2024年10月15日にMeta社から発売されたVRゴーグル、Meta Quest 3S。
パソコンやゲーム機なしで単独で使える「スタンドアロン型」としてはリーズナブルでありながら、VR体験を楽しむのに十分な性能を備えたモデルとして話題です。
「他のモデルとの性能の違いはどこ?」「安いけれどちゃんと使えるの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
またVRゴーグルを初めて使う人にとっては、何を基準にして選べばよいかがわかりにくく、比較的リーズナブルとはいえ購入に踏み出せないこともありますよね。
この記事では、性能や使用感、機能について、Meta Quest 3S、Meta Quest 3、Meta Quest Proの3台で比較します。
ぜひ最後までチェックして、Meta Questを存分に楽しんでください!
INDEX
Meta Quest 3S | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
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販売価格※ | 48,400円(128GB)/64,900円(256GB) | 81,400円 | 159,500円 |
30日あたりのレンタル価格(目安)※ | 15,000円前後 | 18,000円前後 | 23,000円前後 |
プロセッサ | Snapdragon XR2 Gen2 | Snapdragon XR2 Gen2 | Snapdragon XR2+Gen1 |
基本容量 | 128GB、256GB | 512GB | 256GB |
メモリ | 8GB | 8GB | 12GB |
3機種のスペックのなかで特に大きな違いがあるのが基本のデータ容量です。
Meta QuestはSDカードや外部ストレージでデータ容量を増やすことができないので、どれくらいの容量が必要か気になる人も多いのではないでしょうか。
Meta Questのソフト容量は、多いものでも10GB程度です。クラウド上でバックアップを取れるソフトもあるので、ソフトを入れ替えながら使えば128GBでも十分楽しめます。
また、Meta Questで撮影したスクリーンショットや録画データを、パソコンに転送することも可能です。
※2024年11月現在の販売価格・レンタル価格
Meta Quest 3S | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
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本体重量 | 510g | 517.7g | 740.4g |
コントローラー重量 | 125.6g | 125.6g | 178.4g |
装着方法 | ゴムバンド | ゴムバンド | ダイヤル固定 |
VRゲームには身体を激しく動かすものも多いので、本体やコントローラーの重さ、装着方法は重要なポイントです。
Meta Quest 3SとMeta Quest 3の本体の重さは約500g。装着した感覚は、500mlのペットボトルを頭に乗せた状態を考えるとわかりやすいと思います。
Meta Quest Proはさらに200g以上重い740g。200gはリンゴ1個分と同じくらいの重さです。ペットボトルに加えてりんごも一緒に乗せると考えると、首や頭への負担が大きいことが想像できるのではないでしょうか。
使っている間は疲れを感じなくても、しばらくして痛みや疲労感が出ることもあります。慣れるまでは無理をせず、様子を見ながら使うようにしましょう。
Meta Quest 3S | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
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解像度 | 1832 × 1920px | 2080 × 2224px | 1800 × 1920px |
レンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ | パンケーキレンズ |
視野角 | 水平96°/垂直90° | 水平106°/垂直96° | 水平106°/垂直96° |
リフレッシュレート | 90Hz・120Hz | 90Hz・120Hz | 90Hz |
色域 | sRGB 100% | sRGB 100% | sRGB 129% |
パススルーのカラー | カラー(4MP、18PPD) | カラー(4MP、18PPD) | カラー(1MP、8PPD) |
没入感レベル | 1レベル(完全没入) | 1レベル(完全没入) | 3レベル(周辺視野あり・部分的に遮光・完全没入) |
パススルーとは、VRゴーグルをかけたまま周囲の様子を見られる機能です。ヘッドセットについたカメラで周囲の環境を撮影し、リアルタイムで映像がディスプレイに表示されます。
画面上のメニューから設定できるほか、3とProはヘッドセット本体の左右どちらかをトントンと2回軽く叩くことで、3Sはヘッドセット右下の「アクションボタン」を押すことで切り替えられます。
周囲を確認したり、置いたコントローラーを探したりなど、パススルーに切り替える機会は意外と多いので、簡単に切り替えることができて便利です。
Meta Quest 3S | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
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ジェスチャーコントロール | 対応 | 対応 | 対応 |
フェイス/アイトラッキング | 非対応 | 非対応 | 対応 |
コントローラートラッキング | 対応 | 対応 | 対応 |
トラッキングは、体の動きをセンサーで追尾してVRの世界に反映させる機能のこと。
コントローラーを持たずに手の動きだけで操作できる「ジェスチャーコントロール」や、表情をアバターに反映させる「フェイストラッキング」などがあります。
表情を反映させる「フェイストラッキング」と、目の動きを追尾する「アイトラッキング」が付いているのはMeta Quest Proのみ。Meta Quest 3とMeta Quest 3Sには付いていません。
ただ、Meta Quest Proのトラッキング機能は、研究やビジネスなどの目的で用いる場面はあるものの、ゲームやメタバースなどで楽しむ場合には、使い道が多くないのが現状です。
現在リリースされているほとんどのソフトは、手とコントローラーのトラッキングだけで使えるので、必要な理由がなければMeta Quest 3とMeta Quest 3Sのトラッキング機能だけで十分楽しめます。
Meta Quest 3S | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
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本体の充電方式 | ケーブル充電式 | ケーブル充電式 | ケーブル充電式 |
コントローラーの充電方法 | 電池式 | 電池式 | 充電式 |
充電ドック | 別売り | 別売り | 付属 |
バッテリー | 4,324mAh(平均2.5時間駆動) | 5,060mAh(平均2.2時間駆動) | 5,348mAh(平均2.5時間駆動) |
端子 | USB Type-C | USB Type-C・3.5mmヘッドフォン端子 | USB Type-C・3.5mmヘッドフォン端子 |
Meta Quest 3Sのバッテリー容量は他の2機種と比べて少ないですが、消費電力が抑えられているため、平均稼働時間はMeta Quest Proと同じく2.5時間です。
充電しながら使うこともできますが、充電コードをつなぎながら使っても消費電力のほうが多く、3時間ほどで充電が切れます。
実際のところ、休憩なしで使い続けるのは体力的に負担も大きいので、2時間使えれば十分と考えてよさそうです。
また、Meta Quest 3Sにはヘッドフォン端子がないという違いもあります。イヤホンで音を聞きたい場合は、USB Type-Cでの接続かBluetoothイヤホンが必要です。
Meta Quest 3は、性能やコンパクトさ、使いやすさで選びたい人におすすめです。
Metaの最上位モデル、Meta Quest Proと比較すると、メモリやバッテリー容量では劣る他、「フェイストラッキング機能」や、没入感レベルの切り替えなど、一部使えない機能もあります。
しかし本体やコントローラーの軽さ、解像度、VRゴーグルを通して現実世界を投影する「パススルー」など、Meta Quest ProよりMeta Quest 3のほうが優れている部分もあり、コスパ以外にもMeta Quest 3を選ぶ理由はありそうです。
Meta Quest 3のパススルーでの見え方
Meta Quest Proのパススルーでの見え方
また、基本容量が512GBあるのは3機種のなかでMeta Quest 3だけ。以前は128GBモデルもありましたが生産終了となり、512GBの価格が約15,000円程度値下げになっています。
データ容量をなるべく多く持っておきたい人や、シンプルで快適な使いやすさを求める人にはMeta Quest 3がおすすめです。
Meta Quest 3Sは、価格やコスパを重視して選びたい人や、初めてVRに挑戦する人におすすめです。
1つ上のモデルであるMeta Quest 3を比較すると、視野角やレンズの性能では若干劣るものの、搭載する機能や充電の持ちではほぼ同等。
Meta Quest 3に慣れている人からすると、見え方の差などで使いづらさを感じるかもしれませんが、ゲームやメタバースでの交流など一般的な使い方で楽しむには十分な性能を備えています。
重さや大きさに関してもMeta Quest 3と同じくらいコンパクトで、初めての人でも使いやすい1台です。
VRゴーグルを使ったことがないけれどどれがいいだろう?買ってもちゃんと使えるだろうか?と迷っているなら、Meta Quest 3Sをレンタルして使ってみることをおすすめします!
Metaシリーズの最高級モデルであるMeta Quest Proは、Metaの最先端技術を体験したい人向けのアイテムです。
メモリやバッテリー容量、ディスプレイの鮮やかさなどは3機種のなかで最も高スペック。
アバターに表情を反映させる「フェイストラッキング機能」や、ゴーグルの遮光性を切り替えて没入感を選べる「没入感レベル機能」など、他の機種にはない機能も付いており、Metaの技術が詰めこまれた一台です。
写真の右がMeta Quest Pro(左はMeta Quest 3)。付属の遮光ブロッカーを付けた状態です。
こちらはMeta Quest Proのブロッカーを外し、没入感レベルを「周辺視野あり」にした状態。VRとして使うときはブロッカーを付けて没入感を高め、パススルーを用いるときはブロッカーを外す、という使い分けができます。
Meta Quest Proのデメリットとして、本体とコントローラーが他の2機種と比べて重く、ゲームやメタバースなどを快適に楽しむのにはあまり向いていないという点があります。
ディスプレイ性能も、体感として明確な違いが感じられるほどの差はありません。また、フェイストラッキング機能や没入感レベル機能も、実際の使い道はそこまで多くないのが現状です。
機能の実用性や約16万円という価格を考えると、個人で購入に踏み切るのはハードルが高いかもしれません。
Meta Quest Proを体験したいなら、レンタルサービスを活用するのがおすすめです!
価格や性能、使いやすさのバランスを追求し、VRへのハードルを下げてくれるMeta Questですが、最も安価なMeta Quest 3Sでも5万円近くするのが現状です。
VR酔いや装着感、使うときに必要なスペースなど、実際に使う場所で何度か試したいポイントも多く、いきなり購入するのは不安な部分もあるでしょう。
また、さまざまな使い方ができるMeta Quest 。どういった使い道で楽しむのがよいか確かめるには、使い方に慣れ、いろいろと試す時間も必要です。
Meta Questの購入を検討をするときには、期間に合わせてお得に使えるレンタルサービスが活躍してくれます。
数週間~1か月程度レンタルして自分のペースで試し、使用感や操作性などをしっかり確かめてから購入すれば、買ってから後悔することも少なく安心です。
「買うつもりはないけれどちょっと体験してみたい」という理由でももちろんOK。
レンタルなら自分のペースで使えるので、いろいろな使い方を試すことも、気になる機能をとことん試すこともできます。
Meta Questの3機種を同時にレンタルして、見え方や使い心地などをじっくり比較するのもおすすめ。
SUUTA公式YouTubeチャンネルでは、会員登録やレンタルの申し込み方法の他、Meta Quest3Sの初期設定や使い方、お手入れ方法などについても動画で解説しています。
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