なぜもっと早く導入してこなかったのかと後悔するほど、SwitchBotのスマートロック・指紋認証パッドは便利な商品です。
予算に余裕のある方には是非試して欲しい商品ですが、鍵との相性によっては思い通りに利用できないこともあります。
本記事では、SwitchBotのスマートロックと指紋認証パッドを利用し、良かった点や残念だった点をレビューしています。
おすすめ用途やどのような方におすすめかも紹介しているので、是非参考にしてみてください。
INDEX
SwicthBotから出ているスマートロックには「ロック」「ロックPro」の2種類あり、本記事で紹介するのは旧型にあたる「ロック」になります。
製品名 | SwitchBot ロック | SwitchBot ロック Pro |
サイズ | 111.6 × 59 × 73.2 mm | 120 × 59 × 83.9mm |
重量 | 253g(電池含む) | 450g(電池含む) |
アタッチメント | S M L の3サイズ | 無段階可変構造 |
解除方法 | 共通 | 共通 |
バッテリー | 6ヵ月(電池2つ) | 9ヵ月(電池4つ) |
充電式バッテリー | 非対応 | 別売りであり |
微電流解錠 | 非対応 | 対応(電池不足でも30秒間だけ解錠可能) |
設置方法 | テープ・ネジ | テープ・ネジ |
価格 | 11,980円 | 17,980円 |
旧型とProの主な違いはサイズや重量・デザインの他に、アタッチメントやバッテリ−、価格があります。
中でもアタッチメントの差は大きく、旧型の無印では取り付けができない鍵にも、Proでは取り付けが可能です。
その他はそこまで大きな差はないため、アタッチメントやバッテリー・デザインでの魅力を感じなければ、価格の安い旧型を選ぶと良いでしょう。
価格差は約6,000円で、鍵が2つ付いているドア(ツインロック式)への導入費用の差額は12,000円にもなります。
スマートロックには、本体に加えさまざまなサイズの鍵に対応するアダプター(サムターンホルダー)やドライバーが付属しています。
基本的に使用するのは「スマートロック本体」「ドライバー」「アダプター」「マグネット」のみで、その他は予備のアイテムです。
アダプターは手で簡単に外すことができます。
使用する鍵のサイズに合ったアダプターを選びましょう。
続いて、使用する鍵・ドアの高さに合うように、スマートロック本体接地面の高さ調整を行います。
高さ調整は付属のドライバーを使って行えます。
調整が完了したら接着テープを剥がし、ドアに取り付けて設置完了です。
SwitchBotから登場しているキーパッドは2種類あり、今回紹介するのは指紋認証に対応したものになります。
製品名 | SwitchBot 指紋認証パッド | SwitchBot キーパッド |
指紋認証 | 対応 | 非対応 |
NFC解錠 | 対応 | 対応 |
パスワード解錠 | 対応 | 対応 |
価格 | 10,980円 | 4,980円 |
指紋認証の有無だけで価格が約2倍も異なりますが、個人的には指紋認証パッドを強くおすすめします。
普段使用していて最も使用するのが指紋認証で、指紋認証がないと解錠の手軽さが大きく損なわれるためです。
価格が気になる方はまずレンタルで試してみるのもおすすめ。
鍵の開け閉めがどれくらい楽になるか、レンタルして実際に確かめてみるのも1つの方法です。
指紋認証パッドにはより多くの物が付属しますが、ネジ止めか両面テープでの固定かによって使うアイテムが異なります。
設置は非常に簡単で、指紋認証パッドを設置するために必要な固定器具と壁をネジか両面テープで固定し、設置した固定器具に指紋認証パッドをはめ込むだけです。
筆者は両面テープを選択しました。
これで指紋認証パッドの設置も完了です。
SwitchBot スマートロック・指紋認証パッド セットを使用していて良かったと感じるのは以下の5点です。
撮影の都合上スマートロック・指紋認証パッドを近くに設置していますが、普段は指紋認証パッドは外に設置しています。
筆者はスマホの指紋認証にかなりの頻度で失敗することがあるため、あまり指紋認証には期待していなかったのですが、本製品の指紋認証は読み取り精度が高く快適に使用できます。
NFCカードでの解錠はより精度が高く、まだ一度も認証を失敗したことはありません。
とくに、冬で乾燥しがちな指でも正確に指紋を読み取ってくれました。
もしどうしても指紋認証がうまくいかない場合には、暗証番号での解錠も可能なので安心です。
映像を見てもわかるように、認証にかかる時間も短くスムーズで、使い勝手抜群です。
本製品を導入して一番良かったと思う理由は、やはり解錠の楽さです。
導入前は帰宅時にカバンから鍵を取り出し、鍵穴に狙いを定めて挿入して解錠という手間がありました。
持ち物で両手が塞がっているときに鍵を探すのは大変でしたし、暗い夜遅くには鍵穴位置がわかりづらく差し込むのも一苦労。
しかし、本製品導入後は指一本で解錠ができてしまうため、とにかく楽で仕方がありません。
同居する家族からも好評で、もう鍵で施錠・解錠をする生活には戻れなくなっています。
なお、何らかの不具合でスマートロックが使えなくなる可能性も0ではないため、外出時は鍵を必ず携帯しています。
本製品はいつでも解錠・施錠の履歴や現在の鍵の状態を確認できます。
「自分の知らない間に誰かが出入りしていないか」の履歴をスマホで確認できるため、外出中や旅行中などの不在時は安心です。
また、外出中や寝る前など「あれ、ちゃんと鍵しめたっけ?」と気になったときには、スマホで現在の鍵の状態を確認できます。
もしうっかり鍵を開けたままにしていたら、スマホでの遠隔操作で施錠も可能ですよ。
スマートロックと指紋認証パッドの間に多少の距離や障害物があっても接続できます。
本製品は仕様上、最大5mの距離まで接続が可能です。
実際にスマートロックからドアや壁を挟みつつ、数部屋分離れて指紋認証パッドを操作してみたところ、ほんの少し遅延はあるものの接続できました。
そのため、ドアから多少離れた位置に指紋認証パッドを取り付けたい家庭でも、問題無く取り付けることができるでしょう。
実際に接続状況を確かめるためにもレンタルがおすすめ。
取り付けたい位置に実際に取り付けてみて、動作に問題がないかを確認してから購入すれば安心です。
SwitchBot スマートロック・指紋認証パッド セットを使用していて残念に感じたのは以下の3点です。
個人的に残念だったのが、我が家の玄関ドアでの使用がやや難しかった点です。
スマートロックは上下左右に向きを調整して設置すれば、ある程度のドアの段差に対応できます。
しかし、ドア・鍵の段差部分とスマートロックの接着部分がぶつかったりし干渉すると設置できないため、鍵周辺に段差がある場合は注意が必要です。
我が家の場合鍵周辺に段差が多く、かろうじて下側にスマートロックを設置できないかと挑戦したのが以下の動画です。
段差と干渉して設置がうまく行えず、鍵がスムーズに回らない
動画だとわかりづらいですが、ドアノブ右側にある鍵土台部分の段差とぶつかってしまい、スマートロックを自由な位置に設置できず、鍵がスムーズに回りません。
そのため、使用は断念という形で終わりました。
もう少し鍵の段差が下に短ければスマートロックに接触せず、鍵がスムーズに回る位置で設置できたでしょう。
繰り返しになりますが、ドア・鍵の段差部分とスマートロックの接着部分が干渉してしまうと設置できないため、鍵周辺に段差がある場合は注意が必要です。
自宅のドアに対応できるか判断が難しい場合には、ドアや鍵周りの写真を添付し、メールで問い合わせることで購入前に確認できます。
稀に施錠や解錠を失敗することがあります。
指紋認証パッドの認証自体は正しく行えているのですが、指紋認証パッドとスマートロックの通信が正常に行えず、結果的に失敗となることがありました。
とくに「製品アップデート」前の失敗率は高く、ひどい時には3回連続で失敗したことも。
朝の通勤前など、急いでる時にはたまったものではありません。
しかし、SwitchBotアプリに届いた「製品アップデート」を行うと、明らかに失敗率が減りました。
現在は数十回に一度失敗するかどうかといったレベルなので、快適に使用できています。
使用予定の方は必ずアプリに届く製品アップデートを行うようにしましょう。
指紋認証パッドの盗難防止用のアラート音が非常に小さく、盗難防止の役割は果たさないなと思いました。
指紋認証パッドは基本的に家の外に設置することになるため、盗難されてしまう可能性も0ではありません。
しかも本製品は壁に貼り付けた固定器具から指紋認証パッドを取り外すのが非常に容易なため、誰でも簡単に取り外せてしまいます。
盗難防止用に取り外しアラートを設定できますが音が小さく、外で鳴っていても全く気にならないレベルの音量です。
一応取り外されたタイミングでスマホに通知が届きますが、もし悪意のある泥棒が相手だと、自分が外に行ったときには逃げられているだろうなと思います。
使用したいドア・鍵に対応しているかどうかはあるものの、取り付けさえできてしまえば不満はほぼなく、これ1つで生活の質がぐんと上がったのを感じました。
上記のような方に、本製品はピッタリでしょう。
またSwitchBotハブ2と連携してEchoShowなどのスマートスピーカーと連携すれば、音声で施錠・解錠も可能になります。
料理中など手が離せないときに子供が帰ってきたら、玄関まで行かずとも音声操作で鍵を解錠し、子供を迎え入れるなんて使い方もできますよ。
SwitchBotのスマートロック・指紋認証パッドはとてもおすすめな商品ですが、まずは購入ではなくレンタルをおすすめします。
その理由は、筆者のように「玄関で使えなかった」ということが起こりえるからです。
また、よほどのことがない限り問題ないかと思いますが、スマートロックと指紋認証パッドの設置位置によっては接続が不安定でうまく動作しない可能性も。
SwitchBotのスマートロック・指紋認証パッドは購入すると2万円近くするので、いきなり購入して使えなかったときの金銭的なリスクは小さくありません。
購入後のトラブルを回避するためにも、まずはレンタルがおすすめです。