「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機。」のフレーズがおなじみの掃除機ブランド、ダイソン。
自動で掃除をしてくれるロボット掃除機もダイソンから販売されていますが、メーカー価格は157,620円(税込)とお高めの価格帯です。
店舗の展示品を試すだけではなかなか購入の勇気が出ない価格帯ですが、レンタルサービスを使って自宅で使ってみて、実際の使用感をレビューしていきたいと思います。
「実際どうなの?」「高すぎるけれど本当に買うべき?」と気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。
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正直に言うと筆者は「うちの場合は結構散らかっているし、かえって使いづらいんじゃないの?」とロボット掃除機の必要性に疑問を持っており、ロボット掃除機に興味はあっても購入を検討するまでに至ったことはありませんでした。
しかし、ロボット掃除機をレンタルしたところ、店頭ではなく自宅で試したことでリアルな使用体験が得られ、「我が家に必要かどうか」の判断基準ができた点が良かったです。
ダイソン360 Vis Navをレンタルしてみた筆者個人の感想は、「想像以上のクオリティ」でした。
実際に試した結果、ダイソン360 Vis Navは小さなゴミまで漏れなく掃除してくれるので、人手での掃除の頻度や手間は減りました。
マッピング機能によって自動的に掃除経路を決めてくれるので、設定の面倒がない点も面倒くさがりな筆者に合っていると思います。
また、粉を撒いて掃除の精度を実験してみたところ、想像以上に綺麗になって驚きました。
まずはダイソン360 Vis Navについてさらに詳しいスペックや使用感を解説していきます。
ダイソン/Dyson 360 Vis Nav RB03 DBN EX
ダイソン360 Vis Navは高い吸引力を持つ掃除機でおなじみのダイソンが販売するロボット掃除機です。
ダイソンの特徴ともいえる特許取得済みサイクロン技術使用、Hyperdymiumモーター搭載の高スペックモデルです。
ダイソン360 Vis Navは2023年に販売開始したモデルで、日本市場で販売されるダイソンのロボット掃除機の中では3代目に当たります。
ダイソン360 Vis Navのスペックは以下のとおりです。
ダイソン360 Vis Navには、魚眼レンズを用いた360度ビジョンシステムが搭載されています。
室内の状況を360度見渡したうえで、効率よく掃除できる経路を自動的に設定します。
また26個のセンサーにより障害物の回避も可能です。
1秒間に最大10,000のデータポイントを分析し、家全体また各部屋のマップが構築されるのは、高価格帯の製品ならではのクオリティでしょう。
分析したマップ情報は「My Dyson」アプリ内に記録され、ユーザーによるゾーン設定やロボットの動作カスタマイズも可能です。
細密分析システムにより、椅子やテーブルなどの家具を配置しているゾーンもスムーズに掃除してくれます。
実際に掃除中に目を離す瞬間もありましたが、家具と家具の隙間などに入り込んで出られなくなることはほとんどありませんでした。
ダイソン360 Vis Navには、本体と同じ幅のブラシが内蔵されています。
ブラシが大きいため、小さなホコリを取りこぼしにくく、効率的な清掃が可能です。
また、ブラシには以下の異なる効果を持つ3種類が採用されています。
異なる材質のブラシが一体になったトリプルアクションブラシにより、さまざまな床の状態や落ちているゴミの種類に対応して効率的な掃除ができます。
フローリングエリアもあれば、カーペットエリアもある部屋全体の掃除に自動的に対応できるのは便利なポイントです。
一般的な掃除ロボットは丸形ボディが多いですが、ダイソン360 Vis NavではD型ボディを採用している点も大きな特徴です。
ブラシが付いている直線形状のボディ前面は、壁やコーナーにぴったりとフィットします。
障害物ギリギリまで接近して掃除するため、ゴミの取りこぼしが少なく効率的な形状といえます。
サイクロンを備えたクリアビンや前方のブラシバーは、ダイソンの代表的な製品であるコードレス掃除機を彷彿とさせる外観です。
ダイソン家電シリーズの系譜を感じさせるデザインがダイソン360 Vis Navにも採用されており、ダイソンブランドファンにもおすすめの製品です。
今回ダイソン360 Vis Navをレンタルして使用感を試してみました。
開封から様々な使用方法まで実際に体験した様子をレビューしますので、参考にしてみてください。
箱を開封すると、本体と充電ドックが入っています。
初めに充電ドックを設置する場所を決め、組み立てる必要があります。
本体を充電ドックに設置したら、次に「My Dyson」アプリをダウンロードし、ダイソン360 Vis Navと同期、Wi-Fi接続設定をすれば、初期設定の完了です。
初期設定はアプリの指示に従って進めていくだけで5分程度で終わりました。
ただし、画面のタッチパネル操作だけで完結するかと思っていたら、決定するときは画面をプッシュする必要があります。
軽くタッチだけでは反応せず、どうしたら「決定」になるのか戸惑う場面がありました。
本体のタッチパネルもアプリも構造がシンプルでスタイリッシュ。使用を始めれば操作にはすぐに慣れますが、初めの何回かはシンプルなデザインゆえに少し戸惑うかもしれません。
本体の指示メニューは初期設定が英語になっていてわかりにくいので、初めの指示はアプリ上から出すのがおすすめです。
操作性が気になる方は、買ってから「操作が難しくて使いづらい」と後悔しないよう、一度レンタルで試してみてはいかがでしょうか。
ダイソン/Dyson 360 Vis Nav RB03 DBN EX
ダイソン360 Vis Navの使用開始として、まず部屋全体を覚えてもらうためにマッピングをします。
我が家の間取りは3LDKなのですが、今回はベッドルームとリビングダイニングの掃除に使用しました。
それほど広くないスペースなので、マッピングは20分ほどで完了しました。
掃除を想定していない部屋のドアも開けていたのですが、電気を付けていない部屋には入っていかなかったので、途中で設定を変える必要がない点が良かったです。
マッピングが完了すると、ロボットがたどった経路がマップ化されます。
マップは部屋の名前を付けるなどのカスタマイズができ、部屋ごとの掃除をしたい場合も便利です。
片付けができておらず、細かい物が乱雑に置いてあるエリアは入ってほしくなかったので、避けるエリアの設定ができる点も良かったです。
エリア設定する前から物が散らかっている場所のうち大部分は自動的に避けてくれていたので、360度ビジョンシステムやセンサーの高精度も発揮されているように思いました。
ダイソン360 Vis Navには、以下の4つの掃除モードがあります。
初めに強モードを作動したら作動音が大きくて驚いたので、まずは静音モードから試してみることにしました。
静音モードもそれなりの大きさの音はしますが、他の作業をしていても集中の妨げにはならない程度のボリュームです。
静音モードで掃除すると、我が家ではベッドルームとリビングダイニングの2部屋で20分くらいの時間がかかりました。
掃除終わりの床を見てみると、フローリングエリアもカーペットエリアも細かいほこりがなくなっていて、手動で掃除機をかけた時よりもゴミの取り残しが少ないと感じました。
障害物は上手によけながら進みますが、コンセントには絡まりやすい傾向があるようです。
しかし、しばらく待っていると上手に避けてルートを変えていくので、目を離して別の作業をしていても問題はなさそうでした。
なお、掃除中に充電ドックの位置を移動したら戻れなくなってしまったため、充電ドックは動かさないほうが良いようです。
強モードは「より大きな吸引力で地面の汚れやペットの毛を掃除」とのことだったので、短い毛足のあるカーペットの上に粉をこぼして掃除力を実験してみました。
粉をこぼした後さらに少し足で踏んで毛足の中に染み込ませてみたのですが、ダイソン360 Vis Navで掃除したところ、毛の奥に沈み込んだ粉までしっかりと吸い上げてくれました。
掃除後は粉をこぼしたことがわからない仕上がりです。
掃除中は8割くらい掃除した状態で違う方向に行ってしまって、またしばらくして戻ってきて残りを仕上げてくれました。
今回、粉をこぼした場所までたどり着いてほしくて後ろをついて歩いていたのですが、思わぬ方向に曲がったり回転しだしたりと動きの予測がつかず、少し翻弄されました。
このロボットの場合、掃除してほしい箇所にピンスポットで連れて行くのは難しいかもしれません。
ロボットが自動で決める経路におまかせで、室内全体を掃除してもらうのが良いと思いました。
強モードだと音が大きく充電が比較的早くなくなりますが、カーペットエリアでは特に汚れがしっかり落ちているように感じました。
ダイソン360 Vis Navは、ロボット掃除機の中でも高価格帯な商品ですが、納得の働きをしてくれる製品です。
店舗で動きを見るだけでは生活の中での使用イメージが湧きにくいですが、このたびレンタルして自宅で使うことでその便利さを実感しました。
ダイソン360 Vis Navをレンタルして体験してみた結果、おすすめしたい人は以下のような人です。
ダイソン360 Vis Navは人手による掃除を極力減らしたい人におすすめです。
低価格帯のロボット掃除機の場合、細かい場所には入ってくれなかったり、吸引力が弱くてゴミの取りこぼしがあったりするケースもあるようです。
ダイソン360 Vis Navを実際に使用してみた感想としては、「さすが吸引力で名高いダイソンの掃除機」と感じました。
目で見えるほこりだけでなく肌触りで感じる微細なホコリまで取れていて爽快でした。
最大100,000Gの遠心力を生み出す10個のサイクロンが搭載されており、フィルターはPM0.1の微細な粒子も99.99%捕えて浄化した空気を排出するとのことです。
本体側面には、エッジノズルも搭載しています。エッジノズルは壁や障害物に接近すると作動し、隅にあるゴミまでしっかりとキャッチします。
一般の掃除機の場合、掃除機から出る風で弾き飛ばされてしまいがちな壁際のゴミも吸い取ってくれる機能です。
掃除の大部分をロボット掃除機に委ねたい人は、高品質な掃除をしてくれ、人の手で掃除をし直す手間を軽減してくれるダイソン360 Vis Navがおすすめです。
どの程度掃除が楽になるか、実際に使って試してみたい方はぜひレンタルもチェックしてみてください。
ダイソン/Dyson 360 Vis Nav RB03 DBN EX
「せっかく高額な掃除ロボットを導入するなら、どれだけの効果があったのかわかる形で確認したい」という人にも、ダイソン360 Vis Navはおすすめです。
「My Dyson」アプリを使用すると、掃除の履歴を確認することができます。マップ上からゴミの量の少ない・多いエリアがグラデーションの色分けで確認できます。
部屋の汚れ具合を確認したうえで、4つの掃除モードから適切なモードへのカスタマイズが可能です。
また、ロボットも汚れが多いエリアを自動学習し、優先的にそのエリアを掃除したり、吸引力を引き上げたりします。
掃除結果が可視化されるので、掃除の頻度も決めやすくなるでしょう。
ダイソン360 Vis Navには掃除スケジュールの機能もあり、掃除したい日時を前もって予約しておくこともできます。
本体のお手入れがしやすい点もダイソン360 Vis Navのおすすめポイントです。
掃除で溜まったゴミを捨てるには、ゴミ受けとなっているパーツ「クリアビン」を本体から取り外します。
ゴミ箱の上でレバー上にあるボタンをスライドさせるとクリアビンの底の蓋が開き、中のゴミが落ちる仕組みです。
ボタン操作だけで手を汚さずにゴミ捨てができるのは嬉しいポイントです。
紙パックの交換が不要なため、頻繁なお手入れが面倒な人に適しています。
ブラシとフィルターは取り外して水洗いができ、衛生的です。
こちらも簡単に取り外しができるので、掃除中絡まったゴミを取り除くのにも便利です。
今回はダイソン360 Vis Navをレンタルし、実際の使用感をレビューしました。
ロボット掃除機は安い買い物ではないので、店舗で購入を即決できない人は多いかもしれません。
家によっても間取りや汚れ方の癖などは違うので「自宅での使用感」は、店舗で見るだけではいまいち確認できない点でしょう。
一度使用して使用感を確かめてから購入を決めたいという人には、レンタルサービス「SUUTA」がおすすめです。
最短5日間のレンタル期間で、ダイソン360 Vis Navを自分の日常生活に取り入れ、日々の掃除の効率性が上がるかどうかを確かめることができます。
自宅での使用感や、生活リズムとの相性、日々のお手入れなど、いろいろな部分で確かめられるのはレンタルの大きなメリット。
ぜひ「SUUTA」のレンタルで、高性能なダイソン360 Vis Navの機能を体験してみてください。