意思表示ができない赤ちゃん。気温がグッと下がる冬は何を着せればよいのか、迷ってしまう方も多いことでしょう。
室内で過ごす場合やお散歩などの外出時、寝るときの肌着など、寒い冬でも赤ちゃんが快適に過ごせる冬服を用意してあげたいですよね。
この記事では赤ちゃんの冬服をシーンごと、月齢別に紹介します。
ぜひ冬のベビー服選びの参考にしてくださいね！
INDEX
冬に向けてどんなベビー服が必要になるか、おおまかに分けると以下の通りです。
それぞれ、具体的にどのようなものを用意するべきか、どんな風に選べばよいかは月齢によって異なるので、ここから詳しく解説していきます。
体温の調節機能が未熟な赤ちゃんは、暑い時期も冬の寒い時期も「肌着」と呼ばれる下着を着るのが一般的です。赤ちゃんはとても汗っかきなので、洋服の下に肌着を着せることで 汗を吸着し、ムレによる不快感を軽減します。
また、 汗を吸収することで肌を清潔に保ったり、衣類からの摩擦などの刺激も肌着によって軽減されます。これに加え、冬の時期に着る肌着は保温効果があり、ベビー服を重ねることで寒い時期に適した服装に。
新陳代謝が活発な赤ちゃんの肌はとてもデリケート。肌着を着せることで汗や外的刺激、寒さから守ってくれるというわけですね。
赤ちゃんの肌着や素材はいくつか種類があります。季節や成長に合わせて選びましょう。
肌着の種類
・短肌着
新生児から3ヶ月ごろまでの赤ちゃんがよく着る短肌着は、赤ちゃんが初めて袖を通すベビー服です。季節を問わず1年を通して使うことができます。丈は赤ちゃんの腰あたりまであり、着物ような前開きになっているのが特徴。おむつ替えのときに肌着を脱がさずに取り替えることができるのもポイントです。
・長肌着
浴衣のように丈が長い長肌着は、赤ちゃんの足がすっぽり隠れる肌着です。短肌着同様に前開きになっているため、おむつ交換がスムーズ。寒い季節は短肌着の上に着ることで保温効果を得ることができます。
・コンビ肌着
丈が赤ちゃんの膝下まであるコンビ服は、股下にスナップボタンがついた肌着です。長肌着のように赤ちゃんが動いても肌着がめくれないので、動きが活発になる2ヶ月ごろからの使用がおすすめ。短肌着の上から重ね着もでき、スナップボタンでしっかり止めることができるため、保温性が高いことも特徴のひとつです。
・ロンパース（ボディ）肌着
体をすっぽり覆うロンパースは、肌着とベビー服の両方を備えた肌着です。夏の室内では1枚で過ごすことができます。活発に動いたり寝返りをしてもおなかが出にくいため、おなかが冷えるのを防ぐ効果も。
また、短肌着や長肌着に比べて色やデザインが豊富なのもポイント。ベビー服のブランドも展開しています。前開きや肩にスナップボタンがついた肩開きなどがあり、赤ちゃんの成長に合わせて選んでくださいね。
肌着の素材
デリケートな赤ちゃんの肌に直接触れる肌着は、季節や月齢を問わず、通気性に優れた素材を選びましょう。おすすめは化学繊維を含まない100%のコットン生地です。通気性や吸湿性に優れたコットンにはいくつか種類があります。
・ガーゼ素材
平織の薄手のガーゼは柔らかく肌触りが良いコットンです。吸汗性や速乾性に優れ、肌着の上からベビー服を重ねることで保温性が増します。 他の素材に比べて伸縮性はありません。
・天竺（てんじく）素材
横方向への伸縮性に優れ、薄手でサラサラとした天竺は、暑い時期の肌着におすすめの素材です。
・パイル素材
糸をループ状に編んだパイル素材は、表面がループ状になっていることで表面積が大きくなり、吸水性と保温性が高いコットン素材です。厚みもあるので、冬の肌着におすすめ。
・オーガニック素材
ケミカルな農薬や肥料などを使わずに栽培した綿花で作られるオーガニック素材は、デリケートな赤ちゃんの肌に触れても安心して使うことができます。
首がまだすわっていない新生児から生後1ヶ月〜3ヶ月くらいの時期や、生後4ヶ月を過ぎて手足をよく動かすようになる活発時期の赤ちゃんは、どうやって肌着を着せればいいのでしょう。
赤ちゃんに肌着を着せるとき、着せ方は肌着の種類や成長の度合いによって異なります。コツを覚えることで赤ちゃんにストレスを感じさせることなく、スムーズに着せることができますよ。
・前開きタイプの場合
短肌着や長肌着、コンビ肌着のような前開きタイプの肌着はまず、平らなところに肌着を開いて置き、その上に赤ちゃんを仰向けに寝かせます。赤ちゃんの右手から袖を通す場合は、お世話する人が向かって左の袖口から左手を入れ、赤ちゃんの腕ではなく、肌着を引っ張って袖口から出します。反対の腕も同様です。
短肌着の上に長肌着やコンビ肌着を重ねる場合は、あらかじめ、長肌着（またはコンビ肌着）を開いて置き、その上に短肌着を重ね、袖を通しておくとスムーズです。
・かぶせるタイプ（肩開き）
ロンパース肌着のように、すっぽりかぶせる肩開きタイプの肌着は、肩にスナップボタンがついている場合は外します。肌着の首の部分に赤ちゃんの足を入れてから肌着を引き上げます。寝かせたままはもちろん、抱っこしたままでも着せることができます。
肌寒い日が続くと、気になるのが赤ちゃんの冬の服装です。冬は何を着せるのか、何枚着せるのか、冬はどんな服装を選べばよいのでしょう。体温調整がうまくできず、言葉で意思表示ができない赤ちゃんの冬服は、天気や気温に合わせて服を選ぶのがポイントです。まずはお出かけのときの冬のベビー服の選び方を、月齢別に見ていきましょう。
新生児とのお出かけはあまり多くないかもしれませんが、健診や予防接種などで出かけることもあると思われます。その場合は、短肌着に長肌着を重ね、肌着から寒さ対策をしっかりしましょう。まだ首がすわっていないこの時期の赤ちゃんは、抱っこをして外出するのが一般的。肌着を着せた上からアフガン（おくるみ）で赤ちゃんをすっぽり包んであげることで、冬の寒さから赤ちゃんを守ることができます。
大人もダウンコートなどアウターが必要になる真冬は、中綿が入ったキルティング素材のアフガンがおすすめです。また、股下にスナップボタンがあり、留め方によってドレスオールとカバーオールの2通りの着せ方ができるツーウェイオールも防寒着にぴったり。冬のベビー服は風を通さないナイロン素材で、裏地にファーが使われているタイプを選びましょう。
色やデザインが豊富なアフガンやツーウェイオールは、ベビー服のブランドからさまざまタイプが販売されており、男の子、女の子向けと選ぶ楽しさがあります。試用期間はドレスで3か月くらいまで、カバーオールに変えて6ヵ月くらいまでが一般的です。
生後 4ヶ月から6ヶ月ごろの赤ちゃんは起きている時間が長くなり、動きも活発になってきます。一般的にこの時期に寝返りを始めることが多いため、肌着をコンビやロンパースに変えてあげましょう。
冬の外出時の赤ちゃんの服装は、手足をすっぽり覆うカバーオールタイプのベビー服がおすすめです。1枚でつながったカバーオールを冬に着るときは、パイルやニットキルトなど、保温性の高い素材を選びましょう。
8ヶ月を過ぎるとおすわりやハイハイ、つかまり立ちができるようになります。とてもよく動くので、冬の外出時のベビー服は動きやすい服装を選んであげましょう。肌着は短肌着にコンビ肌着、またはロンパース肌着を重ねます。特に寒い日は厚手素材を選ぶと安心です。
ベビー服はこの時期からトップスとボトムスが分かれたタイプを着せ始める人が多いようです。寒さが厳しい日はその上からコートやジャケット、ポンチョなどのアウターを着せてあげましょう。
つかまり立ちができるようになるこの時期は、着替えにも工夫が必要になってきます。肌着はさっと着せられるよう、これまでの前開きや肩開きから、Tシャツタイプに変えてもいいかもしれません。
ベビー服は外気に合わせてニットやトレーナー素材のトップスやボトムスを着せ、必要に応じてアウターを加えましょう。いろいろなコーディネートが楽しめるので、男の子用、女の子用と、バラエティに富んだ服装でお出かけをしてみてはいかが？
また、全ての月齢を通して、冬は小物でも防寒対策ができます。ニット帽や手袋、靴下など脱ぎ着がしやすいものなら調整をしやすく、屋外と室内の気温差にも対応できますよ。
冬の室内は暖房が効いているので、外出時ほど寒さ対策をする必要はありません。でも、大人にとっては快適でも、体温調整機能がまだ発達していない赤ちゃんにとっては暑かったり寒いと感じることがあるかもしれません。
また、冬だからといって何着も重ね着するのはNG。汗が冷えて体温が下がる恐れがあり、特に新生児は注意が必要です。赤ちゃんが冬の室内で快適と感じるのは、室温が22〜23度とされています。これを踏まえ、冬の室内で過ごす赤ちゃんの服装を月齢別に解説します。
新生児と呼ばれるこの時期の冬の室内での服装は、厚手素材の短肌着に、長肌着やコンビ肌着を着せるのが基本です。生後0〜3ヶ月の新生児はほとんどの時間を布団の中で寝ているので、何枚も重ね着する必要はありません。室温も少し低めに設定しましょう。
寝返りができるようになる生後4ヶ月から生後6ヶ月の冬の服装は、はだけてお腹が出る心配がないロンパース肌着がおすすめです。部屋で遊ぶときは、肌着の上にカバーオールのベビー服を着せてあげましょう。
ただし、室温を22〜23度に設定したときは、布団をかけると暑く感じることがあります。背中を触って汗をかいているときは、カバーオールを脱がせたり、薄手のものに変えたり、掛け布団を薄手のタオルケットにするなどをして、こまめに調整しましょう。
室温が23度前後に保たれた室内で、7〜9ヶ月の赤ちゃんが過ごすときの服装は、ロンパース肌着の上からセーターやトレーナー、ズボンなどのベビー服で十分です。冬だとつい、何着も着せたくなってしまうかもしれませんが、大人の感覚で寒さを判断するのではなく、赤ちゃんが汗をかいていないかなど、様子を見て着せすぎないように注意しましょう。
1歳の誕生日を迎えるころになると、さらに動きが活発になります。そのため、室内で遊んでいるときは、トップスとボトムスが上下に分かれた動きやすいベビー服がおすすめです。服装の基本は、ロンパース肌着またはTシャツタイプの肌着の上に、長袖のトレーナーやニット素材、ズボンまたはスカートになります。
赤ちゃんは生後半年を過ぎると、月齢を重ねるたびに動きが活発になるため、冬でも動いているうちに暑くなり、汗を大量にかいてしまうことがあります。こまめにチェックをして調整をするようにしましょう。また、手足が冷たく、寒がっていると感じたときは、室温を上げるよりもベストを着せたり、靴下をはかせるなど服装で工夫をするのがおすすめです。
冬は、就寝時に暖房を切ったり室温を低めに設定したりするのが一般的です。室内の温度がぐっと下がる冬。赤ちゃんが寒くないか、体が冷えないか、風邪を引かないかなど、心配事はつきません。冬に赤ちゃんが寝るときの服装はどんな肌着やベビー服が適してるのでしょう。赤ちゃんが冬に寝るときに適切な服装を月齢別に解説します。
新生児から生後3ヶ月までの赤ちゃんが寝るときにおすすめの服装は、短肌着と長袖のロンパースの組み合わせです。真冬はこの上に赤ちゃん用のパジャマ・スリーパーを重ねるのもおすすめです。
生後4〜6ヶ月になると、赤ちゃんの昼夜のリズムが整い、夜にまとまって眠るようになります。昼と夜の区別を教える意味でも、寝るときはパジャマに着替える習慣をつけましょう。夜間のおむつ替えなどがスムーズにできるよう、肌着はコンビ、パジャマはセパレートタイプ、またはロンパースタイプがおすすめです。
体力がつき、活動量が増えるこの時期は、寝ている間の寝返りが大きくなります。赤ちゃんが動いて肌着やパジャマがめくれると、おなかを冷やしたり低体温になってしまうことがあります。ロンパースタイプの肌着にしたり、パジャマの上から腹巻きやスリーパーを着せたりなど、保温対策をしっかりしましょう。
1歳を迎える赤ちゃんの、冬に寝るときに適した服装は、7〜9ヶ月と同じです。冬はあたたかい布団を何枚もかけてあげたくなりますが、かけすぎはNG。体温が上がって暑くなるだけでなく、窒息など事故のリスクが高くなるのがその理由です。
赤ちゃんが寝るときの掛け布団は1〜2枚までとし、通気性の良いベビー布団、または薄手のブランケット、タオルケットなどを選びましょう。かけるときは事故を避けるため、脇の下くらいまでがベストです。
赤ちゃんは体温を上手に調節できないため、冬の寒さにとても敏感です。赤ちゃんの手足が冷たいと、寒いのかな？と、何着も着せたくなりますが、ベビー服に覆われていない手足は、すぐに冷たくなるので、あまり心配する必要はないでしょう。また、赤ちゃんは手足で体温調整をするので、体が温かくても手足が冷たいこともよくあります。
赤ちゃんの寒さのサインは、背中やおなかを触ることで確認することができます。冷たいときは肌着やベビー服、寝るときはかけ布団などで工夫をしましょう。
成長が早い赤ちゃんは、新生児と6ヶ月、6ヶ月と1歳では体力も活動量も大きく異なります。冬の肌着やベビー服は、月齢に合わせて選び、赤ちゃんがご機嫌になれる服装を選んであげてくださいね。
せっかく月齢に合わせて冬用のベビー服やアウターを買っても、すぐに大きくなってサイズが合わなくなり、着られなくなってしまうことがあります。
特にアウターは翌年も着ることはまず、できないでしょう。
コスパを考えるなら、冬のベビー服はレンタルで用意するのがおすすめ。
赤ちゃんの成長や季節に合わせてぴったりなベビー服を用意するために、ぜひレンタルを活用してみてくださいね！
