クリエイターや作業効率化を目指すビジネスパーソンから注目されている「Stream Deck +」。8個のボタンと4つのダイヤル、そしてタッチパネルを搭載し、さまざまな作業を時短できる可能性を秘めた便利ツールです。
ただ、いきなり購入するにはちょっと勇気がいる価格でしょう。また自分の仕事内容に合うか、うまく使いこなせるかどうか、不安に思う人も多いはずです。
そこで候補に上がるのが、レンタルという手段。購入前に手軽な金額でStream Deck +を実際に試せます。
この記事では、Stream Deck +をレンタルもしくは購入する場合のメリット・デメリットを比較しました。購入を迷っている人、自分に合うかわからない人は、ぜひご覧ください。
INDEX
サイズ | 140 x 138 x 110 mm |
重量 | 465g |
ボタン | 8個 |
ダイヤル | 4個 |
「Stream Deck +」は、幅広い場面で使えるショートカットデバイス。
開発元は、ドイツ生まれのテクノロジー製品ブランド「Elgato(エルガト)」。現在はゲーミングブランドCorsair Gamingの傘下となっています。
そんなElgatoが展開するStream Deckシリーズは、用途や作業スタイルに応じて複数のラインナップが用意されています。
なかでも「Stream Deck +」の特徴は、ボタンに加えてタッチパネルとダイヤル4個を搭載していること。
単なるボタン操作にとどまらず、ダイヤル操作で音量やエフェクトの強弱といったパラメータを直感的に調整できるのが強みです。
クリエイティブツールからオフィスワークやWeb会議まで、幅広い場面で役立ちます。
Stream Deck +について詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事も合わせてご覧ください。
Stream Deckはシリーズ全般を指して、「ショートカットデバイス・作業効率化デバイス・左手デバイス」などと呼ばれることが多いです。
キーボードやマウスは使ったことがあっても、ショートカットデバイスは初めて使う人が多いでしょう。
聞き慣れず使用経験のないデバイスをいきなり購入しても大丈夫なのか、それとも先にレンタルで試してみるべきか。迷うところだと思います。
続きで、購入とレンタルのメリット・デメリットについてまとめました。納得のいく選択ができるように、ぜひご覧ください。
まずはStream Deck +を購入するメリットは以下の通りです。
それぞれ順番に解説します。
まず長期利用を前提とするなら、購入のほうがコストが低くなるでしょう。
Stream Deck +の価格はおおよそ3万円前後。例えばざっくり計算ですが、1年使えば1日あたり約82円、2年使えば1日あたり約41円という計算になります。
日常的に活用できれば1日あたりの価格は下がり、コスパが良くなると言えます。
また筆者がStream Deck +を2週間使ってみて感じたのは、このようなショートカットデバイスをいきなり使いこなすのは難しいということ。
まず「この作業はStream Deck +で効率化できるかも」という気づきがあり、その作業をStream Deck +に設定し、実際に利用してみる。というステップを踏んで、少しずつ自分専用のショートカットデバイスとして機能するようになっていきます。
つまり、Stream Deck +が自分の思い通りに機能するようになるには試行錯誤が必要ということです。
そのため、Stream Deck +は長期利用を前提として使い始めるのがおすすめであり、購入は良い選択だと言えます。
購入すれば、自分の所有物として扱えるのもメリットです。
プロファイル設定やアイコンの変更などソフトウェア的なカスタマイズができるのはもちろん、製品自体を多少乱暴に扱っても問題ありません。
本体を傷つけないように神経質になる必要がないのは、精神的に気楽なのでメリットだと言えるでしょう。
さらに万が一使わなくなったとしても、大手フリマアプリなどを使えば、売却や譲渡が可能です。
Stream Deck +は人気のある製品なので、状態が良ければそれなりのリセールバリューが期待できるでしょう。
続いて、Stream Deck +を購入するデメリットも見てみましょう。
まず大きなハードルとなるのが、購入費用です。Stream Deck +は、例えばAmazonだと32,300円で販売されています(※記事執筆時の価格)。
多くの人にとって、購入を少し悩む価格帯ではないでしょうか。気軽にとりあえず購入して試す、というアクションが取れる金額ではないように思います。
Stream Deck +のような「ショートカットデバイス・作業効率化デバイス・左手デバイス」は、多くの人にとって初めて使うデバイスとなるはずです。
Stream Deck +が自分の作業スタイルに合うかどうか、実際に使ってみなければわからない点が多いでしょう。
そのため購入後に「自分の仕事に合わない・使いこなせない・思ったより使用頻度が少ない」ことが発覚し、後悔してしまうケースもあります。
何となく便利そうな気がするという程度で購入してしまうと、結果的に無駄な出費となってしまう可能性がありそうです。
続いて、Stream Deck +をレンタルするメリット・デメリットをまとめました。
購入に比べてややわかりづらい部分もあるかもしれません。レンタルならではの特徴や注意点を解説します。
Stream Deck +をレンタルするメリットは以下の通りです。
まずレンタルのメリットは、コストを抑えられること。
購入すると約3万円前後かかるStream Deck +ですが、レンタルであれば1ヶ月4,300円(1日あたり約143円)で済みます。
「購入しても使わなくなるかもしれない・自分には合わないかもしれない」というリスクを可能な限り小さくでき、気軽な料金でとりあえず試せるのがレンタルの魅力です。
自分の仕事内容・スタイルに合うかどうか購入前に試せるのも、レンタルならではのメリット。
Stream Deck +は多機能なデバイスですが、万人に合うわけではありません。
実際に筆者はStream Deck +を2週間レンタルしてみて、「自分の仕事でどのように使えるのか」を具体的に確認できたのが大きな収穫でした。
Stream Deck +は、届いた状態のまま使い続ける類のデバイスではありません。自分用にカスタマイズすることで、初めて本領を発揮するデバイスです。
そのカスタマイズも、ある程度は根気よく行う必要があります。カスタマイズが楽しいと感じるか苦痛だと感じるか、使用者の性格によってもわかれそうです。
ソフトウェアの使い勝手も含めて、自分に合うかどうか購入する前にレンタルで試すことで、納得感のある判断ができるはずです。
もし「自分には合わない・自分の仕事では使いどころがない」と思ったら、返却すればいいだけ。最小限の出費で試せるのがレンタルの大きなメリットです。
また購入品を売却するよりも、レンタル品の返却のほうが手間が少ないです。
不要なものはできるだけ家に置いて置きたくない人、家の中やデスク周りをシンプルに保ちたい人にぴったりです。返却で完結する手軽さも、レンタルのメリットと言えるでしょう。
Stream Deck +をレンタルするデメリットも合わせてチェックしてみましょう。
レンタルで長期利用すると、どうしてもコストがかさみます。
例えばレンタルサービス「SUUTA」の場合、Stream Deck +を約8ヶ月以上レンタルするとレンタル料金が販売価格を上回ってしまう可能性があります。
※2025年5月時点
レンタルは基本的に、短期間を前提として利用するほうが良いかもしれません。
レンタル、それはつまり借り物ということ。
最終的には現物を返却しなければなりません。商品自体はもちろん、商品の外箱も大切に扱いましょう。
万が一商品を壊してしまった場合、レンタルサービス「SUUTA」では物損報告をする必要があります。
報告後は製品オーナーとやり取りを行いながら、破損製品の購入やレンタル終了などの対応が必要となります。
商品を壊してしまった場合の対応については、SUUTAのご利用ガイドにてご確認いただけます。
レンタルしたあと、返却期限までに返却しなければなりません。
うっかりして返却期限を過ぎてしまうと、追加料金が必要な可能性があります。
また次にレンタルしたいと思っていた人がいる場合は、迷惑をかけてしまう場合があるでしょう。返却期限までに忘れず返却するようにしましょう。
Stream Deck +をレンタルする際は、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
レンタルサービスを初めて利用する人向けに、レンタルするときのポイントをまとめました。
レンタル確認を決めると、自動的に料金も決まります。
レンタルサービス「SUUTA」では、Stream Deck +を以下の料金でレンタルできます。
※2025年5月時点
Stream Deck +の特性を考えると、おすすめのレンタル期間は1ヶ月以上です。
自分の仕事内容に対してStream Deck +がどのようにフィットするか見極めるには、1ヶ月程度の時間が必要でしょう。自分に合うかどうか、今後も長期的に使い続けることになるかどうか、しっかり試せる期間だと言えます。
また1ヶ月レンタルすると、1日あたり料金も約143円とお手頃になります。コストを抑え、無理のない範囲で試せる金額だと言えるでしょう。
レンタルなので、期限までに返却する必要があります。
返却の際に使うので、外箱・緩衝材・段ボールなどは届いたときのまま保管しておきましょう。
Stream Deck +は比較的小型な製品なので、段ボールもそこまで場所を取りません。
返却の際は、スマホから集荷依頼を出すだけ。
宅配業者さんが玄関先まで荷物を引き取りに来てくれます。
コンビニや宅配便の営業所などに、荷物をわざわざ持ち込む必要はありません。返却がとにかく手軽で簡単なのもメリットです。
また「レンタル最終日までに集荷してもらう」ことで、返却期限どおりに返却完了したことになります。
レンタル最終日までにレンタルサービス側に到着している必要はありません。いつまでに返却すれば良いのかわかりやすい点も魅力です。
SUUTAのサービスについて詳しく知りたい方は、こちらもぜひチェックしてみてください!
Stream Deck +は、すべての人に合うデバイスではありません。
筆者も2週間使ってみましたが、仕事内容や使用者の性格によって合う合わないがわかれるデバイスだと感じました。
おおまかに見ると、購入とレンタルそれぞれに適した状況は以下の通りです。
長期的に使いこなせるか、自分に合うかどうかわからない人は、まずレンタルで試してみるのが合理的な選択だと言えそうです。
購入にもレンタルにもメリット・デメリットがあるので、この記事を参考に自分に合う選択をしてくださいね。