Panasonicのヘアードライヤー ナノケアは、日々ヘアケアに注力するユーザーから長年にわたって厚い支持を受けている製品シリーズです。
「ヘアケアにこだわるならドライヤーから」ともささやかれる昨今、ハイクオリティなヘアケア効果を備えたドライヤーが多く販売されています。
特に最上位モデルである「ナノケアULTIMATE」は、「高すぎ!」という声もあるハイクラスな商品。その性能は「標準モデルと何が違うのか?」と気になっている方も多いかもしれません。
今回は、Panasonicの「ヘアードライヤー ナノケア nanocare ULTIMATE EH-NC50」(写真左側)と「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J」(写真右側)を実際に使用・比較して分かった、2製品の違いと共通点をレビューしていきます。
筆者のリアルな感想をお届けしながら、それぞれの製品がどんな人におすすめなのかも解説しますので、ぜひドライヤー選びの参考にしてみてください!
INDEX
今回は、ナノケアULTIMATE(写真左側)とナノケア(写真右側)を搭載した2製品を比較していきます。
Panasonicのヘアードライヤー ナノケアは、髪を乾かしながらにしてうるおいを与え、しっとりまとまってツヤのある仕上がりへと導く製品シリーズ。
そのうるおい補給性能を支えているのは、同社が独自開発したイオン技術”高浸透ナノイー”です。
髪のうねりやキューティクルの開きにアプローチして、うるおいを与えながら水分バランスを整えてくれます。
標準モデルのナノケアシリーズ「EH-NA0J」は、従来の”ナノイー”がバージョンアップした”高浸透ナノイー”を搭載している製品です。
従来のナノイーと比較すると、髪に与える水分の発生量が18倍に向上しているとのこと。
公式オンラインストアでの販売価格は34,650円(税込)です。
〈ナノケア「EH-NA0J」内容物〉
・本体
・根元速乾ノズル
・セットノズル
・取扱説明書
一方、最上位モデル・ナノケアULTIMATE「EH-NA50」は、2024年に新登場した”高浸透ナノイー(第2世代)”の搭載が特徴的です。
その水分発生量はナノケアからさらに10倍(パーソナルメニュー・MOIST使用時)に向上し、毛髪水分増加量1.2倍を実現しており、さらに髪へのダメージが少ないそうです。
さらに、人それぞれの髪質に合わせたケアが可能な「パーソナルメニュー」機能も魅力的。
パサつきが気になる方は「MOIST」モード、うねりを気にする方は「STRAIGHT」など髪質・髪の悩みごとに、最適なケアが可能に。
ヘアケア性能がぐっと向上した最上位モデルとして、公式オンラインストアでは59,400円(税込)で販売されています。
〈ナノケアULTIMATE「EH-NA50」内容物〉
・本体
・セットノズル
・取扱説明書
2つのモデルの詳しい製品スペックは、以下の表を参考にしてください。
EH-NC50 | EH-NA0J | |
シリーズ | nanocare ULTIMATE | nanocare |
ナノイー | 高浸透ナノイー(第2世代) | 高浸透ナノイー |
カラー | クラフトブラック | ディープネイビー ラベンダーピンク ウォームホワイト ミストグレー |
ミネラル※ | 〇 | 〇 |
マイナスイオン | 〇 | 〇 |
パーソナルメニュー | MOIST STRAIGHT AIRY |
ー |
速乾ノズル | 〇(本体内蔵) | 〇(本体内蔵) |
イオンチャージ | 〇(イオンチャージPLUS) | 〇(イオンチャージPLUS) |
冷風 | 〇 | 〇 |
付属品 | セットノズル | 根元速乾ノズル&セットノズル |
海外使用 | ー | ー |
電源・電圧 | AC100V 50-60Hz | AC100V 50-60Hz |
消費電力(約) | 1200W ※風量【強】・HOT・最大出力時 |
1200W ※風量【強】・HOT・最大出力時 |
温風温度(室温30℃の時) | 約95℃ ※風量【強】・HOT/ STRAIGHT/AIRY時 |
約95℃ ※風量【強】・HOT時 |
風量 | 0.8㎥/分 ※風量【強】・ノズル未装着時 |
1.6㎥/分 ※風量【強】・ノズル未装着時 |
電源コードの長さ(約) | 1.7m | 1.7m |
本体寸法 | 高さ21.0×幅17.3×奥行7.9cm | 高さ22.1×幅14.8×奥行7.4cm |
本体質量(約) | 590g(セットノズル含まず) | 550g(根元速乾ノズル、セットノズル含まず) |
※ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生される亜鉛粒子のこと。
ナノケアULTIMATEとナノケアの製品を使い比べて分かった、両者の違いを解説します。
ナノケアULTIMATEは、2024年に登場したばかりの”高浸透ナノイー(第2世代)”を搭載しており、髪にうるおいを与える効果がさらにグレードアップしています。
毛髪水分増加量が1.2倍になっているとのことですが……実際に使用してみた体感では、乾かした後の髪の手ざわりやまとまり方に大きな違いは感じられませんでした。
うるおい補給効果に関してだけ言えば、ナノケアで十分満足できたのが正直なところ。
ナノケアULTIMATEに不満を抱いたわけではなく、むしろ標準モデルのナノケアでも「普段使っているドライヤーと違う!」と実感できるほど高性能であるがゆえの感想です。
筆者の髪はカラーやパーマをかけておらず、ダメージが比較的少ないことも影響しているかもしれません。
髪の乾燥やダメージが特に気になっていて、髪へのうるおい補給効果を謳う他のヘアードライヤーで満足感を得られない人は、ナノケアULTIMATEを試してみる価値がありそうです。
気になる方は、購入する前にレンタルで少し試して、実際の仕上がりを体験してみるのもおすすめ。
実際に自分の髪で試して、数日間使ってみたときの仕上がりの違いや、毎日の使用感を気軽に体験でき、ドライヤーとの相性をきちんと確かめられます。
SUUTAではナノケア、ナノケアULTIMATEをレンタルできるので、こちらもチェックしてみてくださいね。
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare ULTIMATE
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare
今回比較したドライヤー本体の重さを測ってみると、ナノケアULTIMATEは約585.5g。
一方のナノケアは約522.0g。重さ・寸法に関する使用感は、ナノケアに軍配が上がります。
約63.5gの差でも、手に取った瞬間に明らかな違いを感じられるため、軽く快適な使用感はナノケアならではの魅力だと思います!
寸法もわずかに異なりますが、差があるのは主に幅(モーター内蔵部分の長さ)であるため、使用時に違いを感じるほどではありません。
ナノケアULTIMATEがあらゆる面で勝るわけではなく、ナノケアならではの強みもあると感じたポイントです。
筆者が最初にナノケアを手に取ったとき、まずこの軽さに驚きました。
筆者が普段使っているドライヤーの重さは約695g。「重くて腕が疲れるし、ドライヤーが面倒……」と億劫になる日が多くありましたが、ナノケアは髪を乾かし終えるまで腕の負担感がほぼありませんでした。
使ったときのドライバーの重さが気になる方は、ぜひレンタルして実際にルーティンの中で試してみてくださいね。
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare ULTIMATE
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare
ナノケアULTIMATEには、高圧・高速の風を送り出すパワフルな高回転モーターと、新仕様の速乾ノズルが搭載されています。
ナノケアより風量を抑えながらも、その速乾性能は1.5倍に向上しており、ロングヘアの筆者は特にその違いを実感できました!
早く乾かし終えることができるため、ナノケアULTIMATEは後に残るような疲労感はありませんでした。
うるおい補給効果に大きな違いを感じなかった筆者としては、この速乾性能の高さこそがナノケアULTIMATEの強みだと感じました。
なお、ナノケアULTIMATEには、ヘアセットをするときに使用するセットノズルが付属しています。
向きを調整しながらピンポイントに風を当てることで、セットしたい箇所以外の形が崩れてしまうことなく、スムーズに髪型を整えられるものです。
一方のナノケアには、地肌に風を届きやすくする根元速乾ノズルと、口が広めのセットノズルの2種類が付属しています。
根元速乾ノズルは、装着することで風を絞って地肌に届きやすくする構造です。
毛量が多めで、表面が乾いた後も内側に水気が残りがちな筆者はこちらを重宝しました。
セットノズルの仕組みはナノケアULTIMATEと同様ですが、口が広めに設計されています。
それぞれのセットノズルの使用感は、ヘアセットの方法や作りたい髪型によって好みが分かれそうです。
人それぞれの髪質に合わせたヘアケアをかなえる”パーソナルメニュー”機能は、ナノケアULTIMATEのみに搭載されており、ナノケアにはない魅力のひとつです。
本体側面の保護シールをはがすと液晶画面が現れ、起動時に使用中のメニューが表示されます。
画面下部に3つ並んでいるうちの左側のボタンで、簡単にメニューの切り替えが可能です。
使用するメニューは、Panasonicの公式サイトで公開されている「nanocare ULTIMATE ヘアケアカウンセリング」を参考にしながら選べます。
その日のコンディションによってケア方法を変えたい人や、髪質が大きく異なる家族数人でヘアードライヤーを使いたい場合などには特にマッチする機能ですね。
ナノケアULTIMATEとナノケアには、共通点もあります。
Panasonicのヘアードライヤー製品ならではの魅力を、他社製品とも比較してみてください。
ナノケアULTIMATEとナノケアは、どちらもPanasonicのイオン技術”高浸透ナノイー”を搭載しています。
世代の違いはありますが、髪にうるおいを与えることに注力し開発された点は同じです。
私自身、普段使っているドライヤーと比較して、ナノケアULTIMATE・ナノケアのドライヤーの使用後は、髪にうるおいを感じました!
また筆者の家族にも体験してもらいました。その家族の髪質はパサつきがちな髪質ですが、ナノケアULTIMATE・ナノケアの使用後は、私から見ても明らかに髪にツヤとまとまりが出ているように感じました。
ナノケアULTIMATE・ナノケアともに、風の温度を自動で切り替え、温風ばかりが当たって髪や頭皮・肌に熱ダメージが蓄積するのを防ぐ機能を搭載しています。
以下の4つのモードの中から用途に合うものを自由に選択し、適宜切り替えながら髪を乾かすことができます。
〈4つのモード〉
・温冷リズム
・毛先集中ケア
・SCALP
・SKIN
中でも、高浸透ナノイー&ミネラル&マイナスイオンによって肌のうるおいケアができる”スキンモード”はぜひ一度試していただきたいポイントです。
「約1分間、顔に風を当てる」という乾燥を招きそうな方法で、むしろ肌にうるおいを与えられる点が新鮮に感じました。
ナノケアULTIMATEでは、パーソナルメニューと同じ感覚で、右側のボタンからモード切り替えが可能です。
ナノケアでも、同様に本体側面にあるボタンを押して切り替えられます。
ナノケアとナノケアULTIMATEを比較し、違いと共通点をご紹介してきましたが、結局どちらを選べばよいの?と迷ってしまいますよね。
ここからは、それぞれの特徴をふまえ、どんなポイントで選べばよいのかを詳しく紹介していきます。
2024年に登場したばかりの”高浸透ナノイー(第2世代)”を搭載している点は、ナノケアULTIMATEの最大の特徴と言えます。
髪にうるおいを与える性能にこだわり、より高い効果を得たい人には新型がおすすめです。
ナノケアULTIMATEは新仕様の高回転モーターと速乾ノズルを内蔵しており、速乾性能がナノケアの1.5倍に向上しています。
ヘアードライヤー使用時間の短縮を目指し、速乾性を重視する人にはぴったりです。
毛量が多かったり、ロングヘアであったりするほど大きな違いを実感できるでしょう。
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare ULTIMATE
続いて、ナノケアはどんな人におすすめの製品なのか解説します。
ナノケアULTIMATEとナノケアの重さには、公式情報で40gの差があります。
何気なく手に取っただけでも違いが分かるほどなので、より軽いヘアードライヤーを求めている人にはナノケアがおすすめです。
特に、旅行先や出張先へ持ち出したい人にとっては大きなメリットですね。
ナノケアULTIMATEとナノケアは、どちらもオープン価格で販売されています。
Panasonicの公式オンラインストアにおける販売価格は以下のとおりです。
ナノケアULTIMATE(EH-NC50) | 59,400円(税込) |
ナノケア(EH-NA0J) | 34,650円(税込) |
約25,000円の差は非常に大きいですよね。
両者のうるおい補給効果に大きな違いを感じなかった筆者としては、”1.5倍の速乾性能にこの差額を払えるか”が判断のポイントだと思いました。
高いヘアケア性能を持つドライヤーに興味があるけれど、価格はできるだけ抑えたい……という人にはナノケアがぴったりです。
パナソニック/Panasonic ヘアードライヤー ナノケア nanocare
高いうるおい補給効果&速乾性能が強みのナノケアULTIMATE(写真右側)と、軽く快適な使用感が魅力のナノケア(写真左側)。
どちらも高級品と言える価格ですが、通販はおろか、家電量販店でも実際に使用感を確かめられないのが難点ですよね。
どちらを選ぶか迷っているときには、SUUTAのレンタルサービスがおすすめです!
気になる製品を短期間だけレンタルして使用すれば、自分の実感に基づいてどちらを購入するか決められます。
Panasonicのナノケアシリーズが気になったら、ぜひ本記事の内容を参考に、より自分に合っていそうな製品を見つけてみてください。