

Apple WatchとGarminのスマートウォッチを比較して、Apple Watchの方がおすすめな人は下記のような方です。
Apple Watchの最大の特徴は、やはりiPhoneをはじめとしたApple製品との高い連携性です。
Mac・iPad・AirPodsとの連携性も高いので、普段からApple製品をよく使う方にはApple Watchの方が魅力的と言えます。
以下のようなAirPodsシリーズとの連携も便利です。
また、スマートウォッチの中で交通系ICだけでなくクレジットカードでも幅広く決済ができるのは、Apple Watchの大きなメリットです。
スマートウォッチを使って普段の買い物も快適に行いたい方にはApple Watchの方がおすすめです。

Garminのスマートウォッチの方がおすすめなのは以下のような方です。
Apple Watchと比べたときのGarminのスマートウォッチの魅力は、圧倒的なバッテリー持ちです。
数日〜数週間充電なしで使える製品ばかりなので、毎日充電するのが面倒な方にはGarminの方がおすすめと言えます。
また、そもそもAndroidユーザーの方はApple Watchを使うことができないので、Garminのスマートウォッチをチェックすることをおすすめします。
さらに、Garminにはランニングやゴルフなどのスポーツに特化したモデルもあり、詳細なデータやアシスタント機能が使えるので、本格的にスポーツに取り組む方もGarminの製品をチェックしてみましょう。
SUUTA Garminスマートウォッチ一覧
以下記事では、Garmin製スマートウォッチのシリーズを比較しました。自分の用途に合う製品を探す際にぜひご覧ください。

Garminのスマートウォッチの購入を検討している方の中には、実際の装着感や記録できるデータを確認したいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には購入前のレンタルがおすすめです。
購入前に短期間レンタルして利用することで、実際に装着して記録できるデータや操作感を確かめることができます。
SUUTAでは、Garminのスマートウォッチをレンタルしてお試しいただけます。
複数モデルを取り揃えているので、Garminのスマートウォッチが気になっている方はぜひチェックしてみてください。
例えば、エントリーモデルの「Garmin vívoactive 5」なら、2週間3,200円でレンタルできます。1日あたり約229円とお手頃なので、一度試してみてはいかがでしょうか。(※2025年12月時点の価格)
GARMIN/ガーミン vívoactive 5
SUUTA Garminスマートウォッチ一覧
また、スマートトラッカーFitbitとGarminの比較も実施しました。どのようなスマートウォッチ・トラッカーが良いか迷っている方はこちらもご覧ください。

本記事では、Apple WatchとGarminのスマートウォッチを比較して、どちらがどんな方がおすすめか解説しました。
Apple Watchの魅力は、Apple製品との連携性や充実した決済機能などです。
一方、Garminのスマートウォッチは優れたバッテリー持ちや充実したスポーツ連携機能が特徴です。
どちらも基本的な健康状態の記録などの機能は優れており、価格帯も近い製品が多いので、用途やデザインの好みなどに合わせて選択するとよいでしょう。
また、実際の使い勝手をチェックしたいという方は、購入前にレンタルしてお試しすることもおすすめです。
本記事を参考に、ぜひApple WatchやGarminのスマートウォッチをチェックしてみてください。
SUUTA Garminスマートウォッチ一覧