Meta Questなどの機器を使い、VRで身体を動かせば家で楽しく痩せられるのでは?と、考えたことはないでしょうか。
筆者も一度は考えた事はあるのですが、「散歩をしたり、ジムに通ったほうが良い運動になりそう」と、なんとなく思っていました。
そこで今回、ジムに通っているダイエット中の筆者が、散歩やジムでの運動との比較も交えつつ、VRダイエットはアリかナシかについて検証を行いました。
INDEX
そもそもなぜジムにも通ってダイエットをしている筆者が「VRでダイエット」をやってみようと思ったのか、主な理由は以下の通りです。
ジムは確かに設備も整っていて運動をするには最高の環境ですが、仕事が忙しい日や雨の日に行くのは結構大変なんですよね。
風邪やインフルエンザなどが流行する時期に通うのもできれば避けたいです。
また、以前エアロバイクを続けていると下半身に違和感を覚えたことがあり、病院に行くと前立腺炎と診断され、ドクターストップがかかったのも理由としてあげられます。
※「エアロバイクが健康に悪い」わけではなく、筆者の座り方やこぎ方や体型と、使用していたエアロバイクとの相性が悪かっただけです。決して「エアロバイク=悪」と勘違いされないようにだけお願い致します。
人気VR機器「Meta Quest 3」を使って、早速VRダイエットの検証を行いました!
Meta Quest 3 はPCが不要で製品単体でVRを楽しめる定番のVR機器です。
SUUTAではMeta Quest 3 のレンタルを行っていますので、詳細は以下のリンクを確認してみてくださいね。
Meta Quest 3
VRの定番ゲームと言えば「Beat Saber」。
Beat Saberは音楽と共に画面の奥から次々と流れてくるブロックを、コントローラーで上下左右にどんどん切っていくVR音ゲーです。
主に腕を動かすゲームですが、ゲーム中には身体を反らしたりかがんだりするシーンもあるので「良い運動になるのでは?」と以前から注目していました。
早速VR用のストアにアクセスして購入し、数日間遊んでみました。
EXPERTモード(ゲーム映像)
EXPERTモード(実写)
まずゲーム自体の感想ですが、元々筆者が音ゲーが好きということもあり、めちゃくちゃ楽しかったです。
本作は難易度が「EASY」「NORMAL」「HARD」「EXPERT」「EXPERT+」に分かれていて、上の映像はEXPERTモードに挑戦して失敗したものになります。
映像だと伝わりづらいかもしれないのですが、これが結構楽しいんですよね。
VRならではの操作感が新鮮で、ずっと遊んでいたくなる魅力がありました。
とくに自分の知っている曲や好きな音楽でプレイしているときはノリノリでプレイできるので最高です。
なお、ゲームに用意されている曲は無料のものと有料DLCで解放されるものがありますが、ゲーム側で用意されていない曲は非公式MOD(Modificationの略称。ゲームデータの一部を改変・修正するプログラムのこと)を用いて追加できます。
ただし、MODの使用はBeat Saberの規約違反となる恐れがあるため、推奨しません。
左右に動くシーン(ゲーム映像)
左右に動くシーン(実写)
さて、肝心の「Beat Saberはダイエットに良さそうなのか」については、正直なところかなり微妙です。
上記の映像のように身体を動かすシーンもあるにはあるのですが、やはり腕の動きがほとんどなので、ジムでの運動や散歩と比べると疲労感は少なめでした。
Beat Saberをプレイ中にスマートウォッチで心拍数を計測していた結果がこちら。
Beat Saber中の心拍数
結果は平均116bpm・最大134bpm程度と、軽めに散歩をしているときの心拍数よりも下回る結果となりました。
散歩中の心拍数
とはいえ、多少呼吸が速くなるのを感じたり、やや汗ばむ程度には運動になるので、普段全く運動をしない人からすると良い運動にはなるかなと思います。
より難しく激しいゲームモードにするなどの工夫をすれば、さらに高い運動効果が期待できそうです。
続いてVRでのフィットネスゲームとして評価の高い「FitXR」にも挑戦。
VR空間でボクシングやダンスを行う本格的なフィットネスゲームで、個人的にVRダイエット用のゲームとして一番期待していました。
こちらのゲームは1週間も無料体験が可能ですが、その後は月額約1,000円程度の費用が必要です。
FitXR(ゲーム映像)
FitXR(実写)
上の動画はボクササイズをしている動画です。
こちらも動画だと伝わりづらいかもしれないのですが、めちゃくちゃ疲れます。
とくに、パンチの強さが高いほどゲーム内のスコアが上がる仕組みなので、パンチの威力も意識して行うともうヘトヘトです。
選択するメニューによってエクササイズの時間は異なるのですが、数十分もプレイしていると辞めたくなるくらいには疲れ果ててしまいました。
ゲーム中でも周りはよく見える
ある程度プレイするのに身体を動かすスペースが必要ですが、視界には現実の空間も見えているので、周りの障害物に身体をぶつけてしまう心配は少なそうです。
FitXR中の心拍数
ゲーム中の平均心拍数は137bpm、最大は170bpmまで上がりました。
ゲーム前半はチュートリアルだったこともあり比較的心拍数は控えめでしたが、後半は常に高い心拍数となっていて、負荷はかなり高めです。
クロストレーナー:歩く・走るように手と足を動かすマシン
散歩やエアロバイクよりも負荷は高く、ジムに置いてあるクロストレーナーに近い心拍数となっていました。
クロスバイク中の心拍数
より自分に適したエクササイズを選択すれば、より高い負荷が期待できることもあり、FitXRはVRダイエットをするのであれば確実にプレイしたいゲームの一つと言えそうです。
First Encounters
ここまで有料のゲームが続いていたので、今度はMeta Quest 3に最初からインストールされていた無料のアプリをいくつかプレイ。
しかし、無料ゲームはどれも楽しくはあったものの、ダイエットに適していると感じたものはほぼありませんでした。
室内に出てくる敵を銃で倒し続ける「First Encounters」というゲームをプレイしていた際の心拍数がこちら。
First Encounters中の心拍数
最大で100bpm前後と、かなり控えめな心拍数です。
プレイしていても疲れを感じることもほぼなく、運動目的としては微妙でした。
ゲームやアプリ次第なところもありますが、想像よりも良い運動になりました。
心拍数が程良くあがる有酸素運動にぴったりなゲームもありましたし、運動不足の解消にはぴったりかと思います。
FitXRであればジムの有酸素マシン並の運動効果も期待できそうなので、「VRでダイエットをしたい」「VRで良い運動をしたい」と思ってる方は是非ともチャレンジしてみてほしいなと思いました。
VRはゲーム性の高いアプリも多いので、とにかく楽しいです。
家の中であれば空き時間にサクっとプレイできるのも魅力的で、飽きずに継続しやすいのは利点だなと感じました。
個人的にかなり不安視してた「酔い」についてですが、「Beat Saber」や「FitXR」では一度も酔うことはありませんでした。
私は電車でも酔ってしまうほど車酔いが激しく、一部のゲームでもたまに酔うことがあるので、この点は驚きました。
しかし、VR空間で自身が動く系のゲームだとやや気分が悪くなったので、ゲームとの相性に寄るところがありそうです。
アプリストア
ネットで調べているとVRで身体を動かせるアプリはたくさん存在するようですが、ほとんどのアプリが有料ということもあり、思っていたよりも費用がかかるなと感じました。
無料のアプリだと高い運動効果が期待できそうなものはあまりなく感じたので、しっかりVRで運動をしたい方はある程度有料アプリの購入が必要になります。
Meta QuestのようなVR機器を購入しただけではなく、運動用のアプリを購入する費用も必要となる点は留意しておく必要がありそうです。
なお、本記事で紹介している「Beat Saber」「FitXR」はどちらも無料期間やデモ版が存在するので、購入前に無料で試すことが可能です。
家の中でプレイできるのは魅力的なものの、しっかり運動をするためにはある程度のスペースが必要になります。
試しに机や棚のある自室でVRをやってみたのですが、かなり動きが制限されて運動がしづらかったです。
部屋の広さ自体はさほど必要ないのですが、両手を振り回しても机や壁にぶつからない程度の空間でのプレイをおすすめします。
眼鏡も装着できフィット感は悪くないものの、夏場での検証ということもあってか目元はそこそこ蒸れます。
エアコンのついてる部屋でもそこそこ蒸れるので、長時間の装着はやや苦痛に感じました。
VRである程度の運動効果が期待できたので、VRはダイエットにおすすめだと私は思います。
ゲームやアプリにもよりますが、散歩や有酸素マシンに負けないレベルの心拍数になるほどの運動ができるのはVRの大きな魅力です。
消費カロリーを少しでも増やすために運動を取り入れたい方にはもちろん、運動不足の解消や気分転換に運動をしたい方にもおすすめです。
「継続できるか不安」「酔わないか不安」という方は、まずはレンタルを検討してみてはいかがでしょうか?
家電製品のレンタルを行っているSUUTAでは、数週間から数ヶ月の期間、Meta Quest 3などの最新VR機器のレンタルが可能です。
気になった方は、ぜひ検討してみてくださいね。
SUUTA VRデバイス一覧