Apple Vision Proは、Apple初のVRやAR、MRが利用できる「空間コンピューター」で、2024年2月2日にアメリカで、日本はその約4ヶ月後となる6月28日に日本語対応や技適マークが付いて発売が開始されました。
この記事では、そんなApple Vision Proを買うべき理由やレンタルするメリットをご紹介していきます。
Apple Vision Proで注目したいポイントは以下の2つ。
Apple Vision Proは、Metaが発売するVRヘッドセットの「Meta Quest 3」や「Meta Quest Pro」とは大きく位置づけがことなり、「VR」や「AR」といった言葉は一切使わず、「空間コンピューター」という誰もが聞いたことのあるわかりやすい言葉を使っています。
「空間コンピューター」は、その名の通り、空間を活用してコンピューティングを行うデバイスです。
例えばMeta Quest 3は、VRゲームやフィットネス、SNSといったエンタメ要素が強いですが、Apple Vision Proは違います。
空間コンピューターという名前を謳っているだけあって、ゲームやフィットネスだけでなく、仕事や家事、娯楽などあらゆる方面で活用できるということ。
言うなれば「空間を活用したスマホ・パソコン」と言い換えてもいいかもしれません。
以下のApple Vision Proの解説動画を見ればよくわかりますが、人間が生活するあらゆるシーンでApple Vision Proの活用が考えられています。
Apple Vision Pro登場まで、VRヘッドセットはゲームやフィットネス、SNSが主な用途であり、利用できるアプリもそちらに寄っていました。
しかし、Apple Vision Proは、何かに特化したり、偏りがあるのではなく、様々なシーンで空間コンピューターの活用ができることを教えてくれるアイテムといえるでしょう。
2つ目は、Apple Vision Proリリース前からAppleが提供していた空間オーディオとの連携です。
空間オーディオは、Appleの音楽サブスクリプションアプリ「Apple Music」や、映画・ドラマが見放題の「Apple TV+」で利用できるもので、音が自分の周辺でリアルに出ているように聴こえる技術です。
空間オーディオのイメージをつかむため、以下の動画をイヤホンまたはヘッドホンを付けて視聴してみてください。
これまで空間オーディオを楽しむときは、音楽はイヤホンやヘッドホンで聴き、映画やドラマはiPhoneやテレビ画面で観ていたため、視覚的な情報は平面的で、聴覚的な情報がリアルに近かったです。
Apple Vision Proと空間オーディオが融合することで、視覚的情報もよりリアルに近いものを体験できるため、空間オーディオの良さがさらに味わえることでしょう。
また、以下の動画で解説されているように、Apple Vision Proは撮影した動画をその場にいるかのように視聴できる「空間ビデオ」という機能があります。
視覚的な情報にもリアルさが増し、空間オーディオと融合することで、撮影したその瞬間に戻ったかのように鑑賞できることが期待できます。
最先端のApple初のデバイスではありますが、購入する懸念点も考えられます。
ストレージ |
256GB |
512GB |
1TB |
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購入価格 (税込み) |
599,800円 |
634,800円 |
669,800円 |
価格を見れば明らかに「買うには高い」ということがわかると思いますが、Apple Vision Proは最低でも約60万円です。
Apple公式では、月25,000円で24回払もできますが、心理的にも経済的にも負担は大きいでしょう。
VR系のヘッドセットで有名なMetaの「Meta Quest」シリーズの最上位モデルMeta Quest Proは約16万円で、Apple Vision Proはその3.8倍。
スペックや性能の違いがあるため一概に比較はできませんが、一般消費者向けのヘッドセットとしては手に出しにくい価格です。
Apple Vision Proは、フル充電時に最大2時間(動画鑑賞なら最大2.5時間)の利用が可能と公式サイトで発表されています。
Apple Vision Pro本体の重量を軽量化するため、モバイルバッテリーが付属品しており、本体とバッテリーをケーブルで接続して使うことになります。
ちょうど以下の動画を確認すると、本体からケーブルが出ていることがわかります。
そして、モバイルバッテリーのような付属品は、ズボンなどのポケットに入れて使うこととなり、この状態で最大2時間のバッテリーとなっています。
バッテリーにあるUSB Type-Cを電源に接続すればバッテリーが切れることはなく、長時間の利用が可能です。
屋内での利用がメインとなるためバッテリー持続時間はそこまで気にならないと考えられますが、ケーブルが伸びていて、バッテリーを保つ必要があるのは懸念点でしょう。
Apple Vision Proは、メガネをかけたまま使用することができません。
コンタクトレンズを付けての使用は可能ですが、コンタクトレンズを使用していない人は、別途「ZEISS Optical Inserts」というものが必要となります。
このZEISS Optical Insertsは、メガネやコンタクトレンズが必要な方でもApple Vision Proが自然に使えるようにするレンズです。
Apple公式サイトで16,800円(税込み)。
メガネが使えない点は要チェックです。
Apple Vision Proのために設計された専用アプリは2,000以上となり、iPhoneやiPadで使えるアプリのほか、Mac上のアプリも提供されると、公式サイトでアナウンスされています(参照:Apple Vision Pro、6月28日(日本時間)より新しい国と地域で販売開始)。
しかし、自分が利用したいアプリがApple Vision Proに最適化されているかは実際に使ってみないとわからず、iPhoneやiPadほど充実するのはまだ先のことでしょう。
Apple Vision Proに対応したアプリとして、主に以下のApple純正のアプリは最適化されています。
他にも、以下のアプリはApple Vision Proに最適化して対応されています。
Apple Vision ProのためAppleと提携したディズニーの動画サブスク「Disney+」は注目です。
今後、空間コンピューターとして使いやすいアプリとしてApple Vision Proに最適化されていくことに期待ですが、まだまだその数は少ないのが現状でしょう。
購入するのではなく、Apple Vision Proをレンタルで利用するメリットは以下の2つです。
Apple Vision Proは、Apple初の空間コンピューターとしてとても注目度が高いですが、最大の懸念点はお値段でしょう。
レンタルでお試し利用する使い方をすれば、最大の懸念点である値段を大幅に節約して利用することができます。
Appleの最新技術を試す程度であれば、レンタルの活用がおすすめです。
実際にApple Vision Proを使ってみて感じることはたくさんあると思います。
良いことだけなら満足できますが、ネガティブな印象があったときのダメージは大きくなるでしょう。
購入後の失敗リスクを考えると、約60万円という価格はハードルをとてつもなく上げているため、レンタルで費用を抑え、失敗リスクを下げて使ってみることはおすすめの方法です。
Apple公式サイトにて無料のデモ利用が予約可能です。
デモは、Appleストアの店員とマンツーマンで30分程度の利用となり、自分で操作をしながらApple Vision Proが体験できるよう。
デモを利用できるのは以下の都市にあるAppleストアで、Apple公式サイトから予約ができます。
注意点としては、13歳以上の方が対象となり、利用できるコンテンツはデモンストレーションのみとなるので、使いたいアプリや機能が必ずしも使えるとは限りません。
現在(記事作成時点)確認したところ、「Vision Pro レンタル」で検索をすると怪しいサイトが表示されることがあります。
メールアドレスや電話番号、住所などの情報を入れる前に、そのWebサイトが信頼できるものかどうか、会社名や会社住所、代表取締役の素性、法人国などを確認しましょう。
VRやMRなどのヘッドセットお試しで試してみたい方は一度レンタルを検討してみてはいかがでしょうか。