日本人の主食となる白米。
お米の価格が高騰しているなか、比較的安価で購入できる「備蓄米」ですが、肝心の味はどうなの?と不安に思っている方も多いでしょう。
できるだけ美味しく食べたいけれど、食費を圧迫するのは困る!という方にむけて、今回は備蓄米の美味しい炊き方について解説していきます。
炊飯器を変えることで、備蓄米の美味しさが変わるのかどうかも検証してみたので、備蓄米をより美味しく食べたい方は参考にしてみてください。
INDEX

(画像:左が新米、右が備蓄米)
備蓄米とは、2~5年前に収穫されたお米を、政府が米の供給不足に備えて保管しているもののことです。
新米とは、その年に収穫されたばかりのお米なので、鮮度としては新米のほうが各段に上だと言えるでしょう。
魚や肉、作物など、鮮度の高い食べ物というのは、フレッシュで美味しいと感じるものが多いです。
お米においても、鮮度の高い新米は、香り豊かでツヤがあり、もちもちとしたみずみずしい食感があります。
備蓄米は長期間保存されているため、温度や湿度を調整された場所で保管していたとしても、どうしても鮮度が落ちてしまうでしょう。

(画像:備蓄米)
今回用意した備蓄米は令和4年産のものですが、粒の形や色などを見ても、とくに新米と比べて見劣りすることはなく、古米臭もそれほど感じませんでした。
備蓄米は作物としての鮮度が落ちている状態のため、新米と同じように炊くと、どうしても味が落ちてしまいます。
お米自体に含まれる水分量が減っているため、食感がパサパサと感じたり、米ぬかのような独特の古米臭を感じたりするかもしれません。
味やニオイの感じ方は人それぞれですが、できるだけ美味しく備蓄米を食べるために、今日から手軽にできるポイントをご紹介していきます。

備蓄米を美味しく炊くためには、お米の研ぎ方にも気を配る必要があります。
備蓄米を研ぐ際のポイントは以下のとおりです。
<備蓄米を研ぐポイント>
・冷たい水で研ぐ
・最初の水と2回目の水は数回かき混ぜたらすぐに捨てる
・あまり力強く研がない
備蓄米は新米よりも乾燥しているため、最初に触れた水を吸収しやすい状態です。
したがって、最初と2回目の水を長く放置しておくと、水と一緒にぬかの匂いを吸収してしまう可能性が高いため、すぐに捨てましょう。
冷たい水を使うことで、でんぷん質が溶け出すのを抑制できるため、甘みが逃げずふっくらと炊きあがります。

(動画:備蓄米を研ぐ様子)
また、備蓄米は割れやすい傾向にあるため、あまり力を込め過ぎず、優しく研ぎましょう。
指の形を、手の中で卵を握っているイメージで丸めて研ぐと優しい力でまんべんなくお米が研げます。

備蓄米にたっぷりと水分を吸収させるためには、浸水が重要です。
備蓄米は含まれる水分量が減っている状態のため、通常の炊飯時よりも長い時間浸水させることをおすすめします。
目安としては、30分~1時間程度です。
ゆっくり水を吸収させることで、甘みのあるご飯に炊きあがるため、1時間以上浸水させるのもいいでしょう。

備蓄米を研いで浸水を済ませたら、いよいよ炊飯です。
炊飯する際の水加減や水の温度でも炊きあがりに違いが出ます。
備蓄米を炊飯する際は、冷たい水を使用するのがおすすめです。
冷たい水から炊き始めると、もちもちとした「お米の美味しさ」が引き立てられるでしょう。
また、お米は炊飯時にもたっぷりと水分を吸収します。
そのため、炊飯する際にミネラルウォーターや浄水、一度沸騰させて冷やした水道水など、美味しい水を使うことで、ご飯の味も美味しくなるでしょう。

備蓄米を炊飯する際に、料理酒やみりんを入れるのも、備蓄米を美味しく炊くための方法として有効です。
料理酒やみりんを加えることで、ぬか臭さが軽減され、お米もふっくらとツヤのある仕上がりになります。
料理酒やみりんを加える割合は、お米1合に対して、料理酒やみりんを小さじ1程度です。

備蓄米が炊けたら、しゃもじで、すぐにご飯を混ぜることも大切です。

放置していると、お釜の上のほうと下のほうでお米についている水分量に偏りがでてしまい、食感が悪くなってしまう可能性があります。
これは、備蓄米に限らず一般的なお米でも言えることなので、普段から炊飯後はすぐにほぐすということを覚えておきましょう。

「ここまで紹介してきたポイントを試してみたけれど、どうしても備蓄米が美味しく炊けない」、「手間をかけずに美味しく炊きたい」という方は、炊飯器を変えてみるのもおすすめです。
炊飯器によって釜の特徴や炊飯の性能が異なるため、「炊飯器を変えたら、これまで食べていたお米がおどろくほど美味しくなった」というケースも少なくありません。
炊飯器は、サイズや機能、価格などさまざまなものが販売されているため、自分の欲しい機能や自分の家族構成に合ったものを選びましょう。
炊飯器を選ぶ際、実際に使って試してみたい方にはレンタルでのお試しもおすすめです。
SUUTAではさまざまな炊飯器をレンタルできるので、ぜひチェックしてみてください。
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今回は、備蓄米を美味しく炊く方法のひとつとして、タイガー 圧力IHジャー炊飯器を使ってみました。

(画像:炊飯器本体と付属品)
付属品は以下の3点です。
・本体
・しゃもじ
・計量カップ
スペックは以下のとおりです。
<タイガー 圧力IHジャー炊飯器のスペック>
このタイガー 圧力IHジャー炊飯器の特徴は、大きく2つあります。
1つ目は、新圧力構造「ソレノイド式多段階圧力機構」です。
蓋の部分についている2つの圧力ボールが、お米にかける圧力を細かくコントロールするため、炊き始め、炊き途中、仕上げと段階的に圧力と温度を変化させます。
2つ目は、遠赤5層土鍋蓄熱コート釜です。

異なる金属を5層重ねた釜が、熱の拡散性を上げるため、ご飯をよりふっくら炊きあげます。
5層構造だからか、現在我が家で使っている炊飯器の釜と比べて、分厚い印象を受けますが、扱いづらさは感じませんでした。
炊飯器や釜の見た目では炊飯機能の違いは見分けられませんが、実際に備蓄米を炊いてみることで、どのような炊きあがりになるのかを見ていきましょう。
炊きあがった備蓄米の味はもちろん、扱いやすさや手入れのしやすさ、使い勝手なども検証していきます。
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タイガー圧力IHジャー炊飯器は、見た目がシンプルでスタイリッシュ。
キッチンに置いても違和感なく馴染みます。
サイズ感も一般的で、特に扱いにくさは感じませんでした。
我が家は、6人家族(夫婦+子ども4人)なので、普段は1升炊きの炊飯器を使っています。
5.5合炊きでは容量が足りず、今回は主人のお弁当用に使用しました。
ただし、2人暮らしや3人家族程度であれば十分対応できるサイズでしょう。
この炊飯器の魅力は、多彩な炊飯モードが揃っていることです。
今回は「極うま」モードを試しました。

2合のお米に対して炊飯時間60分は少々長く感じますが、炊きあがりはふっくら美味しく、まさに「極うま」でした。
ちなみに「早炊き」モードであれば29分で炊飯可能です。

忙しいときや、子どもや主人のお弁当づくりに間に合わせるために急いでご飯を炊かなくてはならない場合があるので、30分以内でご飯が炊けるモードがあるのはありがたいです。
今回は試していませんが、通常より消費電力を抑えて炊ける「エコ炊き」モードでは約43分で炊飯可能です。

取扱説明書によると、「エコ炊きモードで炊飯すると、白米メニューに比べて炊きあがりが少し固め」と記載してあります。
それでも毎日の炊飯で節電できるのは大きな魅力でしょう。
このほかにも「少量高速」「冷凍ご飯」「雑穀」「炊き込み」など数多くの炊飯メニューがあります。
さらにタイガーの公式サイトによると、ご飯を炊く以外にも、リゾットや煮物、スープなども調理できるようです。
1つの炊飯器で、さまざまな場面に対応できるところが良いポイントだな、と感じました。
内釜の内側にはメニューごとの水加減を示す目盛りがついており、迷わず適量を調整できるのも便利です。
圧力炊飯というだけあり、炊飯中には圧力を逃がす「シューッ」という音が何度か聞こえます。
炊飯ではあまり耳にしない音なので最初は驚きましたが、すぐに慣れて気にならなくなりました。
炊き上がったご飯は香りがよく、備蓄米にありがちな古米臭はまったく感じません。

炊きたてをしゃもじでほぐして口に運んだ瞬間、「これが本当に備蓄米?」と思うほどの味わいに驚かされました。
香りも食感も良く、とても美味しかったです。
新米と比べるともちもち感はやや控えめですが、何も言わずに出されたら備蓄米とは気づかないでしょう。
お米の風味に敏感な主人や娘も「美味しい」と笑顔で食べていました。

内釜の内側にはフッ素加工が施されており、実際炊いたご飯がほとんどこびりつきませんでした。
しゃもじですくったあとも米粒が残りにくく、軽く水を流すだけでスッと汚れが落ちていきました。
我が家の炊飯器では、こびりついたご飯を無理にこそぎ落としたり、スポンジで力を入れて洗ったりすることがありましたが、この炊飯器ならそんなストレスがありません。
毎日のことだからこそ、後片づけがラクになるのは大きなポイントだと感じました。

今回、いつもと違う炊飯器でお米を炊いてみることで、いつものお米はもちろん備蓄米も美味しく食べることができました。
しかし、炊飯器は安い買い物ではないので、いきなり買い替えるのはなかなか難しい面もあると思います。
そこで、備蓄米を食べる期間だけ炊飯器をレンタルするのもおすすめです。
買うよりも安く使うことができ、使い終わったら返却すれば良いので、普段使っている炊飯器を使い続けながら、新しい炊飯器をコスパ良く活用することができます。
また、炊飯器の買い替えの際に、まずはレンタルして実際に使ってみるのもひとつの方法です。
家電量販店などにいくと、数多くの炊飯器が販売されており、それぞれのセールスポイントが目に入るでしょう。
価格帯もそれぞれなので、どの炊飯器を選べばいいのか分からなくなってしまう方も多いと思います。
パンフレットなどに記載されているスペック表を見比べて検討するのもいい方法ですが、炊きあがり具合や使い勝手、サイズ感などは実際に使ってみなければわからないことが多いでしょう。
備蓄米を美味しく炊ける炊飯器を求めるのであれば、まずは炊飯器をレンタルしてみてはいかがでしょうか。
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今回は、備蓄米と新米の違い、そして備蓄米を美味しく炊くためのポイントを紹介してきました。
実際にタイガー 圧力IHジャー炊飯器をレンタルし、そのレビューも紹介してきましたが、使ってみた結果、備蓄米を美味しく食べることができ満足しています。
備蓄米=古いお米というイメージがあり、なかなか購入に踏み切れない方も多いかもしれませんが、現在は優秀な炊飯機能を搭載している炊飯器が多くあるため、まずはレンタルしてタイガー 圧力IHジャー炊飯器を試してみてください。
そして、自分自身の舌で、美味しく炊けた備蓄米を味わってみてはいかがでしょうか。