近年耳を塞がずに使えるオープンイヤー型イヤホンの人気が高まっています。
Soundcore AeroFit ProはAnkerから登場したオープンイヤー型イヤホンの最上位モデルです。
16.2mmの大口径ドライバーや高音質コーデックのLDACなど、音質重視の方にもおすすめできる仕様が揃っており、高音質なながら聴きイヤホンが欲しい方におすすめです。
本記事ではAnker Soudcore AeroFit Proを実際に使って感じたメリット・デメリットを中心に、レビューをお届けします。オープンイヤー型イヤホンが気になる方はぜひチェックしてみてください。
INDEX
Soundcore AeroFit Proとは、Ankerが販売しているオープンイヤー型のイヤホンです。
Ankerといえば充電器やモバイルバッテリーのメーカーというイメージが強いですが、複数ブランドで幅広いジャンルの製品を展開しており、Soundcoreではイヤホンなどのオーディオ製品が展開されています。
AeroFit Proはいわゆるオープンイヤー型と言われるイヤホンで、耳を塞がずに耳に小さなスピーカーを引っ掛けて使うスタイルの製品です。
耳を塞がないので装着時の負担が少ないことや、周囲の音が聞こえて運動中などのながら聴きに使いやすいことが魅力で、近年人気を集めています。
Anker Soundcoreシリーズでもオープンイヤー型イヤホンはいくつか登場していますが、今回紹介するAeroFit Proはその中でも最上位モデルにあたります。
16.2mmの大口径ドライバーを搭載して迫力のある重低音を実現しているほか、高音質コーデックのLDACにも対応しており、音質面のこだわりが詰まった製品です。
サイズ | 約54 x 40 x 19mm (イヤホン本体 片耳) |
重さ | 約12.2g (イヤホン本体 片耳) / 約88.7g (充電ケース含む) |
防水防塵 | IP55 |
通信規格 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
再生可能時間 | 最大14時間 (イヤホン本体のみ) / 最大46時間 (充電ケース使用時) |
充電時間 | 約1時間 (イヤホン) / 約2時間 (充電ケース) |
充電端子 | USB Type-C |
それでは早速、Soundcore AeroFit Pro本体の外観や付属品をチェックしていきましょう。
Soundcore AeroFit Proのケースは小判型の形状をしています。マットな樹脂素材で、指紋や汚れは比較的目立ちません。
ケースのサイズは手のひらに乗るくらいで、ワイヤレスイヤホンのケースとしては少し大きめです。
ケースの下部には充電用のUSB Type-C端子があります。
端子の上部分にはボタンがあり、これを押すとケースの蓋が開きます。
また、このボタンは接続ボタンも兼ねており、蓋を開けた状態で長押しするとペアリングモードに入ることができます。
ケースを開けるとこのようにイヤホン本体が入っています。
イヤホンのスピーカー部近くとボタンの上部にはライトが搭載されており、充電や接続の状態などを光でチェックすることができます。
イヤホン本体はこのように、音を鳴らすスピーカー部と耳にかけるイヤーフック部に分けられます。
こちらも全体的にマットな質感となっており、スピーカー部にはSoundcoreのロゴ、イヤーフックの先端にもSoundcoreの文字がプリントされています。
スピーカー部の上部には操作ボタンが付いています。物理式で、再生・一時停止などの操作を行うことができます。
イヤーフックの先端は金属製で穴が空いています。
これは付属のネックバンドをつなぐためのもので、落下を防止したいときなどに便利です。
AeroFit Proのパッケージの内容物は主に本体、ネックバンド、充電ケーブルの3つです。オープンイヤー型なのでイヤーピースなどはありません。
充電器は入っていないので、同じくAnkerの充電器などを使用すると良いでしょう。
続いて、Soundcore AeroFit Proのメリットを4つお届けします。
Soundcore AeroFit Proの音質は低音が強いことが特徴です。
カナル型などの一般的なイヤホンと比べて、AeroFit Proのような開放型のイヤホンは低音が弱くなりやすい傾向にあります。
AeroFit Proは16.2mmの大型ドライバーを搭載することで低音を強化し、オープンイヤー型の弱点に対処しています。
実際に聞いてみると、低音がしっかり聞こえて全体的に迫力のある音に仕上がっていると感じました。
デフォルト状態でも敢えて低音を強化するイコライザーを適用しているような音質で、低音域が強い方が好みの方にはかなりおすすめです。
低音がしっかり鳴るオープンイヤー型イヤホンが欲しい方は、AeroFit Proをぜひチェックしてみてください。
オープンイヤー型は音漏れが心配ですが、AeroFit Proは音漏れもしっかり抑えられています。
オープンイヤー型イヤホンは耳を塞がないので、一般的なイヤホンと比べると音漏れしやすいです。
しかし、AeroFit Proは音漏れがかなり少なく、満足できる音量で再生していても周りでシャカシャカ音が聞こえることはほとんどありませんでした。
電車やカフェなど公共の場所や、職場や家庭で周囲に他の人がいる場合でも使いやすいですね。
AeroFit Proは音に指向性を持たせて耳の外に音が漏れにくい設計になっているとのことで、実際に使ってもその効果はかなり大きいと言えるでしょう。
AeroFit Proは専用のネックバンドが付属していることも特徴です。
イヤーフックの先端につなげることで、左右2つのイヤホンをまとめることができます。
これにより、ランニングなどの運動時の振動でイヤホンが耳から外れてしまっても、ネックバンドが首に引っかかるのでイヤホンが落ちてしまうことがありません。
また、ネックバンドが着脱式になっていることにより、ネックバンドが邪魔になる作業中などは外して身軽に使うこともできます。
AeroFit Proのように着脱式のネックバンドが付属しているイヤホンは少ないので、運動中も作業中も快適に使いたい方にAeroFit Proはおすすめです。
運動や作業をしながら使ったときの装着感が気になる方は、レンタルで試してみるのもよいでしょう。
自分の好きなタイミングや場所で使うことができ、店頭で試すよりも幅広い使い方を体験できるのがレンタルの大きなメリット。
気になる方はまず一度レンタルで体験してみてください。
アンカー/Anker Soundcore AeroFit Pro
ワイヤレスイヤホンの操作ボタンは、タッチセンサー式と物理ボタン式の2つに分けられます。
AeroFit Proの操作ボタンは後者の物理式となっており、操作の際はボタンをしっかり押し込む必要があります。
物理式のボタンは、タッチセンサー式と違って軽く手が当たったときなどでも誤動作することがなく、操作の際も誤タッチが少ない点で大きなメリットです。
動きながら操作するときでも操作ミスが抑えられたので、ランニング中などの使用を考えている方にAeroFit Proは最適なイヤホンだと感じました。
一方でSoundcore AeroFit Proにはデメリットもあります。
実際に使って感じたデメリットを3つ紹介します。
AeroFit Proの収納ケースは比較的大きく、携帯性の面でデメリットだと感じました。
そもそもオープンイヤー型イヤホンはイヤーフックがある分、通常のワイヤレスイヤホンよりもケースが大きくなる傾向にあります。
しかし、そんな中でも AeroFit Proのケースのサイズは大きく、ポケットにずっと入れて持ち運ぶのは厳しいと感じました。
カバンに入れっぱなしにするならまだいいですが、運動中にウェアのポケットに入れると邪魔になる可能性があるので、携帯性重視の方は注意しましょう。
AeroFit Proはケースが大きいですが、本体も比較的大きいです。
特にドライバーが入っているイヤホン本体部分はかなり大きく、デザインもスポーティさを意識したゴツゴツした雰囲気です。
装着感も見た目通りの印象で、スピーカー部が大きく装着時に違和感がありました。
オープンイヤー型としては重量感もあり、長時間付けた際の負担を感じやすいのは気になります。
オープンイヤー型なので通常のイヤホンよりは快適な装着感ですが、とにかく軽くて快適な装着感を求める方は注意が必要です。
装着感が自分に合うかを実際に体験し、音質など他の性能と総合的に評価して買うべきかを判断したいなら、まずレンタルするのがおすすめ。
店頭で試すよりも長時間使え、普段の生活の中での使用感を体験できるので、納得したイヤホン選びができます。
ぜひレンタルもチェックしてみてください。
アンカー/Anker Soundcore AeroFit Pro
低音が強めな点が特徴のAeroFit Proですが、全体的な音質はそれほど優秀とは言えません。
特に中音から高音域の音は繊細さにかけ、シャリシャリした印象です。
これにより音の輪郭がぼやけてしまい、全体的な解像感が損なわれていると感じました。
特別音質が悪いわけではないので、普通に聞く分には大きな問題はありません。
しかし、同価格帯やより安い価格帯のオープンイヤー型イヤホンで音質がより良い製品は多いので、相対的に見れば音質は普通かそれを少し下回るレベルです。
とにかく音質がいいオープンイヤー型イヤホンが欲しい方は、他の製品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
SUUTAでもさまざまなメーカーのイヤホンがレンタルでき、いろいろなイヤホンを体験して比較することもできます。
気になったイヤホンをレンタルしてみて、自分にぴったりなイヤホンを選んでくださいね。
イヤホン・ヘッドホン
本記事ではAnker Soundcore AeroFit Proのレビューをお届けしました。
耳を塞がず使えるオープンイヤー型イヤホンとしては低音が強く、迫力のある音質が特徴です。ポップスやEDMなどとの相性は特に優れています。
また、着脱式のネックバンドが付属しているので、運動中でも使いやすいことに加え、PC作業中など邪魔なときは取り外して使い分けることができる点も大きなメリットです。
一方、音質の傾向や装着感は人によって相性が異なる部分です。購入前にレンタルしてお試しすることで、これらとの相性を確かめることができます。
SUUTAでは、Soundcore AeroFit Proもレンタル可能です。気になった方はぜひチェックしてみてください。