気づくと部屋を舞っている、猫の抜け毛。猫との暮らしにおけるお悩みトップ3には入るのではないでしょうか。
長年猫と暮らしていた友人が最近になって猫アレルギーを発症した例もあり、原因になりうる物質を除去するためにも掃除機はマメにかけています。それでもしばらくすると、目視できるほど床に毛が……。
今でさえ対策できていないのに、まもなく猫と過ごす初めての秋、つまり夏毛から冬毛になるための換毛期がやってきます。我が家の掃除機では換毛期に対応できなさそうなので、ずっと気になっていたダイソンをレンタルで試してみました。
INDEX
我が家はもともと夫婦ふたり暮らしで、これまでずっとスティック型の掃除機を使ってきました。大人だけならそれほど部屋も汚れないので、高性能の掃除機は必要なし。選ぶときに重視するのは、シンプルな機能とお手入れしやすい簡単な構造だけでした。
低スペックな掃除機でも1日1回、朝にかければ十分きれいな状態を保てていたのですが、今年の3月に猫たちが加わってからはそうもいかず。今は最低でも朝夕2回かけていますが、数時間もすると床に落ちた毛を目視できる状態になってしまいます。そのスピード感は、もはや床から毛が吹き出しているのかと思うほど。しかも我が家の床は白っぽいので、黒猫とキジトラの毛色が余計に目立ちやすいんです。
今日も、元気いっぱい抜け毛を出荷中
そんな日々を過ごすうちに「快適に過ごすためにも、アレルギーを予防するためにも、吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機にするしかないのかもしれない」と思い始めました。
この時点で唯一の懸念は、インテリアとの兼ね合いです。夫婦ともに色を抑えたシンプルな雰囲気が好きなので、これまでの掃除機は黒一色か白一色にこだわってきました。ダイソンはどれも派手なので、見た目は一旦置いて機能で選ぶことにしましたが、どう考えても我が家のインテリアに馴染む気がしません。購入した場合は、すでにぎゅうぎゅうのクローゼットに収納スペースをつくるしかなさそうです。
ビジュアル面でのマイナスを補い、貴重なスペースを明け渡したくなるほどの成果は得られるのでしょうか。お値段も結構するので、スペックなどの情報だけでなく、実際に使って納得してからじゃないと購入できません。じっくり悩んで、レンタルする機種を決めました。
吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機が我が家にやってきました。言わずと知れたダイソンです。
ダイソン/Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46ABLを選んだ決め手は、商品説明に記載されていた「フローリングの見えないホコリを可視化」の一文でした。Fluffy Opticクリーナーヘッドを取り付けると、光が床の表面を照らして、目に見えない微細なホコリまで可視化できるんです。一本一本が細くて目視が難しい猫の毛も、逃さず吸い込めるはず。
液晶ディスプレイには、吸引したゴミの量がリアルタイムで表示されます。光で目視できるだけでなく、数字でも可視化されるので、達成感を味わえそう。
それにしても、派手です。わかっていたはずなのに、目の当たりにすると少し怯みました。置いてみたら意外と馴染むかもなんて思っていましたが、ご覧のとおりです。
「我こそがダイソンである!」とでも言い出しそうな圧すら感じます。ちょっと遠目に見ても、目をひく存在感。
やっぱり部屋に出しておくのは難しそうですが、吸引力と可視化機能が期待以上だったら喜んでクローゼットを整理します。果たして、ダイソンは手強い猫毛に勝てるのでしょうか。
いつもの掃除機で、いつもよりしっかりめに掃除してからダイソンを使ってみます。いざスイッチを入れると、入れた本人すらビクッとするほどの大きな音が響きわたりました。ただでさえ掃除機が苦手な猫①がものすごく驚いていたので、光×音で怯えさせるのもどうかと思い、一旦Motorbarクリーナーヘッドに切り替え。
Motorbarクリーナーヘッドは、43個のコーム型のブレードが自動で毛絡みを解消してくれるので、ブラシバーの毛絡みを防ぎながら髪の毛やホコリを吸引できるそうです。
それにしても音が大きい。いつもの掃除機なら、体を吸われても動じない猫②もイカ耳になりました。
「吸引力の代償だとしても、この音もマイナスポイントだな」と思いながらかけ始めると、負荷は感じずスイスイ進めるのに、ゴミというか床を吸い込んでいるような、下に引っ張られるような力強さを感じます。これは、今までの掃除機では経験しなかった感覚です。たしかに吸引力がすごい!
猫たちが少し落ち着いたところでFluffy Opticクリーナーヘッドを装着すると、光に浮かび上がるホコリ、猫の毛、人間の毛……。しっかり掃除機をかけた直後でもこの状態という事実に、そこそこショックを受けました。他人の家のゴミを見る勇気がある方は、拡大してみてください。
光が当たっていない場所はきれいに見えますが、光があたると同じような状態です。可視化のおそろしさを思い知りました。
ショックを受けている間にも、液晶ディスプレイの数字はぐんぐん上がっていきます。ひととおりかけ終わると、10μm(0.001mm)サイズの項目は約170万に。ホコリ界ではそこそこ大きいであろう180μmの項目も1,400を記録してしまいました。それなりにきれいにしているつもりが、あくまでも「つもり」だったようです。
ちょっと凹みましたが、音もヴィジュアルも、精神的なショックも乗り越えるほどの成果がありました!まず、かけた瞬間から翌朝まで床がサラサラです。今までザラザラしていると感じたことはなかったのですが、ダイソンで掃除をした後は足裏の感触が明らかに違います。
床寝もはかどる気持ちよさ
朝夕2回の掃除機習慣にも変化が。朝の段階で吸えるものは吸い尽くしているので、夕方になっても猫の毛があまり気にならない日が増えて、1日1回で済ませる日もでてきました。2〜3日もすれば音の大きさにも慣れて気にならなくなったし、ダイソンの掃除機があれば換毛期にも恐れずに立ち向かえそうです。
このショックと感動は、自分の家で体験してみないと味わえなかったと思います。家電量販店などでデモ機を使うのとは違い、実際に自分の部屋のゴミを照らして、自分の家の床を吸ったからこそ、ダイソンのすごさを身をもって理解できました。
使ってみるまでは本当に半信半疑だったので、私と同じように疑っている方はぜひ、レンタルで体験してみてください!とくに自分ではきれいにしているつもりの方や、大量の抜け毛が発生する生き物と暮らしてる方に使っていただき、感動を分かち合えたら嬉しいです。
ダイソン/Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46ABL
ツールを付け替えれば家中くまなく掃除できる!微細なホコリも逃さないパワフルな掃除機