実家の押し入れに眠っているアルバムやネガフィルム、どうしていますか?
「いつか整理しなきゃ」と思いながら、つい見て見ぬふりをしてきた方も多いのではないでしょうか。
そんな思い出の山を自分の手でスッキリ整理できるのが、ケンコートキナーのCOMBOフィルムスキャナー KFS-14C5Lです。
この1台があれば、昔のネガフィルムはもちろん、アルバムに貼ったままのプリント写真も、そのままスキャンしてデータ化できます。
今回はこのスキャナーをSUUTAでレンタルし、実際にネガとプリント写真のスキャンを試してみました。
この記事では、使い心地・操作のしやすさ・データの画質・レンタルのメリットまで、実体験をもとに詳しくレビューしていきます。
「親の思い出をデジタルで残したい」「アルバム整理をそろそろ始めたい」そんな方はぜひチェックしてみてください。
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写真の整理や終活を意識し始めたときに、一度は気になるのがフィルムや昔のアルバム。
しかし、フィルムは現像できるお店が減ってきているうえ、アルバムの写真も劣化が心配…。
その悩みを解決してくれるのが、フィルムスキャナーです。
ケンコー・トキナー/Kenko Tokina COMBO フィルムスキャナー KFS-14C5L
特に今回レビューするKFS-14C5Lは、フィルムだけでなくプリント写真もスキャンできるモデル。
「写真を剥がさずにデータ化できる」ことから、終活・実家整理・親の写真管理などに活用され始めています。
ここではまず、フィルムスキャナーとはどんな機械なのか、そしてKFS-14C5Lでできることを紹介していきます。
フィルムスキャナーは、ネガフィルムやスライド(ポジフィルム)などの透過原稿を読み取って、JPEGなどの画像データとして保存できる機器です。
これまでは、写真店に頼んだりプロ仕様の機器が必要だったりした作業が、家庭でも簡単にできるようになりました。
特にKFS-14C5Lのような機種では、本体にSDカードを挿すだけで、パソコン不要でデータ化できるのが特長です。
さらに、液晶画面付きでプレビューも可能。自分で確認しながらスキャンできるので、初心者でも安心して使えます。
COMBOフィルムスキャナーの魅力は、以下の3つの原稿すべてに対応していることです。
なかでも注目すべきは、プリント写真をそのままスキャンできること。
アルバムに貼られている写真もスキャナーを上に置くだけでOKで、無理に剥がしたり、切り取ったりする必要がありません。
スキャンした画像は、SDカードに保存し、そのままパソコンに移したり、スマホに送ったりして、家族とシェアすることもできます。
「ネガが残っていない」「アルバムの写真を一気に残したい」そんなニーズにしっかり応えてくれる、今の時代向けのスキャナーです。
写真スキャナーは気になるけど、「本当に使いこなせるか不安…」「買って失敗したくない」「一時的に使いたい」という人も多いはず。
そんなときに便利なのが、レンタルという選択肢です。
ケンコー・トキナー/Kenko Tokina COMBO フィルムスキャナー KFS-14C5L
今回はレンタルサービス「SUUTA(スータ)」を利用して、ケンコートキナーのフィルムスキャナーを実際に借りて使ってみました。
届いたときの様子からスキャン体験まで、順番に紹介していきます。
届いた段ボールを開封すると、意外とコンパクトで片手でも持てるほどの箱。
中には本体、フィルムホルダー、スライドホルダー、USB電源ケーブル、HDMIケーブル、説明書などが丁寧に梱包されていました。
付属品もシンプルで、「これなら迷わず使えそう」と思える構成です。
本体のサイズは想像よりも小さく、デスクの上にちょこんと置ける程度。
見た目は落ち着いたブラックで、カメラ周辺機器らしい無骨さも少しありつつ、インテリアの邪魔にならないデザインです。
初めてのスキャナーでも、COMBOフィルムスキャナーは驚くほど準備が簡単でした。
必要なのは「電源をつなぐ」「SDカードを挿す」「フィルムまたは写真をセットする」の3ステップ。
複雑な設定やソフトウェアのインストールなどは一切不要です。
本体のメニューも「スキャン」「保存」「設定」など必要最低限に絞られていて、初めての操作でも迷うことがありません。
メニュー表示は日本語に対応しており、説明書を読まなくても「これかな?」という直感だけで進められたのが好印象でした。
とくに便利だったのは、スキャン前に明るさを調整できる機能。
ネガフィルムや古い写真の中には、色褪せていたり暗く写っていたりするものもありますが、スキャン前にプレビューを見ながら微調整できるのはありがたいポイントです。
スキャンが完了すると、自動でSDカードに保存される設計もラク。
ファイル名の連番管理や保存先の変更なども不要なので、機械が苦手な人でもすぐ使えるやさしさが詰まった設計だと感じました。
まずはポジフィルムをホルダーにセットして、本体にスライドイン。
スキャンボタンを押すと、すぐに画面にプレビューが表示されました。
「この写真、見覚えある…!」そう思わずつぶやいてしまうくらい、昔の風景が画面にそのままよみがえります。
補正も自動でかかっているようで、想像以上に鮮やかな色で表示されました。
ネガフィルムでのスキャンも可能です。
続いて試したのは、プリント写真のスキャン。
今回はアルバムに貼ったままのL判写真の上に、本体を直接置いてスキャンするだけ。
本当にこれで写るの?と半信半疑でしたが、ばっちり読み取り成功。
しかも、思っていたよりもくっきり表示されていて驚きました。
スキャン完了までの時間は数秒程度で、データはそのままSDカードに保存され、パソコンなしで確認できるのも便利です。
KFS-14C5Lを実際に使ってみて、「これは便利!」と感じたポイントは大きく4つあります。
フィルム世代だけでなく、「写真はプリントしか残っていない」という人にもぴったりな設計が随所に光っていました。
ケンコー・トキナー/Kenko Tokina COMBO フィルムスキャナー KFS-14C5L
まず何より感動したのが、実際の写真から読み込んだ画像が、想像以上にきれいに保存できたこと。
「これ、誰だっけ?」「あ、この時の旅行か!」と、記憶が一気によみがえる感覚は、スキャン体験ならではの魅力でした。
画面に表示された写真は、色補正が自動で効いていて見た目も明るく、保存後のデータもJPEG形式でそのままSNSやクラウドにアップできるレベル。
フィルムは古いものでも、思い出は鮮明なまま残せることを実感できた瞬間でした。
KFS-14C5Lの操作は、本体とSDカードだけで完結します。
専用ソフトのインストールも不要で、パソコンに接続しなくてもスキャン→保存が完了。
実際に使ってみて、これが予想以上に快適でした。
特に親世代や機械に不慣れな人と一緒に作業する場合、「電源入れて、ボタンを押すだけ」というわかりやすさは大きなメリットです。
さらに、付属のHDMIケーブルを使えば、テレビに画面を映してスキャン内容を大きく確認することも可能。
小さな液晶だと見づらいという方でも、テレビの大画面で家族みんなで「これ懐かしいね」と見ながら整理できるのは大きな魅力です。
もちろん、保存されたデータはSDカード経由でパソコンやスマホに転送できるので、あとから整理や共有もしやすいのも安心ポイントです。
もうひとつ嬉しい驚きだったのが、動作音の静かさとスキャンの速さ。
「ウィーン…」と大げさな駆動音が鳴るイメージだったのですが、COMBOフィルムスキャナーはかなり静音設計。
夜に作業しても、家族の睡眠を妨げることなく使えました。
スキャン速度も1枚あたり数秒ほどで、まとめてフィルムを取り込んでも、ストレスなくサクサク進められるので、大量にある思い出写真の整理にも向いていると感じました。
そして何より感動したのがこの機能。
アルバムに貼ったままのプリント写真も、スキャナーを上に置くだけでスキャンできるんです。
昔の写真って、剥がすと破れそうで怖いし、無理に取ろうとして跡が残るのもイヤ…でもこのスキャナーなら、写真をそのまま残しつつ、データ化だけできるという仕様。
「アルバムのまま残したい派」にとって、これは本当にありがたい機能です。
さらに、スキャン後の画質も大満足。
印刷された写真でも、細かい部分までくっきり読み取れて、デジタルアルバムにしたくなるほどきれいに取り込めました。
昔の写真やアルバムの整理にお悩みの方は、ぜひフィルムスキャナーをレンタルして、思い出の写真をデジタルで楽しんでみてください!
ケンコー・トキナー/Kenko Tokina COMBO フィルムスキャナー KFS-14C5L
実際に使ってみて「これはちょっと気をつけた方がいいかも」と感じた点もいくつかありました。
大きな欠点ではありませんが、使用する前に知っておくことで事前の心構えや準備ができ、より使いやすくなるでしょう。
ぜひフィルムスキャナーを使う際の参考にしてください。
本体に搭載されている液晶画面は、角度を変えられない固定式です。
机の上に置いて使う分には問題ありませんが、光の反射や見る角度によっては、画面が暗く感じたり、見づらくなることもありました。
特に立ったまま作業する場合や、明るい照明の下では映り込みが起きやすく、スキャン前のプレビューが少し確認しにくかったです。
角度を工夫したり、座って使ったりすることである程度カバーはできますが、頻繁に使うならモニターの位置や照明環境にも配慮が必要です。
ネガフィルムやスライドの扱いに慣れていないとセットする際に、向きや位置が正しいか確認が必要です。
最初は「上下どっち?」「これで枠に合ってる?」と迷う場面がありました。
とくにネガは裏表や上下の方向がわかりにくいので、何枚かスキャンして「これで合ってるな」と感覚を掴むまでは、試行錯誤が必要かもしれません。
ホルダーの扱いやすさは良いのですが、初めて使う人はまずは練習用1〜2枚で試すのが安心です。
スキャンした画像の画質は、基本的には元のフィルムや写真の状態に左右されます。
たとえば、色褪せたネガや汚れた写真は、そのままスキャンしても完全には補正しきれません。
本体に明るさや色味の調整機能はありますが、あくまで簡易補正レベル。
細かな補正を求める場合は、スキャン後に画像編集ソフトで微調整する必要があります。
「家庭用としては十分にキレイ」だけれど、「プロ画質を期待すると少し違う」ほどの感覚で使えば満足度は高いでしょう。
ケンコー・トキナーのCOMBOフィルムスキャナーは、ただの「フィルムスキャナー」ではありませんでした。
ネガやスライドはもちろん、アルバムに貼ったままの写真までスキャンできるという柔軟性が、今の時代の写真整理ニーズにぴったり。
実際に使ってみて感じたのは、「もっと早く知っていればよかった…」という素直な気持ちです。
親との思い出、子ども時代の写真、家族の記録…こうした大切な写真を、自分の手で整理して残せるという体験は、何よりも特別に感じました。
操作も簡単で、パソコン不要な上、レンタルなら気軽に試せて、整理が済んだら返却してもOK。
これから写真整理を始めたい人や、実家のアルバムをどうにかしたい人に、使ってみてほしいおすすめの1台です。