「また議事録、作らなきゃ…」
リモート会議のあとに毎回そんなため息をついているなら、「HiDock H1」がその悩みをまるごと解決してくれるかもしれません。
HiDock H1は、ChatGPTと連携し、会議音声の録音から自動要約までこなしてくれる多機能スピーカーフォン。USB-Cドックとしても活用できるので、1台あるとつい頼りたくなる便利なアイテムです。
とはいえ、「本当にうまく要約してくれるの?」「設定や操作は難しくない?」といった疑問や不安がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、実際にHiDock H1を使ってみた体験をもとに、その実力や使い心地を詳しくご紹介します。
INDEX
HiDock H1は、PCのインターフェースを拡張しながら音声を録音し議事録の作成をサポートできる多機能なドッキングステーション兼スピーカーフォン。
ChatGPTとの連携機能が搭載されており、録音したデータを議事録としてまとめるだけではなく自動で要約したりやるべきことを抽出したりといった使い方も可能です。
シンプルなスピーカーとしても使用できるうえドッキングステーションやヘッドセットとしての機能にも対応しているため、デスクに置いておくだけでさまざまなシーンで活用できます。また、デザインが洗練されておりデスク上のインテリアや雰囲気をワンランク上げてくれるのも嬉しいポイントです。
真正面から見たHiDock H1本体がこちら。ボディの約半分をスピーカーが占めており、その隣にノイズキャンセリングのレベルを調節できるスライダーとボリューム調節用のダイヤル、各種操作用のボタンが配置されています。
右側面には、ワイヤレスヘッドセットのドックをマグネットで吸着可能。ヘッドセットは、このドックにセットするだけで自動的に充電できます。
背面には、豊富なUSBポートとHDMIポート、イーサネットポートが用意されています。ほかのポートと区分けされている部分には、電源を接続する設計です。
左背面には、18Wの給電に対応したUSB Type-CポートとSDカード・microSDカード用のスロットを搭載。一番端にあるボタンは、Bluetooth接続する際に使用します。
ヘッドセットにも1つだけですがボタンが搭載されていました。なお、このヘッドセットは左右の区別がないので、右耳・左耳どちらに装着しても使用できます。
HiDock H1のパッケージがこちら。シンプルな紙製です。
HiDock H1本体以外の付属品は、ワイヤレスヘッドセットと充電ドック・USB-C to Cケーブル・USB-C to Aケーブル・電源アダプター・電源ケーブル。
最初からケーブルが2種類も搭載されているので、別途用意する手間がかかりません。また、HiDock H1本体は柔らかい布製のポーチに入っていました。ポーチは収納や持ち運びの際にも活用できそうです。
HiDock H1を使うには事前に簡単な準備が必要なので、手順を紹介します。
まずは、電源アダプターとケーブルをHiDock H1に接続し、USB Type-CケーブルでPCに接続。その後、専用のWebアプリであるHiNotesにアクセスしてHiDock H1とHiNotesの紐づけが必要です。
以上で録音の準備が整いました。あとは、Google MeetやZoomといったビデオ会議ツールを利用する際のマイクとスピーカーにHiDock H1を指定しましょう。
本体正面に搭載されているボタンのうち、右上のチェックマークのようなボタンを押すと会議中いつでも録音を開始できます。
ビデオ会議中、ボリュームを調節したい場合はダイヤルを回転させればOK。また、ノイズキャンセリングのレベルもスライダーを動かすだけの直感的な操作でコントロールできます。
会議終了後、録音したデータは自動的にHiNotes上に表示されているので、文字起こししたいデータを選択しましょう。文字起こしと要約は同時に実行可能です。
ちなみに、録音や文字起こし、要約といった機能とドッキングステーションの機能は完全に独立しています。録音していない状態でも各種インターフェースは自由に使用できるので、データの転送やモニターの拡張といった用途で常日頃から活用可能です。
実際にHiDock H1を使用してよかったポイントは、以下3つあります。
まずは、HiDock H1のメイン機能である録音・文字起こし・要約といった機能の精度が非常に高いこと。
今回、リモートワーク中のビデオ会議の際にHiDock H1を使用してみましたが、要約された内容におかしな点はほとんどなく、かなり正確に要点をかいつまんでまとめてくれていました。
実際の会議内容なのでぼかしを入れていますが、画像の左側が文字起こしで右側が要約です。今回は4人が参加した会議でしたが、各参加者の発言もしっかりと分けて認識されていました。
要約された議事録をチェックしてみると、最後に会議の概要とTodoリストまで自動的に作成してくれています。概要は会議の内容をざっくりと振り返るのに十分使える内容でした。
また、ToDoリストも会議中の「これは●●日までに確認して報告した方がいいよね」という発言から作成されているので的確であり、かなりありがたい機能だと感じます。
ちなみに、今回のようにビデオ会議に使用するのがHiDock H1の主な使用方法ですが、例えばYouTubeを再生中に録音ボタンを押せば動画内容の文字起こしや要約も可能。本体にはマイクが内蔵されているので、自分の考えを1人で声に出し、AIに内容を整理してもらうといった使い方もできそうです。
スピーカーフォンを使った会議でまず気になるのは、「相手の声が聞こえづらい」「こちらの声がちゃんと届いているか不安」という音声面のストレス。その点、音のクオリティが高かったのもHiDock H1を使っていて感じた魅力のひとつです。
自分の声がくぐもったり割れたりすることがないのはもちろん、環境を変えたことを伝えると聞き手側からも「すごく声が聞き取りやすい」と好評でした。相手の音声もはっきりしていて、長時間の会議も快適です。
特に優秀だと感じたのが双方向ノイズキャンセリング機能。タイピング音や室内の生活音といった「いつもなら拾ってしまう雑音」をしっかり除去してくれるおかげで、話している内容だけがクリアに届く安心感がありました。
オンライン会議の度に音まわりでモヤモヤしていた方にこそ、ぜひ体験してみてほしいポイントです。
自分が普段仕事をしている環境での性能が気になる方は、まずレンタルで試してみてはいかがでしょうか?
ハイドック/HiDock H1
シンプルで主張しすぎない美しさを備えているのも嬉しいポイントでした。マットな質感と落ち着いたカラーでまとめられたHiDock H1筐体は、幅広いデザインのデスクにすっと馴染みます。角が丸みを帯びたフォルムも柔らかく、ガジェット感が強すぎないので、オフィスでも自宅でも違和感がありません。
やや角度を付けて配置されたダイヤル式のボリュームコントロールや物理ボタンの感触も上質で、操作のたびにちょっと気分が上がるのも好ポイント。機能的でありながら、見た目にも配慮された設計は、毎日目に入るツールだからこそ嬉しい要素です。
USBドックとして複数の端子を備えつつもゴチャついた印象がなく、ケーブルの取り回しもスマート。デスク周りをすっきり保ちたい人にとって、頼れる存在になってくれます。
実際にHiDock H1を使用してイマイチだと感じたポイントは、以下3つあります。
HiDock H1の目玉機能とも言えるのが、ChatGPTを活用した会議の自動要約機能。会話を録音し、専用アプリを通じて要点をまとめてくれるのは確かに便利で前述の通り精度も申し分ないのですが、要約された文章の言い回しにやや機械っぽさを感じることがありました。
たとえば、「〜を試みました」「〜と評価しました」といった少し硬めで定型的な表現が目立ち、会話のニュアンスや温度感までは汲み取れていない印象を受ける場面も多くあります。要約として支障があるわけではありませんが、「自分でまとめたほうが自然かも」と感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、議事録作成のたたき台として使うには十分な精度。あとから少し手を入れる前提で活用すれば、時短ツールとしては十分に役立つ存在です。
HiDock H1は会議中の音声を録音し、ChatGPTで要約までできる便利なアイテムですが、「誰がどの発言をしたのか」を明確に識別する機能は月額プランへの加入が必要になります。
無料プランでも発言内容は記録されますが、話者名はすべて「未知の話者」と表示されてしまうため、複数人での会議では少し不便に感じるかもしれません。
とはいえ、要約の精度は十分高いので、まずはHiDock H1をレンタルし実際のビデオ会議で使用して音声品質やAI要約の使い心地を試すだけでも価値があります。もし「これなら使い続けたい」と感じたら、話者識別のために月額プランを契約する、という流れがおすすめです。
もちろん、レンタル中に「自分には無料プランで十分」だと判断できる可能性もあります。本体の使用感と無料プランの性能をしっかり確認し、購入前に使い方の相性を見極められるのがレンタルの大きなメリットです。
ハイドック/HiDock H1
HiDock H1を使っていて感じた、意外な盲点がACアダプタのサイズ感です。本体のコンパクトさや洗練されたデザインに比べて、アダプタはやや大ぶり。設置場所によっては、コンセントや電源タップ周辺が少し窮屈に感じることもあります。
特にテレワークで省スペースなデスク環境を整えている方や、外出先での使用を想定している方にとっては荷物のかさばりや電源確保のしにくさが気になるかもしれません。「デスク上はスマートなのに、電源周りだけやや惜しい」という印象を受けました。
とはいえ、しっかりと電力供給ができ安定した動作を実現しやすい設計とも言えます。見た目や持ち運びの軽快さを重視する場合は、レンタル時にこの点も含めてチェックしておくと後悔しにくいはずです。
ハイドック/HiDock H1
HiDock H1は、
といった方におすすめのガジェットです。
とはいえ、議事録の精度や要約のクオリティに満足できるかは使ってみないとわかりませんし「いきなり購入するのはちょっとハードルが高いかも…」という声もあるはず。
そんなときこそ、レンタルサービスを活用して試してみるのがおすすめです。
まずは数日使ってみることで、自分の仕事スタイルにフィットするかどうかをじっくり確かめられます。
いつもの会議がちょっと快適になる、その変化をぜひ感じてみてください。