ギターアンプの世界的メーカーであるMarshall(マーシャル)は、イヤホンやヘッドホンなどの製品も多く展開しています。
その中でもヘッドホンのMarshall Major Vは、高いデザイン性と音質の豊かさからかなりの人気を集めている製品です。
本記事ではそんなMarshall Major Vを実際に使って、メリット・デメリットを中心に使用感をレビューしていきます。
Marshall Major Vの使い心地が気になる方はぜひチェックしてみてください。
INDEX
Marshall Major Vは2024年6月に発売されたワイヤレスヘッドホンです。
長年アンプを開発してきたMarshallらしく音質にこだわっており、カスタムされたドライバーによって迫力ある低音と繊細かつ鮮やかな高音が両立されています。
また、クラシックな雰囲気のあるデザインも他メーカーにはない特徴的なポイントです。
マルチポイント接続やワイヤレス充電に対応するなど、現代のワイヤレスヘッドホンに求められる機能もしっかり搭載。
音質、デザイン、機能面と妥協のないMarshallこだわりの一品と言えるでしょう。
形式 | ダイナミック型 |
対応コーデック | SBC、AAC、LC3 |
連続再生時間 | 約100時間 |
重量 | 約186g |
カラー | BLACK、BROWN、CREAM |
それでは早速、Marshall Major Vの外観と付属品をチェックしていきましょう。
今回はブラックをレビューしており、全体的に黒を基調としたデザインとなっています。カラーは他にブラウンとクリームがラインナップされています。
ヘッドバンドとハウジング部分をつなぐ部品がケーブルと細い棒だけで構成されているのが非常にかっこいいですね。
ヘッドバンドはレザー調のデザインとなっており、高級感がしっかり感じられます。
頭頂部あたりには「EST.1962」とMarshallの設立年が型押しされています。
装着の向きを示す「LEFT」「RIGHT」の表示も同じく型押しです。
ただの表示ではあるものの、フォントなどのおかげでかっこいいデザインの1つになっています。
ハウジングとヘッドバンドの接続部分はスライダー機構になっており、頭や耳の位置に合わせて調整することができます。
調整範囲もそこそこ広いので、幅広い方にフィットするでしょう。
ハウジングの接続部分が回転するスイバル機構は備わっていないものの、ヘッドバンドも含めてある程度柔軟性があります。
ハウジング部分はこのようにヘッドバンドの内側に折りたたむことができ、コンパクトにして持ち運ぶことが可能です。
ただし、専用の持ち運びケースなどは付属していないので、別途巾着袋などを用意することをおすすめします。
ハウジングの外側は中央に白色で「Marshall」の文字、全体にはシボ加工が施されており、Marshallのアンプと同じようなデザインになっています。
Marshallらしいスタイリッシュなデザインと言えるでしょう。
ハウジングの背中側の側面には左右それぞれにボタンがあります。
左側には黒地に「M」の文字が刻まれた「Mボタン」、右側はゴールドの「コントロールノブ」です。
右側下部には、充電用のUSB Type-C端子と3.5mmオーディオジャック、インジケーターランプが配置されています。
ハウジングの右側を充電器に載せることで、ワイヤレス充電が可能です。
ヘッドフォンでワイヤレス充電に対応しているのは珍しいので、ケーブルレスな生活を送りたい方におすすめです。
Marshall Major Vのパッケージには、本体の他に、有線接続用の3.5mm ステレオミニケーブルと、充電用のUSB Type-C to C 充電ケーブルが付属しています。
その他に収納ケースなどは付属していません。
続いて、Marshall Major Vを実際に使って感じたメリットを4つ紹介します。
Marshall Major Vの音質は迫力ある低音と伸びのいい中高音が特徴です。
いわゆる「ドンシャリ」寄りの傾向ですが、低音の響きがしつこすぎず、高音もクリアに聴こえるので、聴いていて非常に楽しい音に仕上がっていると感じました。
楽器1つ1つの音がしっかり聞こえてくるので、バンドサウンドとの相性に優れています。アンプメーカーらしい音作りですね。
また、3.5mm端子を使った有線接続で使ってみると音の解像感がさらにアップ。
無線接続でもたくさんの音がくっきり聴こえる印象でしたが、有線接続だとさらに明瞭になって耳に入ってくる情報量がかなり多くなります。
個人的には、迫力ある低音や解像感の高い音質が好みなので、Major Vの音質はかなり気に入りました。
ゆったりとBGMを聴きたい方には向かないかもしれませんが、ロックやヒップホップ、ポップスなどをノリノリで聴きたい方にはピッタリなヘッドホンです。
まずはレンタルしてみて、ぜひ音質をじっくり体験してみてください!
マーシャル/Marshall Major V
Major Vの重量は実測で約190gでした。
ヘッドホンとしては比較的軽く、それに伴い装着感も軽快に感じることができました。
長時間着けても側頭部に負担を感じることはなく、私の場合は2時間程度着けっぱなしでも平気でした。
優れた装着感は柔らかいイヤーパッドの影響もあると感じられます。
ふかふかとした感触で、耳の痛みはほとんどありませんでした。
Major Vは、軽快な装着感のヘッドホンが欲しい方にも十分おすすめできるヘッドホンです。
装着感をじっくり試したい方は、ぜひレンタルで実際に体験してみてください。
マーシャル/Marshall Major V
Marshall Major Vの大きな魅力として、高いデザイン性は挙げざるを得ません。
Marshallのギターアンプから生み出されたクラシックなデザインはファッション性が高く、他社のヘッドホンとは一線を画したデザインだと言えるでしょう。
一般的なヘッドホンよりは目立つものの、嫌な存在感ではなく、ファッションアイテムとしても魅力的です。
また、全体的にレザー調の質感になっていることで、近くで見ても高級感が感じられます。
細かい部品も金属調であったり、ゴールドカラーだったりと、スタイリッシュさを演出しています。
デザイン性で選ぶなら、Major Vは間違いなくおすすめなヘッドホンと言えるでしょう
Marshall Major Vの操作は、主に右側のハウジングに付いているコントロールノブを使います。
一見ただのボタンですが、実は押す以外に上下左右に倒して操作できるジョイスティックになっているんです。
ジョイスティックタイプの操作ボタンはヘッドホンとしてはかなり珍しいですが、操作方法が多い分、割り当てられる機能が多い点が魅力だと感じました。
音楽再生時にコントロールノブで行える操作は主に以下のようになっています。
1つのボタンで音楽再生に必要な操作すべてが網羅できているため、慣れるとかなり使いやすいです。
ジョイスティックタイプの操作は珍しいので、使い始めは少し困惑してしまうかもしれませんが、使ってみるとその機能性に惹かれるはず。
ヘッドホンを使いながら片手で簡単に操作をしたい方は、Major Vをぜひチェックしてみてください。
マーシャル/Marshall Major V
一方で、Marshall Major Vには以下のようなデメリットも感じました。
Major Vの左側のハウジングにはMボタンがあります。
右側のコントロールノブは機能性が充実している点が魅力でしたが、それとは対照的にこのMボタンでできることの幅は限られています。
割り当てられる操作は以下の3つです
Spotify Tapとは、Mボタンを押すだけで好みに合わせたおすすめの曲がSpotifyで自動で再生される機能。
スマホなどを取り出さずに曲を再生できることは魅力ですが、筆者を含めSpotifyを使っていない場合は使う機会がありません。
また、イコライザーはそれほど頻繁に変えるものではないですし、音声アシスタントも個人的にはヘッドホンで起動することはありません。
Mボタンに割り当てられる機能に使い所があまりない上、3つしか選択肢がないのはあまり使い勝手が良いとは言えません。
コントロールノブとの対比で、余計にMボタンの機能性が劣っているように感じました。
Marshall Major Vは、ノイズキャンセリング機能に対応していません。
そのため、装着して音楽を聴いていても、周囲の雑音が多少ですが聞こえてしまいます。
実際にノイズのある環境でも使ってみましたが、周囲の音が聞こえて音楽に集中しにくいと感じました。
「屋外やカフェなどノイズが多い場所でも音楽に集中したい」「作業に没頭できるヘッドフォンが欲しい」という方は、ノイズキャンセリング機能に対応した製品をチェックすることをおすすめします。
また、外音取り込みにも対応していないので、屋外で周囲の安全を確保して歩きながら使いたいという場合にも、あまりおすすめできません。
本記事ではMarshall Major Vを実際に使ったレビューをお届けしました。
バンドサウンドに適したメリハリのある音質や、Marshallらしいクラシックなデザインなど、他メーカーにはない魅力が詰まったヘッドフォンです。
また、軽い装着感や、多くの機能を1つのボタンでできる操作性など、ヘッドホンとしての利便性もしっかり備わっています。
SUUTAでは、Marshall Major Vも3,000円程度からレンタルすることができます。
記事を読んで実際の使い心地をさらに知りたくなった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。