近年、吸引掃除だけでなく「水拭き」まで自動でこなせるロボット掃除機が続々と登場し、注目を集めています。
フローリングの皮脂汚れや花粉、細かいハウスダストまで対応できるとあって、ワンランク上の清掃を求める方にとって魅力的な選択肢です。
一方で、「本当に水拭き機能って必要？」「手間やコストは増えないの？」と悩んでいる方も少なくありません。
今回は、ロボット掃除機の水拭き機能についてメリット・デメリットを整理しながら、選び方やおすすめ機種もあわせてご紹介します。
購入前にぜひ参考にしてください。
INDEX
ロボット掃除機といえば、床のホコリやゴミを自動で吸い取ってくれる便利な家電として定着していますが、最近では「水拭き機能」が付いたモデルも続々と登場しています。
これは掃除機にモップや水タンクが搭載されており、吸引掃除と同時に床を水拭きできるというもの。
乾拭きでは取りきれない皮脂汚れやホコリをしっかり拭き取ってくれるため、フローリングやタイル床を清潔に保ちたい家庭に人気です。
中には吸引と水拭きを同時進行で行える機種や、専用の洗浄液を使えるモデルもあり、より本格的な床掃除が可能になっています。
一見すると便利そうなこの機能ですが、実は注意点もいくつかあるため、使用前に特徴を理解しておくことが大切です。
メリットが多いように感じられる水拭き機能ですが、実際に使ってみると気になる点もいくつかあります。
特にお手入れの手間やコストや対応できる床材の制限など、購入前に知っておくべきポイントが存在するので、事前に確認しましょう。
またすべての汚れを完璧に落とせるわけではなく、価格帯も高めな傾向があるため、自分のライフスタイルに合うかを見極めることが重要です。
また、自分に合うロボット掃除機を選びたいなら、買う前にレンタルして実際に使ってみることをおすすめします。
ロボット掃除機を選ぶときは、商品情報や口コミを調べたり、店頭で少し試しただけではわからない部分も多いもの。
記事の内容を参考にしながら、ぜひレンタルでのお試しも検討してみてくださいね。
水拭き機能つきのロボット掃除機は、掃除後にモップの取り外しや洗浄が必要になります。
水タンクの補充や排水も日常的な手間として発生し、メンテナンスが意外と面倒に感じる人も少なくありません。
さらに交換用のモップや専用クリーナーなどの消耗品も定期的に必要になるため、ランニングコストが高くつく点もデメリットです。
日々の家事負担を減らすはずのロボット掃除機が、逆に手間を増やしてしまう可能性があることを理解しておきましょう。
水拭き機能がついたロボット掃除機は非常に便利ですが、部屋の状況や床の材質によってはうまく活用できないケースもあります。
特に注意したいのが、無垢材のフローリングやカーペット、じゅうたんが敷かれているスペース。
これらは水分に弱かったり、水拭きの動作がうまく機能しない場合があり、基本的には水拭き非対応とされています。
また床に段差や障害物が多いとスムーズな移動ができなかったり、床材によっては水の拭きムラが発生することも。
一方でなかにはじゅうたん部分を自動で検知し、吸引モードに切り替えてくれる高性能モデルも登場しています。
導入前に自宅の床環境と掃除機の機能をしっかり確認することが大切です。
ロボット掃除機の水拭き機能は、日常の軽いホコリや皮脂汚れを取り除くには十分ですが、こびりついた油汚れや食べこぼしなどにはあまり効果を発揮しません。
水拭きといっても力強くこすってくれるわけではないため、床をなでるような拭き方になってしまうのが実情です。
しつこい汚れには人の手による掃除が結局必要になるケースも多く、「期待していたほど綺麗にならない…」と感じてしまう人もいるかもしれません。
水拭き機能が付いたロボット掃除機は、吸引機能のみのモデルと比べて本体価格が高くなる傾向があります。
機種によっては高度なナビゲーションシステムや水拭き用タンク、自動クリーニング機能などが搭載されているため、どうしても価格が上がってしまうのです。
価格を比較したうえで「手で拭いた方が早いかも…」と感じる人にとっては、コスパ面で悩みどころになるでしょう。
ロボット掃除機の水拭き機能は、「掃除機だけでは物足りない」「もっと床を清潔に保ちたい」と考える人にとって、非常に魅力的な選択肢です。
実際に花粉やホコリなどのアレルゲン対策としても、水拭きによる除去効果は注目されています。
ただしすべての人にとって便利とは限らないため、自分の生活スタイルや住環境に合っているかを見極めることが大切です。
ここでは、水拭き機能が向いている人の特徴や、選ぶ際のチェックポイント、おすすめのモデルについてご紹介します。
ロボット掃除機の水拭き機能は、「掃除の手間を減らしつつ床を清潔に保ちたい」という人にとって便利な機能です。
特におすすめなのは、花粉やハウスダストが気になるアレルギー体質の方。
吸引だけでは取り切れない細かなホコリやアレルゲンを、水拭きでしっかり取り除くことが可能。
また水拭き可能なスペースが広い家庭では、掃除の効率がさらに高まります。
一方で無垢材やじゅうたんなど水に弱い素材が多い場合は注意が必要ですが、最近ではカーペットを自動で検知し、吸引モードに切り替える高機能モデルも登場。
生活スタイルや住環境に合わせて、水拭き機能の有無を検討するとよいでしょう。
水拭き機能つきのロボット掃除機を選ぶ際は、いくつかのポイントをチェックしておくと失敗が少なくなります。
まず注目したいのはマッピング機能の有無。
部屋の構造を把握して効率的に掃除してくれるだけでなく、水拭き禁止エリアの設定も可能なため、じゅうたんや無垢材がある家庭では特に重宝します。
また吸引力や静音性も重要な比較ポイントです。
特に夜間や在宅中に使いたい場合は、しっかりゴミを吸い取りながらも騒音が少ないモデルがおすすめ。
さらにアプリ連携機能があると、掃除のスケジュール管理や履歴の確認がスマホで簡単に行えるため、日々のメンテナンスや操作が格段に楽になります。
外出先からの遠隔操作ができるモデルも増えており、利便性はますます向上しています。
最後に、ステーション付きでゴミ収集やモップ洗浄を自動で行ってくれる機種も便利。
ゴミ捨てやモップの手洗いといった手間を大幅に減らせるため、忙しい方や手間をかけたくない人に最適です。
価格とのバランスを見ながら、ライフスタイルに合った1台を選びましょう。
水拭き機能付きの掃除機で迷っている方は、以下の2機種がおすすめです。
■ANKER Eufy X10 Pro Omni
ANKER（アンカー）Eufy X10 Pro Omniは、最大8,000Paもの強力な吸引力に加え、加圧式デュアル回転モップを搭載し、「押して拭く」タイプの水拭きを実現してくれます。
またカーペットを検知したときにはモップが12mmリフトアップする機能で、カーペットを濡らしたくない人にも安心。
さらに、AI機能「AI.See」によってケーブルやスリッパなどの小さい障害物までも検知・回避できるため、ペットや子どもがいる家庭や床がごちゃごちゃしやすい環境にもぴったりです。
「家の床をしっかりきれいにしたい」「ペットの毛・髪の毛・日々のホコリを徹底ケアしたい」と思っている方なら、このX10 Pro Omniがベストチョイス。
設置も手間が少なく、全自動クリーニングステーション付きでメンテナンス性も高めです。
■ECOVACS DEEBOT X2 OMNI
ECOVACS（エコバックス）のDEEBOT X2 OMNIは、吸引＋水拭き機能を備えたハイブリッドモデルであることに加え、四角形スクエア形状で部屋の隅・壁際までしっかり掃除できるのが特長です。
吸引力も最大8,000Pa、AIナビゲーション（AIVI 3D 2.0）やデュアルレーザーLiDARによる正確なルート把握も搭載するハイエンド仕様。
さらに、専用ステーションがゴミの自動収集・モップの洗浄・乾燥まで行ってくれるため、掃除機そのものをおまかせしたい人にも向いています。
「壁際のゴミを逃したくない」「掃除の手間を可能な限り省きたい」「部屋全体を一気に清掃したい」と考えている家庭には、このDEEBOT X2 OMNIがおすすめです。
ロボット掃除機といえば「水拭き付き」が注目されつつありますが、実は吸引専用タイプのほうが結局使いやすいという人も少なくありません。
最近のモデルは吸引力やマッピング性能が大幅に進化しており、ホコリや髪の毛などの日常的な汚れなら十分対応可能です。
ここでは水拭き機能をあえて省くことで手軽さやコスパを重視したい人に向けて、選び方とおすすめモデルを紹介します。
水拭き機能があると便利に思えるかもしれませんが、すべての人にとって必要というわけではありません。
たとえば水拭きをしたい場所が限られている場合や、掃除エリアにカーペットや無垢材が多い場合は、機能を十分に活用できない可能性があります。
またリビングだけがフローリングで、他の部屋はじゅうたんが多いというご家庭では、水拭きの出番がほとんどない……ということも。
さらに水拭き機能付きモデルは、定期的なモップの取り外し・洗浄や給水・排水が必要になるため、手間に感じる人には不向きです。
特にタンク内の水が時間とともに劣化し、においやカビの原因になる点も注意が必要です。
衛生面を気にする方や頻繁なメンテナンスが面倒な方にとっては、デメリットのほうが上回ることもあるでしょう。
水拭き機能は確かに魅力的ですが、生活スタイルや部屋の構造によっては活用する場面が少ない場合もあります。
導入を検討する際には、「本当に水拭きを使う頻度があるのか」を冷静に考えてみることが大切です。
水拭き機能なしでも満足度の高い掃除体験を得たいなら、以下の2機種が特におすすめです。
■Anker Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20
Anker（アンカー）のEufy Robot Vacuum 3-in-1 E20は、ロボット掃除機にスティックとハンディがドッキングした「トランスフォーム型」が特徴。
普段はロボットで床掃除を任せつつ、気になる隅や高い場所はスティック・ハンディでサッと対応。
最大30000Paの強力なサイクロン吸引と、ゴミの自動収集・毛がらみ除去機能まで備えているため、ペットのいる家庭や掃除に妥協したくない人にぴったりです。
■Dyson 360 Vis Nav
Dyson（ダイソン）360 Vis Navは、掃除能力を徹底的に突き詰めた1台です。
吸引力をゴミの量に応じて自動調整するほか、26個のセンサーで障害物を回避しながら効率的に掃除してくれます。
3種類のブラシで床材を選ばずに対応でき、最大50分の運転時間も魅力。
アプリと連携してスケジュール管理も可能なので、忙しい人やスマート家電で暮らしを最適化したい人におすすめです。
ロボット掃除機の水拭き機能は、掃除の手間をさらに軽減してくれる便利な機能です。
特に花粉やホコリが気になる方、ペットと暮らしていて床の汚れが気になる方には大きなメリットがあります。
近年では、モップの自動リフトアップやゴミの自動収集、AIによる障害物回避など、多機能なモデルも増えており、より快適に使えるようになってきました。
一方で、床材や部屋の構造、手入れの手間などを考慮すると、すべての家庭にマストな機能とは言い切れません。
使用頻度が低そうな方や、最低限の吸引掃除だけで十分という方は、水拭き機能なしの高性能モデルを選んだほうが、コストパフォーマンスが良いケースもあります。
大切なのは、自分のライフスタイルや部屋の特性に合ったモデルを選ぶこと。
最近ではレンタルで気軽に試せるサービスもあるので、購入前に使用感を確認してから選ぶのも賢い方法です。
水拭き機能の有無にとらわれすぎず、自分にとって本当に必要な機能を見極めて選びましょう。
