扇風機とサーキュレーターはどちらも風を送る家電ですが、見た目が似ているためいまいち違いがわからず、どちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。
それぞれの違いを知らないまま使うと、エアコンの効きが悪いまま電気代が増えたり、機能を使いこなせず効果を感じにくかったりする場合があります。
本記事では、扇風機とサーキュレーターの違いや電気代、代用できる場面のほか、一人暮らし、洗濯物の部屋干し、換気、寝室、リビングなど用途・場所別の選び方も解説します。
購入前に扇風機とサーキュレーターの特徴を把握しておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX

| 項目 | サーキュレーター | 扇風機 |
| 主な目的 | 部屋の空気を循環させる | 人に風を当てて涼む |
| 風の特徴 | 直線的で強い風を遠くまで送る | 広範囲にやわらかい風を送る |
| 首振り機能 | 上下左右に動くモデルが多い | 左右の首振りが中心 |
| 適したシーン | エアコンとの併用 部屋干し 換気 |
お風呂上がり 就寝時 リビングで涼みたいとき |
サーキュレーターと扇風機は、使用目的・風の特徴・首振り機能・適したシーンが異なります。
サーキュレーターは部屋の空気を循環させるための家電で、直線的な風を遠くまで届けられるのが特徴です。
上下左右に首振りできるモデルも多く、エアコンと併用して冷気や暖気を部屋全体に広げたり、部屋干しの洗濯物に風を当てたりする使い方に向いています。
一方、扇風機は人に風を当てて涼むための家電で、広い範囲にやわらかい風を送れるのが特徴です。
左右の首振りで広範囲に風を届けやすく、お風呂上がりや就寝時、リビングで涼みたいときに使いやすいです。
涼しさを直接感じたい場合は扇風機、部屋全体の空気を動かしたい場合はサーキュレーターを選びましょう。
サーキュレーターと扇風機では、使い勝手や適切な用途などにさまざまな違いがあり、実際に使ってみないと自分に合っているかわからない部分もあると思います。
購入前に短期間だけレンタルする方法もおすすめなので、記事の内容を参考にしながら、レンタルも検討してみてください。
扇風機・サーキュレーター 一覧

サーキュレーターと扇風機の電気代は、機種の消費電力や使用時間によって変わります。
ただし、どちらも消費電力が比較的小さい家電のため、単体で使う場合は電気代に大きな差は出にくいです。
一方で、エアコンと併用する場合は、冷気や暖気を効率よく循環させることで電気代の節約につながる場合があります。
電気代だけで選んで後悔しないためにも、以下2つのポイントを確認しておきましょう。

サーキュレーターと扇風機はどちらも消費電力が近い家電のため、電気代に大きな差はありません。
電気代に影響するのは、製品に搭載されているモーターの種類で、ACモーターとDCモーターの2種類があります。
ACモーターは風量を「弱・中・強」で調整できる仕様が多く、消費電力は25〜50W程度が目安です。
一方、DCモーターは風量を細かく設定できるモデルが多く、消費電力は2〜20W程度が目安です。
全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(31円/kWh)をもとに計算した、電気代の比較は以下のとおりです。
| モーターの種類 | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代 | 1ヶ月の電気代 (1日8時間) |
| DCモーター | 約2〜20W | 約0.06〜0.62円 | 約14〜149円 |
| ACモーター | 約25〜50W | 約0.78〜1.55円 | 約186〜372円 |
※電気代=消費電力(kW)× 使用時間(h)× 31円/kWh
サーキュレーター・扇風機ともに、1日8時間の使用を1か月続けても、電気代は数百円程度に収まります。
それぞれ単体で使う分には電気代の大きな負担になりにくい家電ですが、少しでも電気代を抑えたい人は、後述の「電気代を節約できる使い方」を参考にしてください。

サーキュレーターや扇風機の電気代を抑えたい場合は、つけっぱなしを避けるだけでなく、エアコンと併用して空気を効率よく動かすことが大切です。
▼電気代を節約できる使い方
サーキュレーターは、エアコンと併用すると冷気や暖気を部屋全体に広げやすくなります。
冷房時は冷たい空気が下にたまりやすいため、サーキュレーターを使って空気を循環させると温度ムラを抑えられます。
暖房時は暖かい空気が天井付近にたまりやすいため、上向きに風を送ると部屋全体を暖めやすいです。
扇風機を使う場合は、体に直接風を当てて体感温度を下げることで、エアコンの設定温度を下げすぎずに過ごしやすくなります。
なお、環境省によると、エアコンの設定温度を1度緩和するだけで冷房時は約13%・暖房時は約10%の消費電力量を削減できるとされており、サーキュレーターで空気を循環させることが節電につながります。
就寝時や外出前はタイマー機能を活用し、消し忘れによる無駄な電気代を抑えましょう。

扇風機は風が広がりやすく、遠くまでまっすぐ風を届ける力が弱いため、サーキュレーターの代わりには向いていません。
エアコンの冷気や暖気を部屋全体に循環させたい場合や、部屋干しの洗濯物に集中的に風を当てたい場合は、直線的に強い風を送れるサーキュレーターのほうが使いやすいです。
一方で、直接風に当たって涼む目的であれば扇風機でも活用できるため、不向きな理由と代替方法の2点を確認しておきましょう。

扇風機は広い範囲にやわらかく風を送る作りのため、サーキュレーターのように空気を遠くまでまっすぐ届ける用途には向いていません。
エアコンの冷気や暖気を部屋の隅まで届けるにも限界があり、温度ムラを解消する効果はサーキュレーターより弱くなります。
また、部屋干しの洗濯物へ集中的に風を当てる場合も、風が拡散してしまうため乾燥時間の短縮効果が出にくいです。
エアコンとの併用で電気代を節約したい場合や、部屋干し・換気を効率よく行いたい場合は、サーキュレーターを選びましょう。

扇風機とサーキュレーターのどちらを選ぶか迷っている場合は、両方の機能を使い分けられる兼用モデルを検討してみましょう。
人に向けて涼む用途と、部屋の空気を循環させる用途を1台で補えるため、複数台を置くスペースがない家庭にも向いています。
たとえば「BALMUDA The GreenFan」は、独自の二重構造の羽根で広くやわらかい風を送り、長時間当たっても疲れにくいのが特徴です。
また、風量を上げると最大15m先まで風を届けられるため、直接涼む扇風機としてだけでなく、部屋の空気を循環させるサーキュレーターとしても使えます。
実際の風の当たり方や使い心地が気になる人は、購入前にレンタルで試してみるのもおすすめです。
BALMUDA The GreenFan

人に直接風を当てて涼むことを目的として使用するなら、扇風機が活躍します。
やわらかく広がる風で体に直接風を当てても負担を感じにくく、就寝時や複数人が集まる場所でも快適に使えるのが特徴です。
扇風機がおすすめな人を3つのタイプに分けて紹介します。

直接風を浴びて体感温度を下げたい場合は、やわらかく広がる風を送れる扇風機が向いています。
料理中のキッチン・お風呂上がりの脱衣所・夏の日に外から帰ってきたときなど、すぐに涼みたい場面で活躍します。
扇風機の風はやわらかく広がる性質のため、体に当たる風の圧力が分散され、長時間使っても疲れにくいです。
同じ場所に風が当たり続けるのが気になる場合は、首振り機能や風量調整を活用しましょう。
エアコンをつけるほどではない暑さでも、必要な場所で手軽に涼める点が扇風機のメリットです。

寝室で使うなら、風量を細かく調整できて、動作音が小さい扇風機が向いています。
一般的な扇風機の動作音は20〜30dB程度で、図書館の中や深夜の住宅街に近い静かさです。
より静かなモデルを選びたい場合は、静音モード搭載モデルやDCモーター採用モデルを選ぶと、弱運転時に10dB前後まで動作音を抑えられます。
子どもの寝かしつけ後や夜間に使いたい場合は、タイマー機能や風量を一定期間で変えてくれるリズム機能などもあわせて確認しておくと安心です。
とはいえ、音の感じ方は部屋の広さや置き場所によって変わるため、購入前にレンタルで使い心地を確かめてみましょう。

広い範囲に風を届けたい場合は、首振り機能を備えた扇風機が向いています。
左右の首振り機能を使えば、リビングやダイニングなど複数人が集まる場合でも風を均一に当てられます。
たとえば「Dyson Purifier Hot+Cool」は、最大350°の首振り機能でエアコンの風を部屋全体に効率よく循環させられるモデルです。
羽根がなく送風口が空洞のため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えるのも魅力です。
首振り角度が広いほど風の届く範囲が広がるため、部屋の広さや家族の人数に合わせて首振り機能のスペックを確認してから選びましょう。
Dyson Purifier Hot+Cool

部屋の空気を効率よく動かしたい場合は、直線的な強い風を遠くまで届けられるサーキュレーターが向いています。
エアコンとの併用や部屋干し・換気など、生活の中で幅広く活用できるのが特徴です。
サーキュレーターがおすすめな人を3つのタイプに分けて紹介します。

一人暮らしのワンルームで使うなら、コンパクトに置けるサーキュレーターが向いています。
6〜8畳程度の部屋であれば、サーキュレーターの風が部屋全体に行き渡りやすく、扇風機の代わりとして涼む用途も十分カバーできます。
扇風機より本体サイズが小さいモデルも多く、床や棚の上などスペースが限られた場所にも設置しやすいです。
また、使わない季節はクローゼットや棚の隅にしまっておけるため、収納スペースの邪魔になりません。
できるだけ荷物を増やしたくない人や、部屋をすっきり使いたい人は、サーキュレーターを検討してみましょう。

エアコンの冷気や暖気を部屋全体に広げたい人には、風を遠くまで届かせられるサーキュレーターとの併用が効果的です。
冷房時は冷たい空気が床付近にたまりやすいため、サーキュレーターをエアコンの下に置き、エアコンを背にして送風すると冷気を部屋全体に広げられます。
暖房時は暖かい空気が天井付近にたまりやすいため、エアコンに向けて上向きに風を送ると、部屋全体が暖まりやすいです。
冷暖房の効率を高めながら電気代も抑えたい人は、サーキュレーターを活用しましょう。

部屋干しの乾燥時間を短縮したい場合や、室内の換気を効率よく行いたい場合は、サーキュレーターが向いています。
直線的な強い風を洗濯物に届けられるため、表面の湿気を飛ばしやすく、扇風機より乾燥時間を短縮しやすいです。
換気したいときはドアや窓に向けて風を送ると、室内の空気を効率よく外に押し出せます。
たとえば、アイリスオーヤマの「サーキュレーターアイ DC JET」は、コンパクトながら風量を10段階で調節できるため、部屋の広さや洗濯物の量に合わせて風の強さを細かく変えられます。
衣類乾燥モードでは中央部に弱い風、端に向かうにつれて強い風を送るため、風が一部に偏りにくく、部屋干しの乾きムラを抑えやすい設計です。
梅雨や冬の洗濯物の乾きにくさや、部屋の空気のこもりが気になる人はサーキュレーターがおすすめです。
アイリスオーヤマ/IRIS OHYAMA サーキュレーターアイ DC JET

扇風機とサーキュレーターは見た目が似ていますが、人に直接風を当てて涼みたい場合は扇風機、部屋の空気を循環させたい場合はサーキュレーターを選びましょう。
サーキュレーターと扇風機はどちらも消費電力が近く、1か月使っても電気代は数百円程度に収まるため、使う場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。
とはいえ、風の強さや動作音、部屋との相性は実際に使ってみないとわかりにくい部分もあります。
寝室で静かに使いたい人や、エアコンとの併用・部屋干しに使いたい人は、購入前にレンタルで試すと自宅での使い心地を確認できます。
レンタルプラットフォーム「SUUTA(スータ)」なら、2週間や1か月など必要な期間だけ扇風機やサーキュレーターをレンタルできます。
必要な期間だけ借りて使い心地を確かめてから、納得のいく1台を選んでみてください。