「次世代掃除機」と銘打ち登場したロボット掃除機「ANKER Eufy 3-in-1 E20」。
ロボット掃除機としてはもちろん、スティック型からハンディ型まで1台3役を担う画期的な製品です。
しかし価格の高さや吸引力などが気になり、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
ANKER Eufy 3-in-1 E20を購入するか迷っている方に向けて、筆者が実際に使ってよかった部分や気になるポイントなどをレビューします。
INDEX
今回、レンタルサービス「SUUTA」を利用し、ANKER Eufy 3-in-1 E20をレンタルすることに。
ロボット掃除機初体験の筆者は、吸引力などに対して疑問を抱いていました。
しかし、実際にレンタルしてみると、床に落ちたゴミがしっかり吸われていて、ロボット掃除機は思っていたより便利だと気づけました。
使用しないとわからない魅力やポイントを知ることができるので、これまでロボット掃除機を使ったことがない方、興味はあるけど購入をためらっている方にレンタルサービスはおすすめです。
アンカー/ANKER Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20
ANKER Eufy 3-in-1 E20は従来のロボット掃除機としての機能にくわえ、スティック掃除機やハンディ掃除機としても使える、トランスフォーム型の新たな掃除機です。
アプリ操作や「Amazon Alexa」「Googleアシスタント」に対応しており、ロボット掃除機を直接操作せずとも簡単に掃除可能。
チャイルドロック機能付きで、小さな子どもやペットによる誤作動の危険性を防止できます。
ANKER Eufy 3-in-1 E20最大の特徴は、機能および性能の高さです。
ロボット掃除機・スティック掃除機・コードレス掃除機の1台3役だけでなく、ほかにもさまざまな機能や性能を搭載しています。
ステーションによる自動ゴミ収集
自動ゴミ収集ステーションがダストバッグ内にゴミを回収。約75日間ゴミ捨てが不要
毛がらみ防止
回転ブラシに毛が絡みにくい
落下・衝突防止機能
レーザーセンサーが小さなものを見つけて回避。隅々まで丁寧に掃除できる
5段階フィルタリング設計
最小0.3ミクロンの微細な粒子も最大99.9%キャッチ。空気中へのホコリ飛散を防止
マッピング機能
お部屋の形を認識してマップを作成・保存
掃除機を使用するうえで悩みの種になりやすい、毛がらみ問題が解消されている点はうれしいポイントです。
実際に複数回使用したあとに確認したところ、毛がからまっている様子は見られませんでした。
ANKER Eufy 3-in-1 E20の特徴としては、パワフルなサイクロン吸引も見逃せないポイントです。
スティック掃除機やハンディ掃除機は最大30,000Pa、ロボット掃除機としての稼働時は最大8,000Paと高い吸引力を誇ります。
筆者も実際に使用しましたが、お部屋の隅にたまったホコリや髪の毛、糸くずなどを回収しており、吸引力に驚きました。
米粒サイズのゴミもダスト容器に入っていて、小さなゴミにもしっかり対応できるようです。
高い吸引力を備えながらケーブルを巻き込むことなく掃除してくれるため、家電周辺など配線が多いところでも活躍します。
ANKER Eufy 3-in-1 E20は専用アプリ「eufy Clean」と連動しており、併用すればさらに充実した機能を活用できます。
掃除したいお部屋のマッピング終了後は「ホームモード」「部屋指定モード」「エリア指定モード」の3種類から好きなモードが選択可能です。
お部屋全体を掃除したいときはホームモード、範囲を限定して掃除したいときは部屋指定・エリア指定モードを選択するとよいでしょう。
筆者は基本的にホームモードのみを使用し、お部屋全体の掃除を任せていました。
このほかロボット掃除機の起動予約や、自動ゴミ収集ステーションによるゴミ収集機能のON/OFFなどに対応。
事前に設定を済ませておくと、仕事中や調理の最中など手が離せないときも直接操作する必要がなく便利です。
ANKER Eufy 3-in-1 E20の特徴を確認したところで、次はセッティングの様子を確認していきます。
筆者の感想を交えながら紹介します。
自宅に届いたANKER Eufy 3-in-1 E20がこちらです。
外箱は奥行き39.0cm、幅45.0cm、高さ42.0cmと大きく、持ち上げたところお米の袋並みの重量を感じました。
30代女性の筆者は問題なく持ち運べましたが、ご高齢の方が1人で設置するのはなかなか難しいかもしれません。
ロボット掃除機は重厚なデザインで格好よく、ロボットやメカニックなデザインを好む方も気に入りそうな見た目です。
自動ゴミ収集ステーションは本体とは打って変わってシンプルなデザインが特徴。
あらゆるインテリアと相性のよい、マットな質感がおしゃれです。
取り外し式の蓋を開けると、中にはダストバッグが装着されています。
ロボット掃除機と自動ゴミ収集ステーション以外の付属品は以下の8点です。
内容物を確認後、さっそく準備に取りかかりました。
ロボット掃除機の準備は、緩衝材と保護フィルムを剥がして本体を裏返し、赤い突起にサイドブラシをはめ込むだけです。
カチッと音がするので簡単に取り付けられました。
自動ゴミ収集ステーションの準備も、付属の電源コードを背面にセットし、電源プラグをコンセントに挿しこむだけ。
コンセントまでの距離が短くコードが余る場合は、背面のへこんだ部分に収納するとすっきりとした見た目になります。
しかしコードが少々硬かったこともあり、内側に沿うように収納することが難しく、筆者はそのままコードを露出する形で設置しました。
自動ゴミ収集ステーションの前面にあるLEDインジケーターが白色に点灯しました。
これで接続完了です。
ロボット掃除機と自動ゴミ収集ステーションの準備が済んだあとは、充電に移ります。
自動ゴミ収集ステーションのLEDインジケーターが点灯している面と、ロボット掃除機の前面が接するように設置するだけです。
セッティングを終えると、ロボット掃除機から充電を開始した旨の自動音声が流れました。
音声付きの製品は問題なくセッティングできていることがわかり、安心感があります。
充電完了の音声が流れるまでしばし待機です。
開封から準備まで複雑な手順は一切なく、初めてロボット掃除機を手にした筆者も取扱説明書やクイックスタートガイドを読むだけで簡単に作業を進められました。
機械が苦手な方も問題なくセッティングできるでしょう。
ここからは、実際に使って感じた便利な使い方をご紹介していきます。
ANKER Eufy 3-in-1 E20の使い方として筆者がおすすめするのは、ほかの家事や仕事と並行しての使用です。
ロボット掃除機を使用すれば、普段から掃除機がけに割いている時間を別の作業に充てられるため、調理や洗濯などを同時並行でこなせます。
在宅ワーカーである筆者も、掃除機がけに割いている時間に仕事ができ、作業効率がアップしました。
時間を効率よく使いたい方には便利なアイテムといえるでしょう。
実際に家事がどの程度時短になるか、体験してから購入したい方はレンタルもおすすめ。
筆者自身も、レンタルして家の中で普段行っている家事をしながら使えたことで、ロボット掃除機の便利さを改めて実感できました。
アンカー/ANKER Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20
ANKER Eufy 3-in-1 E20を使用するならメインでの使用をロボット掃除機にし、狭くてロボット掃除機が侵入できないところはハンディ掃除機やスティック掃除機を活用するとよいでしょう。
ANKER Eufy 3-in-1 E20はスティック掃除機やハンディ掃除機としても活躍するため、掃除機を複数台所有する必要がありません。
筆者は基本的にリビングの掃除をロボット掃除機に任せ、クローゼットと壁の間などロボット掃除機が侵入できない部分をスティック掃除機で掃除していました。
ハンディ掃除機はノズルの先端の細さを活かし、狭く奥まった場所の掃除に活用。
7cmほどの家具と家具のすき間や、配線が多いテレビの裏にたまったホコリも難なく取り除けました。
筆者がおすすめしたいもうひとつの使い方は、お出かけ中に掃除を済ませる活用方法です。
アプリの掃除予約機能を利用すると、ロボット掃除機の起動時間や曜日、掃除の対象範囲をセットできます。
筆者も外出した際に予約機能を活用したところ、帰宅後は床にゴミが落ちておらず、ロボット掃除機も自動ゴミ収集ステーションに無事戻っていました。
家事が煩わしいと感じる筆者にとって、帰宅後の掃除から解放されるのは何ともうれしい限りです。
今回ANKER Eufy 3-in-1 E20を使ってみて、魅力的な点や使い続けたいと思えるポイントがいくつか見つかりました。
筆者の感想とあわせ、大きく3つに分けてご紹介します。
ANKER Eufy 3-in-1 E20の機能を活用するにあたって必要な専用アプリ「eufy Clean」ですが、簡単に初期設定できました。
専用アプリは同梱のクイックスタートガイドのQRコードを読み込み、画面にしたがって操作するだけでダウンロード可能です。
実際にQRコードを読み込むとサポート画面が表示されるので「アプリダウンロード」を選択し、ストアからダウンロードします。
インストール完了後はアプリを起動し「サインアップ」をタップし、メールアドレスとパスワードを設定。
ユーザーアカウント作成後にログインし「デバイスを追加する」をタップします。
パスワードを考える時間も含め、ここまでにかかる時間は約2~3分が目安です。
画面に表示されたANKERの製品の中から「Eufy 3-in-1 E20」を探して選択します。
本体の電源を入れてネットワークをリセットし、アプリの権限を有効化します。
すべての権限を有効化したら、アプリ使用時に接続するWi-Fiネットワークのパスワードを入力。
ネットワーク接続の進捗状況が表示されたのちANKER Eufy 3-in-1 E20が画面に表示されれば登録完了です。
これまでBluetooth接続を経験したことがない筆者でも、画面に表示される指示にしたがえばよいため、迷わず対応できました。
ANKER Eufy 3-in-1 E20は優れた吸引力のロボット掃除機として販売されていますが、実際の使用感もそのとおりでした。
自宅ではリビングの掃除でロボット掃除機を使用していましたが、床に落ちていた髪の毛やホコリなどは問題なく回収されていました。
ANKER Eufy 3-in-1 E20が通った場所にはゴミが落ちていないため、掃除機がけ後にフローリング用シートで拭く必要もありません。
前方のサイドブラシがくるくると回転してゴミをかき集めてくれるので、テーブルの脚と床のわずかなすき間もホコリがしっかりと取れました。
ANKER Eufy 3-in-1 E20は簡単にお手入れできる点もメリットのひとつです。
回収したゴミが集まるダスト容器は回すだけで着脱でき、たまったゴミが簡単に捨てられます。
内側は凹凸がほとんどなく、ドライシートでサッと拭くだけできれいになりました。
内側の部品はジェット・サイクロン(右上)とフィルター(下中央・右下)の3種類。
ジェット・サイクロンはダスト容器と同じく拭き掃除でお手軽にお手入れできました。
フィルターもサッと水洗いし、乾燥させるだけなので時間も手間もかかりません。
メンテナンス後、ジェット・サイクロンの溝にダスト容器の内側にある突起をはめ込む点にさえ注意すれば、誰でも簡単にお手入れできるでしょう。
回転ブラシやクリーナーヘッドも取り外しましたが毛がらみはなく、ホコリを取るだけで手軽に済みました。
ANKER Eufy 3-in-1 E20が気になる方、ロボット掃除機を初めて使う方は、一度レンタルで試してみるのがおすすめです。
ロボット掃除機の使い勝手や便利さを実際に体験できるのはもちろん、自分の生活に合わない点、それほど便利さを感じない点など、デメリットも含めて検討できます。
ここからは、ANKER Eufy 3-in-1 E20のデメリットもご紹介していくので、ぜひ参考にしながら、レンタルもチェックしてみてください。
アンカー/ANKER Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20
ANKER Eufy 3-in-1 E20は魅力的な面がある一方で「これはちょっと…」と気になる部分もいくつか見受けられました。
実際に使用するうえでのデメリットは以下の3点です。
ANKER Eufy 3-in-1 E20のマッピング機能を活用しましたが、実際の間取りとは大きく異なるマップが作成されてしまいました。
事前に椅子などを別の場所に移動したにもかかわらず、結果は自宅とはまったくの別ものです。
今回マップを作成した場所は壁際に大型家具を設置しており、多少の凹凸があるため、正確にマッピングできなかったのかもしれません。
ただしマップ作成後に使用したところ、お部屋の隅や中央付近に落ちていた紙くずや髪の毛などはしっかり取れていました。
ごみの回収もれがないことを考えると、大きなデメリットととらえる必要はなさそうです。
ANKER Eufy 3-in-1 E20には延長ノズルとクリーナーヘッド、コンビネーションノズルが付属されていますが、収納場所がない点も気になりました。
とくに延長ノズルとクリーナーヘッドは大きく、収納スペースに困った部品です。
ロボット掃除機や自動ゴミ収集ステーションには取り付けられないため、自分で収納場所を考える必要があります。
筆者はホコリや汚れ防止も兼ねて袋に入れ、製品が入っていた段ボールに収納していましたが、使用頻度によってはお部屋に出しておいてもよいかもしれません。
ANKER Eufy 3-in-1 E20の使用中にネックと感じたのが、スティック掃除機の重さです。
延長ノズルとクリーナーヘッド装着時は約2.4kgと、スティック掃除機としては重量級です。
ごく普通に床を掃除機がけしているだけでも腕への負担が大きく、使用後は腕に疲れが若干残りました。
重量があるぶん、少し小回りが利きづらい点も気になります。
メインはロボット掃除機として使用し、階段や廊下など狭い範囲にスティック掃除機を使用する使い方が適しているのではないでしょうか。
本記事ではANKER Eufy 3-in-1 E20のレビューをお届けしました。
付属品の収納方法やスティック掃除機の重量感などデメリットが見られるものの、小さなゴミも残さない吸引力やお手入れの手軽さなど、性能の高さがうかがえます。
ANKER Eufy 3-in-1 E20は、次世代のロボット掃除機の名に値する製品と言えるでしょう。
なお今回は2週間足らずのレンタルでしたが、ANKER Eufy 3-in-1 E20の魅力や優れた性能に触れるには十分な期間だと感じました。
ANKER公式サイトの販売価格は99,990円(税込)、セール時は59,990円(税込)と高額で、使用感がわからない状態で購入を決意するのは難しいものです。
一方でレンタルなら2週間あたり6,600円(税込)で使い勝手のよさを体験できます。
購入するか迷っている方はひとまずレンタルしてみてはいかがでしょうか。