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2025.05.21
小松原 慎ノ介(Shino)

GOOVIS G3 Maxレビュー!まるで映画館のような映像体験が楽しめるゴーグル型デバイス

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、ここ数年多くのメーカーから発売され注目度が上昇しているガジェットです。

ヘッドマウントディスプレイとは、頭に装着するゴーグル型ディスプレイと言えます。

今回はそんなヘッドマウントディスプレイ業界の老舗のGOOVISが販売する最上位モデルである「GOOVIS G3 Max」のレビューをお届けします。

高画質なヘッドマウントディスプレイが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

INDEX

GOOVIS G3 Maxとは

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxとは、中国深センのGOOVISが販売しているヘッドマウントディスプレイです。

GOOVISのヘッドマウントディスプレイにおける最上位モデルにあたり、方目2.5Kずつの高画質な有機ELディスプレイが搭載されています。

20m先に1,000インチという映画館を超えるサイズ感で映像を視聴することができます。色域はDCI-P3を95%カバー、コントラスト比は100,000:1と発色も優秀です。

USB-C端子で接続するので、対応するスマートフォンやタブレット、PC、ゲーム機などの映像をケーブル1本で映し出すことができます。

ディスプレイ種類 マイクロOLEDディスプレイ
解像度 片目2,560×1,440
リフレッシュレート 60〜120Hz
視野角 65°
仮想画面サイズ 20m先に1,000インチ
視度調整 遠視+200° から近視-700°
瞳孔間距離調整 58〜74mm
入力端子 USB Type -C
オーディオ端子 3.5mmイヤホンジャック
重量 340g

GOOVIS G3 Maxの外観と付属品

GOOVIS G3 Max

それでは早速、GOOVIS G3 Maxの外観や付属品をチェックしていきましょう。

外観

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxはヘッドギアからモニター部が吊り下げられるような形状をしています。

見た目は多くのヘッドマウントディスプレイに近く、近未来っぽさがありますね。

本体の表面は樹脂製で落ち着いたシルバーの色味となっており、高級感も十分感じられます。

GOOVIS G3 Max

ディスプレイ部の内側は左右にレンズが並んでいて、中央には着脱検知用のセンサーとヘッドギア取り外し用ボタンが配置されています。レンズ上の穴は排熱用の穴です。

ラバー素材のカバーが周囲にあり、装着すると肌に密着して視界は真っ暗になります。

GOOVIS G3 Max

モニター部下部には瞳孔間距離を調整するレバーと排熱用の穴。

GOOVIS G3 Max

モニター部上部には音量、輝度調整ボタンと3Dモードボタンがあります。

輝度ボタンは長押しでモニターの表示サイズを変更することも可能です。

GOOVIS G3 Max

モニター部横には視度調整ダイヤルがあります。左右それぞれにあり、別の数値を設定することが可能です。

ラバー素材のカバーにある横線は通気性を保つための穴です。内部に光が入らないような形状になっています。

付属品

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxの付属品はバンド、接続用のType-Cケーブル、HDMIケーブルと変換アダプターです。

GOOVIS G3 Max

また、専用の収納ケースもあり、本体やケーブルなどを入れて持ち運ぶことができます。

使って分かったGOOVIS G3 Maxのメリット

続いて、GOOVIS G3 Maxを実際に使って感じたメリットを3つ紹介します。

  • 映像が綺麗&没入感が高く、映画館のような映像体験
  • 視度と瞳孔距離を細かく調整できてメガネユーザーも快適
  • USB-Cケーブル1本で接続できる手軽さ

映像がきれい&没入感が高く、映画館のような映像体験

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxの大きな魅力の1つが優れた画質です。

片目2.5Kずつの高画質ディスプレイが搭載されているので、映像のキメが細やかで細かい部分まで鮮明に見えます。

発色もよく、コントラストもはっきりしているのでぼやっと見えることがなく、メリハリのある映像を楽しむことができました。

GOOVIS G3 Max

また、ゴーグル型デバイスでよくある視野の端の方の歪みもほとんどなく、端まで綺麗に映像が表示されます。

GOOVIS G3 Maxは周囲が見えなくなり、暗い中に映像が浮かび上がる見え方なので、映画館で見るのと同じように没入感のある視聴体験が得られることも大きな魅力と言えるでしょう。

映像のきれいさ没入感を実際に体験してみたい方は、ぜひレンタルを検討してみてください。

自宅でリラックスしながら、自分の好きなコンテンツでゆっくり楽しめるので、GOOVIS G3 Maxの映像体験をじっくり試すことができます。

GOOVIS G3 MaxはSUUTAでレンタルすることができます。ぜひチェックしてみてください。

グービス/GOOVIS GOOVIS G3 Max

視度と瞳孔間距離を細かく調整できてメガネユーザーも快適

GOOVIS G3 Max

近視等でメガネをかけている方がヘッドマウントディスプレイを検討する際、視度調整ができるかどうかは気になるポイントですよね。視度調整に対応していない製品だと、別でインサートレンズなどを買う必要があり、手間がかかります。

GOOVIS G3 Maxの場合、視度調整にしっかり対応しているのでメガネユーザーの方も安心して利用できます。

GOOVIS G3 Max

私は視力が0.2以下の近視なんですが、GOOVIS G3 Maxの視度調整のおかげで裸眼で装着しても鮮明に映像を観ることができました。

GOOVIS G3 Maxの視度調整のいいところは、数値が画面に表示される点です。数字を見ながら直感的に視度を調整することができます。また、片目ごとに異なる数値で設定できる点も便利です。

GOOVIS G3 Max

さらに、GOOVIS G3 Maxは瞳孔間距離の調整にも対応しています。瞳孔間距離とは簡単に言えば左右の黒目の間の距離のことです。

瞳孔間距離の調整機能により自分の目とレンズの位置を合わせられるので、映像の歪みが抑えられるほか、視力低下や目の疲れの防止にもつながります。

個人の視力や目の位置に合わせて細かく調整できるので、GOOVIS G3 Maxは幅広い方が快適に使えるヘッドマウントディスプレイと言えます。

USB-Cケーブル1本で接続できる手軽さ

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxと接続デバイスはUSB-Cケーブルで接続します。接続するデバイスの端子がHDMIの場合は付属の変換アダプターを使用しましょう。

GOOVIS G3 Max自体はバッテリーを搭載しておらず、また電源は接続デバイスから供給されるので、デバイスを接続すれば他に何かを繋ぐ必要はありません。

GOOVIS G3 MaxとデバイスをUSB-Cケーブルで接続するだけで映像が表示されるので、接続はかなり簡単です。

接続するケーブルが1本だけなので、ソファでくつろぎながらGOOVIS G3 Maxを使用するようなシーンでもケーブルが邪魔になりにくいというメリットもあります。

使って分かったGOOVIS G3 Maxのデメリット

ここからは、GOOVIS G3 Maxを使って感じたデメリットを紹介します。

  • 顔に負担がかかり、長時間の装着は難しい
  • 装着すると周囲の様子は見えない
  • 本体スピーカーの音質は微妙

顔に負担がかかり、長時間の装着は難しい

GOOVIS G3 Max

顔や頭への負担はゴーグル型デバイスでは個人差も激しいポイントですが、私の場合はGOOVIS G3 Maxを使う中で主に鼻や頬骨などの顔に負担を感じました。

特に、本体に元々付属しているベルトを使う際に、ディスプレイがある前方に荷重がかかり鼻や頬骨に負担を感じました。私の場合は、30分ほどの連続使用が限界です。

GOOVIS G3 Max

ベルトをElite Headstrapにすると、後頭部でしっかり支えられるようになり顔への負担が抑えられます。

こちらは1時間ほどの連続使用もできましたが、それ以上の長時間利用は少し厳しいように感じました。

もちろん、ゴーグル型デバイスの装着感は個人差が大きいので、長時間利用しても問題ない方もおられると思います。

ヘッドマウントディスプレイなどのゴーグル型デバイスの装着感が気になる場合は、購入の前にレンタルしてご自身との相性をチェックしておくと良いでしょう。

グービス/GOOVIS GOOVIS G3 Max

装着すると周囲の様子は見えない

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 MaxはAR・VRデバイスではないので、装着すると周囲のリアルな風景は全く見えません。映画館のように、真っ暗な中に画面が浮いた状態になります。

そのため、装着して動画を観ながら別の作業をするといった用途には向きません。

GOOVIS G3 Max

また、PC作業時のディスプレイとしての用途も、手元が見えないのでマウスやキーボードの操作が難しく、適しているとはあまり言えません。ただし、コントローラーをずっと手に持って楽しむゲームなら問題ありませんでした。

これらの点を踏まえると、GOOVIS G3 Maxは作業用デバイスというよりは、映像コンテンツの視聴やゲームプレイといったエンタメ用途向けの製品であると言えます。

周囲の風景を観ながら使うディスプレイとしての用途を想定している方にはおすすめできないので、注意しましょう。

PC作業をするときに仮想ディスプレイとして使いたいなら、GOOVIS Artがおすすめです。

周囲の視界を遮らず、風景を確認しながら映像が見られるので、手元を見ながら作業するのに適しています。

気になる方はこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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本体スピーカーの音質は微妙

GOOVIS G3 Max

GOOVIS G3 Maxで映像などを視聴する際、音声は基本GOOVIS G3 Max本体のスピーカーから流れます。

ただ、このスピーカーの音質はそれほど良くないと感じました。音の解像感が荒く、低音の響きや中高音域の伸びも弱いです。

10万円を超える定価の製品としてはスピーカーの音質は明らかに微妙なので、音質にもこだわりたい方は注意が必要です。

GOOVIS G3 Max

良い音質でGOOVIS G3 Maxを使いたい場合は、本体の3.5mmジャックに有線イヤホンなどを接続するか、接続デバイスの音声の出力先を別のワイヤレスイヤホンなどにすることをおすすめします。

GOOVIS G3 Maxはレンタルでお試ししよう

本記事では、GOOVIS G3 Maxの実機レビューをお届けしました。

画面サイズが大きく、暗い中に画面が浮いたように見えるので、まさに映画館のような視聴体験を楽しめるヘッドマウントディスプレイです。

映像の解像度や彩度も申し分なく、没入感を感じながら映画などの映像コンテンツやゲームを楽しみたい方には十分おすすめできると感じました。

しかしながら、本体のスピーカー音質は映像のクオリティほどは高くなく、満足できない場合もあると思いました。

また、人によっては長時間つけると首や顔が痛くなったり、酔ってしまったりする可能性もあります。

自分とGOOVIS G3 Maxとの相性を購入前に確かめたい方にはレンタルサービスの利用がおすすめです。

SUUTAではGOOVIS G3 Maxはもちろん、幅広いVR・AR系アイテムをレンタルすることができます。本記事を読んでGOOVIS G3 Maxが気になった方は、ぜひレンタルで実際の使い勝手をチェックしてみてください。

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グービス/GOOVIS G3 Max

グービス/GOOVIS Art ホワイト

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