耳をふさがずに音楽が聴ける「骨伝導イヤホン」。その中でも注目されているのが、ShokzのOpenRun Pro 2です。
従来の骨伝導イヤホンに比べて音質や装着感が進化し、ランニングや通勤など幅広いシーンで使いやすいと話題になっています。
本記事では、OpenRun Pro 2を実際に使って感じた装着感・音質・使い勝手を、メリット・デメリット両面から正直にレビューします。これから骨伝導イヤホンを検討している方、Shokz製品が気になっている方の参考になれば幸いです。
INDEX
Shokz(ショックス)は、骨伝導イヤホンの代表的ブランドとして、多くのアスリートやアウトドアユーザーから愛されてきました。
なかでも「OpenRun Pro 2」は、これまでのモデルで培われた技術をさらに洗練させた、Shokzのフラッグシップモデルとも言える存在です。
最大の特長は、「耳をふさがない」という独自の装着スタイルです。
耳の前にパッドを当てるだけで音が聞こえる構造は、耳道を塞がないため長時間でも疲れにくく、運動中の不快感や圧迫感を大きく軽減してくれます。
周囲の音が自然に聞こえる構造なので、屋外ランや自転車走行などでも安全を確保しながら音楽や通話が楽しめる点は、他のイヤホンにはない大きなメリットです。
骨伝導イヤホンは「音が軽く感じる」「低音が物足りない」と言われることもありますが、OpenRun Pro 2はそのイメージを大きく変えてくれます。
Shokz独自の「DirectPitchテクノロジー」により、骨伝導ながら豊かで迫力ある低音再生が実現されました。
従来の骨伝導製品と比較しても、音の解像度や音場の広がりが格段に向上しておりポップス、ロック、EDMのようなリズム感が大切なジャンルも十分楽しめます。
まさに開放感と迫力の両立を実現した新世代の骨伝導イヤホンです。
また、従来モデルに比べて中高音域もクリアで明瞭です。
音楽だけでなく語学学習やポッドキャスト、オンライン会議などの用途にも適した音質バランスになっています。
OpenRun Pro 2は、29gと記載がありますが実際には約31gの軽量設計です。
耳の上にパッドを乗せ、後頭部をぐるっと巻くように配置される“オープンイヤー型”なので、つけている感覚が本当に自然です。
Shokzの特許取得済み骨伝導技術「Shokz TurboPitch」を含む内部構造が改良されており、音質と快適性を高次元で両立しています。
特に長時間のランニングやワークアウト、ウォーキングなど、身体を動かす場面でもズレにくく、装着のストレスがほとんどありません。
また、メガネや帽子との相性も良好です。
耳の中に何も入っていない構造は、汗をかいてもムレず、耳の炎症やかゆみの悩みも回避できます。
運動しながら音楽を楽しむことを本気で考えて作られているのが伝わってきます。
フル充電で最大12時間連続再生できます。
さらに、わずか5分の充電で最大2.5時間使用できる急速充電機能を搭載しており、充電を忘れた朝でも少しの時間でしっかり使えるのが嬉しいところです。
マグネット式の専用充電端子はカチッと吸い付くように接続され、接触不良も起きにくい構造です。
USB Type-Cではない点には好みが分かれるかもしれませんが、専用ケーブルをデスクに常備しておけば不便さは感じにくいと思います。
IP55の防塵・防滴性能を備えており、多少の雨や汗はまったく問題ありません。
天気が不安定な日でも、トレイルランやアウトドアスポーツなど、あらゆる場面で安心して使えるタフさも大きな魅力です。
通話品質にも配慮されており、デュアルノイズキャンセリングマイクにより、風や周囲の雑音を抑えてクリアな通話が可能です。
外での通話も実用的に使えます。
サイズ | 約124.0mm×100.0mm×45.25mm |
重量 | 約30.3g |
連続再生時間 | 12時間 |
OpenRun Pro 2を手に取って、まず感じたのは驚くほどの軽さでした。
耳の上にそっと乗せるだけで、圧迫感がほとんどないのに、しっかりとフィットする安心感もあります。
後頭部を回るネックバンドもやわらかく、首や髪に当たっても気になりません。
装着時、耳の中には何も入っていないので、「イヤホンをつけている」という感覚をすっかり忘れてしまうほどです。
通気性が良く、汗や湿気で蒸れることもなく、長時間つけていてもまったくストレスを感じませんでした。
特にランニング中、上下動があってもズレにくく、「本当に落ちないの?」と不思議になるほど安定しています。
メガネやサングラスと干渉しないのもありがたく、日差しの強い日でも快適に使えました。
これまでの骨伝導イヤホンには正直、「音が薄い」「低音が弱い」という印象を持っていました。
しかし、OpenRun Pro 2の音を聴いてそのイメージは大きく覆されました。
低音はしっかりと響き、ビートの効いた曲でもリズムが自然に身体に伝わってくるような感覚があります。
特にランニング中などは、その振動がモチベーションにもなるようで、音楽の力を身体全体で感じられるのが面白かったです。
中高音もクリアで、ボーカルやピアノの音などもハッキリと聞こえます。
外音も同時に聞こえる構造ですが、音量を上げすぎなければバランスよく音楽が楽しめるので、「外でも安全に聴けるってこういうことなんだ」、と納得しました。
OpenRun Pro 2を使っていて、何よりありがたく感じたのが周囲の音が自然に聞こえる安心感でした。
車の走行音、人の話し声、アナウンスなどが耳をふさがずにそのまま届くため、音楽を楽しみながらも環境とのつながりが保たれます。
音楽を聴いていても「完全に遮断されている」という感覚がなく、むしろ周囲に注意を払いながら音に集中できる、そんな絶妙なバランスが取られています。
一般的なカナル型イヤホンでは得られない、骨伝導イヤホンならではの魅力だと感じました。
たとえば、信号待ちでアナウンスを聞き逃さなかったり、コンビニでの会話がイヤホンを外さずにできたりします。
ちょっとした場面での外す必要がない快適さは、日常のストレスをさりげなく減らしてくれます。
オンライン会議やスマホでの通話も試してみましたが、こちらの声も相手の声もはっきり聞こえます。
デュアルノイズキャンセリングマイクのおかげで、多少騒がしい場所でも相手に声が届きやすく、ビジネス用途にも意外と使えると感じました。
さらに、耳がふさがっていないので自分の声も自然に聞こえ、声のトーンを調整しやすいのも地味にうれしいポイントです。
最初は「面白い形のイヤホンだな」と思っていたOpenRun Pro 2ですが、使えば使うほど、「これがあってよかった」と思うシーンが増えていきました。
家事をしながら音楽を聴いたり、ウォーキング中にポッドキャストを楽しんだり、仕事の合間にBGMを流したり、耳が解放されている心地よさが生活のなかでじわじわと広がっていくような感覚です。
音を楽しむだけじゃなく、「音があるとちょっと安心する」1人で静かな場面や在宅ワークで仕事に集中したい時でも大活躍します。
そんな、新しいスタイルのイヤホン体験ができました。
今までのイヤホンとは違う部分も多い分、周囲の音とのバランスや通話音質など、実際の生活の中で試さないとなかなか想像できない部分も多いかもしれません。
気になる方は、まずレンタルして使ってみるのもおすすめです。
OpenRun Pro 2の最大の魅力は、やはり耳をふさがない”という心地よさです。
装着しても外の音が自然に聞こえるので、ランニング中や街歩きでも安心して使えます。
イヤホンをつけながら、誰かと会話したり、車の音に気づけるのは思った以上に便利です。
音楽を楽しみながらも、周囲とのつながりを失わない安心感があります。
また、長時間や暑い日に使用しても耳の中が蒸れにくいことも、実際に使ってみると嬉しいポイントだと感じるはずです。
従来の骨伝導イヤホンにありがちな「音に深みがない低音が小さい」という印象を覆すのが、OpenRun Pro 2のすごさです。
DirectPitchテクノロジーにより、しっかりした低音とクリアな中高音が実現されていて、ジャンルを問わず音楽を楽しめます。
特にテンポの良い曲では、ビートが自然に身体に伝わってくるような一体感があり、運動中のテンションアップにもぴったり。
ポッドキャストや語学学習などでも、声が聴き取りやすく、幅広い使い方ができます。
わずか約30.3gという軽さと、頭にぴったり沿うネックバンド型のデザインは、驚くほど自然な装着感です。
動いてもズレにくく、メガネやキャップとも干渉しないため、どんなスタイルにもすっとなじみます。
つけ外しの手間がないので、運動中はもちろん、家事や仕事中にも使いやすいです。
「いつの間にかずっとつけていた」と思うくらい、生活に自然と溶け込んでくれる存在です。
バッテリーが10時間持つだけでも十分ですが、さらに嬉しいのがたった5分の充電で2.5時間使える急速充電機能です。
うっかり充電を忘れた朝でも、ちょっと準備している間にすぐ使えるのはありがたいですよね。
ケース内に充電器を収納できるポケットがあり、一緒に持ち運べるのも嬉しいポイントではないでしょうか。
フル充電でも約1時間で完了するので、スケジュールが詰まっている日でも安心して使い続けられます。
IP55の防塵・防滴仕様により、多少の雨や汗を気にせず使えるのもアクティブシーンにはぴったりですよ。
アウトドアや梅雨の時期、夏場のトレーニングなど、環境を選ばずに使えるのは心強いポイントです。
骨伝導という構造上、音量を上げすぎると音漏れが発生しやすい点は、少し気になりました。
静かな図書館や電車内などでは、周囲への配慮が必要になりそうです。
とはいえ、通常の音量で使っている分には気にならないレベルなので、音量を適度に調整することで快適に使えます。
外でのランニングや散歩など、音のある環境では特に問題ありません。
耳をふさがないという特性ゆえに、音楽への没入感はカナル型イヤホンに比べてやや弱めです。
外音が常に聞こえるので、細かい音や静かな楽曲をじっくり聴きたいという方には少し物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ、これは意図的に開放している構造であるからこその特徴でもあり、安全性とトレードオフと考えると納得できる部分です。
OpenRun Pro 2の販売価格は27,880円です。
骨伝導イヤホンは数千円から1万円台でも販売されており、OpenRun Pro 2はやや高めの価格設定がされています。
音質・装着感・安全性・耐久性など、総合的な完成度は非常に高く、長く使える一台であることは間違いありません。
生活の質を上げる道具として考えれば、十分に納得できる価値があります。
しかし、初めてこのジャンルを試す方にとっては、やや勇気のいる価格帯かもしれません。
そんなときはレンタルで試しに使ってみることをおすすめします。
自分のライフスタイルに本当に合っているのか、装着感や音質は好みかどうかなど、実際に使ってみて初めて分かることもたくさんあります。
OpenRun Pro 2が気になる方は、SUUTAで試してみてください!
Shokz OpenRun Pro 2は、音楽と日常の境界をやさしくほどいてくれるようなイヤホンでした。
耳をふさがないことで得られる開放感と安心感、そして骨伝導とは思えないほどの豊かな音です。
運動中だけでなく、家の中でも、移動中でも。
気がつけば毎日のそばにある、そんな自然な存在ですよ。
「音を楽しみながら、まわりの世界ともつながっていたい」そんな人にこそ、手に取ってほしい一台です。