ひとり暮らしの経験がある人なら誰でも思ったことがあるはず。「ひとり暮らしってお金がかかる…」。敷金・礼金、引越し費用に加え、家電に家具をそろえるとなると、初期費用って一体いくら必要なの？
空間も時間も自由に使えるひとり暮らし。お金を気にするあまり、窮屈な思いをするようでは暮らしがただの“生活”になってしまうかもしれません。
2度目の上京をするにあたり、家電・家具レンタルを選んだAさん。その選択からはフレキシブで軽やかな暮らしが見えてきました。
Aさん（30代、女性）
職業：会社員
ライフスタイル：賃貸マンションでひとり暮らし
レンタルしたもの：洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジ、ガスコンロ
Aさんの一度目の上京は専門学校に進学した19歳のとき。そして、地元Uターンを経て2度目の東京暮らしに選んだのは、都心の賃貸マンションです。
「再度上京するにあたって、家具や家電をイチからそろえるにはお金がかかると思い、気になっていたレンタルサービスを検索。思った以上にリーズナブルだったことが決め手になりました」
初めてのひとり暮らしでは冷蔵庫、洗濯機、ベッド、テレビ、テーブルなどなど、生活に必要なものは全て購入したAさん。リーズナブルなものをそろえたものの、かなりの出費になったそうです。
2度目の引越しでは、初期費用を抑えるためにレンタルするものをリストアップ。書き出してみると、予想以上に安く済ませられることがわかりました。
「最近の家電はとにかく種類が多くて、比較サイトを見てもいろいろな意見があります。めんどくさがりのわたしは比較検討がわずらわしく、時間もないため、選択肢がある程度限定されたレンタルが向いていると感じました」
確かに、Aさんがいうように、選択肢の多さから1つに絞れないことってありますよね。家電は高価な買い物かつ、1度購入したら長く使用するアイテムです。時間をかけて選びたいけれど、迷っているうちにも引越しの日はどんどん近づき、焦って購入して後悔するのは避けたいもの。その点、レンタルなら使い勝手に不満があるときなどは気軽に交換することができます。
「レンタルなら初期費用を抑えられることが選んだ一番の理由ですが、Uターンする際、家電や家具の処分にお金がかかったことも理由のひとつです。大型家電の収集業者に査定してもらい、結果、処分に5万円ほどかかってしまいました」
家具を粗大ゴミとして出すとなるとお金がかかりますが、費用や運搬も含めノンストレスなのはレンタルならでは。借りるときも返すときも電話orオンラインで完結できるのもレンタル家電のうれしいポイントですね。
「19歳で上京してから約10年、仕事や取り巻く環境の変化に伴い、ライフスタイルも大きく変わりました。ひとり暮らしのうちは洗濯機や冷蔵庫は1人用の要領で事足りますが、この先、家族が増えたときは否応にも家電や家具の見直しが必要です。レンタルならライフスタイルが変化してもフレキシブルに対応できると思いました」
結婚や同棲を機にライフスタイルが変わると、ひとり暮らしでは問題なく使っていた家電や家具でも、容量や機能が不足することがあります。心機一転、全て新品でそろえたいという気持ちの変化もあるかもしれません。
レンタル、購入のどちらを選択したとしても、もともと使っていた家電や家具がレンタルなら、柔軟に対応することができます。新居に引っ越す場合も、間取りに合わせて選び直すことができますね。
Aさんがレンタル家電を選んだ理由を見ると、レンタルにはコスト面とフレキシブルなことに優位点があるように感じます。そこであえてAさんに聞いてみました。「レンタルの最大のメリットはなんですか？」
「“めんどくさい”と感じることがいろいろ省けることです。家電って比較検討から始まり、選んで自分で設置と、とにかく使うまでのタスクが多いですよね。わたしの場合、単身での引越しだったこともあり、自分でやることを極力減らしたかったのですが、レンタルを選んだことで引越しのハードルはかなり下がったような気がします」
ただでさえ決めなければならないことが多い引越し。少しでもタスクを減らそうとするなら、使うまでのタスクをこなしててくれるレンタルは確かに魅力です。でも、レンタルでは設置まで代行してくれるのでしょうか？
「わたしが利用しているレンタル会社では設置はもちろん、初期設定、動作確認までしてくれました。もし洗濯機を自分で設置して、水が出なかったり漏れたりしたらどうしようという不安もないので、とてもありがたかったです」
搬入時はもちろん、返却時も無料で引き取りに来てくれるレンタル。処分や売却の手間がないことも、“めんどくさい”を省けるポイントです。
初期費用を抑えることができるレンタルですが、当然のことながら毎月のレンタル料金がかかります。レンタル期間とコストのバランスを見極めることも大切とAさんはアドバイスを寄せてくれました。
「ひとり暮らしで使うグレードの家電なら、レンタルは思ったよりも安く借りることができます。でも、レンタル期間が長くなるとそれだけランニングコストが高くなり、“買ったほうが安かった”ということにもなりかねません。レンタルをする前に大体の期間を決めて、購入した場合と比較をすることをおすすめします」
現在、洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジ、ガスコンロをレンタルしているAさん。家電や家具をレンタルするには多くの場合、現在の在庫から選ぶことができます。新品 or 中古、グレードなどによってレンタル費用が異なるのが一般的ですが、Aさんが家電を選ぶ際、重要視したのは「ふつう」でした。
「わたしにとって家電はあくまで生活必需品。欲しい機能が備わっていればメーカーや型番にはこだわらず、サイズやおおよそのグレードを決めて選びました。現在使用している家電は良い意味でめちゃめちゃ“ふつう”なんです。新品かと思うぐらい状態の良いものが届き、使ってみても不足は感じません。たまにレンタル商品であることを忘れるほど、生活に馴染んでいます」
最新の家電は一見、冷蔵庫には見えない意匠性に富んだ「デザイン家電」というジャンルもありますが、高額なものが多いのがネック。Aさんのように家電は生活必需品であり、求める機能を満たしていればOKという方にとって「ふつう」であることは選ぶ大きなポイントです。
また、冷蔵庫のような大型家電は、部屋の印象に大きなインパクトを与えるので、「ふつう」のデザインを選ぶことで、選ぶインテリアの自由度が高くなると言えるでしょう。
費用や設置のわずらわしさを抑えることができるレンタル。でも、手続きが複雑だったり、届くまでに時間がかかったりするのでは？と、不安に感じる人もいるかもしれません。Aさんも実際に使用するまでは同じ不安を抱いていたそうです。
「レンタルって申し込みから商品が届くまで、フローが面倒というイメージがあったので、調べるのが少し大変でした。でも、実際にやってみるととても簡単。この手軽さをもう少しわかりやすくすれば、多くの人が抱える不安は払拭できると感じました」
最初のひとり暮らしの経験があってこそ、レンタル家電の魅力に気づいたAさん。現在の暮らしについてお聞きしました。
「レンタルを選択することで、生活も気持ちも軽くなったように感じます。もし、今使っている家電に不満を感じたら、返却したり購入すればいいというのは、精神的負担が少なく、ムダのない選択だったように思います。例えば、ドラム式洗濯機を新品で購入するとなるとかなりの出費になりますが、レンタルなら気軽に試すことができます」
気になる家電を購入前に“お試し期間”として使用できるのもレンタルの魅力と言えますね。
最初の上京で買いそろえた家電や家具には思い出が詰まっているはず。処分する際、思うものがあったのでは？
「最初の上京からの約10年間はとても苦しい時期だったので、その思い出とともに全部捨ててやる！という気持ちでした。わたしの20代の恨みつらみが染み込んでいる家具家電なので、気持ちよくサヨナラすることができました。その点、レンタルは交換が手軽にできるので、気分を変えたいときにもおすすめです」
まさに心機一転！レンタルには気分転換はもちろん、リスタートをするうえでもモチベーションを上げてくれるサービスと言えますね。
「再上京をするにあたり、親は引越し費用を心配していましたが、レンタルの費用を伝えるとその安さに驚いていました。経済面で安心させられたことで、ひとり暮らしのハードルはさらに下がったように感じます。もし、費用面がネックでひとり暮らしに踏み出せないという方は、レンタルを選択肢に入れてみるのもおすすめですよ」
2度の上京＆引越しを経験したAさんだからこそわかるレンタル家電の魅力。初期費用だけではなく、不要になったときの処分費用、手軽に交換できるフレキシブルさは、レンタルならでは。
はじめてのひとり暮らしはもちろん、新たなライフステージを迎える方はぜひ、レンタル家電を検討してはいかが？モノも気持ちも、軽やかな暮らしが待っていることでしょう。
